JPH04165064A - 透明ガスバリアフィルムの製造方法 - Google Patents

透明ガスバリアフィルムの製造方法

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JPH04165064A
JPH04165064A JP28997290A JP28997290A JPH04165064A JP H04165064 A JPH04165064 A JP H04165064A JP 28997290 A JP28997290 A JP 28997290A JP 28997290 A JP28997290 A JP 28997290A JP H04165064 A JPH04165064 A JP H04165064A
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JP
Japan
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film
gas barrier
silicon oxide
vapor deposition
transparent gas
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Application number
JP28997290A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Komaki
満 小牧
Yoshio Tanaka
田中 善雄
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、透明ガスバリアフィルムに関する。
更に詳しくは、水蒸気や酸素等の気体の遮断性、光の透
明性に優れ、特に、医薬品・食品包装等に適した透明ガ
スバリアフィルムに関する。
[従来の技術] 従来、ケイ素酸化物を蒸着した透明ガスバリア性フィル
ムとしては、特開昭49−41469、特開昭54−1
52089、特開昭60−157852、特開昭63−
86860、特開平1−176069などが知られてい
る。
[発明が解決しようとする課題] しかし、かかる従来のケイ素酸化物を蒸着したガスバリ
ア性フィルムおよび、その製造方法には次のような問題
点があった。
二酸化ケイ素を原料にしたものについては、■ ガスバ
リア性が発現しない。
■ 蒸着時、ルツボ内の原料が均一に溶融しないため、
膜厚コントロールが困難である。
−酸化ケイ素を原料にしたものについては、■ −酸化
ケイ素は昇華性材料のため、フラッシュ的に蒸発するた
め、膜厚コントロールが困難であり、また、エレクトロ
ンビーム(E B)蒸着法には適さない。
金属ケイ素を原料にしたものについては、■ アルミナ
やマグネシアルツボでは、ルツボ内で金属ケイ素がアル
ミナやマグネシアと反応し、突沸を起こすため、安定し
た蒸着ができない。
本発明者らは、長時間安定して蒸着でき、かつ、水蒸気
、酸素などのガスバリア性に優れた透明ガスバリア性フ
ィルムについて鋭意検討した結果、本発明に到達した。
[課題を解決するための手段] 即ち、本発明は、(1)金属ケイ素を原料として、カー
ボンルツボを用いた反応性蒸着法により、プラスチック
フィルムから成る基体の少なくとも一方の面に、S i
 Ox  (X=1.0〜2.0)で表される酸化ケイ
素膜を設けることを特徴とする透明ガスバリアフィルム
の製造方法、(2)酸素を含む混合ガスを真空系内に導
入しながら反応性蒸着を行うことを特徴とする上記(1
)項記載の透明ガスバリアフィルムの製造方法、を提供
する。
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。
ここに、本発明の透明ガスバリアフィルムの製造方法の
概略を図1を用いて説明する。
真空容器1内に設置されたフィルム巻出軸2より巻き出
されたプラスチックフィルム5は、−30℃〜10℃に
冷却された冷却ドラム3に沿って、走行しながらフィル
ム巻取軸4に巻き取られる。
同時に、蒸発器6内のルツボ7から金属ケイ素(図示せ
ず)が蒸発され、酸素ガスボンベ10から、ガス流量制
御装置9を通して、ガス吹出し口8から酸素ガスが供給
される。蒸発したケイ素と酸素ガスが反応し、プラスチ
ックフィルム5の表面に酸化ケイ素の膜が形成される。
本発明でいうプラスチックフィルムとは、有機重合体を
溶融または、溶解押出しし、必要に応じて長手方向およ
び/または幅方向に延伸したものである。有機重合体と
しては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの
ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレートなどのポリエステル、ナ
イロン6、ナイロン12などのポリアミド、塩化ビニル
、塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、芳香族ポリ
アミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテル
イミド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポ
リエーテルエーテルケトン、ボリアリレート、ポリフェ
ニレンサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、テト
ラフルオロエチレン、1塩化3弗化エチレン、弗素化エ
チレンプロピレン共重合体などがあげられる。
また、これらの共重合体や、他の有機重合体との共重合
体であっても良く、他の有機重合体を含有するものであ
っても良い。これらの有機重合体に公知の添加剤、例え
ば、帯電防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤、着色剤
などが添加されていても良い。
本発明のプラスチックフィルムの光線透過率は、包装内
容物の視認性と美観のため重要であり、白色光線での全
光線透過率が少なくとも40%以上、好ましくは60%
以上、最も好ましくは80%以上であることが望ましい
。着色剤など公知の添加剤は、この範囲内で添加される
のが良い。本発明のプラスチックフィルムは、金属酸化
物層の形成に先立ち、コロナ放電処理、プラズマ処理、
グロー放電処理、逆スパツタ処理、粗面化処理などの表
面処理が施されていても良い。
本発明のプラスチックフィルムの厚さは、特に制限を受
けないが、包装材料としての適性から3〜200μmの
範囲が望ましい。機械的特性や可とう性の点では、更に
好ましくは、5〜100μmの範囲であることが望まし
い。
かかるプラスチックフィルムの少なくとも一方の面に、
反応性蒸着法により、金属ケイ素を原料として、S i
 Ox  (X=1.0〜2.0)で表される酸化ケイ
素膜が形成される。
金属ケイ素としては、不純物が少なく、純度が99%以
上、望ましくは99.5%以上の粒状、ロッド状、タブ
レット状、ワイヤー状あるいはルツボの形状に加工した
ものが好ましい。
また、金属ケイ素の反応性蒸着に用いられるルツボは、
カーボン製である必要があり、通常のアルミニウムなど
の金属の蒸着に用いられるアルミナやマグネシア製のル
ツボでは、金属ケイ素が反応し突沸が起こり、プラスチ
ックフィルム上へ連続して、酸化ケイ素膜を形成するこ
とが出来ない。
カーボンルツボは、炭素質カーボン、黒鉛質カーボンな
どを型込成型、押出成型した後、円筒形、直方体あるい
は台形などの形状に削り、使用するのが好ましい。黒鉛
質カーボンを押出成型したものは熱膨張係数が小さいた
め、ルツボに亀裂が入りにくく好ましい。また、日本カ
ーボンセラム社の等方性加工方法で成型された黒鉛質カ
ーボンは硬度が堅く特に優れている。
このカーボンルツボに金属ケイ素を入れて行う反応性真
空蒸着方法における、真空装置内の圧力は、ケイ素酸化
物層の透明性やガスバリア性に大きく影響することが、
本発明により明らかとなっており、好ましくは、lXl
0−7〜lXl0−2トール、更に好ましくは、lXl
0−6〜5X10−3トール、最も好ましくは、lXl
0−5〜1×10−3トールの範囲が望ましい。
反応性蒸着の際のガス組成は、真空槽内の圧力や投入電
力に応じて、適宜、選択されるが緻密な膜を得るために
は、酸素100%のガスが好ましい。
反応性真空蒸着法により形成される酸化ケイ素膜は金属
原子に対して酸素原子が少なかったり、過剰であったり
する、非化学量論的な酸化物や、未酸化の金属原子が少
量台まれていても良い。
得られたSiOX膜のXは光線透過率や酸素透過率・水
蒸気透過率等のガスバリア性に大きく影響し、X=1.
0未満では光線透過率か低く、X=2.0を超えるとガ
スバリア性がまったく得られない。好ましくはX=1.
0〜2.0、さらに好ましくはX=1.5〜2.0、最
も好ましくは、X=1.7〜1.9の範囲である。
酸化ケイ素膜中には、上記の金属原子以外の元素、例え
ば、Fe、、5bXC,MoXW、Cu。
Zr、Ni、などが微量含まれていても良い。
ケイ素酸化物層の膜厚としては、ガスバリア性および可
とう性などの点で、200〜3000人の範囲が好まし
い。膜厚か薄いとガスバリア性が悪くなり、200人未
満ではガスバリア性、特に、酸素バリア性が十分でなく
、膜厚が厚いと可とう性が悪くなり、特に3000人を
越えると折曲げなどにより割れや剥離が生じやすくなる
。更に好ましくは500〜200OAであり、最も好ま
しくは700人〜1300人であることが望ましい。
[用途コ 本発明で得られるガスバリア性フィルムは、その優れた
ガスバリア性、光の透過性を活用して、食品、医薬品、
電子部品、機械部品などの包装材料として広く用いるこ
とができる。
[効果コ 本発明の透明ガスバリアフィルムの製造方法によれば、
透明でガスバリア性の良いフィルムを長時間連続で、安
定して、均一性良く、かつ高速・安価に製造できる効果
がある。
[実施例コ 以下、実施例について説明する。
本発明における特性の測定には、次の方法を用いた。
(イ)光線透過率 日立製作所(株)製法帯域自記分光光度計323型にて
、分光光線透過率を測定し、波長550nmでの透過率
を光線透過率とした。
(口5水蒸気透過率 ハネウェル社製水蒸気透過率測定装置W825を用いて
、40℃100%RHの条件にて、測定した。
(ハ)酸素透過率 ASTM  D−3985に準じて、モダンコントロー
ル社製酸素透過率測定装置0X−TRANlooを用い
て、20°CO%RHの条件にて測定した。
(ニ)ESCA分析 島津製作所(株)製ESCA750で、酸化ケイ素膜を
分析し、スペクトルの結合エネルギーから、Sin、の
Xの値を算出した。
実施例に 軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12
μm)を基体として、この上に反応性真空蒸着法により
、酸化ケイ素の膜を形成した。
真空蒸着はカーボンルツボ(日本カーボンセラム(株)
製 品番EGF−263使用)に粒状ケイ素金属片(純
度99.99%)を充填して、電子ビーム加熱型真空蒸
着機で1×1oづトールまで真空排気した後、ケイ素を
電子ビームで加熱溶融しながら蒸発せしめ、基体近傍よ
り酸素ガスを適当量導入し、基体上に膜厚1000Aの
酸化ケイ素膜を形成した。この透明ガスバリア性フィル
ムを実施例1とする。
比較例1 実施例1のカーボンルツボの替わりに、マグネシアルツ
ボを使用して、同様に反応性蒸着を行ったが、ルツボ内
の金属ケイ素が十分溶融するまでに突沸が起こり、プラ
スチックフィルム上へ酸化ケイ素膜を形成するまでには
至らながった。
比較例2 実施例1の金属ケイ素の替わりに、−酸化ケイ素を原料
として、同様に、反応性蒸着を行った。
−酸化ケイ素は電子ビームが直接当たったところだけ昇
華的に蒸発し、走行しているプラスチックフィルム上へ
は蒸発の初期に酸化ケイ素膜が形成されただけであり、
長手方向に均一な酸化ケイ素膜は得られなかった。
比較例3 実施例1の金属ケイ素の替わりに、二酸化ケイ素を原料
として、同様に、反応性蒸着を行った。
二酸化ケイ素は電子ビームが当たったところのみ溶融し
、酸化ケイ素膜の膜厚は蒸着の初期には、厚く形成され
、時間の経過と共に薄くなった。この蒸着初期と時間の
経過したサンプルを比較例3とする。
実施例1、比較例1〜3の特性の評価結果を表1に示す
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の製造方法を実施するための反応性真空
蒸着装置の一例を示した概略図である。 図中、 1:真空容器 2:フィルム巻出軸 3:冷却ドラム 4:フィルム巻取軸 5ニブラスチツクフイルム 6:蒸発器 7:ルツボ 8:ガス吹き出し口 9:ガス流量制御装置 10:酸素ガスボンベ をそれぞれ示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属ケイ素を原料として、カーボンルツボを用い
    た反応性蒸着法により、プラスチックフィルムから成る
    基体の少なくとも一方の面に、SiO_X(X=1.0
    〜2.0)で表される酸化ケイ素膜を設けることを特徴
    とする透明ガスバリアフィルムの製造方法。(2)酸素
    を含む混合ガスを真空系内に導入しながら反応性蒸着を
    行うことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の
    透明ガスバリアフィルムの製造方法。
JP28997290A 1990-10-26 1990-10-26 透明ガスバリアフィルムの製造方法 Pending JPH04165064A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001341225A (ja) * 2000-05-30 2001-12-11 Toppan Printing Co Ltd 透明なガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法
JP2003004648A (ja) * 2001-06-19 2003-01-08 Hokkai Can Co Ltd プラスチック製ボトルの内面被膜検査装置
JP2013252700A (ja) * 2012-05-09 2013-12-19 Mitsubishi Plastics Inc ガスバリア性フィルム及びガスバリア性フィルムの製造方法
JP2014172286A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Toppan Printing Co Ltd ガスバリア性フィルム

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