JPH04164013A - フケ菌発育阻害成分含有物の抽出方法 - Google Patents

フケ菌発育阻害成分含有物の抽出方法

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JPH04164013A
JPH04164013A JP2289690A JP28969090A JPH04164013A JP H04164013 A JPH04164013 A JP H04164013A JP 2289690 A JP2289690 A JP 2289690A JP 28969090 A JP28969090 A JP 28969090A JP H04164013 A JPH04164013 A JP H04164013A
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松井 建次
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安藤 義隆
Norihisa Kawai
徳久 河合
Yoshinori Shinkawa
美紀 新川
Yutaka Ando
裕 安藤
Taiji Oya
大矢 泰司
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的J 本発明は、センダン科のインドセンダン[Melia 
azadirachta L、 (=Azadirac
hta 1ndica A、Juss:Neem又はM
argosal ]の葉、樹皮から得られた抽出を目的
とする。
本発明におけるフケ菌とは1頭皮に常在することか知ら
れている、酵母菌に属する。ビチロスポルム オバーレ
菌fPityrosporum 0vale :以下、
便宜上、POと略記する)のことを言う。
「産業上の利用分野」 本発明のインドセンダンから抽出して得られる、POの
発育阻害成分含有抽出物は、外用塗布・塗擦の形態の剤
形にある、医薬品、医薬部外品、化粧品類の処方中に配
合して利用でき、POに起因するフケ、それに伴うカユ
ミの発症を予防、防止、改善することが出来る。
「従来の技術」 皮膚や頭皮のフケ、カユミの発症の要因としては、これ
までに、いろいろな原因が上げられているが、その一つ
には、頭皮に常在するPOが深い関係にあるとされ、特
に、思春期から成人期にかけては、存在率が高くなると
され、このような場・汗腺の分泌物・表皮層の剥離物等
からなり、通常は皮脂腺等の分泌亢進により発生し、又
、皮膚の細菌、特に、POの繁殖により、助長されると
いわれている。
一方、フケ又はフケに伴うカユミの発症について、皮脂
の分泌能との関係を見ると、皮脂中のトリグリセライド
が、毛包管内にPOが侵入することによって、リパーゼ
の産生が冗進し、これによって、クリセロールと遊離脂
肪酸の生成が高められ、この際に生成した過剰な遊離脂
肪酸によって、面鮨形成作用、炎症惹起作用が、特に、
強(見られることがわかっている。
元来、POは脂質依存性であり、且つ、好脂質性である
ことから、皮脂量が毛包管内に増加して貯留することに
よって、POも次第に増加するとされており、更に、こ
の他、POによる好中球走化能や補体の活性化因子、又
、その菌の産生物である、プロテアーゼ、リパーゼ、ヒ
アルロニダー以上の如くの要因の伯、遺伝的要素、年令
1食1■的因子、胃腸障害、ストレス、月経不順、機械
的刺激、化粧品などの内的、外的要因が相互に複雑に関
連し合って、発症するものと考えられているが、いずれ
にしても、フケ、カユミの発生機序において、病巣部の
POの生息(侵入・生育)の阻止は、フケ、カユミの予
防、治療に当って、非常に重要であると考えられている
従って、最近では、その成育を阻害・抑制する成分が見
出されたならば、それが、予防や治療に役立つものとさ
れている。
既に、POに対する発育阻害作用を有する物質としては
、ジンクピリチオン、臭化アルキルイソキノリヌウム液
や、植物由来の成分としては、センブリ、マンネンロウ
、クジン、カミツレの抽出物(吉政ら報告による、文献
所在:粧技誌、第22巻、第3号、1988)等が知ら
れており、特に、これらの中で、フケ、カユミを防止す
る為に本発明者らは、これまでに、シンクピリチオンと
比較して、POに対する発育阻害作用を有する成分を、
天然素材に求めて、研究を進めてきた経緯がある(下記
、第1表)。
その研究課題としては、各植物由来の抽出物から、PO
に対して有効な発育阻害作用成分を提供することを課題
とし、同時に、簡易で効率的な目的物を得る方法の検討
を行ない、医薬品、医薬部外品、化粧品等に応用するこ
とに努めてきた。
「発明が解決しようとする課題」 本発明者らは、前期した如く、各捗の植物より、有効な
発育阻害作用成分を、簡易で効率的に抽出し、その他出
物が、皮膚や頭皮、頭髪用の外用塗布、塗擦形態にある
化粧品類(化粧料)に利用することを一つの目的とし、
その目的達成の為、多様な角度から、抽出溶媒を検討課
題として、最も、良好な特定溶媒を追及していった。
「課題を解決するための手段」 つまり、各種の植物を入手し、各植物抽出物をスクリー
ニングすることによって、PO発育阻害作用を有する成
分の検索・評価に当った。
その結果、インドセンダンの葉又は/及び樹皮をもとに
得られる抽出物に、PO発育阻害作用を有する成分が存
在することを見出した。
尚、インドセンダンは、インドでは、ニームと呼び、古
くから民間薬として知られており、苦味強壮、収斂、周
期的熱病薬として、重用しているものであるが、更に、
多様な角度から、優れたPO発育阻害作用を有する成分
の抽出を試みた結果、以下に示す如く、特定した抽出溶
媒より、簡易に抽出して得られる抽出物に、強いPO発
育阻害作用を有する成分が存在していることを見出すに
至った。
以下、抽出例、比較例等を開示して、より詳細に述べる
尚、以下によって示す方法は、後述する確認試験におい
て、強い作用がある抽出例を示した物であるが、インド
センダンの樹皮又は/及び葉の粉砕物を用い、抽出溶媒
として、ベンゼン、クロロホルム、エーテル、酢酸エチ
ル、n−ブタノール、アセトン、エタノール、メタノー
ルのいずれかを使用して得られた抽出物であれば、その
いずれの抽出物にも、はぼ同様な作用が得られることが
わかった。
又、本発明で特定した抽出溶媒を、1種以上混合して用
いて得られた抽出物であっても良く、更に、その抽出物
の形態としては、例えば、エタノール中に希釈した溶液
、或は、粉末化、ペースト化したものなど、いずれでも
良い。
尚、ここで得られた抽出物は、エタノールと水の混液に
溶解するか、或は、更に、ポリオール系の溶媒(例えば
、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコ
ールなと〕を加えた濡液中に溶解しておけば、液状タイ
プの製品の処方中には、配合が容易である。
(抽出例1) インドセンダンの葉の粉砕物IKgに対して、クロロホ
ルム10ρを加えて、常温にて、三昼夜放置した後、濾
過して、抽出液を分取する。
次に、この抽出液を濃縮して、溶媒を留去した後、少量
のエタノールに溶解させて、PO発育阻阻害外含有抽出
物とする。
(抽出例2) インドセンダンの樹皮の粉砕物IKgに対して、クロロ
ホルム10I2を加えて、常温にて、三昼夜放置した後
、濾過して、抽出液を分取する。
次に、この抽出液を濃縮して、溶媒を留去した後、少量
のエタノールに溶解させて、PO発育阻阻害外含有抽出
物とする。
(抽出例3) インドセンダンの葉の粉砕物IKgに対して。
酢酸エチル10I2を加えて、常温にて、三昼夜放置し
た後、濾過して、抽出液を分取する。
次に、この抽出液を濃縮して、溶媒を留去した後、少量
のエタノールに溶解させて、PO発育阻゛ 害成分含有
抽出物とする。
(抽出例4) インドセンダンの樹皮の粉砕物IKgに対して、酢酸エ
チル10I2を加えて、常温にて、三昼夜放置した後、
濾過して、抽出液を分取する。
次に、この抽出液を濃縮して、溶媒を留去した後、少量
のエタノールに溶解させて、PO発育阻阻害外含有抽出
物とする。
(抽出例5) インドセンダンの葉の粉砕物IKgに対して。
アセトン10I2を加えて、常温にて、三昼夜放置した
後、濾過して、抽出液を分取する。
次に、この抽出液を濃縮して、溶媒を留去した後、少量
のエタノールに溶解させて、PO発育阻阻害外含有抽出
物とする。
(抽出例6) インドセンダンの樹皮の粉砕物IKgに対して、アセト
ン10βを加えて、常温にて、三昼夜放置した後、濾過
して、抽出液を分取する。
次に、この抽出液を濃縮して、溶媒を留去した後、少量
のエタノールに溶解させて、PO発育阻阻害外含有抽出
物とする。
(抽出例7) インドセンダンの葉の粉砕物IKgに対して、メタノー
ル10iを加えて、常温にて、三昼夜放置した後、濾過
して、抽出液を分取する。
次に、この抽出液を濃縮して、溶媒を留去した後、少量
のエタノールに溶解させて、PO発育阻阻害外含有抽出
物とする。
(抽出例8) インドセンダンの樹皮の粉砕物IKgに対して、メタノ
ール1OI2を加えて、常温にて、三昼夜放置した後、
濾過して、抽出液を分取する。
次に、この抽出液を濃縮して、溶媒を留去した後、少f
fiのエタノールに溶解させて、I) O発育阻害酸分
含有抽出物とする。
(比較例1) インドセンダンの樹皮の粉砕物IKgに対して、水15
氾を加えて、80〜90℃にて、4時間抽出した後、濾
過して、抽出液を分取する。
次に、この抽出液を濃縮して、溶媒を留去した後、少量
の含水エタノールに溶解させて、PO発育阻害成分含有
抽出物とする。
(比較例2) インドセンダンの葉の粉砕物IKgに対して、水15f
fを加えて、80〜90℃にて、4時間抽出した後、濾
過して、抽出液を分取する。
次に、この抽出液を濃縮して、溶媒を留去した後、少量
の含水エタノールに溶解させて、PO発育阻害成分含有
抽出物とする。
[ビチロスボルム オバーレ菌発育阻害作用(効果)の
確認試験」 <a)ビチロスボルム オバーレ懸濁液の調製被験菌種
、ビチロスボルム オバーレ(TPO0656)を、5
%ニッコールTMGO−5(日光ケミカル社製)含有ポ
テトデキストロース寒天培地にツメ1社製)にて培養し
、3白金耳を取り、07%ツイン80含有生理食塩水5
mj2に入れ、−様に懸濁させた後、更に、660nm
における吸光度を測定して、吸光度が0.1ABSにな
るように、上記、生理食塩水で調製した、この懸濁液を
、再度、上記、生理食塩水にて、100倍希釈し、ピチ
ロスボルム オバーレ懸濁液(P。
0液)とした。
<b>試験方法 一定量の検体を入れた試験管に、溶剤として、ジメチル
スルホオシド(D M S O) 0 、5 m!又は
水0.5mnを入れ、最終濃度を0.1%検体溶液とし
て調製し、この検体溶液を、滅菌したシャーレに入れ、
次に、5%ニッコールTMGO−5含有ポテトデキスト
ロース寒天培地(直径90mm)を、滅菌したシャーレ
に加えて広げ、室温にて放置して、プレートを作成する
これとは別に、上記のビチロスボルム オバーレ懸濁液
(P、O液)0.2mρを試験管に入れ、更に、45℃
に溶解保存しである軟寒天3m12に加えて、よく混和
し、プレート(滅菌したシャーレ)上に分散させて、3
0℃で2日間培養後、生育状態を観察した。
尚、検体溶液を加えないものをコントロールとし、比較
検体として、市販されている50%ジンクピリチオン溶
液を用いた(検体溶液と同様に最終濃度が0.1%とな
るように加えた)。
<c>成績結果 第2表において、POに対する発育阻害作用を示した。
本発明の抽出成分を含有した検体は、0.1%の濃度に
おいて、比較検体のジンクピリチオンとほぼ同様の結果
であった。
(配合量の目安) 本発明によるインドセンダン抽出物は、PO発育阻害成
分として、処方中に微量配合することで効果が得られ、
フケ・カユミを防ぐための配合剤として利用でき1通常
の配合量としては、処方中にO11〜0.5%、抽出物
によっては、0.01〜0.05%程度を処方中に含有
することで効果が期待出来るものもある。
又、本発明によるインドセンダン抽出物からなるPO発
育阻害成分は、化粧品類全般に利用でき、溶液タイプの
製品、例えば、頭髪・頭皮用のシャンプー、リンス、ヘ
アートニック、ヘアークリーム、ヘアーチック、ヘアー
ポマードなど、更には、皮膚用の化粧水、クリーム、乳
液など各種の剤形を有した、化粧料製品の処方中に配合
することができる。
具体的な配合に当っては2例えば、次に示す刊行物に、
各種用途に対応した処方例が提示されているので、それ
らの製造法に準じて行えば良い。
〔処方における参考文献の所在〕
香料と化粧品の科学:奥1)治ら /昭和57年lO月5日:広用書店発行「フケ防止及び
カユミ抑制効果の確認試験」(a)試験方法 試験に当っては、先ず、次表(第3表)に示す如くのへ
アーシャンプーの処方中に、前記(製造/抽出例)にお
いて得られた、PO発育阻害成分含有抽出物を添加した
ものと、無添加のへアーシャンプーを製し、これを頭髪
にフケのでやすい人や、フケ症にしてカユミの伴う人な
ど(20名)を選んで、約2週間使用後の効果について
、比較評価した。
その結果は、次表(第4〜5表)に示す如(、集計結果
を得ることができた。
すなわち、第4〜5表中に示された数字は、それぞれの
へアーシャンプーの使用に対する使用効果について、寄
せられた回答結果を人数で示したものである。
(b>成績結果 第4表に示す如く、本発明による抽出物:PO発育阻害
成分を含有したヘアーシャンプーは、無添加へアーシャ
ンプーに比較してみても、明らかにフケを抑える効果が
あると推定された。
又、第5表に示す如く、本発明の抽出物:PO発育阻害
成分を含有したヘアーシャンプーは、無添加ヘアーシャ
ンプーに比較して、カユミに対する抑制・緩和作用があ
ると推定された。
「第3表」へアーシャンプーの処方 「発明の効果」 本発明は、インドセンダンの葉又は/及び樹皮から、特
定抽出溶媒の抽出物が、著名なPO発育阻害作用を有す
ることを見出し、利用できるようにした点にある。
すなわち、本発明によるインドセンダンの葉又は/及び
樹皮から得られた抽出物を、皮膚又は頭皮、頭髪用外用
剤に使用することによって、その期待される効果を列記
すれば、次の如(にまとめられる。
■皮膚、頭皮に対するフケ、カユミの予防と治療に役立
つ。
■フケ、カユミのみならず、頭部の脂漏性湿疹、脱毛を
防止することが可能であると共に、頭皮や肌の末梢血管
の血流促進を促すことが考えられる■皮膚又は頭髪用・
化粧料の処方中に、必要に応じて、界面活性剤、保湿剤
、低級アルコール、増粘剤、香料、酸化防止剤、キレー
ト剤、色素、防腐剤など、公知・慣用成分を自由に組み
合わせて用いることができる。
■本発明による、インドセンダン抽出物を配合した場合
、少量にして、同時に、各種の脂質類が処方中に含有す
る製剤に対しては、その油脂類に抗酸化作用を発揮する
更に、本発明によるPO発育団害成分を含有する抽出物
の特徴は、化粧料製品の安定化剤としても役立ち、且つ
、過酸化脂質の生成を抑制することも考えらるため、美
肌などの保持(肌の老化防止)にも役立つものであり、
又、抽出物を粉末化、ペースト化したものを、食品等の
添加物として利用することも可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) インドセンダンの葉又は/及び樹皮を出発原料となし、
    ベンゼン、クロロホルム、エーテル、酢酸エチル、n−
    ブタノール、アセトン、エタノール、メタノールの有機
    溶媒の内、そのいずれか1種以上を用いて抽出された、
    フケ菌発育阻害成分を含有することを特徴とする、皮膚
    ・頭皮・頭髪用剤。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07157420A (ja) * 1993-12-01 1995-06-20 Mikimoto Pharmaceut Co Ltd 化粧品
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JP2021516669A (ja) * 2019-02-20 2021-07-08 ハニースト シーオー., エルティーディー.Honest Co.,Ltd. インドセンダン葉抽出物を含む化粧料組成物

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