JPH04153287A

JPH04153287A - 表面保護用粘着テープ

Info

Publication number: JPH04153287A
Application number: JP2279592A
Authority: JP
Inventors: Kenichi Shibata; 健一柴田; Yutaka Kuwabara; 豊桑原
Original assignee: Nitto Denko Corp
Current assignee: Nitto Denko Corp
Priority date: 1990-10-17
Filing date: 1990-10-17
Publication date: 1992-05-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ステンレス板、アルミサンシ板等の輸送、保
管、及び施工時、該被着体の傷防止を目的とする表面保
護粘着テープであって耐光性の改良されたものに関する
。

〔従来技術・発明が解決しようとする課題〕表面保護用
粘着テープとしては、従来ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン／ポリプロピレンのブレンドの如きポ
リオレフィン系樹脂フィルムを支持体とし、この−面に
感圧性粘着剤、例えば合成ゴムなどを主成分としたゴム
系粘着剤およびアクリル系樹脂粘着剤を塗布して形成さ
れている。

ところが、このようなフィルムおよび感圧性粘着剤は日
光等によって短期間に劣化される為、該粘着テープを剥
離する際に、フィルムが破壊したり、感圧性粘着剤が被
着体面に残留する等の問題点がある。

上記問題点を解決する為に、ポリオレフィン系樹脂フィ
ルムに公知の紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐光安定荊等
の添加剤を混入することが検討されているが、ポリオレ
フィン系樹脂はこれら添加剤との相溶性が良好でないた
め、経日により添加剤が表面にブリードし、雨等で除去
され、その結果添加側含有量が減少して、フィルム及び
感圧性粘着剤の劣化を防止する程には至らない、また、
感圧性粘着剤中にこれら添加剤を混入する方法も検討さ
れているが、上記と同様に該添加剤が経日により表面に
ブリードし、被着体を汚染するという問題点がある。さ
らに、フィルム層を二層構造として感圧性粘着剤を塗布
する面にこれら添加剤を混入して、経日による添加剤の
表面へのブリードを抑えることが検討されているが、こ
の構造に於いては、添加剤がフィルムと感圧性粘着剤と
の界面にブリードしてくるために、感圧性粘着剤のフィ
ルムに対する投錨性が低下してしまい、テープ剥離時に
感圧性粘着剤が被着体表面に残ってしまうという問題点
がある。

本発明の目的は、上記問題点が解決され、耐光性が良好
であり、屋外等の紫外線の強い条件下においても、格別
の不都合な（使用可能な表面保護用粘着テープを提供す
るものである。

ＣｔＪＢを解決するための手段）当該課題を解決するために、本発明者らは種々研究を重
ねてきたところ、無機系微粒子を配合することによって
波長３００〜３６０ｎ−の紫外線透過率を１０％以下に
したポリオレフィン樹脂系フィルムに感圧性粘着剤を塗
布することにより上記問題点が悉く解決されることを見
出した。上述の如き、作用・効果は、有機系化合物を配
合することによっては得ることができず、また、該紫外
線透過率が１０％を越えても達成することはできないの
であり、上記新知見はまさに驚くべきことである。

本発明は、かかる新知見に基づいて完成されたものであ
り、無機系微粒子を添加することによって波長３００〜
３６０ｎｍの紫外線透過率を１０％以下にしたポリオレ
フィン系樹脂フィルムに感圧性粘着剤を塗布してなる表
面保護用粘着テープである。

本発明に使用されるポリオレフィン系樹脂は、ホモポリ
マー、コポリマー、これらのブレンド物のいずれでもよ
い。具体的には、例えばポリエチレン、ポリプロピレン
等のα−オレフィンホモポリマー、エチレンーボリブロ
ビレンコポリマーエチレンーエチルアクリレートコボリ
マー等のα−オレフィンとカルボン酸とのコポリマー、
これらブレンド物等が例示される。

波長３００〜３６０ｎ＋＊の紫外線透過率が１０％以下
であるポリオレフィン系樹脂は、通常のポリオレフィン
系樹脂に紫外線遮蔽能を有する無機系微粒子を配合する
ことによって調製される。

紫外線遮蔽能を有する無機系物質としては、例えば酸化
鉄、酸化チタン、マグネタイト、アルミナ等が例示され
る。

無機系微粒子の平均粒子径は、通常５０人〜４００人、
好ましくは１００〜３００人、更に好ましくは２００〜
３００人である。

当該無機系微粒子の配合量は、当該無機系微粒子の種類
等によって異なるが、通常のポリオレフィン系樹脂１０
０重量部に対して、０．１〜１０重量部、好ましくは０
．１〜１．０重量部、更に好ましくは０．１〜０．５重
量部である。

本発明においては、波長３００〜３６０ｎｍの紫外線透
過率を１０％以下にしたポリオレフィン系樹脂フィルム
が使用されるが、その好ましい紫外線透過率は５％未満
（より好ましくは１％未満）である。

なお、当該紫外線透過率が１０％を越えれば、紫外線透
過による粘着剤劣化、接着力の上昇が生しるため、本発
明には適用できない。

該フィルムは、上記配合物をＴダイ及びインフレーショ
ン装置等の通常の押出し機によって成膜することによっ
て製造され、該フィルムの厚さは、通常４０〜１００μ
ｍである。

本発明に使用される感圧性粘着剤は、従来既知のものを
使用すれば十分である。例えば、天然ゴム系、合成ゴム
系、アクリル系粘着剤等が使用される。

また、上記ポリオレフィン系樹脂フィルムと感圧性粘着
剤とからの、本発明の表面保護用粘着テープの製造は自
体既知の手段によって行うことが出来る。

〔実施例〕

実施例１低密度ポリエチレン（Ｍｌ：２□密度；０．９２２）１
００部に超微粒子として酸化亜鉛（粒子径＝２００〜４
００人）を０．３部添加してなる樹脂をインフレーシラ
ン法にて厚さ６０μｍフィルムになるように成膜し、こ
れにポリイソブチレン粘着剤を乾燥後１０μｍ厚になる
ように塗布し感圧性粘着テ−ブを作る。なお、該フィル
ムの３６０部ｍの紫外線透過率は７％である。

実施例２実施例１の超微粒子である酸化亜鉛の代わりに、酸化鉄
（平均粒子径：５０人）を０．２部添加してなる厚さ６
０μｍのフィルムに、ポリイソブチレン粘着剤を乾燥後
１０μｍ厚になるように塗布し、感圧性粘着テープを作
る。なお、該フィルムの３６０ｎｌｌの紫外線透過率は
５％である。

比較例１実施例１で使用した各成分を使用し、低密度ポリエチレ
ン１００部に超微粒子として酸化亜鉛０．００１部を添
加してなる組成物から成膜した厚さ６０μｍのポリエチ
レンフィルムに、乾燥後ｌＯμｍになるようにポリイソ
ブチレン粘着剤を塗布して感圧性粘着テープを作製した
。なお、該フィルムの３６゜ｎ−の紫外線透過率は８０
％である。

比較例２比較例１と同様にして、フィルムの３６０部ｍの紫外線
透過率が１５％である感圧性粘着テープを作製した。

比較例３実施例１で使用したと同じ低密度ポリエチレン１００部
に有機系紫外線吸収側（チヌビン３２６：チハガイギー
製）を０．５部添加して厚さ６０μｍになるように成膜
したフィルムに、乾燥後１０μｍ厚になるようにポリイ
ソブチレン粘着剤を塗布してなる感圧性粘着テープを作
った。

試験例１上記実施例および比較例で得た感圧性粘着テープを使用
して評価を実施し、その結果を表１に示した。

評価方法１）初期接着力上記感圧性粘着テープを２０■巾に切断し、２３°Ｃ雰
囲気下でハンドローラーにてＳＵＳ＃４３０ＢＡに貼り
付け、３０分後、接着力を測定した。

なお、測定条件は剥離角度１８０度、剥離速度３００閣
／分である。

２）耐光性評価初期粘着力の項で述べたように試料を作成し、ウェザ−
メーターに５００時間照射した後、試料を取り出し２３
度で３時間放置後、接着力及び被着体であるＳＵＳ＃４
３０ＢＡに対する糊残り性を評価した。なお、接着力測
定方法は、初期接着力の項で述べた方法で実施した。

〔以下余白］〔発明の効果〕本発明の表面保護用粘着テープは、フィルム表面および
フィルムと感圧性粘着副層との界面への経日による添加
剤のブリードを防止できる。

以上のことから、本発明の表面保護粘着テープは耐光性
が良好であり、屋外等の紫外線の強い条件下においても
、格別の不都合なく使用可能であるという効果を有する
ものである。

Claims

【特許請求の範囲】

無機系微粒子を添加することによって波長３００〜３６
０ｎｍの紫外線透過率を１０％以下にしたポリオレフィ
ン系樹脂フィルムに感圧性粘着剤を塗布してなる表面保
護用粘着テープ。