JPH04149425A - 感光感圧記録媒体及びその感光感圧記録媒体を用いた画像記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感光感圧記録媒体及びその感光感圧記録媒体
を用いた画像記録装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、光硬化性樹脂、光重合開始剤、染料前駆体を主な
内包物とするマイクロカプセルと、マイクロカプセルの
内包物である染料前駆体と反応して発色する顕色剤とが
別々のシートに塗布された感光感圧記録媒体が知られて
いる（特開昭５８−８８７３９号、特開昭５８−８８７
３４０号、特開昭６１−４２６４９号及び特開昭６１−
２４４９５号等）。

この種の感光感圧記録媒体は、一方のシートのマイクロ
カプセル内の光硬化性樹脂が光により硬化してマイクロ
カプセルの機械的強度が増大するので、通常、シートの
表面を画像情報に応じて露光し、露光によって硬化しな
かったマイクロカプセルを破壊することで内部の染料前
駆体と他方のシートの顕色剤とを反応させて画像を形成
する装置に用いられる。

光硬化性樹脂は、その感光波長帯によって赤色光で感光
するもの、緑色光で感光するもの及び青色光で感光する
ものの三種類に分類できる。また、染料前駆体は発色し
たときの色によって、シアン、マゼンタ、イエローの三
種類に分類することができる。そして、従来のマイクロ
カプセルでは、内包される光硬化性樹脂と染料前駆体は
、光硬化性樹脂の感光波長帯と染料前駆体の発色する色
とが補色関係になるように構成されていた。

すなわち、第４図で示すように、第１のマイクロカプセ
ル２７ａには赤色光で感光する光硬化性樹脂とシアンの
染料前駆体が内包され、第２のマイクロカプセル２７ｂ
には緑色光で感光する光硬化性樹脂とマゼンタの染料前
駆体が内包され、第３のマイクロカプセル２７ｃには青
色光で感光する光硬化性樹脂とイエローの染料前駆体が
内包されている。そして、各種マイクロカプセルはバイ
ンダー２９を介してシート状支持体２８上に担持されて
いる。

そして、そのような感光感圧記録媒体を用いた従来の画
像記録装置は、赤色光で赤色の画像データを記録し、緑
色光で緑色の画像データを記録し、青色光で青色の画像
データを記録するように構成されていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、第３図に示すように、比視感度は緑、赤、青
の順に高く、白地を基準とすると、その補色の順に、す
なわちマゼンタ、シアン、イエローの順に比視感度が高
い。したがって、マゼンタの画質に与える影響は大きく
、マゼンタの階調の再現性が低下すると出力画像の画質
が低下してしまうのである。ところが、第５図に示すよ
うに、緑色はクロスカラーの領域が大きいために他の色
の影響を受は易い。このため、従来の感光感圧記録媒体
では、緑色光の補色であるマゼンタの階調の再現が困難
となり出力画像の画質が低下してしまうという問題があ
った。

本発明は、上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、マゼンタの階調の再現性を高め、高画質の出
力が得られる感光感圧記録媒体及びその感光感圧記録媒
体を用いた画像記録装置を提供することを目的としてい
る。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の感光感圧記録媒体は、赤色光照射により機械的
強度が変化する感光性物質及び顕色剤と反応してマゼン
タに発色する染料前駆体を主として内包した第１のマイ
クロカプセルと、緑色光照射により機械的強度が変化す
る感光性物質及び顕色剤と反応してイエローに発色する
染料前駆体を主として内包した第２のマイクロカプセル
と、青色光照射により機械的強度が変化する感光性物質
及び顕色剤と反応してシアンに発色する染料前駆体を主
として内包した第３のマイクロカプセルと、これら３種
のマイクロカプセルを表面に保持したシート状支持体と
を備えた構成としている。

また、本発明の画像記録装置は、上記感光感圧記録媒体
を使用するもので、赤色光で緑色の画像データを記録し
、緑色光で青色の画像データを記録し、青色光で赤色の
画像データを記録する露光制御手段を備えた構成として
いる。

〔作用〕

上記構成の感光感圧記録媒体および画像記録装置にあっ
ては、緑色の画像データに基づき赤色光は感光感圧記録
媒体の第１のマイクロカプセル内の感光性物質を反応さ
せて機械的強度を強（する。

これによって、マゼンタに発色する染料前駆体がマイク
ロカプセルから流出しなくなり、マゼンタが抜けて緑色
に発色する。この場合において、赤色光はクロスカラー
の影響が少ないから、マゼンタが抜けた部分と残存した
部分とのコントラストが鮮明となり、緑色の補色である
マゼンタの階調が良好に再現される。こうして、緑色の
画像データで緑色に発色させることができる。また、緑
色光、青色光で同様に露光することにより、それぞれ青
色、赤色の画像データを再現してフルカラーの画像を得
ることができる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を光シャッタとして液晶デイス
プレィ（以下、ＬＣＤと称する）を用いた例で説明する
。

第１図は実施例の画像記録装置である液晶プリンタを示
す全体構成図である。この図に示す液晶プリンタｌでは
、感光感圧記録媒体としてのマイクロカプセル紙７と顕
色紙８とが使用されている。

本実施例に使用されているマイクロカプセル紙７は、第
２図に示されるように、シート状支持体２３の表面にバ
インダー２４によりマイクロカプセル（第１、第２、第
３のマイクロカプセル）２５ａ、２５ｂ、２５ｃが塗布
されており、そのマイクロカプセル２５ａ、２５ｂ、２
５ｃ内には顕色剤と反応する染料前駆体等が包含されて
いる。

第１のマイクロカプセル２５ａは、赤色光を照射するこ
とで機械的強度が変化する感光性物質及び顕色剤と反応
してマゼンタに発色する染料前駆体を主として内包して
いる。また、第２のマイクロカプセル２５ｂは、緑色光
を照射することで機械的強度が変化する感光性物質及び
顕色剤と反応してイエローに発色する染料前駆体を主と
して内包している。さらに、第３のマイクロカプセル２
５ｃは、青色光を照射することで機械的強度が変化する
感光性物質及び顕色剤と反応してシアンに発色する染料
前駆体を主として内包している。

なお、上記顕色紙８の支持体の表面には顕色剤が塗布さ
れており、染料前駆体と反応することで発色するが、詳
細は米国特許４３９９２０９号明細書等に記載されてお
り、ここでは説明を省略する。

この液晶プリンタ１には、露光用の光源としてハロゲン
ランプ３が備えられ、このハロゲンランプ３の上方には
りフレフタ２が配置されている。

また、ハロゲンランプ３の下方には集光レンズ４が配置
され、さらに、その下方には赤外線カットフィルター５
が配置されている。赤外線カットフィルター５の下方に
は、色フィルター２２Ｒ１２２Ｇ、２２Ｂからなるフィ
ルターユニット２２が配置され、さらにその下方にはＬ
ＣＤ６が配置されている。

ＬＣＤ６の左下方には、遮光性のカートリッジ１８が配
置され、カートリッジ１８の内部には、未露光のマイク
ロカプセル紙７がカートリッジ軸１５に巻回された状態
で収納されている。カートリッジ１８の右方には送りロ
ーラ１９が配置され、その先には加圧ローラＩｌａ、ｌ
ｌｂと巻取り軸１６とが配置されている。この構成のも
とに、マイクロカプセル紙７は送りローラ１９で送りだ
され、加圧ローラｌｌａ、ｌｌｂ間を通過して、巻取り
軸１６に巻取られる。

顕色紙８は所定のカセット内に積載された状態で液晶プ
リンタ１内に装着されている。そして、顕色紙８の上方
には半月ローラ９が配置され、半月ローラ９の左方には
給紙ローラ１０と給紙ガイド１７が配置されている。ま
た、顕色紙８の下方には熱定着装置１２が配置されてい
る。熱定着装置１２の内部には、ヒーター１３が配置さ
れ、ヒータ１３の下部には搬送ベルト１４が配置されて
いる。

次に上記構成の液晶プリンタ１の動作について説明する
。

まず、プリントスタートキー（図示せず）が押されると
、ＬＣＤ６に外部から入力された画像信号に応じた画像
が表示される。次に、光源であるハロゲンランプ３が点
灯される。ハロゲンランプ３の光はりフレフタ２と集光
レンズ４とで効率よく集光され、はぼ平行とされて赤外
線カットフィルター５と赤色フィルター２２Ｒを透過し
てＬＣＤ６に照射される。このときマイクロカプセル紙
７は静止しており、記録すべき画像の緑色信号で制御さ
れるＬＣＤ６で選択された光で露光される。

赤色光による露光が終了すると赤色フィルター２２Ｒと
緑色フィルター２２Ｇとが入れ換えられ、ＬＣＤ６に入
力される信号は緑色信号から青色信号に切り替えられ、
上記と同様にして緑色光による露光が行われる。赤色信
号に基づいて青色光による露光についても上記と同様に
して行われ、このようにして３回の露光が終了するとハ
ロゲンランプ３は消灯される。これにより、こうしてマ
イクロカプセル紙７にカラーの潜像が形成される。

次に、マイクロカプセル紙７は巻取りローラ１６と送り
ローラ１９の駆動により加圧ローラ１１ａ、ｌｌｂの方
向に送られる。一方、顕色紙８は半月ローラ９により一
枚ずつカセットから取り出され、給紙ローラ１０および
給紙ガイド１７により加圧ローラｌｌａ、ｌｌｂまで送
られる。

そして、マイクロカプセル紙７及び顕色紙８は、それら
の露光面と顕色剤塗布面とが対面する状態で加圧ローラ
ｌｌａ、ｌｌｂによって加圧され、これによってマイク
ロカプセル紙７の画像が顕色紙８に転写される。顕色紙
８は、さらに搬送ベルト１４で搬送されなから熱定着装
置１２によって発色が促進され、表面の画像が定着され
る。

次に、第６図及び策７図を参照しながら露光制御手段に
ついて詳述する。第６図はＬＣＤ６とフィルターユニッ
ト２２の制御を示すブロック図であり、第７図はＣＰＵ
　（露光制御手段）３０の制御の流れを示すフロチャー
トである。

ＣＰＵ３０はメモリ３１に書き込まれたプログラムに従
って動作する。ＣＰＵ３０は、キーパネル３６のプリン
トスイッチが押されると露光を開始しくＳｌ）、次に画
像入力端子３２から記録する画像データを入力しくＳ２
）、この画像データを画像メモリ３３．３４．３５に色
別に分割して記憶させる。画像メモリ３３．３４．３５
へのデータ転送が終了すると、ハロゲンランプ３が点灯
され（Ｓ３）　、ＣＰＵ３０はフィルター制御回路３８
に赤色フィルター２２Ｒを挿入するよう信号を送る（Ｓ
４）。

次に、ＣＰＵ３０は、緑色の画像データを６画像メモリ
３４から読み出し、この画像データをＬＣＤ制御回路３
７に送ってＬＣＤ６に画像を表示させる（Ｓ５）。そし
て、ＣＰＵ３０は露光時間をカウントし、赤色光による
露光が終了したと判断すると（Ｓ６）、次の緑色光によ
る露光に移る。

緑色光による露光では、まずＣＰＵ３０はフィルター制
御回路３８に緑色フィルター２２Ｇを挿入するよう信号
を送る（Ｓ７）。このあとＣＰＵ３０は、青色の画像デ
ータを８画像メモリ３５から読み出し、この画像データ
をＬＣＤ制御回路３７に送ってＬＣＤ６に画像を表示さ
せる（Ｓ８）。このときもＣＰＵ３０は露光時間をカウ
ントし、緑色光による露光が終了したと判断すると（Ｓ
９）、次に青色光による露光に移る。

すなわち、ＣＰＵ３０はフィルター制御回路３８に青色
フィルター２２Ｂを挿入するよう信号を送る（Ｓ　１０
）。次に、ＣＰＵ３０は、赤色の画像データを２画像メ
モリ３３から読み出し、ＬＣＤ制御回路３７に送ってＬ
ＣＤ６に画像を表示させる（Ｓｌｌ）。また、ＣＰＵ３
０は露光時間をカウントし、青色光による露光が終了し
たと判断すると（Ｓ１２）、ハロゲンランプ３を消灯し
、全ての露光を終了する。

このように、上記構成のマイクロカプセル紙７および液
晶プリンタ１においては、赤色光で緑色の画像データを
、緑色光で青色の画像データを、および青色光で赤色の
画像データに基づいて露光を行なうため、緑色、青色、
赤色の画像データを再現してフルカラーの画像を得るこ
とができるのは勿論のこと、クロスカラーの影響の少な
い赤色光で比視感度の高い緑色のデータを画像として記
録するので、マゼンタの階調の再現性を向上させること
ができ、出力画像の画質を大幅に向上させることができ
る。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
種々の変更を加えることができる。たとえば、上記実施
例ではハロゲンランプを用いているが、メタルハライド
ランプを用いることも可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば緑色、青色、赤色
の画像データを再現してフルカラーの画像を得ることが
できるとともに、クロスカラーの影響の少ない赤色光で
比視感度の高い緑色のデ−夕を画像として記録するため
、画質への影響の大きいマゼンタの階調の再現性を向上
させることができ、出力画像の画質を大幅に向上させる
ことができるという効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は液晶プリンタの全体構成図、第２図はマイクロ
カプセル紙を示す断面図、第３図は比視感度の特性を示
す線図、第４図は従来のマイクロカプセル紙を示す断面
図、第５図はマイクロカプセル紙の感度特性を示す線図
、第６図は露光制御手段を示すブロック図、第７図は露
光制御の流れを示すフローチャートである。 １・・・液晶プリタン、 ７・・・マイクロカプセル紙（感光感圧記録媒体）、８
・・・顕色紙、 ２３・・・シート状支持体、 ２５ａ・・・マイクロカプセル（第１のマイクロカプセ
ル）、 ２５ｂ・・・マイクロカプセル（第２のマイクロカプセ
ル） Ｃ・・・マイクロカプセル （第３のマイクロ力 プセル） ０　・・・ＣＰＵ （露光制御手段）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、赤色光照射により機械的強度が変化する感光性物質
   及び顕色剤と反応してマゼンタに発色する染料前駆体を
   主として内包した第１のマイクロカプセルと、緑色光照
   射により機械的強度が変化する感光性物質及び顕色剤と
   反応してイエローに発色する染料前駆体を主として内包
   した第２のマイクロカプセルと、青色光照射により機械
   的強度が変化する感光性物質及び顕色剤と反応してシア
   ンに発色する染料前駆体を主として内包した第３のマイ
   クロカプセルと、これら３種のマイクロカプセルを表面
   に保持したシート状支持体とを備えたことを特徴とする
   感光感圧記録媒体。 ２、請求項１記載の感光感圧記録媒体を使用する画像記
   録装置であって、赤色光で緑色の画像データを記録し、
   緑色光で青色の画像データを記録し、青色光で赤色の画
   像データを記録する露光制御手段を備えることを特徴と
   する画像記録装置。