JPH04139013A - 超微細炭素質粉末の製造方法 - Google Patents

超微細炭素質粉末の製造方法

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JPH04139013A
JPH04139013A JP2260549A JP26054990A JPH04139013A JP H04139013 A JPH04139013 A JP H04139013A JP 2260549 A JP2260549 A JP 2260549A JP 26054990 A JP26054990 A JP 26054990A JP H04139013 A JPH04139013 A JP H04139013A
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神野 敏明
Hidenori Yamanashi
山梨 秀則
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、均一な粒度分布を有する超微細炭素質粉末を
効率的に製造する方法に関するもの、である。
(従来の技術) 黒鉛粉末に代表される微細炭素質粉末は、軽量および高
強度なとの特徴と共に、すぐれた導電性を有しており、
触媒、電池、潤滑剤およびシールド用塗料などとして広
く使用されている。
なかでも、容易に黒鉛化し得る気相成長系炭素繊維は、
−層すくれた導電性を有していることから、これを粉砕
し黒鉛化した黒鉛粉末は、上記した用途以外にも、樹脂
に配合した樹脂組成物として、エレクトロニクス分野に
おける静電気や電磁波のシールド材料などの各種用途に
活用されている。
そして、上記微細炭素質粉末は、従来カーボンブラック
や黒鉛などのブロックを粉砕、分級することにより製造
されていたが、上記ブロック自体が柔らかく、滑りやす
い性質を有しているため粉砕が困難であり、全体的に均
一に微粉砕することが不可能であった。
そこで、均一に微粉砕化するための方法として、炭素繊
維や黒鉛繊維などの炭素質繊維を材料に用い、これをボ
ールミル、ジェットミル、ロータースピードミル、カッ
ティンクミル、ホモジナイザ、振動ミルおよびアトライ
タなどの粉砕機で粉砕することにより、材料繊維の直径
に近い粒径にまで微粉砕化する技術が種々提案されてお
り、本田願人も気相成長系炭素繊維を粉砕して、直径が
0.05〜2μm1長さが10μm以下の粉末状にする
技術(特開昭64−65144号公報)について、先に
提案した。
(発明が解決しようとする課8) しかしながら、炭素質繊維を粉砕することにより炭素質
微粉末を得る方法においては、かなりの微粉砕化は計れ
るものの、使用するベース材料の繊維の1本1本に局所
的な破壊力を与える必要があることから、微粉砕化に長
時間を要し、しかも得られる微粉末の粒径分布のバラツ
キが大きいため、微粉砕化後分級工程によって品質を安
定させる必要があった。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するために
検討した結果、達成されたものである。
したがって、本発明の目的は、従来にもまして超微粉末
化され、かつ均一な粒度分布を有する超微細炭素質粉末
を効率的に製造する方法を提供することにある。
[発明の構成〕 (課題を解決するための手段) すなわち本発明は、炭素質繊維を、平行な平面を有する
圧子を用いて、100〜10000kg/Cシの圧力で
、1回以上圧縮することを特徴とする超微細炭素質粉末
の製造方法を提供するものである。
以下、本発明の構成について、さらに詳細に説明する。
本発明で用いる炭素質繊維としては、PAN素炭素繊維
、ピッチ系炭素繊維、繊維状炭素繊維および繊維状黒鉛
繊維などから選ばれた、直径0゜05〜500μm1長
さ1〜5000umのものが挙げられるが、なかでも容
易に黒鉛化し得る気相成長系炭素繊維が好適である。
ここで、気相成長系炭素繊維とは、X[回折および電子
顕微鏡の観察により、炭素の六角網表面か繊維軸に対し
て実質的に平行で、かつ年輪状に配向し結晶構造を有し
ているものであり、たとえば炭化水素を気相熱分解する
ことによって得られたものを意味する 上記で用いる炭化水素としては、たとえばトルエン、ベ
ンゼン、ナフタレンなどの芳香族炭化水素およびプロパ
ン、エタン、エチレンなどの脂肪族炭化水素などが挙げ
られ、なかでもベンゼンおよびナフタレンが好ましく用
いられる。
気相熱分解は、上記炭化水素をガス化して、水素などの
キャリアガスと共に、900〜1500℃の温度で、超
微粒金属からなる触媒、たとえば粒径100〜300オ
ングストロームの鉄、ニッケルおよび鉄−ニッケル合金
などを、炭化水素の熱分解域に浮遊するように存在させ
、接触分解させることにより行なわれる。
なお、本発明においては、上記のようにして得られる気
相成長系炭素繊維を、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気
下に、20 CI ’O〜35oo℃、とくに2500
〜3000℃の温度で、20〜120分間、とくに30
〜60分間熱処理した後、以下に述べる圧縮工程に供す
ることか望ましい。
また、炭素繊維を材料とする場合には、上記熱処理は省
略することができる。
本発明における炭素質繊維の微粉末化は、上記炭素質繊
維を、平行な平面を有する圧子(ピストン)を用いて、
100〜10000 kg / cd、好ましくは50
0〜4000kg/cdの圧力で、1回以上圧縮するこ
とにより行われる。
ここで用いる加圧圧縮装置の態様についてはと(に制限
がなく、油圧式、機械式などを使用することができる。
また、加圧圧縮装置の圧縮に用いるシリンダー形状およ
び材質についてもとくに制限しないが、圧子(ピストン
)については平行な平面を有することが必須条件であり
、平面を有しない、例えばシボ状などの場合には、内部
圧力が不均一となり、得られる超微粉末の粒径が不均一
になるため好ましくない。
加圧圧縮条件において、圧力が100kg/cd以下で
は十分な超微粉末化を達成することができず、また1 
0000kg/cd以上ては粉末が固形化する傾向が招
かれるため好ましくない。
なお、圧縮時における温度調節はとくに必要としないが
、場合によっては冷却または加熱を併用することも可能
である。
また、圧縮時間についてもとくに制限しないが、1回に
ついて、5秒以上が好ましい。
圧縮を1回行なうことによっても、十分な微粉末化を達
成することができるが、圧縮工程を数回繰り返すことに
より、さらに超微粉末化することが可能となる。
(1禰−か作用) 次に、本発明の方法における超微粉末化のメカニズムに
ついて説明する。
炭素質繊維を、平行な平面を有する圧子を用いて圧縮す
る際の、圧縮された繊維の破壊モードとしては、繊維同
志の接触点を支点として曲げ応力が作用し、相互の繊維
が折れて微粉末化するモードと、繊維同志か重なった部
分に強い力が加わり、相互に圧装破壊するモードの2種
類か作用する。
そして、前者のモードは低圧領域の繊維内部密度が低い
場合に生起し、後者のモードは高圧圧縮時における繊維
の高密度状態で多く生起する。
このときの、荷重によ°る繊維の微粉末化平均サイズ(
Ls)は、実際には繊維の接触間距離の相違によりやや
バラツくか、大路次式(1)で表される。
Ls −(Fo−8F/ F ) ”’ −−(1)た
だし、Sf;加圧面積 F:加圧荷重 Fo:圧装荷重 また、このときの圧装荷重(Fo)は、次式(■)に近
似して表される。
Po=Ts−d210.9− (II)ただし、Ts:
引張張力 d:繊維の半径 したがって、圧縮された微粉末のサイズは、加圧面積と
繊維直径に大きく依存するため、圧力によって微粉末の
サイズを容易にコントロールすることができ、均一な微
粉末化も可能である。
また、希望する微粉末のサイズよりも小さい直径を有す
る繊維を用いることにより、超微細粉末を一層効率的に
得ることができる。
さらに、圧縮時の加圧荷重を増加して、得られる微粉末
のサイズを、繊維の直径よりも小さくすることにより、
従来の粉砕方法ではごくわずかしか得られない超微細炭
素質粉末を取得することが可能である。
しかして、本発明の方法によれば、均一な粒度分布を有
する超微細炭素質粉末を短時間でかつ大量に製造するこ
とができ、従来よりも効率的でしかも生産性にすぐれて
いる。
また、本発明の方法で得られる超微細炭素質粉末は、超
微細かつ均一な粒径を有しており、合成ゴムや合成樹脂
に対する混合分散性がすぐれている。
よって、本発明の方法により得られた超微細炭素質粉末
は、導電性樹脂組成物を形成するシールド用途の他にも
、触媒、電池、潤滑剤およびシールド用塗料などの材料
としてきわめて有用である。
(実施例) 以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。
実施例1 直径0.1〜0.5μmの年輪状配向を有する気相成長
系炭素繊維を2300”Cで熱処理した後、その1gを
平行な平面を有するピストンを備え−た直径1011I
のシリンダ中に入れ、2000 kg / cjの圧力
で30秒間圧縮した。
次に、シリンダ内から繊維(または粉末)を取り出して
撹拌した後、再度シリンダ中に入れて、上記と同様の圧
縮を3回繰り返した。
各圧縮回数毎の繊維(または粉末)の嵩密度を測定した
結果を第1表に示す。
なお、嵩密度の測定は、0.5〜1.0gの重量を精密
に計測した試料を、10ccのメスシリンダーに採取し
、これに一定の振動を与えてから測定した体積と前記重
量から算出した。
第1表の結果から明らかなように、本発明の方法によれ
ば、圧縮によって繊維の嵩密度が増加し、超“微粉末化
が効率的に達成される。
実施例2 気相成長系炭素繊維の代わりに、PAN系炭素繊維“ト
レカMLD−300” (東し■製)を用いた以外は、
実施例1と同様の条件で圧縮を繰り返した場合の嵩密度
測定結果を第1表に併せて示す。
実施例2 気相成長系炭素繊維の代わりに、ピッチ系炭素繊維“T
101S″ (クレハ■製)を用いた以外は、実施例1
と同様の条件で圧縮を繰り返した場合の嵩密度測定結果
を第1表に併せて示す。
実施例2および3の結果からも、本発明の方法によれば
、圧縮によって繊維の嵩密度が増加し、超微粉末化が効
率的に達成されていることが明らかである。
比較例1 気相成長系炭素繊維の代わりに、黒鉛粉末“5PG−4
0” (日本坩堝■製)を用いた以外は、実施例1と同
様の条件で圧縮を繰り返した場合の嵩密度測定結果を第
1表に併せて示す。
この結果から、繊維以外の粉末材料の圧縮では、固形化
を招き好ましくないことが明らがである。
以下#D 第1表 比較例2 実施例1で用いた気相成長系炭素繊維を、遊星型ボール
ミル″Pu1ver1sette  5 ’  (7’
J ッf ユ・ジャパン側製)に供し、第2表に示した
各時間粉砕して、各粉砕時間ごとの嵩密度を測定した。
この結果を第2表に示す。
比較例3 実施例2で用いたピッチ系炭素繊維“T101S°を比
較例2と同様のボールミルに供し、同様に試験した結果
を第2表に併せて示す。
第2表の結果から、粉砕法では本発明に比較して長時間
を要し、生産効率が劣ることが明らかである。
L文丁氷色 第2表 [発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明の方法によれば、均
一な粒度分布を有する超微細炭素質粉末を短時間でかつ
大量に製造することができ、従来よりも効率的でしかも
生産性にすくれている。
また、本発明の方法で得られる超微細炭素質粉末は、超
微細かつ均一な粒径を有しており、合成ゴムや合成樹脂
に対する混合分散性かすぐれている。
したがって、本発明の方法で得られた超微細炭素質粉末
は、各種合成樹脂やゴムに混合分散させて、導電性樹脂
組成物を形成する用途以外にも、触媒、電池、潤滑剤お
よびシールド用塗料などの材料としてきわめて有用であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)炭素質繊維を、平行な平面を有する圧子を用いて
    、100〜10000kg/cm^2の圧力で、1回以
    上圧縮することを特徴とする超微細炭素質粉末の製造方
    法。
  2. (2)炭素質繊維が、炭素の六角網表面が繊維軸に対し
    て実質的に平行で、かつ年輪状に配向し結晶構造を有す
    る気相成長系炭素繊維であることを特徴とする請求項(
    1)に記載の超微細炭素質粉末の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003020418A (ja) * 2001-07-09 2003-01-24 Showa Denko Kk 黒鉛微粉及びその製造方法、並びに該黒鉛微粉の用途
WO2004038074A1 (ja) * 2002-10-28 2004-05-06 Bussan Nanotech Reserch Institute Inc. 微細な炭素繊維の粉体熱処理法及び熱処理装置

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JPS4992326A (ja) * 1972-10-26 1974-09-03
JPH0415397A (ja) * 1990-05-09 1992-01-20 Dainippon Ink & Chem Inc 炭素繊維断熱材

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