JPH04136934A - 写真印画紙用ポリオレフィン樹脂被覆紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ、　　［産業上の利用分野］ 本発明は所望の型付を施した型付写真印画紙用ポリオレ
フィン樹脂被覆紙に関するものであり、更に詳しく述べ
るならば表面側の形状が均一なシルク状を有している事
を特徴とする型付写真印画紙用ポリオレフィン樹脂被覆
紙に関する。

Ｂ、　　［従来の技術］ 従来、写真印画紙用支持体としては紙の片面に硫酸バリ
ウムを主体とするバライタ層を塗布したいわゆるバライ
タ紙が使用されていた。

近年、現像処理の自動化と迅速化を図るため、原紙の両
面を疎水性の樹脂、例えばポリオレフィン樹脂で被覆し
た防水印画紙が使用されるようになり、現在では、これ
が写真印画紙用支持体の大半を占めるに至っており、こ
の写真印画紙用ポリオレフィン樹脂被覆紙の表面として
鏡面及び型付面が知られている。しかしながら、鏡面は
高級感はあるが光の反射が強く画像が見ずらかったり、
指紋がつきやすかったりする問題点がある。また、型付
面においては、画像は見やすが面の形状が不均一で高級
感があまりない。このため、指紋がつきに＜＜、画像が
見やすく、高級感のある一定形状を有する写真印画紙用
ポリオレフィン樹脂被覆紙としてＵＳＰ３９５９５４６
に提供されたシルク面がある。

しかしながら、同公報に開示された面状では乳剤の高速
塗布性が劣り、高速で乳剤を塗布した場合、乳剤層が流
れたりして均一な乳剤塗布面が得られない。

Ｃ，［発明が解決しようとする課題］ 本発明は写真印画紙用ポリオレフィン樹脂被覆紙の形成
にあたり、高級感があり、画像が見やすく、指紋の付き
にくいシルク状の表面を有し、更に乳剤の高速塗布性の
優れた形状を有する写真印画紙用ポリオレフィン樹脂被
覆紙を提供しようとするものである。

Ｄ、　　［問題点を解決するための手段］本発明者らは
高級感があり、画像が見やすく、指紋の付きにくい形状
として、特に乳剤塗布性の優れたシルク面の形状につい
て種々検討した結果、このシルク面の突起部の大きさ、
形状及び配列を決定することにより、上記目的を達成す
ることができた。

即ち、本願発明は基体がポリオレフィン樹脂で押し出し
コーティングされた写真印画紙用ポリオレフィン樹脂被
覆紙において樹脂被覆された面がＣＤ方向に配列した突
起部の頂点のピッチが２５０〜５００μｍであり、ＭＤ
力方向隣合うＣＤ方向に配列した列のピッチが２００〜
４００μｍであり、ＣＤ方向に配列した突起部の頂点が
ＭＤ力方向隣合うＣＤ方向に配列した突起部の頂点と１
−２５μｍ以上ＣＤ方向にズレ、かつ突起部の高さが１
０〜３２μｍであることを満たすシルク状の表面を有す
る写真印画紙用ポリオレフィン被覆紙である。また、１
つの突起部の底部の直径が２００〜４５０μｍであり、
突起部の頂点に直径３０〜１００μｍ１深さ６μｍ以下
のくぼみを有する写真印画紙用ポリオレフィン被覆紙で
あることにより達成することができた。以下本願発明の
詳細な説明する。

ＣＤ方向に配列した突起部の頂点のピッチが２５０μｍ
未満であったりかつＭＤ力方向隣合うＣＤ方向に配列し
た列のピッチが２００μｍ未満であったり突起部の高さ
が１０μｍ未満であったり、また１つの突起部の底部の
直径が２００μｍ未満であったりすると乳剤の高速塗布
性は劣らないがシルク面特有の均一な形状が見えなくな
り高級感を失うことになる。また、ＣＤ方向に配列した
突起部の頂点のピッチが５００μｍを超えたり、ＭＤ力
方向隣合うＣＤ方向に配列した列のピッチが４００μｍ
を超えたり、突起部の高さが３２μｍを超えたり、また
、突起部の底部の４５０μｍを超えたりすると突起部で
の乳剤の流れが発生し乳剤の高速塗布性が劣る。また、
ＣＤ方向に配列した突起部の頂点のピッチが２５０〜５
００μｍで、ＭＤ力方向隣合うＣＩ）方向に配列した列
のピッチか２００〜４００μｍで突起部の高さが１０〜
３２μｍで突起部の底部の直径が２００〜４５０μｍで
あってもＭＤ力方向隣合うＣＤ方向に配列した突起部の
頂点のズレが１２５μｍ未満だとＭＤ力方向谷をつたわ
る様にして乳剤が流れてしまい高速塗布性が劣る。この
ようにＣＤ方向に配列した突起部の頂点のピッチが２５
０〜５００μｍであり、ＭＤ力方向隣合うＣＤ方向に配
列した列のピッチが２００〜４００μｍであり、ＣＤ方
向に配列した突起部の頂点がＭＤ力方向隣合うＣＤ方向
に配列した突起部の頂点が１２５μｍ以上ＣＤ方向にズ
レ、突起部の高さが１０〜３２μｍであり、かつ底部の
直径が２００〜４５０μｍであるとシルク面特有の高級
感があり、乳剤の高速塗布性の優れた面が得られる。

また、突起部の頂点には直径３０〜１００μｍ１深さ６
μｍ以下のくぼみを有していることが好ましく、突起部
の頂点のくぼみの直径が３０μｍ未満だと突起部の頂点
付近の乳剤が流れてしまい高速塗布性が劣る。また、１
００μｍを超えるとシルク面特有の形状を失ってしまい
、高級感が劣る。

また、突起部の頂点のくぼみの直径が３０〜１゜０μｍ
であってもくぼみの深さが６μｍを超える場合はくほみ
に乳剤だまりか発生し、乳剤の高速塗布性が劣ることに
なる。

Ｅ、　　［実施例］ 以下に本発明を具体的な実施例を事例にて詳細に説明す
る。

実施例１〜４、比較例１〜３ 広葉樹材晒クラフトバルブ（ＬＢＫＰ）と釧葉樹材晒サ
ルファイドバルブ（Ｎ　Ｂ　Ｓ　Ｐ）の１：１混合物を
カナデイアンスタンダイトフリーネスで３００ｍ　ｌに
なるまで叩解し、バルブスラリーを作成した。これにサ
イズ剤としてアルキルケテンタイマー（ＤＨ（Ｊｌ：製
アコーペル２４）を対バルブ０．５重量％、強度剤とし
てポリアクリルアミド（星光化学社製スターガムΔ−１
３）を対バルブ１．０重量％、カチオン化殿粉（玉子ナ
ショナル社製ケイトーＦ）を対パルプ２．　０重量％、
ポリアミドエピクロロヒドリン（ＤＨＣ社製エビノック
スＰ　−１，３０１，）を対パルプ０．　５重量９６添
加し、水で希釈後１％スラリーさした。このスラリーを
長網抄紙機で坪量１７０ｇ／ｍ２になるように抄造しポ
リオレフィン樹脂被覆紙の原紙とした。抄造した原紙に
密度０．　９１８　ｇ／ｃｍ３の低密度ポリエチレン１
００重量％の樹脂に対して、１０重量％のアナターゼ型
チタンを均一に分散したポリエチレン樹脂組成物を３２
０℃で溶融し厚さ３０μｍになるように押し出し表１に
示される条件のシルク状表面を作り出すことが可能なり
−リングロールを用い型付を行った。尚、突起部の低部
の直径は２３０μｍで、突起部の頂点のくぼみの直径は
６０μｍで、突起部の頂点のくぼみの深さは３μｍであ
る。もう一方の面には密度的９６２ｇ／ｃｍ３の高密度
ポリエチレン樹脂を同様に３２０℃で溶融し厚さ３０μ
ｍになるように押しだしコーティングして写真印画紙用
支持体を準備した。更にこの写真印画紙用支持体にカラ
ー用ハロゲン化銀乳剤を１５０ｍ／ｍｉｎ、で塗布し、
高速塗布性を乳剤の塗布ムラで評価した。また、シルク
面特有の高級感を目視で評価した。この評価結果を表２
に示す。

実施例５〜９、比較例４〜６ 表３に示す条件以外は実施例１に基く条件で写真印画紙
用ポリオレフィン樹脂被覆紙を作成し、乳剤塗布を行い
評価した。結果を表４に示す。

Ｆ、　　［効果］ 本発明の写真印画紙用ポリオレフィン樹脂被覆紙は一定
のシルク状表面を有することで高級感があり、高速塗布
性に優れた写真印画紙用ポリオレフィン樹脂被覆紙とな
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）基体がポリオレフィン樹脂で押し出しコーティング
   された写真用印画紙用ポリオレフィン樹脂被覆紙におい
   て樹脂被覆された面が下記のａ〜ｄの条件を満たすシル
   ク状の表面を有する写真印画紙用ポリオレフィン樹脂被
   覆紙。 ａ、ＣＤ方向に配列した突起部の頂点のピッチが２５０
   〜５００μｍであり、 ｂ、ＭＤ方向に隣合うＣＤ方向に配列した列のピッチが
   ２００〜４００μｍであり、 ｃ、ＣＤ方向に配列した突起部の頂点がＭＤ方向に隣合
   うＣＤ方向に配列した突起部の頂点と１２５μｍ以上Ｃ
   Ｄ方向にズレ、 ｄ、突起部の高さが１０〜３２μｍである。 ２）１つの突起部の底部の直径が２００〜４５０μｍで
   ある請求項１記載の写真印画紙用ポリオレフィン樹脂被
   覆紙。 ３）突起部の頂点に直径３０〜１００μｍ、深さ６μｍ
   以下のくぼみを有する請求項１記載の写真印画紙用ポリ
   オレフィン樹脂被覆紙。