JPH04136634U

JPH04136634U - 横型マシニングセンタにおける主軸頭のガイド機構

Info

Publication number: JPH04136634U
Application number: JP5147491U
Authority: JP
Inventors: 友一川口; 賢治大嶋
Original assignee: オークマ株式会社
Priority date: 1991-06-06
Filing date: 1991-06-06
Publication date: 1992-12-18

Abstract

(57)【要約】【構成】コラム１の左右一対の垂直壁１ａ、１ａ間に
配設された主軸頭３はテーブル４側の中央に主軸５を備
え、左右一組の滑りガイドを二組利用することよって、
駆動装置６により上下方向へ摺動可能に支持されてい
る。ガイド機構である滑りガイドは、前記両垂直壁１
ａ、１ａの内面に、夫々対向して垂直方向に設けられた
二対のスライドレール７、７、７、７と、主軸頭３に装
備された主軸５の軸心に対して両側部に設けられたスラ
イドブロック８、８、８、８及びそれらスライドブロッ
ク８にねじ止めされ、スライドブロック８によりスライ
ドレール７を摺動可能に支持する凹部を形成する押え板
９、９、９、９とで構成される。【効果】主軸頭の支持剛性を高くできるので、主軸の
回転振動及び切削振動が軽減され、主軸の切削力及び加
工作業の切削精度の向上が図れる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コラムに対して垂直移動可能に取り付けられる横型マシニングセンタの主軸頭におけるガイド機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来前記主軸頭は、例えば図４に示す如く、主軸頭の一箇所に左右一組の垂直ガイドを設け、上下方向へ摺動可能に支持されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

一箇所で支持された主軸頭は、片持ち梁の一点支持とかわりなく、加工時の振動に対して剛性が不足し、加工精度が低い欠点がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、左右一組の垂直ガイドを、主軸頭の水平方向に二組以上設定するものであり、詳しくは横型マシニングセンタのコラムに対して垂直移動可能に取り付けられる主軸頭へ、左右一組の垂直ガイドを、水平方向に二組以上設定して成る主軸頭のガイド機構である。

【０００５】

【作用】

横型マシニングセンタの主軸頭が水平方向に二点以上で支持されることになり、支持剛性が高い。

【０００６】

【実施例】

本考案に係る主軸頭のガイド機構を備えた横型マシニングセンタを図面に基いて説明する。図３において、１はベッド２上を水平方向へ移動するコラムであり、このコラム１は左右一対の垂直壁１ａ、１ａを有し、その垂直壁１ａ、１ａ間に主軸頭３が配設される。主軸頭３はテーブル４側の中央に主軸５を備え、左右一組の滑りガイドを二組利用することよって、駆動装置６により上下方向へ摺動可能に支持されている。ガイド機構である滑りガイドは、図１の如く、前記両垂直壁１ａ、１ａの内面に、夫々対向して垂直方向に設けられた二対のスライドレール７、７、７、７と、主軸頭３に装備された主軸５の軸心に対して両側部に設けられたスライドブロック８、８、８、８及びそれらスライドブロック８にねじ止めされ、スライドブロック８によりスライドレール７を摺動可能に支持する凹部を形成する押え板９、９、９、９とで構成される。図２はガイド機構の変更例であるリニヤガイドを用いた実施例を示すもので、コラム１は、断面がコの字状の垂直壁１ａ、１ａが向い合わせに配置され、各突出壁１ｂ、１ｂ・・には垂直方向へリニアレール１０、１０・・が固着されると共に、そのリニアレール１０、１０・・を摺動するスライドユニット１１が、主軸頭３の両側部に突設された各支持部１２、１２・・に固設されている。尚１３は支持部１２とスライドユニット１１との間に介在される調整用ライナーである。上記二つの実施例とも、主軸頭３はその左右を二組のガイドで支持されるので、支持剛性が高く、切削振動及び主軸の回転振動を軽減する効果がある。尚本考案で意味する二組のガイドは、従来用いられていた一組のガイドを二組に増やしたもので、その増加した一組のガイドの位置付けは、同等のものを併設した場合と、更に別の一組のガイドを補助的に付加さた場合とがある。そして実施例では、滑りガイド或はリニヤガイドを夫々二組用いたものを説明したが、その他のガイドを用いたり、二以上の複数組用いても差し支えない。更に一組のガイドは、主軸の軸方向に対して右に配置するばかりでなく、主軸の軸方向に直交する軸対して配置することもできる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば、主軸頭の支持剛性を高くできるので、主軸の回転振動及び切削振動が軽減され、主軸の切削力及び加工作業の切削精度の向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る主軸頭のガイド機構の横断面図で
ある。

【図２】変更実施例における主軸頭のガイド機構の横断
面図である。

【図３】横型マシニングセンタの説明図である。

【図４】従来例における主軸頭のガイド機構の横断面図
である。

【符号の説明】

１・・コラム、１ａ・・垂直壁、１ｂ・・突出壁、２・
・ベッド、３・・主軸頭、４・・テーブル、５・・主
軸、６・・駆動装置、７・・スライドレール、８・・ス
ライドブロック、９・・押え板、１０・・・リニアレー
ル、１１・・スライドユニット、１２・・支持部、１３
・・調整用ライナー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】横型マシニングセンタにおいて、コラム
に対して垂直移動可能に取り付けられる主軸頭へ、左右
一組の垂直ガイドを、水平方向に二組以上設定して成る
主軸頭のガイド機構。