JPH041296A - 植物油の脱ロウ法 - Google Patents
植物油の脱ロウ法Info
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- JPH041296A JPH041296A JP2103747A JP10374790A JPH041296A JP H041296 A JPH041296 A JP H041296A JP 2103747 A JP2103747 A JP 2103747A JP 10374790 A JP10374790 A JP 10374790A JP H041296 A JPH041296 A JP H041296A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11B—PRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
- C11B3/00—Refining fats or fatty oils
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
（ａｌ 産業上の利用分野
本発明は油糧種子を圧搾して得た原油の脱ロウ法に係り
、と（に胡麻の圧搾油を効果的に脱ロウする方法に関す
る。
、と（に胡麻の圧搾油を効果的に脱ロウする方法に関す
る。
（ｂ） 従来の技術
通常、胡麻油は香味を付与するため必要に応して予め焙
煎した胡麻種子を圧搾し、得られた原油からリン脂質な
どのガム質およびロウ分を除くことによって製造されて
いる。この場合、室温乃至低温で保存しても油中にくも
りや沈澱物となるロウ分が析出しない製品油を得るには
ガム質を除いたあと、脱ロウ工程として常温で長期間静
置し沈殿物ないし析出物を濾過分離するという操作を行
わなければならなかった。そのため、大容量の静置タン
クや、脱ロウのための濾過機などが必要となり、工程も
多いので、製品油の歩留りにも大きく影響していた。
煎した胡麻種子を圧搾し、得られた原油からリン脂質な
どのガム質およびロウ分を除くことによって製造されて
いる。この場合、室温乃至低温で保存しても油中にくも
りや沈澱物となるロウ分が析出しない製品油を得るには
ガム質を除いたあと、脱ロウ工程として常温で長期間静
置し沈殿物ないし析出物を濾過分離するという操作を行
わなければならなかった。そのため、大容量の静置タン
クや、脱ロウのための濾過機などが必要となり、工程も
多いので、製品油の歩留りにも大きく影響していた。
このように胡麻油の脱ロウがかなり面倒な工程を経なけ
ればならない理由は必ずしも十分明らかではないが、胡
麻油のロウ分が化学的な意味でのワックスではなく、一
部に構造未知の化合物を含む複雑な物質の混合物である
ためと推定される。
ればならない理由は必ずしも十分明らかではないが、胡
麻油のロウ分が化学的な意味でのワックスではなく、一
部に構造未知の化合物を含む複雑な物質の混合物である
ためと推定される。
以下本発明でロウ分または脱ロウという時は、ワックス
のみを指すのではな（、胡麻油などの清澄度を阻害する
すべての物質を意味する。
のみを指すのではな（、胡麻油などの清澄度を阻害する
すべての物質を意味する。
なお、焙煎した菜種を圧搾して得た原油を脱ガム、脱ロ
ウして製品油とする「種水」と呼ばれる植物油の場合も
、脱ロウのため一定期間の静置と濾過が必要であり、胡
麻油と同様の問題を生じていた。
ウして製品油とする「種水」と呼ばれる植物油の場合も
、脱ロウのため一定期間の静置と濾過が必要であり、胡
麻油と同様の問題を生じていた。
しかしながら、胡麻油などにみられる以上の欠点を解決
する有効な手段はこれまで知られていない。
する有効な手段はこれまで知られていない。
ＴＯ） 発明が解決しようとする課題本発明の目的は
、長期間静置する必要がなく、またロウ分の除去に濾過
機を用いる必要もない効率的な脱ロウ法を提供し、以っ
て従来法の欠点を効果的に解決して室温乃至低温で保存
した場合でも油中にくもりや沈澱物を生じない製品油を
得ることにある。
、長期間静置する必要がなく、またロウ分の除去に濾過
機を用いる必要もない効率的な脱ロウ法を提供し、以っ
て従来法の欠点を効果的に解決して室温乃至低温で保存
した場合でも油中にくもりや沈澱物を生じない製品油を
得ることにある。
（ｄｌ 課題を解決するための手段
即ち本発明は、油１種子を圧搾して原油を２０℃以下に
冷却したのちその温度を維持しつつ、原油に対し１〜１
０％の水を添加し撹拌しながら少なくとも１分間保持し
て、生ずるガム質とともにロウ分を析出させ、遠心分離
によりガム質と同時にロウ分を除去することを特徴とす
る植物油の脱ロウ法である。
冷却したのちその温度を維持しつつ、原油に対し１〜１
０％の水を添加し撹拌しながら少なくとも１分間保持し
て、生ずるガム質とともにロウ分を析出させ、遠心分離
によりガム質と同時にロウ分を除去することを特徴とす
る植物油の脱ロウ法である。
油糧種子としては胡麻、菜種、カラシなどを挙げること
ができ、とくに焙煎した胡麻種子に本発明の方法がより
好適に適用される。
ができ、とくに焙煎した胡麻種子に本発明の方法がより
好適に適用される。
これらの原料を常法により圧搾して得られる原油は通常
９０℃以上の高温であり、従来はこの状態のまま脱ガム
のために水を加えていたが、本発明では放置によりまた
は強制的に冷却して２０℃以下、好ましくは５〜１５℃
とする。この温度を維持しつつ原油に対し１〜１０％の
水を添加し、ゆるく撹拌しながら少なくとも１分間保持
する。
９０℃以上の高温であり、従来はこの状態のまま脱ガム
のために水を加えていたが、本発明では放置によりまた
は強制的に冷却して２０℃以下、好ましくは５〜１５℃
とする。この温度を維持しつつ原油に対し１〜１０％の
水を添加し、ゆるく撹拌しながら少なくとも１分間保持
する。
かかる条件のもとにリン脂質などのガム質が生ずるとと
もにロウ分が一緒に析出する。保持時間が１分間未満で
あるとロウ分の熟成が不十分であり、満足すべき脱ロウ
効果が達成できない。次いで遠心分離機を用いてガム質
と同時にロウ分を除去し、水分を除（ため乾燥して製品
油とする。
もにロウ分が一緒に析出する。保持時間が１分間未満で
あるとロウ分の熟成が不十分であり、満足すべき脱ロウ
効果が達成できない。次いで遠心分離機を用いてガム質
と同時にロウ分を除去し、水分を除（ため乾燥して製品
油とする。
この工程においては、２０℃以下でガム質とロウ分の析
出を同時に行わせることが重要であり、例えば最初に常
温で脱ガムのみを行うと次に２０℃以下に冷却しても、
もはや満足すべき脱ロウは達成できない。また、この方
法によれば遠心分離のみでロウ分を分離することができ
濾過を行う必要がない。なお本発明の方法は圧搾油を対
象としているが溶剤により抽出した抽出油と圧搾油との
配合油に対しても適用できる。
出を同時に行わせることが重要であり、例えば最初に常
温で脱ガムのみを行うと次に２０℃以下に冷却しても、
もはや満足すべき脱ロウは達成できない。また、この方
法によれば遠心分離のみでロウ分を分離することができ
濾過を行う必要がない。なお本発明の方法は圧搾油を対
象としているが溶剤により抽出した抽出油と圧搾油との
配合油に対しても適用できる。
（ｅ）実施例および比較例
実施例１
焙煎した胡麻種子を常法により圧搾して得た９５℃の原
油を熱交換器により１０℃まで冷却し、原油に対し約５
％の水を添加してゆるく撹拌しながら５分間保持した。
油を熱交換器により１０℃まで冷却し、原油に対し約５
％の水を添加してゆるく撹拌しながら５分間保持した。
生じたガム質とロウ分を遠心分離機により除去し、乾燥
して製品油を得た。
して製品油を得た。
原油および製品油の性状を第１表に示す。
比較例１
実施例１において原油の冷却温度を３０℃とした他は同
様に処理して製品油を得た。第２表に油の性状を示す。
様に処理して製品油を得た。第２表に油の性状を示す。
第２表
比較例２
実施例１において１０℃に冷却した原油に水を添加した
のち、保持することなく直ちに遠心分離機により処理し
乾燥した。油の性状を第３表に示す。
のち、保持することなく直ちに遠心分離機により処理し
乾燥した。油の性状を第３表に示す。
第３表
比較例３
実施例１に記載した９５℃の圧搾原油に対し約５％の水
を加え、生じたガム質を遠心分離機により除去した。次
に熱交換機により１０℃まで冷却し、油に対し約３％の
水を添加し、３０分間保持し、析出したガム質およびロ
ウ分を遠心分離機により除去し、乾燥した。油の性状を
第４表に示す。
を加え、生じたガム質を遠心分離機により除去した。次
に熱交換機により１０℃まで冷却し、油に対し約３％の
水を添加し、３０分間保持し、析出したガム質およびロ
ウ分を遠心分離機により除去し、乾燥した。油の性状を
第４表に示す。
第４表
（ｆ） 発明の効果
これまで胡麻油の脱ロウは長期間静置して沈澱物ないし
析出物を濾過により除去するなどの方法によって行われ
てきた。これに対し、本発明によれば従来の静置期間が
不要となり、脱ロウ時間の大幅な短縮が可能となるとと
もに工程を連続化することができる。そして従来法で必
要だった静置タンクおよび濾過機を必要とせず、工程の
短縮により油の歩留りも向上するため、全体としてコス
ト的に非常に有利となる。また油の品質上もガム質含量
、耐冷却性などにおいて従来品より優れている。
析出物を濾過により除去するなどの方法によって行われ
てきた。これに対し、本発明によれば従来の静置期間が
不要となり、脱ロウ時間の大幅な短縮が可能となるとと
もに工程を連続化することができる。そして従来法で必
要だった静置タンクおよび濾過機を必要とせず、工程の
短縮により油の歩留りも向上するため、全体としてコス
ト的に非常に有利となる。また油の品質上もガム質含量
、耐冷却性などにおいて従来品より優れている。
なお、本発明の方法は胡麻油だけでなく菜種油、カラシ
油などにも適用できる。
油などにも適用できる。
Claims (3)
- （１）油糧種子を圧搾して得た原油を２０℃以下に冷却
したのち、その温度を維持しつつ原油に対し１〜１０％
の水を添加し撹拌しながら少なくとも１分間保持して、
生ずるガム質とともにロウ分を析出させ、遠心分離によ
りガム質と同時にロウ分を除去することを特徴とする植
物油の脱ロウ法。 - （２）油糧種子が胡麻、菜種もしくはカラシまたはこれ
らの混合物である請求項１記載の脱ロウ法。 - （３）油糧種子が焙煎工程を経た胡麻、菜種もしくはカ
ラシまたはこれらの混合物である請求項１記載の脱ロウ
法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2103747A JPH041296A (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | 植物油の脱ロウ法 |
| KR1019910006317A KR910018525A (ko) | 1990-04-19 | 1991-04-19 | 식물유의 탈납법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2103747A JPH041296A (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | 植物油の脱ロウ法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH041296A true JPH041296A (ja) | 1992-01-06 |
Family
ID=14362180
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2103747A Pending JPH041296A (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | 植物油の脱ロウ法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH041296A (ja) |
| KR (1) | KR910018525A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0551593A (ja) * | 1991-08-26 | 1993-03-02 | Nisshin Oil Mills Ltd:The | 食用油の製造法 |
| JPH0892586A (ja) * | 1994-09-27 | 1996-04-09 | Miura Jimusho:Kk | 動植物油の精製方法 |
| JP2011174091A (ja) * | 2011-06-01 | 2011-09-08 | Showa Sangyo Co Ltd | 遊離塩素を除去する工程を設けたパーム油の製造方法 |
| CN103160267A (zh) * | 2013-03-25 | 2013-06-19 | 强子英 | 花椒籽加工石油开采中表面活性剂驱的生产工艺 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101698039B1 (ko) * | 2016-08-23 | 2017-01-24 | 농업회사법인 에파솔 주식회사 | 깨 기름의 제조 방법 및 이로부터 획득된 깨 기름 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5821492A (ja) * | 1981-07-29 | 1983-02-08 | 九鬼産業株式会社 | 跳ねにくいごま油の製造方法 |
| JPS60238395A (ja) * | 1984-05-14 | 1985-11-27 | 旭化成株式会社 | 植物油の精製法 |
| JPS63191899A (ja) * | 1986-11-13 | 1988-08-09 | ザ カンブリアン エンジニアリング グループ リミテッド | トリグリセリド油の脱ガム化方法 |
-
1990
- 1990-04-19 JP JP2103747A patent/JPH041296A/ja active Pending
-
1991
- 1991-04-19 KR KR1019910006317A patent/KR910018525A/ko not_active Application Discontinuation
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2011174091A (ja) * | 2011-06-01 | 2011-09-08 | Showa Sangyo Co Ltd | 遊離塩素を除去する工程を設けたパーム油の製造方法 |
| WO2012165397A1 (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-06 | 昭和産業株式会社 | 遊離塩素を除去する工程を設けたパーム油の製造方法 |
| CN103160267A (zh) * | 2013-03-25 | 2013-06-19 | 强子英 | 花椒籽加工石油开采中表面活性剂驱的生产工艺 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR910018525A (ko) | 1991-11-30 |
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