JPH0412584B2 - - Google Patents
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- JPH0412584B2 JPH0412584B2 JP58116682A JP11668283A JPH0412584B2 JP H0412584 B2 JPH0412584 B2 JP H0412584B2 JP 58116682 A JP58116682 A JP 58116682A JP 11668283 A JP11668283 A JP 11668283A JP H0412584 B2 JPH0412584 B2 JP H0412584B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/40—Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
-
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Cell Separators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアルカリ電池セパレータ、さらに詳し
くは、高温での耐アルカリ性にすぐれるとともに
吸液性、保液性にすぐれたアルカリ電池セパレー
タに関する。 ニツケル−カドミウム電池などのアルカリ電池
のセパレータとして一般にナイロン不織布が用い
られているが、このナイロン不織布は耐アルカリ
性、ことに高温での耐アルカリ性が劣るために、
電池の使用とともに急速に劣化し、短絡を起して
数カ月でその寿命を失なつてしまう。このような
ナイロン不織布によるセパレータの欠点を除き、
より寿命のセパレータとしてポリプロピレン不織
布を用いることが提案されている(National
Technical Report 27(6),106〜132,Dec.1981)。
このセパレータでは繊度約1.0〜3.0デニール(以
下、単にdと表示する)のポリプロピレン繊維か
らなる不織布を用い、かつ強度を持たせるために
2層として用い、1層を繊維方向を不規則に、他
の1層を縦方向に繊維を並べたものを用いてい
る。このセパレータではナイロン不織布によるセ
パレータに比べて耐アルカリ性が増大し、数倍の
寿命を示すが、かかるセパレータに要求される性
状のうち、保液性、吸液性において劣り、実用化
の面ではなお充分でない。しかも、該文献では、
ポリプロピレン不織布の構成繊維の繊度が1.5〜
2.0dにおいてセパレータの保液率に大きな変曲点
があり、1.0d以下の繊度では保液率にほとんど変
化がない旨報告されている。 本発明者らは、長寿命で保液性、吸液性、抗張
力にもすぐれたアルカリ電池用セパレータを得る
べく鋭意研究を重ねた結果、意外にも、構成繊維
の平均繊度が0.5d以下、好ましくは0.1d以下のポ
リプロピレン極細繊維の不織布と耐アルカリ性合
成繊維の不織布とからなる不織布ラミネートがそ
の目的に適合し、所望のセパレータが得られるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明は、平均繊度が0.5d以下のポ
リプロピレン極細繊維の不織布と耐アルカリ性合
成繊維の不織布とのラミネートからなり、該ラミ
ネートが0.12〜0.30mmの厚みであり、該ラミネー
トにおけるポリプロピレン極細繊維の不織布と耐
アルカリ性合成繊維の不織布との厚みの比が1:
1〜3:1の範囲であり、該ラミネートをポリプ
ロピレン極細繊維の不織布と耐アルカリ性合成繊
維の不織布とを接着剤により点接着または線接着
により接着して調製したことを特徴とするアルカ
リ電池セパレータを提供するものである。 本発明で用いられるポリプロピレン極細繊維は
通常のポリプロピレン繊維からなる平均繊度0.01
〜0.1d、好ましくは0.01〜0.05dのものである。こ
のポリプロピレン極細繊維からなる不織布は例え
ばメルトブロー法で製造することができる。 このポリプロピレン極細繊維の不織布とラミネ
ートされる耐アルカリ性合成繊維の不織布として
は、ポリプロピレン繊維、ポリプロピレン−ポリ
エチレン複合繊維、ポリプロピレン−エチレン・
酢酸ビニル共重合体複合繊維、ビニロン繊維など
の合成繊維を単独または混合して、例えば湿式法
で不織布としたものが挙げられる。これら合成繊
維の繊度はとくに制限されず通常の範囲から選ば
れ、例えば0.5〜5d程度のものが挙げられ、その
抗張力(Kg/5cm)がタテ5以上、ヨコ3以上、
好ましくはタテ10以上、ヨコ5以上のものがよ
い。また、この耐アルカリ性合成繊維の不織布の
厚みは、通常0.04〜0.15mm、好ましくは0.07〜
0.09mmである。 上記ポリプロピレン極細繊維の不織布と耐アル
カリ性合成繊維の不織布とを常法により接合して
所望のラミネートを得る。すなわち、通常の接着
剤を用いて該不織布の一方または双方に塗布し、
重ね合せて押圧または加熱押圧して接着させる。
この場合、接着剤を全面に塗布すると得られたラ
ミネートが通気性を失ない吸液性、保液性が損わ
れるため、例えばポリエチレン接着剤などの耐ア
ルカリ性接着剤の粉体を用いて点接着または線接
着などの手段で接着させる。なお、この接着は該
セパレータを電池内に巻き込む際にラミネートが
こわれない程度にされておればよく過度に強力な
接着を行なう必要はない。このラミネートは通常
0.12〜0.30mm、好ましくは0.18〜0.25mm程度の厚
みとし、そのポリプロピレン極細繊維の不織布と
耐アルカリ性合成繊維の不織布との厚みの比は、
1:1〜3:1、好ましくは1:1〜2:1の範
囲である。 上記のように調製されるラミネートには、さら
に、通常の界面活性剤を付着させることにより、
吸液性および保液性をさらに増大することができ
るため好ましい。界面活性剤としては公知のもの
が用いられ、例えばポリオキシエチレンアルキル
エーテル型活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸
型活性剤などが挙げられ、その付着は、該ラミネ
ートの調製の前後、好ましくは後に、不織布また
はラミネートを界面活性剤の水溶液または懸濁液
に浸漬して合浸させる方法で行なわれる。この界
面活性剤の付着率は0.5重量%以上、好ましくは
0.5〜5重量%の範囲とする。 本発明のラミネートセパレータは高温での耐ア
ルカリ性にすぐれ、従来のナイロン不織布による
セパレータに比べて数十倍の寿命を持つととも
に、抗張力、吸液性、保液性などにもすぐれアル
カリ電池用セパレータとしてきわめて有用であ
る。 つぎに実施例、比較例を挙げて本発明をさらに
具体的に示すが、本発明はこれらに限定されな
い。 実施例 1 メルトブロー法によつて得られるポリプロピレ
ン極細繊維不織布(平均繊度0.03d)(目付40g/
m2)を第1基布とし、耐アルカリ性ビニロンペー
パー(目付24g/m2)を第2基布として用いる。 第2基布上にポリエチレン粉末状感熱樹脂(融
点110℃)を付着量6.5g/m2となるように均一に
散布し、150℃のオーブン中で30秒間加熱して該
感熱樹脂を第2基布上に仮固定する。この第2基
布と第1基布とを感熱樹脂塗布面が内側になるよ
うに重ね合せ、120℃に加熱されたフエルトカレ
ンダーを圧力0.01Kg/cm2、速度10m/秒にて通過
させて第1基布と第2基布とを接合し不織布ラミ
ネートを得る。 えられたラミネートをポリオキシエチレンアル
キルエーテル型非イオン活性剤(ノイゲンP、第
一工業製薬(株)製)の6%見掛濃度の水溶液に浸漬
し、絞り率280%で含浸させたのち、100℃にて乾
燥する。このものの物性は第1表に示すとおり、
保液性が従来のポリプロピレンセパレータはもち
ろんのこと、ナイロンセパレートよりも大巾に上
まわり、ニツケル−カドミウム蓄電池のセパレー
タとして非常に適したものである。 実施例 2 第1基布として実施例1で用いたものと同じポ
リプロピレン極細繊維の不織布を用い、第2基布
として、ポリプロピレン繊維(0.5d)とポリプロ
ピレン−ポリエチレン複合繊維(ES繊維、チツ
ソ(株)製)(2.0d)を混合比1:1(重量比)にて混
合し、常法により抄紙して得られるポリプロピレ
ン混合繊維不織布(目付24g/m2)を用いる。 第1基布と第2基布とを重ね合せ、第2基布中
のES繊維の低融点部分を接着剤として利用し、
フエルトカレンダーにて温度138℃、圧力0.02
Kg/cm2、速度10m/分の条件下に接合して不織布
ラミネートを得る。 このラミネートを実施例1と同様にして活性剤
で処理して所望のセパレータを得る。このものの
物性は第1表に示すとおりであり、保液性が実施
例1のものと同様にきわめてすぐれており、ニツ
ケル−カドミウム蓄電池のセパレータとして非常
に適したものである。 比較例 1 実施例2で用いたものと同組成のポリプロピレ
ン混合繊維不織布(目付70g/m2)を調製し、こ
れを単独で用いて実施例1と同様にして活性剤で
処理する。このものの物性は第1表に示すとおり
であり、現在市販されているポリプロピレン製の
ニツケル−カドミウム蓄電池用セパレータと同等
の値を示すが、市販のナイロン不織布のものに比
べてとくに保液性の点で劣り充分なものではな
い。 実施例 3 メルトブロー法によつて得られるポリプロピレ
ン極細繊維不織布(繊度0.03d、目付30g/m2)を
第1基布とし、耐アルカリ性ビニロンペーパー
(目付24g/m2)を第2基布として用い、以下実
施例1と同様の工程で不織布ラミネートを得たの
ち、見掛濃度3%のポリオキシエチレンアルキル
エーテル型非イオン活性剤の水溶液に含浸圧搾す
る。このものの絞り率は253%である。このもの
を100℃で乾燥して所望のセパレータを得る。そ
の物性は第1表に示すとおりである。 実施例 4 見掛け濃度6%のポリオキシエチレンアルキル
エーテル型非イオン活性剤を使用した以外は実施
例3とまつたく同じ材料および同じ方法でセパレ
ータを得る。ただし、絞り率は260%である。 その物性は第1表に示すとおりである。 実施例 5 界面活性剤をアルキルベンゼンスルホン酸ソー
ダにかえた以外は実施例4と同様にして(絞り率
は253%)、セパレータを得る。その物性は第1表
に示すとおりである。 比較例 2 構成繊維の平均繊度が0.5dのポリプロピレン紙
(目付70g/m)を見掛け濃度3%のポリオキシ
エチレンアルキルエーテル型非イオン活性剤に含
浸、圧搾乾燥して活性剤付着不織布を得る(絞り
率227%)。このものの物性を第1表に示す。 比較例 3 界面活性剤濃度を6%にした以外は比較例2と
まつたく同じ材料、方法で活性剤付着不織布を得
る(絞り率280%)。このものの物性を第1表に示
す。 【表】
くは、高温での耐アルカリ性にすぐれるとともに
吸液性、保液性にすぐれたアルカリ電池セパレー
タに関する。 ニツケル−カドミウム電池などのアルカリ電池
のセパレータとして一般にナイロン不織布が用い
られているが、このナイロン不織布は耐アルカリ
性、ことに高温での耐アルカリ性が劣るために、
電池の使用とともに急速に劣化し、短絡を起して
数カ月でその寿命を失なつてしまう。このような
ナイロン不織布によるセパレータの欠点を除き、
より寿命のセパレータとしてポリプロピレン不織
布を用いることが提案されている(National
Technical Report 27(6),106〜132,Dec.1981)。
このセパレータでは繊度約1.0〜3.0デニール(以
下、単にdと表示する)のポリプロピレン繊維か
らなる不織布を用い、かつ強度を持たせるために
2層として用い、1層を繊維方向を不規則に、他
の1層を縦方向に繊維を並べたものを用いてい
る。このセパレータではナイロン不織布によるセ
パレータに比べて耐アルカリ性が増大し、数倍の
寿命を示すが、かかるセパレータに要求される性
状のうち、保液性、吸液性において劣り、実用化
の面ではなお充分でない。しかも、該文献では、
ポリプロピレン不織布の構成繊維の繊度が1.5〜
2.0dにおいてセパレータの保液率に大きな変曲点
があり、1.0d以下の繊度では保液率にほとんど変
化がない旨報告されている。 本発明者らは、長寿命で保液性、吸液性、抗張
力にもすぐれたアルカリ電池用セパレータを得る
べく鋭意研究を重ねた結果、意外にも、構成繊維
の平均繊度が0.5d以下、好ましくは0.1d以下のポ
リプロピレン極細繊維の不織布と耐アルカリ性合
成繊維の不織布とからなる不織布ラミネートがそ
の目的に適合し、所望のセパレータが得られるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明は、平均繊度が0.5d以下のポ
リプロピレン極細繊維の不織布と耐アルカリ性合
成繊維の不織布とのラミネートからなり、該ラミ
ネートが0.12〜0.30mmの厚みであり、該ラミネー
トにおけるポリプロピレン極細繊維の不織布と耐
アルカリ性合成繊維の不織布との厚みの比が1:
1〜3:1の範囲であり、該ラミネートをポリプ
ロピレン極細繊維の不織布と耐アルカリ性合成繊
維の不織布とを接着剤により点接着または線接着
により接着して調製したことを特徴とするアルカ
リ電池セパレータを提供するものである。 本発明で用いられるポリプロピレン極細繊維は
通常のポリプロピレン繊維からなる平均繊度0.01
〜0.1d、好ましくは0.01〜0.05dのものである。こ
のポリプロピレン極細繊維からなる不織布は例え
ばメルトブロー法で製造することができる。 このポリプロピレン極細繊維の不織布とラミネ
ートされる耐アルカリ性合成繊維の不織布として
は、ポリプロピレン繊維、ポリプロピレン−ポリ
エチレン複合繊維、ポリプロピレン−エチレン・
酢酸ビニル共重合体複合繊維、ビニロン繊維など
の合成繊維を単独または混合して、例えば湿式法
で不織布としたものが挙げられる。これら合成繊
維の繊度はとくに制限されず通常の範囲から選ば
れ、例えば0.5〜5d程度のものが挙げられ、その
抗張力(Kg/5cm)がタテ5以上、ヨコ3以上、
好ましくはタテ10以上、ヨコ5以上のものがよ
い。また、この耐アルカリ性合成繊維の不織布の
厚みは、通常0.04〜0.15mm、好ましくは0.07〜
0.09mmである。 上記ポリプロピレン極細繊維の不織布と耐アル
カリ性合成繊維の不織布とを常法により接合して
所望のラミネートを得る。すなわち、通常の接着
剤を用いて該不織布の一方または双方に塗布し、
重ね合せて押圧または加熱押圧して接着させる。
この場合、接着剤を全面に塗布すると得られたラ
ミネートが通気性を失ない吸液性、保液性が損わ
れるため、例えばポリエチレン接着剤などの耐ア
ルカリ性接着剤の粉体を用いて点接着または線接
着などの手段で接着させる。なお、この接着は該
セパレータを電池内に巻き込む際にラミネートが
こわれない程度にされておればよく過度に強力な
接着を行なう必要はない。このラミネートは通常
0.12〜0.30mm、好ましくは0.18〜0.25mm程度の厚
みとし、そのポリプロピレン極細繊維の不織布と
耐アルカリ性合成繊維の不織布との厚みの比は、
1:1〜3:1、好ましくは1:1〜2:1の範
囲である。 上記のように調製されるラミネートには、さら
に、通常の界面活性剤を付着させることにより、
吸液性および保液性をさらに増大することができ
るため好ましい。界面活性剤としては公知のもの
が用いられ、例えばポリオキシエチレンアルキル
エーテル型活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸
型活性剤などが挙げられ、その付着は、該ラミネ
ートの調製の前後、好ましくは後に、不織布また
はラミネートを界面活性剤の水溶液または懸濁液
に浸漬して合浸させる方法で行なわれる。この界
面活性剤の付着率は0.5重量%以上、好ましくは
0.5〜5重量%の範囲とする。 本発明のラミネートセパレータは高温での耐ア
ルカリ性にすぐれ、従来のナイロン不織布による
セパレータに比べて数十倍の寿命を持つととも
に、抗張力、吸液性、保液性などにもすぐれアル
カリ電池用セパレータとしてきわめて有用であ
る。 つぎに実施例、比較例を挙げて本発明をさらに
具体的に示すが、本発明はこれらに限定されな
い。 実施例 1 メルトブロー法によつて得られるポリプロピレ
ン極細繊維不織布(平均繊度0.03d)(目付40g/
m2)を第1基布とし、耐アルカリ性ビニロンペー
パー(目付24g/m2)を第2基布として用いる。 第2基布上にポリエチレン粉末状感熱樹脂(融
点110℃)を付着量6.5g/m2となるように均一に
散布し、150℃のオーブン中で30秒間加熱して該
感熱樹脂を第2基布上に仮固定する。この第2基
布と第1基布とを感熱樹脂塗布面が内側になるよ
うに重ね合せ、120℃に加熱されたフエルトカレ
ンダーを圧力0.01Kg/cm2、速度10m/秒にて通過
させて第1基布と第2基布とを接合し不織布ラミ
ネートを得る。 えられたラミネートをポリオキシエチレンアル
キルエーテル型非イオン活性剤(ノイゲンP、第
一工業製薬(株)製)の6%見掛濃度の水溶液に浸漬
し、絞り率280%で含浸させたのち、100℃にて乾
燥する。このものの物性は第1表に示すとおり、
保液性が従来のポリプロピレンセパレータはもち
ろんのこと、ナイロンセパレートよりも大巾に上
まわり、ニツケル−カドミウム蓄電池のセパレー
タとして非常に適したものである。 実施例 2 第1基布として実施例1で用いたものと同じポ
リプロピレン極細繊維の不織布を用い、第2基布
として、ポリプロピレン繊維(0.5d)とポリプロ
ピレン−ポリエチレン複合繊維(ES繊維、チツ
ソ(株)製)(2.0d)を混合比1:1(重量比)にて混
合し、常法により抄紙して得られるポリプロピレ
ン混合繊維不織布(目付24g/m2)を用いる。 第1基布と第2基布とを重ね合せ、第2基布中
のES繊維の低融点部分を接着剤として利用し、
フエルトカレンダーにて温度138℃、圧力0.02
Kg/cm2、速度10m/分の条件下に接合して不織布
ラミネートを得る。 このラミネートを実施例1と同様にして活性剤
で処理して所望のセパレータを得る。このものの
物性は第1表に示すとおりであり、保液性が実施
例1のものと同様にきわめてすぐれており、ニツ
ケル−カドミウム蓄電池のセパレータとして非常
に適したものである。 比較例 1 実施例2で用いたものと同組成のポリプロピレ
ン混合繊維不織布(目付70g/m2)を調製し、こ
れを単独で用いて実施例1と同様にして活性剤で
処理する。このものの物性は第1表に示すとおり
であり、現在市販されているポリプロピレン製の
ニツケル−カドミウム蓄電池用セパレータと同等
の値を示すが、市販のナイロン不織布のものに比
べてとくに保液性の点で劣り充分なものではな
い。 実施例 3 メルトブロー法によつて得られるポリプロピレ
ン極細繊維不織布(繊度0.03d、目付30g/m2)を
第1基布とし、耐アルカリ性ビニロンペーパー
(目付24g/m2)を第2基布として用い、以下実
施例1と同様の工程で不織布ラミネートを得たの
ち、見掛濃度3%のポリオキシエチレンアルキル
エーテル型非イオン活性剤の水溶液に含浸圧搾す
る。このものの絞り率は253%である。このもの
を100℃で乾燥して所望のセパレータを得る。そ
の物性は第1表に示すとおりである。 実施例 4 見掛け濃度6%のポリオキシエチレンアルキル
エーテル型非イオン活性剤を使用した以外は実施
例3とまつたく同じ材料および同じ方法でセパレ
ータを得る。ただし、絞り率は260%である。 その物性は第1表に示すとおりである。 実施例 5 界面活性剤をアルキルベンゼンスルホン酸ソー
ダにかえた以外は実施例4と同様にして(絞り率
は253%)、セパレータを得る。その物性は第1表
に示すとおりである。 比較例 2 構成繊維の平均繊度が0.5dのポリプロピレン紙
(目付70g/m)を見掛け濃度3%のポリオキシ
エチレンアルキルエーテル型非イオン活性剤に含
浸、圧搾乾燥して活性剤付着不織布を得る(絞り
率227%)。このものの物性を第1表に示す。 比較例 3 界面活性剤濃度を6%にした以外は比較例2と
まつたく同じ材料、方法で活性剤付着不織布を得
る(絞り率280%)。このものの物性を第1表に示
す。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 平均繊度0.01〜0.1デニールのポリプロピレ
ン極細繊維の不織布と耐アルカリ性合成繊維の不
織布とのラミネートからなり、該ラミネートが
0.12〜0.30mmの厚みであり、該ラミネートにおけ
るポリプロピレン極細繊維の不織布と耐アルカリ
性合成繊維の不織布との厚みの比が1:1〜3:
1の範囲であり、該ラミネートをポリプロピレン
極細繊維の不織布と耐アルカリ性合成繊維の不織
布とを接着剤により点接着または線接着より接着
して調製したことを特徴とするアルカリ電池セパ
レータ。 2 該平均繊度が0.01〜0.05デニールの範囲であ
る第1項のセパレータ。 3 該耐アルカリ性合成繊維がポリプロピレン繊
維、ポリプロピレン−ポリエチレンまたはポリプ
ロピレン−エチレン・酢酸ビニル共重合体の複合
または混合繊維から選ばれる第1項のセパレー
タ。 4 該耐アルカリ性合成繊維が0.5〜5デニール
の平均繊度を有する第1項のセパレータ。 5 該ラミネートに界面活性剤を付着させてなる
第1項のセパレータ。 6 該界面活性剤を0.5重量%以上の付着率で付
着させた第5項のセパレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58116682A JPS609056A (ja) | 1983-06-27 | 1983-06-27 | アルカリ電池セパレ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58116682A JPS609056A (ja) | 1983-06-27 | 1983-06-27 | アルカリ電池セパレ−タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS609056A JPS609056A (ja) | 1985-01-18 |
JPH0412584B2 true JPH0412584B2 (ja) | 1992-03-05 |
Family
ID=14693261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58116682A Granted JPS609056A (ja) | 1983-06-27 | 1983-06-27 | アルカリ電池セパレ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS609056A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62154559A (ja) * | 1985-12-27 | 1987-07-09 | Kuraray Co Ltd | アルカリ乾電池用セパレ−タ−紙 |
JPH027570Y2 (ja) * | 1986-11-27 | 1990-02-22 | ||
JPH0249350A (ja) * | 1988-08-10 | 1990-02-19 | Kuraray Co Ltd | アルカリ電池用セパレータ |
FR2751469A1 (fr) * | 1996-07-18 | 1998-01-23 | Accumulateurs Fixes | Separateur pour accumulateur ni-mh |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4978138A (ja) * | 1972-11-06 | 1974-07-27 | ||
JPS5174228A (ja) * | 1974-12-24 | 1976-06-28 | Toshiba Ray O Vac | Arukaridenchosepareetano seizoho |
JPS538732A (en) * | 1976-07-12 | 1978-01-26 | Toa Nenryo Kogyo Kk | Method of producing separator for battery |
JPS5311059A (en) * | 1976-07-19 | 1978-02-01 | Toshihiko I | Apparatus for detecting solar direction |
JPS5733828A (en) * | 1980-08-08 | 1982-02-24 | Mitsubishi Electric Corp | Timer circuit |
JPS5796459A (en) * | 1980-12-09 | 1982-06-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Enclosed alkaline storage battery |
-
1983
- 1983-06-27 JP JP58116682A patent/JPS609056A/ja active Granted
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4978138A (ja) * | 1972-11-06 | 1974-07-27 | ||
JPS5174228A (ja) * | 1974-12-24 | 1976-06-28 | Toshiba Ray O Vac | Arukaridenchosepareetano seizoho |
JPS538732A (en) * | 1976-07-12 | 1978-01-26 | Toa Nenryo Kogyo Kk | Method of producing separator for battery |
JPS5311059A (en) * | 1976-07-19 | 1978-02-01 | Toshihiko I | Apparatus for detecting solar direction |
JPS5733828A (en) * | 1980-08-08 | 1982-02-24 | Mitsubishi Electric Corp | Timer circuit |
JPS5796459A (en) * | 1980-12-09 | 1982-06-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Enclosed alkaline storage battery |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS609056A (ja) | 1985-01-18 |
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