JP3303396B2 - 浮力材を付加した吸油シート - Google Patents

浮力材を付加した吸油シート

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として海上等に流出し
た油を吸着,吸収させる機能を有する吸油シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】海上等における流出油は海産物に与える
影響が大きく、環境保護のために流出油を早期にかつ容
易に回収することのできる吸油シートとして、例えば、
ポリプロピレン繊維のスパンボンドやメルトブロー不織
布等が利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記ポリプロピレン繊
維のスパンボンドやメルトブロー不織布による吸油シー
トは、ポリプロピレン繊維の比重が0.91であること
から、海水の比重1.02〜1.03との関係において
海水面に浮くが、比重0.9〜1.0の重油等の油を吸
収,吸着した場合には、浮力が十分ではなくなる。
【0004】このため、油を吸収,吸着した吸油シート
は海水面ぎりぎりになって浮遊したり、あるいは、水面
下で浮遊している状態になる。
【0005】しかして、かかる状態にある吸油シート
は、該吸油シートが見え難くなるために回収作業が困難
になるという欠点を有する。
【0006】また、水面上の油膜が薄い場合には、ポリ
プロピレン繊維のスパンボンドやメルトブロー不織布に
よる吸油シートであっても、時間の経過に従って水が吸
油シートの層間に侵入してくるため、吸油力が減少す
る。
【0007】さらに、流動性の良い油は短時間で吸油シ
ートを構成する繊維の中へ取り込まれるが、これに外力
が加わったときには繊維の中に取り込んだ油を保持し続
けることが困難である等の欠点を有する。
【0008】これに対して本発明は、水中に分散してい
る油を早期に吸収,吸着して回収し得ることは勿論のこ
と、油の吸収,吸着性能が高く、また、油を吸収,吸着
した後にも水面上に浮遊し得る十分な浮力を有し、回収
作業性に優れた特性を有する吸油シートを提供する。
【0009】また、本発明は、前記特性に加えて、吸油
シートを構成する繊維の中へ取り込んだ油を固形化ある
いは増粘させることにより、吸油シートに外力が加わっ
たときにも繊維の中に取り込んだ油が漏れるようなこと
がなく、吸油シート内に油を保持し続け得る特性を有す
る吸油シートを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の浮力材を付加し
た吸油シートは、表面材と裏面材とこれらの両者の間に
介装されている中芯層とを有している吸油シートからな
る。
【0011】前記吸油シートにおける表面材及び裏面材
のそれぞれは、疎水性を有する7〜50g/m2 の不織
布からなる。
【0012】前記中芯層は、疎水性繊維と熱融着性繊維
及び/又は熱融着性合成樹脂粉末と合成樹脂製発泡ビー
ズとを空気中でウェブ形成装置により一体的に混合した
ものからなる。
【0013】そして、吸油シートは、表面材と裏面材と
これらの両者の間に介装されている中芯層とのシート全
体が加熱炉中にて、中芯層中の熱融着性繊維及び/又は
熱融着性合成樹脂粉末の融点以上で、しかも、疎水性繊
維の融点以下の温度での熱処理を受けることによって得
られるもので、前記熱融着性繊維及び/又は熱融着性合
成樹脂粉末の融着により、中芯層中における合成樹脂製
発泡ビーズがウェブに固着されており、かつ、表面材と
裏面材と中芯層との全体が固定されている構成からな
る。
【0014】また別の構成の本発明の浮力材を付加した
吸油シートは、中芯層が、疎水性繊維と熱融着性繊維及
び/又は熱融着性合成樹脂粉末と油ゲル化性粉末と合成
樹脂製発泡ビーズとを空気中でウェブ形成装置により一
体的に混合したものからなる。
【0015】そして、この吸油シートは、表面材と裏面
材とこれらの両者の間に介装されている中芯層とのシー
ト全体が加熱炉中にて、中芯層中の熱融着性繊維及び/
又は熱融着性合成樹脂粉末の融点以上で、しかも、疎水
性繊維の融点以下の温度での熱処理を受けることによっ
て得られるもので、前記熱融着性繊維及び/又は熱融着
性合成樹脂粉末の融着により、中芯層中における油ゲル
化性粉末と合成樹脂製発泡ビーズとがウェブに固着され
ており、表面材と裏面材と中芯層との全体が固定されて
いる構成からなる。
【0016】前記構成による本発明の浮力材を付加した
吸油シートにおいて、表面材及び裏面材を構成する疎水
性を有する不織布としては、比重が1以下にあるものが
好ましく、乾式不織布の場合にはスパンボンド法,サー
マルボンド法等の不織布が接着性及び強度等の点で好適
である。なお、湿式不織布も使用し得るが、この場合に
は撥水処理が必要となる。
【0017】表面材及び裏面材を構成する疎水性を有す
る不織布が7g/m2 未満になると、繊維空隙が多くし
かも大きくなるため、中芯層に付着している合成樹脂製
発泡ビーズや油ゲル化性粉末の逸失を防止する表皮材と
しての機能を果たし得なくなる。また、50g/m2
超えることは、コストの面で不利になる。
【0018】さらに、不織布を構成する繊維の繊維径が
6デニールを超えるような太いものになると、不織布の
繊維間の空隙が多くしかも大きくなるため、前記と同様
に、中芯層に付着している合成樹脂製発泡ビーズや油ゲ
ル化性粉末の逸失を防止する表皮材としての機能を果た
し得なくなる。
【0019】これらのことから、表面材及び裏面材を構
成する疎水性を有する7〜50g/m2 の不織布として
は、1〜6デニールのポリエチレンやポリプロピレン繊
維による10〜30g/m2 程度のものが好適である。
【0020】中芯層は、疎水性繊維と熱融着性繊維及び
/又は熱融着性合成樹脂粉末と合成樹脂製発泡ビーズと
を空気中でウェブ形成装置により一体的に混合したも
の、あるいは、疎水性繊維と熱融着性繊維及び/又は熱
融着性合成樹脂粉末と油ゲル化性粉末と合成樹脂製発泡
ビーズとを空気中でウェブ形成装置により一体的に混合
したものによって形成される。
【0021】本発明の浮力材を付加した吸油シートは、
このウェブ形成装置によって得られるウェブからなる中
芯層の上,下に、表面材及び裏面材をなす疎水性を有す
る不織布をそれぞれ配置し、シート全体をさらに加熱炉
に導き、該加熱炉中にて、中芯層における熱融着性繊維
及び/又は熱融着性合成樹脂粉末の融点以上の熱処理を
施すことによって得られるもので、前記熱融着性繊維及
び/又は熱融着性合成樹脂粉末の融着により、中芯層中
における合成樹脂製発泡ビーズや油ゲル化性粉末がウェ
ブに固着されている中芯層に形成すると共に、表面材と
裏面材と中芯層とが固定されている吸油シートが形成さ
れる。
【0022】中芯層における疎水性繊維には、熱融着性
繊維及び/又は熱融着性合成樹脂粉末の溶融開始温度よ
りも高い温度で溶融する繊維が利用される。
【0023】中芯層における疎水性繊維として例えばポ
リプロピレン繊維(m.p.=158〜160℃)を利
用し、また、熱融着性繊維として、鞘成分がポリエチレ
ン(m.p.=132℃)やエチレン−酢酸ビニル共重
合体(m.p.=110℃)からなり、芯成分がポリプ
ロピレンやポリエチレンテレフタレートからなる鞘−芯
構造の複合繊維、あるいは、ポリエチレン繊維等を利用
し得る。
【0024】中芯層における疎水性繊維は、その繊維径
が小さくなるほど吸油シートの表面積が大きくなるため
に油吸着量が高くなるが、2デニール未満ではウエブフ
ォーミングが困難になり、また、18デニールを超える
と、中芯層の間隙が大きくなることにより、保油性が悪
くなる。このため、中芯層における疎水性繊維は2〜1
8デニール好ましくは2〜6デニールのものが利用され
る。なお、繊維長さについては特に限定されないが3〜
6mm程度が好適である。
【0025】さらに、中芯層における熱融着性合成樹脂
粉末としては、ポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル共
重合体の粉末が好適である。
【0026】中芯層における疎水性繊維は支持繊維とし
て機能するもので、疎水性繊維と熱融着性繊維及び/又
は熱融着性合成樹脂粉末との合計量の90〜10重量%
が支持繊維をなす疎水性繊維で形成され、熱融着性繊維
及び/又は熱融着性合成樹脂粉末が10〜90重量%程
度に配合されていれば良い。
【0027】合成樹脂製発泡ビーズとしては、直径3m
m以下のものが、中芯層における繊維成分の10〜50
重量%程度の量で利用される。
【0028】中芯層に利用する油ゲル化性粉末として
は、アミノ酸誘導体系,ソルビトール誘導体系,パーラ
イト系等の成分を有し、油を吸着してゲル化する性質の
粉末、顆粒、フレーク、繊維状等のものが利用される
が、多孔質化特殊スチレン樹脂に無機系中和剤を添加し
た粉末またはノルボルネン系ゴム粉末による流動性粉末
が好適である。
【0029】なお、油ゲル化性粉末が100g/m2
満では、油ゲル化性粉末による効果が得られなく、ま
た、500g/m2 を超えると、繊維の表面積の減少に
より吸油に時間がかかるために好ましく無い。このた
め、油ゲル化性粉末は100〜500g/m2 の量で使
用されるのが好ましい。
【0030】さらに、油ゲル化性粉末が吸油シート全体
の30重量%未満の場合には油ゲル化性粉末による効果
が得られなく、また、70重量%を超えるとシートの形
態保持が困難になることから、油ゲル化性粉末は吸油シ
ート全体の30〜70重量%の範囲内で利用されるのが
好ましい。
【0031】
【作用】本発明の浮力材を付加した吸油シートは、中芯
層における合成樹脂製発泡ビーズが吸油シートにおける
柱の機能を果たすものであり、シート全体の見掛け比重
を上げるために極めて大きな浮力を有し、吸油シートの
単位重量当たりの吸油量を大幅に向上させ、しかも、吸
油シートの回収を容易になし得る等の作用を奏する。
【0032】また、中芯層中に油ゲル化性粉末を具備す
る本発明の浮力材を付加した吸油シートは、吸油シート
に吸収,吸着した油が油ゲル化性粉末によってゲル化す
るため、吸油シートに外力が加わったときにも吸油シー
ト中に取り込んだ油を遊離させることなく保持し続け、
吸油性において良好な作用を奏する。
【0033】
【実施例】以下本発明の浮力材を付加した吸油シートの
具体的な構成について、製造実施例に基づいて説明す
る。
【0034】実施例1 表面材として、鞘成分がポリエチレン樹脂からなり、芯
成分がポリプロピレンからなる鞘−芯の複合繊維による
20g/m2 の不織布「フクロン (株) :疎水性ES繊
維サーマルボンド不織布」を用意した。
【0035】また、裏面材として、20g/m2 の疎水
性ポリプロピレンスパンボンド不織布を用意した。
【0036】さらに、400g/m2 の疎水性繊維「大
和紡績 (株) :ポリプロピレン繊維(2D ×5mm長
さ)」と、100g/m2 の熱融着性繊維「チッソ
(株) :ES繊維(18D ×5mm長さ)と、10g/
2 の熱融着性合成樹脂粉末「宇部興産 (株) :ポリエ
チレンパウダー(UM8340)と、50g/m2 の合
成樹脂製発泡ビーズ「鐘淵化学工業 (株) :エペラン」
による発泡ポリエチレンビーズとを空気中でウェブ形成
装置により一体的に混合し、中芯層を用意した。
【0037】次いで、前述の表面材と裏面材との間に中
芯層を載置したシートを、140℃に保持してある熱風
型オーブンを通過させ、中芯層における熱融着性繊維と
熱融着性合成樹脂粉末との熱溶融により、中芯層におけ
る疎水性繊維を融着し、また、中芯層と表面材及び中芯
層と裏面材とをそれぞれ固定すると共に、さらに、発泡
ポリエチレンビーズを約27倍に発泡,固着させ、本発
明の1実施例品である浮力材を付加した吸油シートを得
た。
【0038】実施例2 表面材として、鞘成分がポリエチレン樹脂からなり、芯
成分がポリプロピレンからなる鞘−芯の複合繊維による
20g/m2 の不織布「フクロン (株) :疎水性ES繊
維サーマルボンド不織布」を用意した。
【0039】また、裏面材として、20g/m2 の疎水
性ポリプロピレンスパンボンド不織布を用意した。
【0040】さらに、100g/m2 の疎水性繊維「大
和紡 (株) :ポリプロピレン繊維(2D ×5mm長
さ)」と、100g/m2 の熱融着性繊維「チッソ
(株) :ES繊維(18D ×5mm長さ)と、10g/
2 の熱融着性合成樹脂粉末「宇部興産 (株) :ポリエ
チレンパウダー(UM8340)と、50g/m2 の合
成樹脂製発泡ビーズ「鐘淵化学工業 (株) :エペラン」
による発泡ポリエチレンビーズと、300g/m2 の油
ゲル化性粉末「KFトレーディング (株) :KF21」
とを空気中でウェブ形成装置により一体的に混合し、中
芯層を用意した。
【0041】次いで、前述の表面材と裏面材との間に中
芯層を載置したシートを、140℃に保持してある熱風
型オーブンを通過させ、中芯層における熱融着性繊維と
熱融着性合成樹脂粉末との熱溶融により、中芯層におけ
る疎水性繊維を融着し、また、中芯層と表面材及び中芯
層と裏面材とを固定すると共に、さらに、発泡ポリエチ
レンビーズを約27倍に発泡,固着させ、また、油ゲル
化性粉末を固着させることにより、本発明の1実施例品
である浮力材を付加した吸油シートを得た。
【0042】[評価]実施例1〜実施例2による浮力材
を付加した吸油シートの各種の油の吸収倍率(倍)をそ
の他の物性と共に[表1]に示す。なお、油の吸収倍率
(倍)の項の括弧内の数値は、吸油シートを垂直にした
ときの保油倍率である。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明の浮力材を付加した吸油シート
は、中芯層に固着している合成樹脂製発泡ビーズの存在
によって高度の浮力を有しているため、油を吸収,吸着
しても、海水面ぎりぎりになって浮遊したり、あるい
は、水面下に沈下して浮遊したりすることが無く、吸油
シートの回収作業が容易であり、しかも、水面上の油膜
が薄い場合にも、時間の経過に従って水が吸油シートの
層間の侵入してくるようなことが無く、高吸油力が維持
される吸油シートとなる。
【0045】さらに、中芯層中に油ゲル化性粉末を具備
する場合の本発明の浮力材を付加した吸油シートは、繊
維の中へ油が取り込まれている状態にあるときに外力が
加わるようなことがあっても、繊維の中に取り込まれた
油が漏れるようなことがなく、吸油シート内に油を保持
し続け得る吸油シートとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/40 B01D 17/022 E02B 15/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面材と裏面材とこれらの両者の間に
    介装されている中芯層とを有している吸油シートにおい
    て、前記表面材と裏面材とがそれぞれ疎水性を有する7
    〜50g/m2 の不織布からなり、また、前記中芯層
    が、疎水性繊維と熱融着性繊維及び/又は熱融着性合成
    樹脂粉末と合成樹脂製発泡ビーズとを空気中でウェブ形
    成装置により一体的に混合したものからなり、シート全
    体が加熱炉中にて、前記熱融着性繊維及び/又は熱融着
    性合成樹脂粉末の融点以上で、しかも、疎水性繊維の融
    点以下の温度での熱処理を受けることによって、前記熱
    融着性繊維及び/又は熱融着性合成樹脂粉末の融着によ
    り、中芯層中における合成樹脂製発泡ビーズがウェブに
    固着されており、かつ、表面材と裏面材と中芯層との全
    体が固定されていることを特徴とする浮力材を付加した
    吸油シート。
  2. 【請求項2】 中芯層における繊維成分が90〜10
    重量%の疎水性繊維であるポリプロピレン繊維と10〜
    90重量%の熱融着性繊維とからなり、しかも、熱融着
    性繊維がポリエチレン繊維あるいはポリエチレン又はエ
    チレン−酢酸ビニル共重合体を鞘成分とする鞘−芯の複
    合繊維からなることを特徴とする請求項1記載の浮力材
    を付加した吸油シート。
  3. 【請求項3】 中芯層における合成樹脂製発泡ビーズ
    が発泡ポリエチレン又は発泡ポリスチレンからなり、し
    かも、該合成樹脂製発泡ビーズの量が、中芯層における
    繊維成分の10〜50重量%である請求項1または請求
    項2記載の浮力材を付加した吸油シート。
  4. 【請求項4】 表面材と裏面材とこれらの両者の間に
    介装されている中芯層とを有している吸油シートにおい
    て、前記表面材と裏面材とがそれぞれ疎水性を有する7
    〜50g/m2 の不織布からなり、また、前記中芯層
    が、疎水性繊維と熱融着性繊維及び/又は熱融着性合成
    樹脂粉末と油ゲル化性粉末と合成樹脂製発泡ビーズとを
    空気中でウェブ形成装置により一体的に混合したものか
    らなり、シート全体が加熱炉中にて、前記熱融着性繊維
    及び/又は熱融着性合成樹脂粉末の融点以上で、しか
    も、疎水性繊維の融点以下の温度での熱処理を受けるこ
    とによって、前記熱融着性繊維及び/又は熱融着性合成
    樹脂粉末の融着により、中芯層中における油ゲル化性粉
    末と合成樹脂製発泡ビーズとがウェブに固着されてお
    り、表面材と裏面材と中芯層との全体が固定されている
    ことを特徴とする浮力材を付加した吸油シート。
  5. 【請求項5】 中芯層における繊維成分が90〜10
    重量%の疎水性繊維であるポリプロピレン繊維と10〜
    90重量%の熱融着性繊維とからなり、しかも、熱融着
    性繊維がポリエチレン繊維あるいはポリエチレン又はエ
    チレン−酢酸ビニル共重合体を鞘成分とする鞘−芯の複
    合繊維からなることを特徴とする請求項4記載の浮力材
    を付加した吸油シート。
  6. 【請求項6】 中芯層における合成樹脂製発泡ビーズ
    が発泡ポリエチレン又は発泡ポリスチレンからなり、し
    かも、該合成樹脂製発泡ビーズの量が、中芯層における
    繊維成分の10〜50重量%である請求項4または請求
    項5記載の浮力材を付加した吸油シート。
  7. 【請求項7】 油ゲル化性粉末が、多孔質化特殊スチ
    レン樹脂に無機系中和剤を添加した粉末またはノルボル
    ネン系ゴム粉末による流動性粉末からなる請求項4,請
    求項5または請求項6記載の浮力材を付加した吸油シー
    ト。
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