JPH04115339U - 記録媒体のローデイング機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 略Ｌ字形のホルダを用いて自動的に台座の取
付位置を決め、ホルダに設けたボスで板バネを固定して
取付部品点数を削減し、精度の高い安定したローディン
グ機構を提供することを目的としたものである。 【構成】 記録媒体のトレイローディング方式又はフロ
ントローディング方式のローディング機構のメカニズム
取付金具に取り付ける略Ｌ字形に形成したホルダと、こ
のホルダに設けた複数のボスと、このボスに嵌合する板
バネとを備え、この板バネでメカニズムを押えるよう構
成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は磁気記録再生テープやディスクなどの記録媒体のローディング機構 に係り、特に安定したメカニズムで低コスト化するのに好適な記録媒体のローデ ィング機構に関する。

【０００２】

【従来技術】

従来より、例えば DATテープのトレイローディング方式のローディング機構は 図２の要部の斜視図に示すものが多く提供されていた。図において、１はメカニ ズム（以下、単にメカという）取付金具、５は記録媒体の DATテープなどを装着 してローディングするためのトレイ、６は DATテープ、７は台座13をホルダ２に 取り付けるビス、10は取付金具１に取り付けたホルダ、10a はホルダ10に設けた ボス、11は台座に取り付けられ板バネを固定する取付具、12はローディング機構 のメカを押えつける板バネ、13はホルダ10に取り付けた台座、14は取付具11を取 り付けるビスである。

【０００３】 例えば、図２に示す DATテープ６のトレイ５によるローディング機構は、取付 金具１にホルダ10と台座13をビス７で一括して取り付け、この取り付け時にホル ダ10に設けたボス10a と台座３に設けた位置決め穴とを嵌合して取り付ける。こ の取り付けられた台座13は一部が略Ｌ字形の取付部を有し、この取付部に取付具 11をビス14で取り付け、更に、この取付具11に板バネ12を固定していた。

【０００４】 この様に、トレイ５が矢印Ａ方向にローディングするローディング機構は、取 り付けビス7,14などを用いてトレイ５を押え付ける板バネ12のメカ部を単体の状 態で形成していた。

【０００５】 また、上記板バネ12のメカ部の構造はフロントローディング方式のローディン グ機構にも同様に応用することができる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した従来の DATテープ６のトレイローディング方式のローディン グ機構は、取付具11を用いて板バネ12を固定していたため、部品点数が多くなり 取付作業も複雑になって生産コストが高くなるという欠点があった。

【０００７】 また、上記従来例の板バネ12取付メカ部は取付金具１にホルダ10と台座13とを 共締めし、更に取付具11をビス14止めして板バネ12を固定していたので、このメ カ部の取付精度を確保することが困難であって、夫々の取付部品の寸法精度を必 要とするなどのという欠点もあった。

【０００８】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し、略Ｌ字形のホルダを用いて取付部品点数を削減し、精度 の高い板バネ取付メカ部を提供するところにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

この考案の記録媒体のローディング機構はメカ取付金具にホルダを介して台座 を固定し、板バネ、ネジリコイルバネ及びローラなどのメカ部品を取り付け、ト レイローディング方式又はフロントローディング方式のローディング機構におい て、略Ｌ字形に形成したホルダと、このホルダに設けた複数のボスと、このボス に嵌合する板バネとを備え、この板バネでトレイなどのメカを押えるよう構成し たものである。

【００１０】

【作用】

この考案によれば、記録媒体のローディング機構の板バネ取付メカ部は、メカ 取付金具に略Ｌ字形に形成したホルダをビス止めし、このホルダの略Ｌ字形に形 成した凸部に台座の端部を接合して台座の取付位置を決め、この位置決めした台 座をビスで取り付けて構成したものであり、従来のメカ部に比べて部品点数を少 なくしたものである。

【００１１】 更に、上記ホルダに複数のボスを設け、この複数のボスの一本を支柱として板 バネを固定し、この板バネでトレイを押え付け安定したトレイローディングを行 なうことができる。

【００１２】

【実施例】

この考案に係る記録媒体のローディング機構の実施例を図１の要部の斜視図に 基づいて説明する。なお従来例と同一部分には同一符号を付してその説明を省略 する。

【００１３】 図において、２は取付金具１に取り付け一部が略Ｌ字形に形成したホルダ、2a はホルダ２に設けた第１のボス、2bはホルダに設け板バネ取付支柱を形成した第 ２のボス、３はホルダ２に取り付ける台座、４は台座３に固定された板バネ、８ はホルダ２を取付金具１に取り付けるビスである。

【００１４】 取付金具１にビス８で取り付けるホルダ２は、例えば硬質樹脂で成形して生成 しホルダ２上部の一部に凸部を設けて略Ｌ字形に形成し、更に、ホルダ２上部に 第１及び第２のボス2a,2b を設けたものである。

【００１５】 上記、ホルダ２の略Ｌ字形の凸部に台座３の端部が接合するよう位置決めし、 更に、台座３の所定の位置に設けた穴に台座３の第１及び第２のボス2a,2b を嵌 合させて独立した取付ビス７で取り付けたものである。

【００１６】 この台座３上部に突き出た第２のボス2bに弾性材で生成した板バネ４の一方を 固定して板バネ４取付支柱として動作し、この板バネ４の他方の端部は第１のボ ス2aを介して図のようにトレイ５に接触するよう取り付けられる。

【００１７】 即ち、第１及び第２のボス2a,2b に固定された板バネ４は、板バネ４の弾力性 を利用して適度の押圧力でトレイ５側面を押し付け、トレイ５が矢印Ａ方向にロ ーディングする場合、このトレイローディング方式のローディング機構の一部と して安定したローディング動作をさせることができる。

【００１８】 以上、 DATテープ６のトレイローディング方式について説明したが、上記ロー ディング機構の板バネ４取付メカ部は DATテープ６以外の他の記録媒体のローデ ィング動作にも応用でき、更にフロントローディング方式のローディング機構に も同様に使用することができる。

【００１９】

【考案の効果】

この考案に係る記録媒体のローディング機構は前述のように、略Ｌ字形に形成 したホルダを用い、トレイのローディングを行なう台座の取付位置を自動的に決 めることができ、この台座に固定する板バネをホルダに設けた複数のボスで固定 して構成することができるので、使用部品点数を従来例に比べて削減できコスト 低減がができるという効果がある。

【００２０】 また、取付金具に取り付けるホルダ及びホルダに取り付ける台座が夫々独立し た取付ビスで取り付けているので、板バネ取付メカ部の取付組立の精度を確保す ることができ、取付作業も容易になるという効果もある。

【００２１】 しかも、構造が簡単であって、また、安価に構成することができるため実施 も容易であるなどの優れた特長を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の記録媒体のローディング機構の実施
例を示した要部の斜視図である。

【図２】従来例を示した要部の斜視図である。

【符号の説明】

１ 取付金具 ２ 略Ｌ字形に形成したホルダ 2a ホルダに設けた第１のボス 2b ホルダに設けた第２のボス ３ 台座 ４ 板バネ ５ トレイ ６ DATテープ 7,8 取付ビス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録媒体のローディング機構のメカニズ
   ム取付金具にホルダを介して台座を固定し、板バネ、ネ
   ジリコイルバネ及びローラのメカニズム部品を取り付
   け、トレイローディング方式又はフロントローディング
   方式のローディング機構において、略Ｌ字形に形成した
   ホルダと、このホルダに設けた複数のボスと、このボス
   に嵌合する板バネとを備え、この板バネでメカニズムを
   押えるよう構成したことを特徴とする記録媒体のローデ
   ィング機構。