JPH04113067U - 金属管用渦電流探傷装置のプローブ - Google Patents
金属管用渦電流探傷装置のプローブInfo
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- JPH04113067U JPH04113067U JP2479991U JP2479991U JPH04113067U JP H04113067 U JPH04113067 U JP H04113067U JP 2479991 U JP2479991 U JP 2479991U JP 2479991 U JP2479991 U JP 2479991U JP H04113067 U JPH04113067 U JP H04113067U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被検金属管が強磁性材料の場合にも検出信号
の変動が少なく、かつ接触部分に摩耗や発熱が生じな
い、従って精度及び実用性に優れた金属管用渦電流探傷
装置のプローブを図る。 【構成】 挿入軸０１１の前端部に外嵌された後部調芯
ガイド０１２と、後部調芯ガイド０１２の前端部に固定
された円筒ケーシング０１３と、円筒ケーシング０１３
内に配設されたモーター０１４及びスリップリング０１
５とを有する金属管用渦電流探傷装置において、円筒ケ
ーシング０１３の前端部に固定された非磁性，非電導性
の薄肉円筒１と、薄肉円筒１内にスリップリング０１５
に直結して配置された回転式検出コイル２と、薄肉円筒
１内で検出コイル２からリモートフイールド領域内の距
離に配設された励磁コイル３ａと、薄肉円筒１の前端部
に固定された前部調芯ガイド４ａとを具える。
の変動が少なく、かつ接触部分に摩耗や発熱が生じな
い、従って精度及び実用性に優れた金属管用渦電流探傷
装置のプローブを図る。 【構成】 挿入軸０１１の前端部に外嵌された後部調芯
ガイド０１２と、後部調芯ガイド０１２の前端部に固定
された円筒ケーシング０１３と、円筒ケーシング０１３
内に配設されたモーター０１４及びスリップリング０１
５とを有する金属管用渦電流探傷装置において、円筒ケ
ーシング０１３の前端部に固定された非磁性，非電導性
の薄肉円筒１と、薄肉円筒１内にスリップリング０１５
に直結して配置された回転式検出コイル２と、薄肉円筒
１内で検出コイル２からリモートフイールド領域内の距
離に配設された励磁コイル３ａと、薄肉円筒１の前端部
に固定された前部調芯ガイド４ａとを具える。
Description
【０００１】
本考案は金属管用渦電流探傷装置のプローブに関する。
【０００２】
例えば、比較的細い被検金属管０１用の渦電流探傷装置のプローブとしては、
従来、図４縦断面図に示すように、内部にリード線０２を通すことができる挿入
軸０３に前端から順次、前部ガイド０４，探傷子０５，後部ガイド０６ａが適宜
間隔を設けて、それぞれ同軸的に取付けられた非接触型が知られている。ここで
、探傷子０５は前後に調心部０６，０６を有する胴部０７にコイル０８，０８が
それぞれ巻回されることにより形成されている。
また、比較的太い被検金属管０９用の渦電流探傷装置のプローブとしては、従
来、例えば、図５縦断面図に示すように、リード線０１０等を通すことができる
挿入軸０１１の前端部に外嵌された後部調芯ガイド０１２と、その前端部に螺合
された円筒ケース０１３に収められ互いに直結されたモーター０１４，スリップ
リング０１５と、後端がスリップリング０１５に直結され後端部が円筒ケース０
１３の前端部に軸受０１６を介して支持され前端部が軸受０１７，０１８を介し
て前部調芯ガイド０１９に支持された中空軸０２０と、これの央部に探傷子０２
１が外嵌された接触型が知られている。ここで、０２２は挿入軸０１１内を経て
外部に通ずるモーター用配線、０２３はリード線０１０をスリップリング０１５
に導くために円筒ケース０１３の内面に刻設された軸方向溝である。
この装置では、探傷精度を向上させるために探傷子０２１を回転しており、そ
の際図６横断面図に示すように、コイル０２５を組込んだ接触子０２６がばね０
２７により常に被検金属管内面に接触するようになっている。ここで０２８は前
端がコイル０２５に接続され中間部が中空軸０２０内に導かれ後端がスリップリ
ング０１５に接続されたリード線である。
【０００３】
しかしながら、これらの構造では、下記のような欠点がある。
(1) 非接触型，接触型とも、それぞれコイル０８，０２５の励磁により被検金
属管０１，０９内に発生する渦電流信号の変化を検出する方式なので被検金属管
が強磁性材料の場合には検出信号の変動が大きく、従って実用性に乏しい。
(2) 接触型では、接触面に異物が存在すると、接触子０２６の摩耗，発熱等が
生ずるので、円滑な検査ができない。
【０００４】
本考案は、このような事情に鑑みて提案されたもので、被検金属管が強磁性材
料の場合にも検出信号の変動が少なく、かつ接触部分に摩耗や発熱が生じない、
従って精度及び実用性に優れた金属管用渦電流探傷装置のプローブを提供するこ
とを目的とする。
【０００５】
そのために、本考案は挿入軸の前端部に外嵌された後部調芯ガイドと、上記後
部調芯ガイドの前端部に同軸的に固定された円筒ケーシングと、上記円筒ケーシ
ング内に配設されたモーター及びスリップリングとを有する金属管用渦電流探傷
装置において、上記円筒ケーシングの前端部に同軸的に固定された非磁性，非電
導性の薄肉円筒と、上記薄肉円筒内に上記スリップリングに直結して配置された
回転式検出コイルと、上記薄肉円筒内で上記検出コイルからリモートフイールド
領域内の距離に配設された励磁コイルと、上記薄肉円筒の前端部に固定された前
部調芯ガイドとを具え、上記検出コイルの信号を上記スリップリングを介して外
部へ導くことを特徴とする。
【０００６】
励磁コイルと検出コイルとが、出力振巾変化領域のリモートフイールド域内に
存在するので、被検金属管が透磁性の影響を受けることが少なくなる。
また、励磁コイルと検出コイルとを非磁性，非電導性の薄肉円筒内に収納し、
検出コイルを被検金属管と非接触で回転させるので、検出感度が向上するととも
に被検金属管内面の異物の影響や摩擦による発熱，摩耗がなくなる。
【０００７】
本考案の一実施例を図面について説明すると、図５〜６と同一の符番はそれぞ
れ同図と同一の部材を示し、まず、図１縦断面図において、１は円筒ケーシング
０１３の前端部に外嵌式に接続された非磁性，非電導性の薄肉円筒で、その原料
としてはポリミイド，ナイロン，アクリル，グラスフアイバー等を使用すること
ができる。２は薄肉円筒１の後部内に前後１対の軸受３，０１６を介して支持さ
れ軸部がスリップリング０１５に直結された回転自在の検出コイル、３ａは薄肉
円筒１の前部内に配設された励磁コイルで、そのリード線４は検出コイル２の軸
心孔を通過してスリップリング０１５に接続されている。４ａは薄肉円筒１の前
端部に内嵌式に接続された前部調芯ガイドである。
【０００８】
このような装置において、図２ブロック線図に示すように、被検金属管０９を
内部から検査する場合、オシレーター６は励磁信号を励磁コイル３，ゲイン位相
メーター７にそれぞれ出力し、ゲイン位相メーター７は励磁信号，検出コイル２
の検出信号をそれぞれ解析器へ送信するが、その際の励磁コイル３と検出コイル
２とのコイル間隔をＬとすると、それとゲイン位相メーター７の出力信号振巾変
化との間には、図３線図に示すような関係がある。
すなわち、出力振巾の減衰率はコイル間隔Ｌが小さいニアフイールド領域８で
は大きく、かつ励磁周波数に無関係である。また、コイル間隔Ｌが５０mm付近の
遷移領域９では出力振巾の減衰率は無秩序で励磁周波数に無関係である。更に、
コイル間隔Ｌが５０mmより大きいリモートフイールド領域１０では出力振巾の減
衰率は小さく、かつ励磁周波数に関係する。
従って、プローブを小型にかつ精度を良好にするためには、コイル間隔Ｌはリ
モートフイールド領域１０内でできるだけ小さく、かつ振巾絶対値ができるだけ
大きい周波数を選ぶ。
【０００９】
このような、実施例の装置によれば、下記効果が奏せられる。
(1) 励磁コイルと検出コイルとが、出力振巾変化領域のリモートフイールド域
内に存在するので、被検金属管が透磁性の影響を受けることが少なくなり、従っ
て強磁性材料での渦電流探傷が可能になる。
(2) 励磁コイルと検出コイルとを非磁性，非電導性の薄肉円筒内に収納し、検
出コイルを被検金属管と非接触で回転させるので、検出感度が向上するとともに
被検金属管内面の異物の影響や摩擦による発熱，摩耗がなくなり、従って検出精
度，探傷子寿命及び検査能率が向上する。
【００１０】
要するに本考案によれば、挿入軸の前端部に外嵌された後部調芯ガイドと、上
記後部調芯ガイドの前端部に同軸的に固定された円筒ケーシングと、上記円筒ケ
ーシング内に配設されたモーター及びスリップリングとを有する金属管用渦電流
探傷装置において、上記円筒ケーシングの前端部に同軸的に固定された非磁性，
非電導性の薄肉円筒と、上記薄肉円筒内に上記スリップリングに直結して配置さ
れた回転式検出コイルと、上記薄肉円筒内で上記検出コイルからリモートフイー
ルド領域内の距離に配設された励磁コイルと、上記薄肉円筒の前端部に固定され
た前部調芯ガイドとを具え、上記検出コイルの信号を上記スリップリングを介し
て外部へ導くことにより、被検金属管が強磁性材料の場合にも検出信号の変動が
少なく、かつ接触部分に摩耗や発熱が生じない、従って精度及び実用性に優れた
金属管用渦電流探傷装置のプローブを得るから、本考案は産業上極めて有益なも
のである。
【図１】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図２】図１の探傷機構を示すブロック線図である。
【図３】図２の装置におけるコイル間隔と励磁周波数，
出力減衰率との関係を示す線図である。
出力減衰率との関係を示す線図である。
【図４】公知の比較的細い金属管用渦電流探傷装置のプ
ローブを示す縦断面図である。
ローブを示す縦断面図である。
【図５】公知の比較的太い金属管用渦電流探傷装置のプ
ローブを示す縦断面図である。
ローブを示す縦断面図である。
【図６】図５のVI−VIに沿った横断面図である。
【００１１】
１ 薄肉円筒
２ 検出コイル
３ 軸受
３ａ 励磁コイル
４ リード線
４ａ 前部調芯ガイド
６ オシレーター
７ ゲイン位相メーター
８ ニアフイールド領域
９ 遷移領域
１０ リモートフイールド領域
０９ 被検金属管
０１０ リード線
０１１ 挿入軸
０１２ 後部調芯ガイド
０１３ 円筒ケーシング
０１４ モーター
０１５ スリップリング
０１６ 軸受
０２２ モーター用配線
Claims (1)
- 【請求項１】 挿入軸の前端部に外嵌された後部調芯ガ
イドと、上記後部調芯ガイドの前端部に同軸的に固定さ
れた円筒ケーシングと、上記円筒ケーシング内に配設さ
れたモーター及びスリップリングとを有する金属管用渦
電流探傷装置において、上記円筒ケーシングの前端部に
同軸的に固定された非磁性，非電導性の薄肉円筒と、上
記薄肉円筒内に上記スリップリングに直結して配置され
た回転式検出コイルと、上記薄肉円筒内で上記検出コイ
ルからリモートフイールド領域内の距離に配設された励
磁コイルと、上記薄肉円筒の前端部に固定された前部調
芯ガイドとを具え、上記検出コイルの信号を上記スリッ
プリングを介して外部へ導くことを特徴とする金属管用
渦電流探傷装置のプローブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2479991U JPH04113067U (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 金属管用渦電流探傷装置のプローブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2479991U JPH04113067U (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 金属管用渦電流探傷装置のプローブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04113067U true JPH04113067U (ja) | 1992-10-01 |
Family
ID=31909670
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2479991U Pending JPH04113067U (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 金属管用渦電流探傷装置のプローブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04113067U (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0257974A (ja) * | 1988-08-24 | 1990-02-27 | Chiyoda Corp | 管内走行装置 |
| JPH02126153A (ja) * | 1988-11-04 | 1990-05-15 | Toho Gas Co Ltd | リモートフィールド渦流法による管体検査装置 |
| JPH02218953A (ja) * | 1989-02-21 | 1990-08-31 | Toshiba Corp | 管内面漏洩磁束検査装置 |
| JPH02291961A (ja) * | 1989-05-02 | 1990-12-03 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 筒内周検査装置 |
| JPH0395456A (ja) * | 1989-08-16 | 1991-04-19 | Westinghouse Electric Corp <We> | 管内での検査探触子の螺旋状移動装置 |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP2479991U patent/JPH04113067U/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0257974A (ja) * | 1988-08-24 | 1990-02-27 | Chiyoda Corp | 管内走行装置 |
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| JPH02291961A (ja) * | 1989-05-02 | 1990-12-03 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 筒内周検査装置 |
| JPH0395456A (ja) * | 1989-08-16 | 1991-04-19 | Westinghouse Electric Corp <We> | 管内での検査探触子の螺旋状移動装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970318 |