JPH04112757A - 食品の製造法及び製造された食品 - Google Patents

食品の製造法及び製造された食品

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JPH04112757A
JPH04112757A JP2232994A JP23299490A JPH04112757A JP H04112757 A JPH04112757 A JP H04112757A JP 2232994 A JP2232994 A JP 2232994A JP 23299490 A JP23299490 A JP 23299490A JP H04112757 A JPH04112757 A JP H04112757A
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JP
Japan
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collagen
food
texture
product
protein
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Application number
JP2232994A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Hachitsuka
信明 八塚
Atsushi Wakameda
若目田 篤
Yasuhiko Sasamoto
笹本 泰彦
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Maruha Nichiro Corp
Original Assignee
Taiyo Fishery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、タンパク質を含む食品の製造法、及びその方
法によって製造される食品に関するものである。
〔従来の技術) 味、におい、色などの外観、及び栄養価などともに、食
感は、食品の評価を決定する上で大きな位置を占めるも
のである。
従来、食感を改変する方法としては、加熱、冷却、撹拌
、切断などの物理的方法、塩の添加、アルカリや酸の添
加によるpHの調整などの化学的方法などがある。
食品の構成成分は、主として、水分、タンパク質、脂質
、炭水化物、ビタミン類、無機質であり、特に、食感に
かかわる構成成分は、水分、タンパク質、脂質、炭水化
物であると考えられている。
これらの構成成分を変化させることを中心として食感の
改変技術の開発が進められてきた。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来、食品の味に影響しない少量の物質を添加すること
によって食感を改善する方法はあまり知られていない。
本発明の目的は、優れた食感をもつ食品を製造可能にす
る方法、及びその方法によって製造される食感の改善さ
れた食品を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段] 本発明者らは、上記目的を達成すべく種々の検討を行っ
た結果、タンパク質を含む食品の製造工程中で、タンパ
ク質を含む食品原料に、特定の架橋アミノ酸を鎖中に含
む、ペプチド、タンパク質、又はコラーゲン加水分解物
(以下、コラーゲン関連物と略記することがある。)を
特定量添加することによって、タンパク質を含む食品の
食感が改善されることを知見した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、タンパ
ク質を含む食品原料に、アリジンアルドール、ヒドロキ
ンメロデスモンン、アルドールヒスチジン、ヒドロキシ
リジノノルロイシン、ジヒドロキノリジノノルロイシン
、リジルピリジノリン、ヒドロキシリジルピリジノリン
、ヒドロキシアルドールヒスチジン、ヒスチジノアラニ
ン、リジノアラニンなどの架橋アミノ酸のうちの少なく
とも一種を鎖中に含む、ペプチド、タンパク質、又はコ
ラーゲン加水分解物を0.1n 〜100mmol架橋
アミノ酸/gタンパク質、添加することを特徴とする食
品の製造法、及び該製造法によって製造された食品を提
供するものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の製造法は、タンパク質を含むものであればいか
なる食品にも適用可能である。具体的には、大豆タンパ
ク質、小麦タンパク質などの植物性タンパク質、鶏卵タ
ンパク質、乳タンパク質、畜肉タンパク質、鶏肉タンパ
ク質、魚肉タンパク質、甲殻類タンパク質、軟体動物タ
ンパク質などの動物性タンパク質の少なくとも一種以上
を食品原料として含むもの、即ち、豆腐、うどん、そう
めん、ひやむぎ、そば、スパゲティ、中華めんなどの麺
類、パン類、ゼリー、プリン、ババロア、ムースなどの
菓子類、魚肉、畜肉、鶏肉、甲殻類、軟体動物などのす
り身、かまぼこ、竹輪、魚肉ハム・ソーセージなどの水
産ねり製品、魚肉、畜肉、鶏肉、甲殻類、軟体動物など
からつくられる肉だんご、コンビーフ、卵豆腐、茶わん
蒸し、ホイップクリーム、ヨーグルト、ハム、ソーセー
ジ、各種タンパク質よりつくられる可食性フィルム、ケ
ーシングなどが挙げられるが、上記の食品に限られるも
のではない、また、タンパク質よりつくられる可食性フ
ィルムの利用範囲は、食品に限られるものでなく医療用
のフィルム剤などとして用いられることも充分に考えら
れる。
本発明の食品の製造法は、食品の製造工程の途中でコラ
ーゲン関連物を添加する以外は、従来の食品製造法に準
するので、特別な例外を除いては、特殊な工程を加える
必要はない。
コラーゲンは、動物の結合組織を構成する主要タンパク
質成分で、形態を形成する骨格構造の主成分であり、多
細胞生物には必ず存在するとされている。コラーゲンが
機械的な強さを発揮するためには、分子内に架橋結合が
存在することが不可欠である。その架橋結合は、前記の
ような架橋アミノ酸によるものである。
本発明においては、架橋アミノ酸を鎖中に含むペプチド
、タンパク質を食品に添加することによって、食品の食
感を改善する。
本発明では、架橋アミノ酸にその効果の多くを依存する
ため、本発明に使用できるコラーゲン関連物としては、
その鎖中に前記の架橋アミノ酸が存在するものであれば
、その由来にかかわらず使用することができる。
当然のことながら、コラーゲン以外のタンパク質であっ
ても、前記の架橋アミノ酸が、鎖中に存在するならば、
それに由来するペプチド、タンパク質を利用することも
可能である。
本発明でいうコラーゲン加水分解物とは、コラーゲンを
酵素、酸、アルカリなどにより加水分解したものである
。加水分解の方法としては、エンドブロチアーゼを用い
る方法が、安定した品質の加水分解物を供給しやすいた
め、最も望ましいと考えられる。しかし、本発明におい
て用いることのできるコラーゲン加水分解の方法は、こ
れに限定されるものではなく、種々の条件を考慮し、そ
の時々で最適と思われる方法を選択すべきである。
コラーゲン関連物の添加量は、得たい製品の物性によっ
て、随時、調節するべきである。しかし、特定するなら
ば、好ましくは、架橋アミノ酸が0゜1n〜100mm
ol/gタンパク質となるように、さらに好ましくは、
l n 〜10mmo 1/gタンパク賞どなるように
添加する。
ここでいう架橋アミノ酸とは、アリジンアルドール、ヒ
ドロキシメロデスモシン、アルドールヒスチジン、ヒド
ロキシリジノノルロイシン、ジヒドロキシリジノノルロ
イシン、リジルピリジノリン、ヒドロキシリジルピリジ
ノリン、ヒドロキシアルドールヒスチジン、ヒスチジノ
アラニン、リジノアラニンなどのことである。また、こ
こでいうタンパク質とは、食品原料中に含まれるタンパ
ク質のことである。架橋アミノ酸の定量法としては、S
imolenskiらの方法1:Biochem、J、
、1上i、525 (1983)L Eyreらの方法
(Anal、Biochem、137 380 (19
84))などを用いた。食品原料中に含まれるタンパク
質の定量法としては、Kjeldal法(AOACOf
fictelMethods:13th  ed、、p
、15(1980)]を用いた。
本発明に用いるコラーゲン関連物は、精製された純度の
高いものを使用することが望ましい。しかし、色や匂い
など、品質に悪影響を及ぼさない程度ならば、純度の低
い粗精製品を用いても差し支えない。
本発明によって、得られる食品は、通常の方法によって
製造された食品と同様に取り扱うことができるため、通
常の方法で保管可能である。
本発明を適用することによって、タンパク質を含む食品
に優れた食感を付与することが可能となる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明する。
尚、以下の実施例で用いたコラーゲン加水分解物及びゼ
ラチン加水分解物は、次のようにして調製したものであ
る。
・コラーゲン加水分解物の調製 コラーゲン(シグマ社製、生アキレス護由来)10gを
250m1の0.05 Nリン酸ナトリウム緩衝液(p
 H7,4)に加え、コラ−ゲナーゼ(シグマ社製、C
Co15tridiu  hist。
lyticum由来)をlX10’units”加え、
撹拌後、37℃で5時間、インキュベートした。インキ
ュベージジン後、100℃で3(1間加熱し、酵素を完
全に失活させた。冷却後、濾過し、未反応物などを除去
した。濾液を莫留水に透析し、リン酸ナトリウム緩衝液
を莫菅水に置き換えた。透析内液を凍結乾燥し、コラー
ゲン加水分解物を得た。
定量の結果、このコラーゲン加水分解物中のヒドロキシ
リジルピリジノリン量は、1.4μmol/gであった
本:1unitは、Ca ”存在下、37℃、pH7,
4において20分間に、生アキレス腓由来コラーゲンか
ら1μmo115hrのL−ロイシンに相当するニンヒ
ドリン発色を呈する活性量。
・ゼラチン加水分解物の調製 ゼラチン(和光純薬社製、牛骨由来)LOgを250m
1の0.05 Nの塩化カリウム−塩酸緩衝1t(p)
42.0)に加え、ペプシン(シグマ社製、豚骨粘膜由
来)をlX10’uniむs*11加え・撹拌後、37
°Cで5時間、インキュベートした。
インキュベージジン後、100°Cで30分間加熱し、
酵素を完全に失活させた。冷却後、濾過し、未反応物な
どを餘去した。濾液を蒸留水に透析し、塩化カリウム−
塩酸緩衝液を蒸留水に置き換えた。
透析内液を凍結乾燥し、ゼラチン加水分解物を得た。
定量の結果、このゼラチン加水分解物中のヒドロキシリ
ジルピリジノリン量は、0.7μmo 1/gであった
**:1unitは、37°C,pH3,7において、
基質としてヘモグロビンを用いたときに、TCA可溶画
分の280nmにおける吸光度を06001/min増
加させる活性量。
実施例1 スケソウダラ魚肉すり身(陸上2級)100gに食塩3
gを添加し小型襠潰機で混合した後、コラーゲン加水分
解物を005g加え、さらに良く混合し、ケーシングに
詰めた。30°Cで1時間坐らせた後、90℃の湯浴で
20分間加熱し、水冷した。このようにし″て一種のか
まぼこを得た。これを発明品1−1とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.05 g加えて製造したものを発明品1−
2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品1−
1とした。
発明品及び対照品の品質評価は、レオメータ−による弾
力及び凹みの測定と官能検査によって行った。その結果
を下記表1に示した。
弾力及び凹みは、レオメータ−(フドー工業社製)で、
5mmφのプランジャーを使い、測定した。
サンプルの形状は、直径231111n、高さ30m1
である。プランジャーをカマポコに押し込んだとき、カ
マボコが破断するのに要する力を弾力(g)、破断する
までに移動したプランジャーの距離を凹み(m+)とし
た。
官能検査として、極めて固いかまぼこを10点とし、全
くかまぼこの形をなさないおから状のものを1点として
、10段階評価を行った。
下記表1の結果から、コラーゲン関連物を添加した発明
品は、弾力及び凹みが改善され、食感も改善されること
がわかる。
官能的には、歯ごたえが強くなり、弾力に冨む優れた食
感をもつものであった。
表1 実施例2 豆乳10100Oを約70°Cになるまでゆっくりと加
温し、硫酸マグネシウム7gを加え、ゆっくりと撹拌し
た。70°Cで5分間保持後、冷却し、品温か40℃と
なったところでコラーゲン加水分解物を0.05 gを
加え、ゆっくりと撹拌した。得らえた懸濁液を型に移し
、成型、固化させ、豆腐様食品を得た。これを発明品2
〜1とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.05 g加えて製造したものを発明品2−
2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品2−
1とした。
上記の豆腐様食品の品質評価を官能評価によって行った
。その結果を下記表2に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、豆腐
のかたちをなさないどろどろのものを1点として、10
段階評価を行った。
表2 下記表2の結果から、コラーゲン関連物を添加した発明
品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、なめらかで好ましい食感であった。
実施例3 小麦粉(強力粉)300gに卵汁(よくといた卵1/2
個に6%食塩水溶液100m1を加え、良く撹拌したも
の)、コラーゲン加水分解物0.03gを加え、よく練
り込み、生地をつくった。生地をぬれふきんにつつみ、
30分間わかせた。生地をめん棒でのばし、包丁で切っ
た。これをたっぷりの沸騰した湯に加え、12分間ゆで
た。火を止めて落としぶたをし、5分間蒸らした。ゆで
上がったうどんを冷水にさらしたものを発明品31とし
た。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.03 g加えて製造したものを発明品3−
2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品3−
1とした。
上記のゆでうどんの品質評価を官能評価によって行った
。そp結果を下記表3に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、うど
んのかたちをなさないほど柔らかいものを1点として、
10段階評価を行った。
表3 上記表3の結果から、コラーゲン関連物を添加した発明
品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、こしがあり、なめらかな好ましい食感であ
った。
実施例4 水500m1にゼラチン25gと砂9120gを加えて
加熱し、撹拌しながら完全に煮溶かした。
放冷し、品温が40°Cとなったところでコラーゲン加
水分解物0.05 gを加えてよく撹拌した。
容器に移し、冷蔵庫で冷やし固めた。このようにしてつ
くったゼリーを発明品4−1とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.05 g加えて製造したものを発明品4−
2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品4−
1とした。
上記のゼリーの品質評価を官能評価によって1テった。
その結果を下記表4に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、ゼリ
ーのかたちをなさないほどやわらかいものを】点として
、10段階評価を行った9表4 上記表4の結果から、コラーゲン関連物を添加した発明
品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、なめらかで、プルンとした弾力に冨む好ま
しい食感であった。
実施例5 牛乳10100Oに卵黄6個分、グラニユー糖200g
を加え、撹拌した。約40″Cに温めた牛乳を少量ずつ
撹拌しながら加えた。ラム酒とバニラエンセンスを少量
、コラーゲン加水分解物0.05gを加えてよく撹拌し
た。型に移し、160″Cのオーブンで40分間蒸し焼
きにした。冷蔵庫で冷却した。このようにしてつくった
プリンを発明品5−1とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.05g加えて製造したものを発明品5−2
とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品5−
1とした。
上記のプリンの品質評価を官能評価によって行った。そ
の結果を下記表5に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、プリ
ンのかたちをなさないほどやわらかいものを1点として
、10段階評価を行った。
表5 上記表5の結果から、コラーゲン関連物を添加した発明
品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、なめらか、且つ、弾力に冨む好ましい食感
であった。
実施例6 牛乳10100Oに塩化カルシウム0.5g、コラーゲ
ン加水分解物0.05 gを添加し、撹拌後、30°C
で60分間加温した。この牛乳を原料として常法に従っ
てヨーグルトを調製(ビフィズス菌使用)した。このよ
うにしてつくったヨーグルトを発明品6−1とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.05 g加えて製造したものを発明品6−
2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品6−
1とした。
上記のヨーグルトの品質評価を官能評価によって行った
。その結果を下記表6に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、ヨー
グルトのかたちをなさないほどやわらかいものを1点と
して、10段階評価を行った。
表6 上記表6の結果から、コラーゲン関連物を添加した発明
品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、なめらかで、粘り気がある好ましい食感で
あった。
実施例7 塩漬けを行った豚赤挽肉700g、豚脂肪300g、水
250g、リン酸塩1g、塩化カルシウムIg、コラー
ゲン加水分解物0.03 gを混合し撹拌した。得られ
た練肉をケーシングに詰めて、40°Cで乾燥燻煙を9
0分間行い、70°Cで60分間加熱した。このように
して試作したソーセージを発明品7−1とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.03 g加えて製造したものを発明品7−
2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品7−
1とした。
上記のソーセージの品質評価を官能評価によって行った
。その結果を下記表7に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、ソー
セージといえないほどやわらかいものを1点として、1
0段階評価を行った。
表7 上記表7の結果から、コラーゲン関連物を添加した発明
品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、ブリッとした歯ごたえがあり、保水性も強
く好ましい食感であった。
実施例8 畜肉(脂肪含有量15〜20重量%の牛肉の塊または端
切れ肉など)500gに食塩20g、コラーゲン加水分
解物0.1 gを混ぜて、低温(10”C)下に付は込
んだ。漬は込んだ畜肉に、さらに食塩10gを混ぜて湯
煮した。この畜肉をチョフパーで挽いて調味料、香料を
混ぜ合わせ、缶に充填して脱気、密封、レトルト殺菌し
た。このようにして試作したコンビーフを発明品8−1
とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物をo、 i g加えて製造したものを発明品8−
2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品8−
1とした。
上記のコンビーフの品質評価を官能評価によって行った
。その結果を下記表8に示した。
評価基準として、掻めて食感の良いものを10点、コン
ビーフのかたちをなさないほどやわらかいものを1点と
して、lO段階評価を行った。
下記表8の結果から、コラーゲン関連物を添加すると食
感が改善されることがわかる。
官能的には、繊維怒があり、ジューシイ怒のある好まし
い食感であった。
表8 実施例9 畜肉(豚の腿肉及び小さな肉塊)500gに食塩20g
添加、混合後、コラーゲン加水分解物0゜1gを加えて
さらに混合した。ケーシングに充填し、45”Cで2時
間乾燥させた後、60°Cで4時間燻煙処理した。燻煙
処理後、80°Cの湯浴で3時間加熱した。このように
して試作したハムを発明品9−1とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.1 g加えて製造したものを発明品9−2
とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品9−
1とした。
上記のハムの品質評価を官能評価によって行った。その
結果を下記表9に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、ハム
のかたちをなさないほどやわらかいものを1点として、
10段階評価を行った。
表9 下記表9の結果から、コラーゲン加水分解物を添加した
発明品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、ハム中の肉の夕月どうしがしっかりとくっ
ついており、なめらかな極めて好ましい食感であった。
実施例10 牛肉のアウトサイダー(脂身とすしを除去したもの)1
000gに結着剤30g、コラーゲン加水分解物を0.
5%(W/V)含む水溶液を付着させてリテーナ−に詰
め、凍結した。このようにして試作した結着ステーキを
発明品10−1とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.5%(w/v)含む水溶液を付着させて製
造したものを発明品l0−2とした。
コラーゲン関連物を含む水溶液を使わずに製造したもの
を対照品1O−1とした。
上記の結着ステーキの品質評価を官能評価によって行っ
た。その結果を下記表10に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、結着
ステーキのかたちをなさないものを1点として、10段
階評価を行った。
下記表10の結果から、コラーゲン関連物を添加した発
明品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、焼いた状態でも肉塊どうしのはがれが少な
く、ジューシイ感のある好ましい食感であった。
表10 実施例11 卵白100gにコラーゲン加水分解物0.03 gと塩
化カルシウムを0.05 g添加し、ホモジナイザーで
泡立てた。これを発明品11−1とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.03 g加えて製造したものを発明品11
−2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品11
−1とした。
60分後に両者の泡立ち安定性を観察した。その結果を
下記表11に示した。
表11 上記表11の結果から、コラーゲン関連物を添加した発
明品は、泡立ち安定性が改善されることがわかる。
実施例12 溶きほぐした2個分の卵にだし汁、調味料を加え撹拌、
裏ごしをした。さらにコラーゲン加水分解物0.02 
gを加え撹拌した。卵汁と具を容器に分注し、蒸し器を
使って15分間蒸した後、火を止めて2分間蒸らした。
このようにして試作した茶わん蒸しを発明品12−1と
した。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物をO,Olg加えて製造したものを発明品12−
2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品12
−1とした。
上記の茶わん蒸しの品質評価を官能評価によって行った
。その結果を下記表12に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、茶わ
ん蒸しのかたちをなさないほどやわらかいものを1点と
して、10段階評価を行った。
表12 上記表12の結果から、コラーゲン関連物を添加した発
明品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、なめらかで弾力のある好ましい食をであっ
た。
実施例13 溶きほぐした5個分の卵に調味料を加えただし汁250
m1、コラーゲン加水分解物0.05gを加えて撹拌、
裏ごしし、型に流し込んだ。庫し器を使って12分間蒸
し上げた。型ごと冷やし、型から抜き取った。このよう
にして試作した卵豆腐を発明品13−1とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.05 g加えて製造したのを発明品l3−
2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品13
−1とした。
上記の卵豆腐の品質評価を官能評価によって行った。そ
の結果を下記表13に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、卵豆
腐のかたちをなさないほどやわらかいものを1点として
、10段階評価を行った。
表13 上記表13の結果から、コラーゲン関連物を添加した発
明品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、なめらかで弾力のある好ましい食感であっ
た。
実施例14 小麦粉(強力粉)250gに前処理をしておいた小さし
1杯のイースト、小さし1杯の食塩、大さじ1.5杯の
砂糖、大さじ1.5杯のスキムミルク、コラーゲン加水
分解物0.05 gを加えてよく混ぜた。さらに、大さ
じ1.5杯のバターを加えてよくこねた。第1次醗酵、
第2次醗酵後、型に入れて成型醗酵を行わせた。200
°Cのオープンで30分間焼き、型から取り出してさま
した。このようにして試作した食パンを発明品14−1
とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.05g加えて製造したものを発明品14−
2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品14
−1とした。
上記の卵豆腐の品質評価を官能評価によって行った。そ
の結果を下記表14に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、パン
のかたちをなさないものを1点として、10段階評価を
行った。
表14 上記表14の結果から、コラーゲン関連物を添加した発
明品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、ふわりとした弾力のある好ましい食感であ
った。
実施例15 塩漬けを行った豚赤挽肉700g、豚脂肪300g、水
250g、リン酸塩1g、塩化カルシウム1g、コラー
ゲン加水分解物0.1 gを混合し撹拌した。得られた
練肉をケーシングに詰めて、40°Cで乾燥燻煙を90
分間行い、70°Cで60分間加熱した。このようにし
て試作したソーセージを発明品15−1とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.1g加えて製造したものを発明品15−2
とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品15
−1とした。
上記のソーセージの品質評価を官能評価によって行った
。その結果を下記表15に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、ソー
セージといえないほどやわらかいものを1点として、I
O段階評価を行った。
表15 上記表15の結果から、コラーゲン関連物を添加した発
明品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、プリンとした歯ごたえがあり、保水性も強
く、好ましい食感であった。
実施例16 鶏挽肉270gを鍋に入れ、調味料、だし汁で煎り煮し
た。煎り煮した鶏肉と生の鶏挽肉130gをすり鉢です
りつぶした。コラーゲン加水分解物0.05 gを加え
、良く混ぜ合わせた。ダンプにまるめ、調味料で味つけ
しただし汁で煮た。このようにして得た鶏肉のつくねを
発明品16−1とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.05gを加えて製造したものを発明品16
−2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したのを対照品16−
1とした。
上記の鶏肉のつくねの品質評価を官能評価によって行っ
た。その結果を下記表16に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、つく
ねのかたちをなさないほど柔らかいものを1点として、
10段階評価を行った。
表16 上記表16の結果から、コラーゲン関連物を添加した発
明品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、肉どうしのはがれがなく、繊維感があり、
ジューシイ感のある好ましい食感であった。
実施例17 下ごしらえした12尾分のイワシの身を包丁でたたいて
つぶした。たたきつぶしたイワシの身をすり鉢に入れ、
すりつぶし、調味料で味つけした。
コラーゲン加水分解物0.05 gを加え、良く混ぜ合
わせた。少量づつを調味料で味つけしただし汁に摘み入
れ、煮た。
このようにして得たイワシのつみれを発明品17−1と
した。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.05 g加えて製造したものを発明品17
−2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品17
−1とした。
上記のイワシのつみれの品質評価を官能評価によって行
った。その結果を下記表17に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、つみ
れのかたちをなさないほどやわらかいものを1点として
、10段階評価を行った。
表17 上記表17の結果から、コラーゲン関連物を添加した発
明品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、歯ざわりが良く、ジューシイ惑のある好ま
しいものであった。
実施例18 下ごしらえした芝えび350gをみじん切りにし、すり
鉢に入れ、良くすりつぶした。卵1個、片栗粉小さじ2
杯、ねぎとしょうがのみしん切りと調味料を加え、良く
混ぜ合わせた。さらに、コラーゲン加水分解物0.03
を加え、良く混ぜ合わせた。これをだんごにし、蒸し器
を用いて蒸し上げた。このようにして得たえびだんごを
発明品18−1とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.03 g加えて製造したものを発明品18
−2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品18
−1とした。
上記のえびだんごの品質評価を官能評価によって行った
。その結果を下記表18に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、だん
ごのかたちをなさないほどやわらかいものを1点として
、10段階評価を行った。
下記表18の結果から、コラーゲン関連物を添加した発
明品は、食感が改善されることがわかる。
官能的には、歯ざわりが良く、ジューシイ惑のある好ま
しいものであった。
表18 実施例19 したごしらえしたするめいか3ぽい分を包丁で細か(刻
み、すり鉢に入れ、良くすりつぶした。
片栗粉入さじ2杯、卵白1個分、ねぎとしょうがのみじ
ん切りと調味料を加え、良く混ぜ合わせた。
さらに、コラーゲン加水分解物0.03 gを加え、良
く混ぜ合わせた。これをだんごにし、蒸し器を用いて蒸
し上げた。このようにして得たいかだんごを発明品19
−1とした。
同様に、コラーゲン加水分解物のかわりにゼラチン加水
分解物を0.03 g加えて製造したものを発明品19
−2とした。
コラーゲン関連物を加えずに製造したものを対照品19
−1とした。
上記のいかだんごの品質評価を官能評価によって行った
。その結果を下記表19に示した。
評価基準として、極めて食感の良いものを10点、だん
ごのかたちをなさないほどやわらかいものを1点として
、IO段階評価を行った。
表19 上記表19の結果から、コラーゲン関連物を添加した発
明品は、食感が顕著に改善されることがわかる。
官能的には、歯ざわりが良く、ジューシイ感のある好ま
しいものであった。
〔発明の効果] 本発明によれば、弾力やしなやかさなどの優れた、好ま
しい食感をもつ食品を製造することができる。
本発明は、特別な装置、特殊な工程などを用いる必要が
ない。従来の工程をほとんど変えずに優れた食感をもつ
食品を製造することができる。
また、本発明によって得られる食品は、通常の方法によ
って製造された食品と同様に取り扱うことができる。従
って、通常の方法で保管、流通が可能である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)タンパク質を含む食品原料に、アリジンアルドー
    ル、ヒドロキシメロデスモシン、アルドールヒスチジン
    、ヒドロキシリジノノルロイシン、ジヒドロキシリジノ
    ノルロイシン、リジルピリジノリン、ヒドロキシリジル
    ピリジノリン、ヒドロキシアルドールヒスチジン、ヒス
    チジノアラニン、リジノアラニンなどの架橋アミノ酸の
    うちの少なくとも一種を鎖中に含む、ペプチド又はタン
    パク質を0.1n〜100mmol架橋アミノ酸/gタ
    ンパク質、添加することを特徴とする食品の製造法。
  2. (2)タンパク質を含む食品原料に、コラーゲン加水分
    解物を0.1n〜100mmol架橋アミノ酸/gタン
    パク質、添加することを特徴とする食品の製造法。
  3. (3)コラーゲン加水分解物がエンドプロテアーゼ処理
    物である請求項(2)記載の食品の製造法。
  4. (4)請求項(1)〜(3)のいずれかに記載の方法に
    よって製造された食品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0530944A (ja) * 1991-08-05 1993-02-09 Nippon Ham Kk 豚肉加工品
JP2002529109A (ja) * 1998-11-17 2002-09-10 ヒッコリー・スペシャルティーズ・インコーポレイテッド 食物製品をコラーゲンで被覆する方法
JP2020130137A (ja) * 2019-02-25 2020-08-31 伊藤ハム米久ホールディングス株式会社 熟成風味を有する豚肉加工食品の製造方法
JP2021171006A (ja) * 2020-04-27 2021-11-01 株式会社第一化成 風味向上組成物、その製造方法および当該風味向上組成物が配合された飲食品

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