JPH04111981A - 貴金属クラッドチタン線材の製造方法 - Google Patents

貴金属クラッドチタン線材の製造方法

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JPH04111981A
JPH04111981A JP22933090A JP22933090A JPH04111981A JP H04111981 A JPH04111981 A JP H04111981A JP 22933090 A JP22933090 A JP 22933090A JP 22933090 A JP22933090 A JP 22933090A JP H04111981 A JPH04111981 A JP H04111981A
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Kazuyuki Nakasuji
中筋 和行
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、Ti (チタン)又はチタン基合金の芯材を
金又は全基合金等の貴金属で被覆してなる貴金属クラッ
ドチタン線材の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
金、銀又はこれらの合金等の貴金属は装飾品或いは美術
工芸品等の材料、又は被覆材料として用いられている。
ここで、金又は全基合金等を被覆材料として使用する場
合には、比較的安価な金属材料(芯材)の表面に貴金属
を被覆した複合材として供給される(特公昭60−38
268号)。このような複合材において用いられる芯材
としては貴金属が剥離した場合に、美観が損なわれない
ように、例えばステンレス鋼、洋白、Ni−Cr合金等
が用いられてきた。
最近、めがねフレーム用材料として軽量であると共に、
耐食性及び加工性に優れているチタン線材が広く普及し
、芯材をチタン線材とし、最外層を貴金属とする複合材
がめがねフレーム用材料として提案されている(特開昭
60−149789号1特開昭63−78741号)。
しかしチタンを貴金属で直接被覆又はメツキした場合、
その接合界面での接合強度が十分でなく、めがねフレー
ム部材への加工に耐えられないという問題があった。こ
の接合強度を向上させるためにNi基合金又はNbとN
i又はN1基合金を中間材とする多重構造の複合材とし
たものが提案されている。
ところでチタン芯材複合材はそれなりの傍位性は認めら
れるけれども、三層又は四層の多重構造であることから
その製造が面倒となり、量産に適したものではなかった
。これを解決する方法として、熱間静水圧押出法を用い
て貴金属と芯材のチタンとを直接拡散接合させて複合材
を製造する方法が提案されている(特開昭61−437
17号、特開昭62−33079号)。
しかし、めがねフレームを製造するにはメガネ枠はレン
ズ用溝の形成、顔面保持用偏平断面形状のスウェージ加
工及びプレス加工のようにいずれも高加工度の加工が不
可欠であり、更に各部材イ1■立時にはロー付けによる
局所加熱は避けられない。
接合界面の剥離、特にチタンと他の金属との界面での接
合強度不足等に対しては十分な解決がなされておらず、
めがねフレーム用材料としては十分ではなかった。
〔発明が解決しようする課題〕
しかしながらめがねフレーム用材料として、高加工度の
加工及び局所加熱に耐え得る接合界面を有する複合材を
低コストで効率的に製造する方法は未だ存在しない。
本発明の目的は、チタン又はチタン基合金の芯材を金又
は全基合金等の貴金属で被覆してなる貴金属クラッドチ
タン線材を低コストで効率的に製造する方法を提供する
ことである。
〔課題を解決するだめの手段〕
本発明に係る貴金属クラッドチタン線材の製造方法はT
i又はTi基合金製の芯材を貴金属の外層材にて被覆し
てなる貴金属クラッドチタン線材の製造方法において、
前記芯材の周面に、Ni又はNi基合金を熱間加工にて
拡散接合させて二層クラッド材とする工程と、前記二層
クラッド材を貴金属から成る管に挿入し、更に鋼管に挿
入した後、該鋼管内を脱気し、両端を密閉して四層クラ
ンド素材を製作する工程と、前記四層クラッド素材を熱
間押出又は熱間静水圧押出にて延伸加工を施して四層ク
ラッド材とする工程と、前記四層クラッド材を冷間加工
にて縮径する工程と、酸溶解にて最外層の鋼を除去する
工程と、ダイス伸線にて仕上伸線を行う工程とを含むこ
とを特徴とする。
また本発明に係る貴金属クラッドチタン線材の製造方法
は、更に3個又は4個のコーン型ロールを有する傾斜圧
延機にて、芯材の周面にN1又はN1基合金を熱間傾斜
圧延にて拡散接合させて二層クラッド材とする工程を含
むことを特徴とする。
〔作用〕
本発明においてはこれによって、Ti又は11基合金製
の芯材の周面に、N1又はNi基合金を熱間加工にて拡
散接合させて先ず二層クラッド材を形成するから相互の
接合性が高く、また最外層が鋼管の四層クラッド素材を
形成して熱間押出し等による延伸加工、冷間加工を施す
から、貴金属周面の損傷が防止され、しかも鋼は酸溶解
により除去するから内側の層表面が損傷されることもな
い。
〔実施例〕
以下本発明を図面に基づき具体的に説明する。
第1図は本発明方法による主要な製造工程を示すブロッ
ク図である。まず、Ti又はTi基合金製の棒材1をN
i又はNi基会合金製管2に挿入し、該管内を真空脱気
した後、両端を密閉して二層クラッド素材3を組み立て
る工程(A)と、このクラッド素材3を所定温度に加熱
する加熱工程(B)、熱間加工工程(C)を経て相互の
間を拡散接合させたNiクランドTi棒材4を得、この
NiクラッドTi棒材4を貴金属管5に挿入し、更に炭
素鋼管6に挿入して、炭素鋼管6内を真空脱気した後、
両端を密閉してクランド素材7を組み立てる工程(D)
と、このクランド素材7を所定温度に加熱する加熱工程
(E)、熱間押出にて延伸加工を施す工程(F)を経て
複合材8を形成し、形成した複合材8の外径を冷間加工
にて外径絞りを施す工程(G)と、その最外層の炭素鋼
層を酸溶解にて除去する工程(I])と、炭素鋼層除去
後の複合素線9を仕上ダイス伸線する工程(1)を経て
クラッドチタン線材10を得る。
以下各工程について説明する。
(1)二層クラッド素材3の組立工程 第2図は本発明に使用する二層クラッド素材3の断面図
である。
Ti又はTi基会合金製棒材1から成る芯材13と、N
i又は開基合金製の管2からなる外層材11とを用意し
、これらの両金属材料を脱脂、清浄した後に芯材13を
外層材11内に挿入し、外層材11内部をI Xl0−
’Torr以下の真空度になるまで脱気を行った後、そ
の両端を外層材11と同じ材質からなる蓋材12で溶接
によって密閉して、上記真空度を維持した状態の二層ク
ラッド素材3を製作する。また、芯材13と外層材11
との間に、他の金属を中間材として介在させることによ
って三層以上の多層構造クラッド素材とすることもでき
る。
なお、真空度をI Xl0−’Torrとした理由はこ
の真空度を超えると後工程の熱間傾斜圧延において芯材
13と外層材11との界面に酸化物が生成されて接合強
度が極端に低下するからである。
ここにTi又はTi基合金にはTi単体又はこれを主成
分とし、Tiと^L  V、 Mn、 Fe、 Cu、
 Mo、 Cr。
W等の成分の1種又は2種以上との合金を含むものであ
り、合金中のTI含有量は90%(重量%、以下断らな
い限り同様とする)以上であることが好ましい。90%
未満では比重が増加して軽金属としての特徴が損なわれ
るからである。
またNi又はNi基合金にはNi単体又はこれを主成分
とし、NiとCr、 Cu、 Fe、 Ag、 Si 
、 S 、 Pb、 Pt、 Au、希土類元素、 T
i、Nb、11/! 、Mo、Sn、Go等の成分の1
種又は2種以上との合金を包含するものである。
(2)二層クラッド素材3の加熱工程B上述の組立工程
を経て得られた二層クラッド素材3は、芯材13.外層
材11(中間材がある場合は中間材)の融点及びこれら
の金属間化合物の融点より低い温度、例えば850°C
以下の温度に加熱する。
(3)傾斜圧延機による熱間加工工程C熱間加工工程で
は第3.4.5図に示す如き3個以上のコーン型ロール
を有する傾斜圧延機を用いて延伸圧延を行う。2個のロ
ールを有する傾斜圧延機では、所謂マンネスマン破壊現
象が生じ、圧延材中心部に劃れが発生するからである。
傾斜圧延機としては交叉型の傾斜圧延機を用いるのが望
ましい。
第3図は本発明に使用する傾斜圧延機20による圧延状
態を示す正面図、第4図は第3図のIV−IV線による
断面図、第5図は第3図のV−V線方向からみだ側面図
である。傾斜圧延機20はパスライン周りに臨んで3個
のコーン型ロール21.22.23を有し、3個のロー
ル21.22.23は2層クランド素材10の出側端寄
りの位置にゴージ部21a、22a、23aを備え、ゴ
ージ部21a 、 22a 、 23aを境にして二層
クラッド素材3の入側は軸端に向けて漸次直径を縮小さ
れ、また出側は拡大されて円錐台形をなす入口面21b
、22b、23b及び出口面21c、 22c、 23
cを備えており、出口面2Lc、 22c、 23cは
パスラインとの距離をゴージ部21a、22a、23a
とパスラインX−Xとの距離に一致させている。このよ
うなコーン型のロール21 22 23はいずれもその
人口面21b、22b23bを二層クラッド素材3の移
動方向上流側に位置させた状態とし、また軸心線にY−
Yと、ゴージ部21a、22a、23aを含む平面との
交点O(以下ロール設定中心という)を、二層クラッド
素材3のパスラインX−Xと直交する同一平面上にてバ
スラインX−X周りに略等間隔に位置せしめて配設され
ている。そして各ロール21,22.23の軸心線YY
はロール設定中心O回りに、二層クラッド素材3のパス
ラインX−Xとの関係において、第34図に示すように
前方の軸端がパスラインX−Xに向けて接近するよう交
叉角γだけ交叉(傾斜)せしめられ、且つ、第4図、第
5図に示すように前方の軸端が2層クラッド素材10の
周方向の同じ側に向けて傾斜角βだけ傾斜せしめられて
いる。
交叉角T及び傾斜角βはo’<γ〈15°、3゜〈β〈
20°及び5°くγ+β〈30°を満足するように設定
する。
各ロール21.22.23は図示しない駆動源に連繋さ
れており、第3図に矢符で示す如く同方向に回転駆動さ
れ、これらのロール間に噛み込まれた熱間の二層クラッ
ド素材3はその軸心線間りに回転駆動されつつ軸長方向
に移動される、所謂螺進移動せしめられつつ延伸圧延さ
れる。
層クラッド素材3はロール間を螺進移動せしめられる間
に、第4図に示す如くロールバイト部Rにて外径を絞ら
れ、例えば最大減面率が80〜90χに及ぶ高圧下を受
け、二層クラッド素材3の圧下面Uが円錐台形状に成形
された後、ゴージ部21a。
22a、23a 、出口面21c、 22c、 23c
にて円形断面の層クラッド材たるN+クラッドT1棒材
4に加工される。
本発明において、二層クランド素材3を延伸圧延して二
層クランド材であるNiクラッドTi棒材4を得るのに
、3個以上のコーン型ロールを有する傾斜圧延機を採用
する理由は次の通りである。
この傾斜圧延機を用いた傾斜圧延の他の熱間延伸加工法
としては、鍛造、孔型圧延、静水圧押出し等があるが、
これらは接合界面の接合強度及び外層材の均一性におい
て、上述の傾斜圧延と比較すれば劣っているばかりでな
く、外層材と芯材等の内層材との変形抵抗差が大きい場
合は両材料の間に未接合部分が残り、これは多層構造複
合材8にしたときにもそのまま未接合部分として残るこ
とになる。多層構造複合材8に未接合部分があると、こ
れをめがねフレーム用として用いた場合にこの未接合部
分が原因でめがねフレーム部材への加工において良好な
接合性が保持できなくなる。
従って、両材料間の接合性が高く、接合界面の接合強度
及び外層材の肉厚、形状の均一性に優れている傾斜圧延
機を採用する。
(4)クラッド素材7紺立工程り 第6図はクラッド素材7を組み立てた状態を示す模式的
断面図であり、Ti又はTi基合金製の芯材にNi又は
Ni基合金製の外層材を拡散接合させたNiクラッドT
i棒材4を貴金属管5に挿入し、これを更に炭素鋼管6
に挿入した後、炭素鋼管6内を脱気し、両端に炭素鋼製
の蓋部材14を炭素鋼管6の全周と溶接してクラッド素
材7を得る。炭素鋼管6の内部はI Xl0−’Tor
r以下の真空度に保持しておく。
芯材にNiクラッドTi棒材4を用いるのは後の工程に
おいて拡散接合を行わしめる時、実質的に三つの層を接
合させた方が四つ以上の層を接合させた場合に比べ接合
強度に優れた複合材8を得られるからである。そして、
このNiクラッドTi棒材4(外径=D)におけるNi
層(厚さ:t)は、t/Dで5%以下とするのが望まし
い。
最外層の管及び蓋部材の材料として炭素鋼を用いるのは
、後の酸溶解の容易性及び低価格であることによる。な
お酸溶解の容易性という観点から考えると銅又は銅合金
の適用が考えられるが、クラッド素材組み立て時の密閉
溶接の点で適用が困難となる。即ち、銅又は銅合金同士
の溶接は簡単にはできないし、ロー付けにて密閉しても
後工程で800°C前後まで加熱するのでロー付は部が
溶は始めて密閉がこわれてしまう。従って最外層には炭
素鋼を用いることとする。
(5)熱間押出工程F クラッド素材7は、これを所定温度に加熱した後、第7
図に示す如く押出装置40を用いて延伸加工を施す。こ
れは軸対称加工法であるので貴金属層の肉厚変動が抑制
され、金属同士の拡散接合を効率的に行い得るからであ
る。
第7図は本発明に使用する押出装置40による押出状態
を示す模式図である。押出装置40はコンテナ41.ポ
ンチ42.ダイス43から構成されている。
クラッド素材7は所定の温度で加熱された後、潤滑油を
塗布されてコンテナ41に装入され、ポンチ42によっ
て加圧され、ダイス43によって目標とする外径に押出
されて延伸加工を受ける。そしてダイス43を通過する
時に金属同士の拡散接合が行われ、複合材8が得られる
。ここでは、熱間押出法についてjホべたが、熱間静水
圧押出法を用いても同様の効果を得られるごとは言うま
でもない。
(6)冷間外径絞り工程G 前述した熱間押出工程Fにおいては、通常装置能力の面
から外径を10mm以下に押出すことば困難なため、冷
間加工にて外径を絞ることとしている。
第8図はダイス50を用いた冷間外径絞り工程を示す模
式図であり、熱間押出にて得られた複合材8をダイス5
0を用いて冷間伸線することによって複合素線9を得る
。このダイス50を用いた伸線は、軸対称加工法である
から、加工中の各層の厚みの変動を抑えることが可能で
あり、また複合材8は炭素鋼層によって貴金属層が保護
されているので、冷間加工中に貴金属が破損するのを防
止できる。
この冷間外径絞り工程Gにおいては、孔型圧延法やロー
ラダイス伸線法を用いてもよいが、上述の様に各層の厚
みの変動を極力抑えるという点ではダイス伸線法が望ま
しい。
(7)最外層の炭素鋼除去工程H 前工程にて得られた複合素線9を酸にて最外層の炭素鋼
層を溶解除去することによって貴金属層を露出させ、貴
金属クラッドチタン線を得る。これは外径が細くなるに
従って機械加工等による外削が困難となり、また貴金属
層が非常に薄いので、機械加工等で炭素鋼層を除去する
と、貴金属層まで除去してしまう虞があるからである。
(8)仕上ダイス伸線工程■ 前工程で得られた炭素鋼層を除去した後の複合素線9で
ある貴金属クラッド線材の表面は滑らかさに欠けるので
、表面を滑らかにすると共に貴金属光沢を出すために仕
上ダイス伸線を行う。このダイス伸線にあっては多数の
ダイスを用いて順次外径を絞るが、減面率が50%を越
えるダイス伸線を行うと、貴金属表面に小さな割れが発
生し、良好な貴金属タランドチタン線を得ることができ
ない。
そこで減面率は50%以下とし、しかも伸線の都度45
0°C〜700°Cの間で軟化焼鈍を行って、ダイス伸
線を繰り返して外径を絞れば、貴金属層に割れの発生も
なく良好な貴金属クラッドチタン線材を得ることができ
た。
(試験例) NiクラッドTi棒材を用いた場合と、用いない場合と
でクラッド素材を製作して、熱間押出とダイス伸線とに
よって、貴金属クラッド線材を製造した。試料用のクラ
ッド素材としては次の二種類を製作した。
(試料■)低炭素鋼管 外径:67mm±0.1内径:
60mm1も・2 金合金管  外径:59mm+0.3 肉厚:0.6mm (12に、50XAu−40χCu−6χNi−4XZ
n)NiクラッドTi棒材 直径: 5B、5肛±0.
1(Ni厚さ: 3mm、 Ni :純Ni、 Ti 
:純Ti(JIS2種))(試料■)低炭素鋼管 外径
:67mm±0.1内径: 60111m:%’ 2 金合金管  外径:59mm±0.3 肉厚:0.6mm (12に、50χΔu−40χCu−6χNi−4χZ
n)純Ni (Ni−200)管 外径:58.5mm
±0.1内径:52mtr:g・2 純Ti (JI32種)棒 直径:52mm±0.]上
記寸法諸元にて長さ185 mmで(2−3) X 1
0−’Torr程度の真空チャンバー内で両端を電子ビ
ームにて溶接し、第6図に示す如きクラッド素材を製作
した。
ところで、試料■でのNiクラッドTi棒材は前述の傾
斜圧延機を用いて、次の方法で製作した。
機械加工にて、外径75mm±0.1.肉厚5mm、長
さ700 mmのNl管と、直径64mm±0.1.長
さ690mmのTi棒を製作し、第2図に示す如きクラ
ッド素材を組み立て(この時N1管内を(2−3) X
 10−’Torrの真空度に脱気しておく)、800
度に加熱した後、直径60.5mmに延伸圧延を施した
。この時の傾斜圧延条件は次の通りである。
ロール交叉角(γ):3°、ロール傾斜角(β):11
゜ロール径:180n+m、  ロール回転数: 3Q
rpm次に、試料I  IIを800°Cに加熱した後
、熱間押出にて直径22mmに押し出し複合材とした。
この複合材の接合強度の評価を行った。貴金属である1
2にの層厚は非常に薄いので、NiとTiとの接合部で
剪断試験を行い、剪断強さを求め接合強度とした。剪断
試験方法に用いた試料形状、治具形状及びこれらの寸法
諸元を第9図に示す。
第9図は剪断試験に用いた試料、治具の断面形状及び寸
法例を示す説明図であり、第9図(a)は試料の縦断面
図、また第9図(b)は治具の縦断面図、更に第9図(
C)は試験態様を示している。試料60は直径り、の複
合材8を長さh+wだけ切り取り、その長さWの範囲に
ついて炭素鋼管、金管、 Ni層を除去し、更にTi棒
利も薄く切削して直径d2の円柱に仕上げた。一方治具
70は管材の一端側の内径を所定長にわたってD2とし
、他端側の内径をdff  (D2 >d3>dl )
として構成しである。
このような治具70の大径端側に第9図(C)に示す如
く試料を挿入載置し試料の上端部に荷重を付与し、下式
に従って剪断強さ(kgf/ mm2)を求めた。
接合強度は試料■の場合31kgf/mm2.試料■の
場合14kgf/mm2となり、試料■の方が接合強度
に優れた複合材であることがわかる。
得られた直径22mmの複合材を(減面率/パス)が5
%〜20%の範囲でダイス伸線にて縮径を施した。この
時の軟化焼鈍(Xと記す)は570°Cで20分〜5分
で行った。そして軟化焼鈍のタイミングと、塩酸にて最
外層の炭素鋼を除去した後、直径2.8mmまで伸線し
た。この寸法スケジュールは次のとおりである。
比較例では直径13mmサイズでNi層が破断して複合
線材が分断し、伸線が出来なくなった。一方、本発明例
を用いた場合は良好な加工を行うことができ、直径2.
8mmの12K /Ni /Ti複合線材を得ることが
できた。この直径2.8mmを平圧延して肉厚1.0m
mに加工した後、捩り試験(3回捩り73回捩り戻しを
5回反復)を行っても各接合界面での剥離発生もなく、
電子顕微鏡による接合界面観察においても何ら欠陥は見
い出せなかった。
更にこの直径2.8mmの金タラッドチークン線材を用
いてめがねフレーム部材に加工した後、めがねフレーム
を組み立てた。めがねフレーム部材への加工中12に層
の欠損等のトラブルもなく、まためがねフレーム組み立
て時のローイマ]けに際しても接合界面の剥離等のトラ
ブルもなく、良好なめがねフレームを組み立てることが
できた。
本発明例に用いるNiクラッドTi材を熱間押出法にて
製造したものを用いた実験を行った結果、直径22+n
mでの接合強度は20kgf/mm2であり、熱間傾斜
圧延による場合と比較して接合強度は低かった。
これを用いて直径2.8 mmの複合素線を製造し、肉
厚1.0mmに加工した後捩り試験を行ったところ、3
回捩り試験では特に問題はなかったが、5回捩り試験で
1部欠陥が生しることがあった。めがねフレーム組み立
てでは特に問題を生じないことが確認された。
〔効果〕
以上の如く本発明にあっては、N1クラッドTi芯材を
用いて多重クラッド素材を嵌合により組み立て、真空密
閉した後熱間押出して拡散接合させ、冷間加工にて縮径
を行い酸溶解にて鋼層を除去することとしているから、
素材組立が簡略化でき、接合性に優れ、また表面形状に
優れたクラッド線材が得られ、製造速度の大幅な向上が
図れる等、本発明は優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造工程を示すブロック図、第2図は
二重クラッド素材の模式図、第3図、第4図、第5図は
傾斜圧延機の模式図、第6図は多重クラッド素材の模式
図、第7図は押出工程の模式図、第8図はダイス伸線工
程の模式図、第9図(a)、 (b)、 (c)は剪断
試験方法に用いた試料及び治具の模式図である。 1・・・T+棒材 2・・・Ni管 3・・・二層クラ
ッド素材4・・・NiクラッドTi棒材  5・・・貴
金属管6・・・炭素鋼管 7・・・多層クラッド素材 
8・・・複合材  20・・・傾斜圧延機 40・・・
押出装置 50・・ダイス 特 許 出願人  住友金属工業株式会社代理人 弁理
士  河  野  登  夫D1榎合材外径 d1芯林外径 d2:(ch −1,0) t オ眉林内厚 h: 1.5t イ旦、し2≦h;巨5 2h 但(5≦w;10 D2 :(D++T、0) D3  ≧D2−10.0) d:+ :(o++4.Q)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、Ti又はTi基合金製の芯材を貴金属の外層材にて
    被覆してなる貴金属クラッドチタン線材の製造方法にお
    いて、 前記芯材の周面に、Ni又はNi基合金を熱間加工にて
    拡散接合させて二層クラッド材とする工程と、 前記二層クラッド材を貴金属から成る管に挿入し、更に
    鋼管に挿入した後、該鋼管内を脱気し、両端を密閉して
    四層クラッド素材を製作する工程と、 前記四層クラッド素材を熱間押出又は熱間静水圧押出に
    て延伸加工を施して四層クラッド材とする工程と、 前記四層クラッド材を冷間加工にて縮径する工程と、 酸溶解にて最外層の鋼を除去する工程と、 ダイス伸線にて仕上伸線を行う工程と、 を含むことを特徴とする貴金属クラッドチタン線材の製
    造方法。 2、3個又は4個のコーン型ロールを有する傾斜圧延機
    にて、芯材の周面にNi又はNi基合金を熱間傾斜圧延
    にて拡散接合させて二層クラッド材とする工程を含む請
    求項1記載の貴金属クラッドチタン線材の製造方法。
JP22933090A 1990-08-29 1990-08-29 貴金属クラッドチタン線材の製造方法 Pending JPH04111981A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020076360A (ko) * 2001-03-28 2002-10-11 주식회사 티에스엠텍 전기이온도금용 부스바의 제작방법
JP2005219478A (ja) * 2004-01-09 2005-08-18 Nippon Steel Corp クラッド板およびその製造方法
CN113369324A (zh) * 2021-07-30 2021-09-10 索罗曼(常州)合金新材料有限公司 一种钛合金连续挤压方法
US11135682B2 (en) * 2016-04-12 2021-10-05 Gränges Ab Method for manufacturing a clad sheet product

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