JPH04105471U - 電気コネクタ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 電気接触端子のコネクタ本体への係止の二重
係止が可能になり、しかも、これらの係止を確実なもの
にして、電気接触端子の抜け強度を向上させることがで
きる電気コネクタ構造を提供することを目的とする。 【構成】 端子挿入部とこの端子挿入部に連なる折曲片
挿入部７とを形成し、コネクタ本体３の外面に溝状部８
を形成して、溝状部８の底面に端子挿入孔部４を開口さ
せると共に、溝状部８の側面に折曲片挿入部７を開口さ
せ、端子挿入部４にランス部１０を設け、電気接触端子
１２の接触部を端子挿入部に挿入してこの接触部に突設
された折曲片１４ａを折曲片挿入部７に挿入し、ランス
部１０を電気接触端子１２のランス１４ｂに係合させる
と共に、折曲片１４ａを開口部から溝状部８内に突出さ
せ、この折曲片１４ａを折曲げてこれの側縁部を溝状部
８の側面部に係止させるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ダブルロックを有する電気コネクタ構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の電気コネクタ構造として特開昭１−２１３９７３号公報などに 開示されている。

【０００３】 この開示技術はハウジングの通路内へ突出する弾性腕の突起を、通路内に収容 されたタ−ミナル（電気接触端子）の凹部の嵌合させ、弾性腕の外方への変位を 防止するために固定部材を設けたものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来例にあっては、タ−ミナルへの係止が一か所であって、ダ ブルロックにはなっていないために、固定部材が外れるとタ−ミナルの係止が不 安定なものになり、タ−ミナルのハウジングへの係止を確実なものにすることが できないという問題点があった。

【０００５】 本考案は、上記の問題点を解消するものであり、電気接触端子のコネクタ本体 への係止の二重係止が可能になり、しかも、これらの係止を確実なものにして、 電気接触端子の抜け強度を向上させることができる電気コネクタ構造を提供する ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案は、コネクタ本体に、端子挿入部とこの 端子挿入部に連なる折曲片挿入溝とを形成し、コネクタ本体の外面に溝状部を形 成して、溝状部の底面に端子挿入孔部を開口させると共に、溝状部の側面に折曲 片挿入部を開口させ、端子挿入部にランス部を設け、電気接触端子の接触部を端 子挿入部に挿入してこの接触部に突設された折曲片を折曲片挿入溝部に挿入し、 ランス部を電気接触端子のランスに係合させると共に、折曲片を開口部から溝状 部内に突出させ、この折曲片を折曲げてこれの側縁部を溝状部の側面部に係止さ せたことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

かかる構成により、ソケット本体のランス部に電気接触端子のランスに係止す る第１の係止と、折曲片の側縁部を溝状部の側面部に係止する第２の係止との二 重係止が可能になり、電気接触端子の抜け強度を向上させ、抜け防止を確実にす ることができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を図面に基づいて説明する。

【０００９】 図１は本考案に係わる電気コネクタ構造の縦断面図である。この電気コネクタ 構造は、雄側コネクタ１と雌側コネクタ２とより成る。

【００１０】 雄側コネクタ１は、絶縁体より成るブロック状のコネクタ本体３を備えており 、このコネクタ本体３の正面側には複数個の端子挿入孔部４が図３において左右 方向に所定の間隔をおいて設けてあり、この端子挿入孔４の端面部５には開口部 ６が開口している。そして、図３において端子挿入孔部４の上部左側の隅角部に は上方に向うスリット状の挿入溝部７が形成してある。そして、コネクタ本体３ の側面部には端子挿入孔部４とは直角方向に沿う溝状部８が形成してあり、この 溝状部８の底面８ａに端子挿入孔部４が開口しており、また、溝状部８の側面８ ｂにスリット状の挿入溝部７が開口している。

【００１１】 そして、隣り合う端子挿入孔部４間の、前記溝状部８の底面８ａが、後述する 電気接触端子の折曲片が接する当接面部９に成されている。

【００１２】 また、端子挿入孔部４の、開口部１１が開口する面部４ａに対応する面部４ｂ にはランス部１０が設けてある。

【００１３】 １２は電気接触端子である。この電気接触端子１２は図６に示すように接触部 １４と、この接触部１４の後部に連なる接続部１５とを備えており、接触部１４ は２枚の接触片１３を合わせた構成であり、接触部１４の上部左側には折曲片１ ４ａが立ち上げてあり、さらに、接触部１４の下面には切り起こしより成るラン ス１４ｂが設けてある。

【００１４】 接続部１５は、Ｕ字状に起立した圧着片１６を有する被覆圧着部１７と、Ｕ字 状に起立した圧着片１８を有する芯線圧着部１９とより成る。

【００１５】 そして、電線２０の芯線２１を芯線圧着部１９の圧着片１８で、電線２０の被 覆部２２を被覆圧着部１７の圧着片１６でそれぞれ圧着して電線２０に電気接触 端子１２が接続してある。

【００１６】 そして、電気接触端子１２の接触部１４を端子挿入部４に挿入し、折曲げ片１ ４ａをスリット状の折曲片挿入部７に挿入して接触部１４の端面１４ｃを端子挿 入孔４の端面４ｃに押し当てると、前記ランス部１０が電気接触端子１２のラン ス１４ｂに係合し、前記折曲片１４ａが開口部１１から溝状部８内に突出する。

【００１７】 この突出した折曲片１４ａを折曲げて当接面部９に当接させこの折曲片１４ａ の側縁部を溝状部８の側面部８ｃに係止させて電線２０が雄側コネクタ１に接続 してある。

【００１８】 雌側コネクタ２は絶縁体より成るコネクタ本体２８を備えており、このコネク タ本体２８には嵌合部２９が設けてあって、この嵌合部２９の底面部３０の端子 装着部３１に端子３２が装着してあり、端子３２は嵌合部２９内に突入している 。この端子３２には電線３３が接続してある。

【００１９】 したがって、雌側コネクタ２の嵌合部２９に雄側コネクタ１を挿入嵌合すると 、電気接触端子１２の接触部１４に端子３２が挿入されてこの端子３２が接触片 １３に接触し導通がとられる。

【００２０】 上記の実施例によれば、雄側コネクタ１において、ソケット本体３のランス部 １０に電気接触端子１２のランス１４ｂが係止する第１の係止と、折曲片１４ａ の側縁部を溝状部８の側面部に係止する第２の係止との二重係止が可能になり、 電気接触端子の抜け強度を向上させ、抜け防止を確実にすることができる。

【００２１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は、端子挿入部とこの端子挿入部に連なる折曲片 挿入溝とを形成し、コネクタ本体の外面に溝状部を形成して、溝状部の底面に端 子挿入孔部を開口させると共に、溝状部の側面に折曲片挿入部を開口させ、端子 挿入部にランス部を設け、電気接触端子の接触部を端子挿入部に挿入してこの接 触部に突設された折曲片を折曲片挿入溝部に挿入し、ランス部を電気接触端子の ランスに係合させると共に、折曲片を開口部から溝状部内に突出させ、この折曲 片を折曲げてこれの側縁部を溝状部の側面部に係止させたので、ソケット本体の ランス部に電気接触端子のランスに係止する第１の係止と、折曲片の側縁部を溝 状部の側面部に係止する第２の係止との二重係止が可能になり、電気接触端子の 抜け強度を向上させ、抜け防止を確実にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わる電気コネクタ構造の縦断面図で
ある。

【図２】同電気コネクタ構造の結合前を示す断面図であ
る。

【図３】同電気コネクタ構造の雄側コネクタの一部省略
した斜視図である。

【図４】同雄側コネクタの分解説明図である。

【図５】同雄側コネクタのコネクタ本体の一部省略した
斜視図である。

【図６】電気接触端子の電線接続前の説明図である。

【図７】同電気接触端子の側面図である。

【図８】同電気接触端子の斜視図である。

【符号の説明】

３ コネクタ本体 ４ 端子挿入部 ７ 折曲片挿入部 ８ 溝状部 １０ ランス部 １２ 電気接触端子 １４ 接触部 １４ａ 折曲片 １４ｂ ランス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コネクタ本体に、端子挿入部とこの端子
   挿入部に連なる折曲片挿入溝とを形成し、コネクタ本体
   の外面に溝状部を形成して、溝状部の底面に端子挿入孔
   部を開口させると共に、溝状部の側面に折曲片挿入部を
   開口させ、端子挿入部にランス部を設け、電気接触端子
   の接触部を端子挿入部に挿入してこの接触部に突設され
   た折曲片を折曲片挿入溝部に挿入し、ランス部を電気接
   触端子のランスに係合させると共に、折曲片を開口部か
   ら溝状部内に突出させ、この折曲片を折曲げてこれの側
   縁部を溝状部の側面部に係止させたことを特徴とする電
   気コネクタ構造。