JPH0394662A - 高圧液体処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液状食品・医薬品又は、ペースト状の液状食
品・医薬品等の被処理物を高圧容器内で高圧処理して高
圧殺菌を行なう高圧処理装置に関する。

〔従来の技術〕

従来食品の殺菌・殺虫には、加熱、化学薬品の添加、放
射線・紫外線の照射等が行われているが、いずれも有効
成分の破壊や悪性物質の生成を招いている。これに対し
、高圧処理による殺菌効果につき、研究が進められ、食
品に対しても、高圧処理を行っても、上記のような悪影
響が生じないことが知られ、現在実用化に向け検討がな
されている。

これらの高圧処理装置の１例としては、高圧発生装置に
レシプロポンプを用い、加圧室をもつ高圧容器、前記加
圧室内に釦いて被処理物を密閉する可撓性壁体を具備す
るもの（特開昭６２−６９９６９号）、また高圧容器の
下部に容器内の被処理物を加圧する液圧作動機構〔ピス
トン及びシリンダ〕を配設し、同容器の上部蓋に被処理
物を供給・搬出する管路を穿設して、前記上部蓋の前記
管路に臨んで高圧容器の開閉を行なうボペット式吸込弁
及び吐出弁を配設し、これらの弁を上部蓋に装着した弁
駆動機構により作動し得るように構成した加圧処理装置
（特開昭６２−３２９４３７号）が開示されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、前記した従来の高圧処理装置は、可撓性壁体
の内部に被処理物を導入するため、高圧容器容量が大き
い場合、壁体の変形量が大きくなジ、被処理物の収納量
が少なくなり、筐た被処理物の排出が完全に行えないた
め生産性が低いという不具合が有る。

一方、ピストン加圧式高圧処理装置の場合には、被処理
物が導入される、高圧容器内部の円筒壁面に、ピストン
との摺動部が形成されるため、該部の潤滑・摩滅等によ
り、被処理物が汚染され、衛生面で不具合が有る。

〔課題を解決するための手段〕

このため本発明の高圧液体処膿置は、液体又はペースト
状の食品・医薬品等の被処理物を単基もしくは複数基連
続的に配設した高圧容器内で高圧に加圧することによっ
て物性変化、殺菌・殺虫などを行なう処理装置に於て、
前記高圧容器の上部又は端部に伸縮可能な壁体（ペロー
ズ等）を設け、該壁体内部に前記高圧容器内の被処理物
を加圧する高圧圧力媒体を導入する液圧作動機構を配設
し、前記高圧容器の下部又は、前記液圧作動機構に相対
する端部に、被処理物を供給・搬出する弁を設けこれを
それぞれ原料タンク側及び製品タンク側に連通せしめる
と共に、前記高圧容器の上部又は端部にガス給排弁を配
設し、ガスを容器内に給気して急速に被処理物を排出で
きるように構成したことを特徴としている。

〔作用〕

上述の本発明の高圧液体処理装置は、高圧容器内に液体
又はペースト状の食品・医薬品等の被処理物を供給し、
加圧用液圧発生装置よシの高圧圧力媒体を、前記高圧容
器内端部に配設した伸縮可能な壁体内部に導入すること
により、加圧を行なう。ここで、断続加圧、繰り返し加
圧、加圧保持等の処理を必要に応じて行なう。

被処理物の前記容器からの排出は、排出弁（パイロット
逆止弁）及び前記容器の上部又は端部に配設したガス給
排弁により行なう。

容器内部の加圧室は、被処理物と高圧圧力媒体とは伸縮
可能な壁体（ペローズ等）により隔離されているので、
被処理物は汚染されない。渣た、被処理物の前記容器へ
の給排を行なうガス給排装置では、無菌空気又は不活性
ガス等を使用し、被処理物の汚染を防止する。

なか前記装置を複数基配置して各処理サイクルをずらす
ことにより連続処理を行なうことも可能である。

〔実施例〕

以下図面により本発明の１実施例について説明すると、
第１図は本発明を実施するための高圧液体処理装置の全
体構成図である。本実施例は竪形の円筒高圧容器の例を
示しているが、横形の容器を用いても可能である。

図に釦いて装置本体は、高圧容器１の上部に上部蓋３を
配設し、その内部に向って加圧用の伸縮可能な壁体（ベ
ローズ等）４を密閉して設け、タンク１２内の高圧圧力
媒体を加圧用液圧発生装置１３によって加圧し，伸縮可
能な壁体内部に導入することにより、伸縮，自在なピス
トンを形成し、高圧容器１内部の被処理物を加圧する。

前記高圧容器１の下部には下部蓋２を配設し、これに被
処理物供給弁（逆止弁）５と排出弁（パイロット逆止弁
）６を設け、それぞれ原料タンク９側及び製品タンク１
１側に連通している。原料タンク９からの原料はボンプ
１０によって高圧容器１内へ供給される。必要に応じ断
続加圧、繰り返し加圧、加圧保持等の処理がなされた原
料は、前記高圧容器１の上部の蓋３に設けられたガス給
排弁（パイ口，ト逆止弁）７を介して容器内部に導入さ
れる。無菌空気又は窒素等の不活性ガス発生装置１６か
らの空気又は不活性ガスにより、電磁弁１５を介して容
器下部の排出弁６から製品タンク１ｌ迄送られる。

尚、上述のことから、ガス給排弁７の容器内部に通じる
給排口は高圧容器内部、即ち伸縮可能な壁体４外に開口
させて釦くことが必要である。また、加圧処理後には減
圧弁１４を開き壁体４内を減圧する容器１の受ける高圧
による軸力は、高圧容器ｌの外方に設けたヨークフレー
ム８によって受けるように構成する。

高圧容器１、ガス給排弁７、上部蓋３、伸縮可能な壁体
４、被処理物供給弁５、排出弁６、下部蓋２等の各部材
は何れもヨークフレーム８内に収納する。

第２図は、第１図に示した高圧容器を複数基設置し、各
々の容器の処理時間のタイムサイクルを調整することに
より、大容量、且つ連続処理を可能とした高圧処理設備
の例を示す。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の高圧液体処理装置によれば、
次に示す効果が得られる。

（１）高圧液体処理容器内に配設した伸縮可能な壁体に
高圧圧力媒体を導入し被処理物を高圧加圧処理を行うこ
とによシ生産性が向上し、容器自身もコンパクトになる
。

（２）伸縮可能の壁体の使用により、圧力容器内部にピ
ストン等との摺動部を無くしたため、被処理物の汚染の
危険性が無くなる。

（３）　　ガス給排機構によυ急速に処理物が排出され
るため、生産性が向上する。

（４）閉鎖系で連続に処理するため、被処理物が外気に
触れることがなく再汚染の心配がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例装置の全体構或図、第２図
は本発明の大容量の連続処理設備の１例を示す系統図。 １・・・高圧容器、　２・・・下部蓋、　３・・・上部
蓋，４・・・伸縮可能な壁体、　５・・・供給弁、６・
・・排出弁、　７・・・ガス給排弁、８・・・ヨークフ
レーム、　　９・・・原料タンク、１０・・・ポンプ、
　　１１・・・製品タンク、１３・・・液圧発生装置，
　　１４・・・減圧弁、１５・・・電磁弁、 １６・・・無菌空気又は不活性ガス発生装置。 ε中」

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）液体又は、ペースト状の食品・医薬品等の被処理
   物を単基もしくは複数基連続的に配設した高圧容器内で
   高圧に加圧することによって物性変化、殺菌・殺虫など
   を行なう処理装置に於て、前記高圧容器の上部又は端部
   に伸縮可能な壁体を設け、該壁体内部に前記高圧容器内
   の被処理物を加圧する、高圧圧力媒体を導入する液圧作
   動機構を配設し、前記高圧容器の下部又は、前記液圧作
   動機構に相対する端部に、被処理物を供給・搬出する弁
   を設け、それぞれ原料タンク側及び製品タンク側に連通
   せしめると共に、前記高圧容器の上部又は端部にガス給
   排弁を配設し、ガスを容器内に給気して急速に被処理物
   を排出できるようにしたことを特徴とする高圧液体処理
   装置。