JPH0380849A - 手術用顕微鏡 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、手術用顕微鏡に関し、より詳しくは、対向鏡
筒を有する手術用顕微鏡に関するものである。

（従来の技術） 一般に、形成外科や整形外科の手術を行う際に用いられ
る手術用顕微鏡においては、手術者と助手とが向いあっ
て手術対象部を観察することが可能な対向鏡筒及び対向
配置の二つの接眼鏡筒を有するものが多用されている。

このような手術用顕微鏡においては二つの接眼鏡筒間の
距離は一定不変に設定されており、これに伴い手術者と
助手との間の距離も必然的に一定の値に拘束されてしま
う。

一方、を髄等の手術対象物に対する手術者と助手の位置
及び手術用顕微鏡の配置に着目すると、手術患部の大き
さや形状によりこの手術患部が手術者と助手との中間位
置にあるとは限らず、例えば手術者側に近く、助手側か
らは遠い配置となる。

この場合に手術用顕微鏡を手術患部の上方にセツティン
グすると、助手は無理な姿勢で接眼鏡を覗きながら手術
を行わなければならないという問題が生じる。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、手術対
象物の形状、大きさの如何を問わず、二人の術者（手術
者及び助手）が各々無理のない姿勢で手術対象物を観察
することができる手術用顕微鏡を提供することを目的と
するものである。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） 本発明は、対物鏡筒からの光束を２方向に分割する分割
手段を有する対向鏡筒と、この対向鏡筒の両端に取付け
た二つの接眼鏡筒とを有する手術用顕微鏡において、前
記接眼鏡筒から前記分割手段までの距離を可変させる可
変手段を設けたことを特徴とするものである。

（作　用） 以下に上記構成の手術用顕微鏡の作用を説明する。

この手術用顕微鏡によれば、可変手段を設けることによ
り接眼鏡筒から前記分割手段までの距離を可変でき、こ
れにより、二つの接眼鏡筒間の距離を随時変化させて手
術対象物を観察することが可能となる。

（実施例） 以下に本発明の実施例を詳細に説明する。

第１図乃至第３図は本発明の第１の実施例を示すもので
ある。

第１図に示す手術用顕微鏡１は、床面２上を走行可能な
支持体３と、この支持体３に取付けた支柱４により支持
された第１アーム５と、この第１アーム５に取付けた第
２アーム６と、第２アーム６に取付けたＸ−Ｙ駆動部７
と、このＸ−Ｙ駆動部７によりＸ、　Ｙ方向（床面２と
平行な平面において互いに直交する方向）に駆動される
顕微鏡本体８とを具備している。

手術用顕微鏡１は、更にこの手術用顕微鏡１の各電気系
、即ち、前記Ｘ−Ｙ駆動部７．顕微鏡本体８の図示して
いないがズーム系及び照明系を各々操作するための操作
手段としてのフットスイッチ６０を具備している。

前記顕微鏡本体８は、第２図に拡大して示すように、対
物鏡筒９Ａ及びこの対物鏡筒９Ｂに取付けた対向鏡筒９
Ｂと、この対向鏡筒９Ｂに対し、相対向配置に取付けた
二つの接眼鏡筒１０Ａ。

１０Ｂと、前記対物鏡筒９に組込んだ照明部１１と、前
記両接眼鏡筒１０Ａ、ＩＯＢを対向鏡筒９Ｂの取付部９
Ｇ、９Ｄにおいて詳細は後述する対向光軸Ｃ１，Ｃ２方
向に各々変位させる可変手段１２Ａ、１２Ｂとを具備し
ている。

前記対物鏡筒９Ａは、下端部に配置した対物レンズエ３
と、この対物レンズ１３を経て送られてくる観察対象物
０から、の反射光のアフォーカル変倍を行う変倍光学系
１４とを具備している。

前記変倍光学系↓４が光学的にアフォーカル系となって
いるので、接眼鏡筒１０Ａ、ＩＯＢを対向光軸Ｃ１，Ｃ
２方向に変位させても、各々の結像位置は変らない。

前記対向鏡筒９Ｂは、対物鏡筒９Ａからの反射光を入射
し、これを２方向に分割する分割光学系１５を具備して
いる。

この分割光学系１５は、変倍光学系１４の上方に配置し
た分割手段としてのビームスプリッタ１−６と、このビ
ームスプリッタ１６の上方に配置した第１の反射ミラー
１７と、ビームスプリッタ１６の側方に配置した第２の
反射ミラーエ８と、この第２の反射ミラー１８の上方に
配置した第３の反射ミラー１９とを具備し、ビームスプ
リッタエ６により分割される一方の反射光を一方の対向
光軸Ｃ工に沿って前記接眼鏡筒１０Ａ側に導光すると共
に、第２．第３の反射ミラー１８．１９によりビームス
プリッタ１６からの他方の反射光を他方の対向光軸Ｃ２
に沿って前記接眼鏡筒１０Ｂ側に導光するようになって
いる。

前記接眼鏡筒ＩＯＡは、前記取付部９Ｂの内径よりも小
径の挿入筒部２ＯＡと、この挿入筒部２ＯＡに対し所定
の角度斜め上方に向けて曲げた状態に形成したレンズ保
持筒部２０Ｂとからなる筒部２０と、この筒部２０のレ
ンズ保持筒部２０Ｂに螺合した接眼レンズ筒２１とを具
備し、筒部２０に備えた結像レンズ２２Ａによりビーム
スプリッタ１６からの反射光を結像すると共に、プリズ
ム２２Ｂにより対向光軸Ｃ１を曲げ、接眼レンズ筒２１
内の接眼レンズ２３に導いて、ここで観察対象物Ｏの像
を観察するようになっている。

前記接眼鏡筒↓ＯＢは、上述した接眼鏡筒１０Ａと同一
の構成であり、対向鏡筒９の他方の取付部９Ｃに対し前
記接眼鏡筒↓ＯＡの場合と同様に取付けられている。

前記可変手段１２Ａは、前記筒部２０における挿入筒部
２ＯＡの下端面に対向光軸Ｃ１方向に沿って設けられた
第１のラック部３０と、前記取付部９Ｂの下側内面に対
向光軸Ｃ１に沿って、かつ、前記第１のラック部３０と
対向配置に設けられた第２のラック部と、第１．第２の
ラック部３０゜３１に各々外周を螺合させた状態で取付
部９Ｂに回転可能に取付けたピニオン３２と、取付部９
Ｂの外側に配置されたピニオン３２回転用の／Ｓンドル
３３とを具備している。

他方の可変手段１２Ｂも、上述した変位機構部１２Ａと
全く同様に構成されている。

そして、各ハンドル３３を回転操作し、ピニオン３２を
回転させることにより接眼鏡筒１０Ａ。

１０Ｂを各々対向光軸Ｃ１，Ｃ２に沿って変位させ、こ
れら両者間の距離を可変し得る構成となっている。

前記照明部１１は、垂直筒部９Ａに取付けたランプハウ
ス２４と、このランプハウス２４内に配置したハロゲン
ランプ等の光源２５と、この光源２５からの光を集光す
る集光レンズ２６と、この集光レンズ２６で集光した光
を、対物レンズ１３側へ反射する反射ミラー２７とを具
備している。

次に、上記構成の手術用顕微鏡１の作用を第３図をも参
照して説明する。

尚、初期状態として第３図（ａ）に示すように手術用顕
微鏡１の顕微鏡本体８は、手術台３５上の観察対象物Ｏ
における中心位置の患部Ｐ１を観察し得る状態にセット
され、このとき、手術者の眼Ｅ０側の接眼鏡筒１０Ａは
取付部９Ｃに対し最も深く挿入した状態にあり、また、
助手の眼Ｅ２例の接眼鏡筒１０Ｂは取付部９Ｄから最も
側方に変位した状態にあるものとする。

この状態で、手術の都合上顕微鏡本体８を第３図（ｂ）
に示すように助手側に近い患部Ｐ２に移動したものとす
る。このとき、接眼鏡筒１０Ａは手術者の眼Ｅ１から離
れ、また、接眼鏡筒１０Ｂも助手の眼Ｅ２から離れてし
まう。

そこで、顕微鏡本体８の手術者側のハンドル３３を第３
図（ｂ）に示す矢印方向に回転操作して接眼鏡筒１０Ａ
を対向光軸Ｃ１に沿って矢印Ｘ方向に変位させ接眼レン
ズ２３を眼Ｅ□に対面させる。

同様に、助手側のハンドル３３も上述した場合と同方向
に回転操作し、接眼鏡筒１０Ｂを対向光軸Ｃ２に沿って
矢印Ｘ方向に変位させ、この接眼鏡筒１０Ｂの接眼レン
ズ２３を助手の眼Ｅ２に対面させる。

以上の動作により、両接眼鏡筒１０Ａ、ＩＯＢは、顕微
鏡本体８の移動にもかかわらず、各々当初の位置のまま
の眼Ｅ工、Ｅ２に対応する位置に変位することになり、
手術者及び助手は患部Ｐ１の場合と同一の姿勢で患部Ｐ
２を観察しつつ手術を続行することが可能となる。

第４図は本発明の第２の実施例を示すものであり、同図
に示す顕微鏡本体８Ａが第２図に示すものと相違する点
は、可変手段４ｏとして、前記取付部９Ｃと接眼鏡筒１
０Ａとの間を連結する連結筒体４１を設けたことである
。

この連結筒体４１の一方の端部４１Ａは前記取付部９Ｃ
，９Ｄに対し螺合等の手段で着脱可能に連結され、また
、他方の端部４１Ｂは接眼鏡筒１０Ａ、ＩＯＢの筒部２
ｏにやはり螺合等の手段で着脱可能に連結されるように
なっている。

このような構成の可変手段４ｏを用いても、第５図に示
す如く可変手段４ｏを全く用いない顕微鏡本体８Ｂに比
較し両接眼鏡筒１０Ａ、ＩＯＢ間の距離を必要に応じて
変えることができ、第２図に示す顕微鏡本体８の場合と
同様な作用を発揮させることができる。

尚、上述した顕微鏡本体８Ａの場合、他方の接眼鏡筒１
０Ｂ側にも連結筒体４１を配置し得ることはもちろんで
あり、また、連結筒体４１の対向光軸Ｃ１（又はＣ２）
方向の寸法も種々の値のものを用いることが可能なこと
はいうまでもない。

本発明は上述した実施例に限らず、その要旨の範囲内で
種々の変形が可能である。

本発明の応用例としては第６図に示す顕微鏡本体８Ｃを
挙げることができる。

同図に示す顕微鏡本体８Ｃは、接眼鏡筒１０Ａの変位機
能に加え、光分割機能をも有する連結筒体５１により可
変手段５０を構成したことが第４図に示すものと相違し
ている。即ち、連結筒体５１の内部にはビームスプリッ
タ５２が配置され、対向光軸Ｃ１に沿って入射してくる
観察対象物Ｏからの反射光（平行光）を接眼鏡筒１０Ａ
と、連結筒体５１に取付けたＴＶリレーレンズ系５３と
に分割するようになっている。このような構成とするこ
とにより、ＴＶリレーレンズ系５３に取付けたＴＶカメ
ラ５４を用いて観察対象物Ｏの画像を記録することが可
能となる。

［発明の効果］ 以上詳述した本発明によれば、可変手段により両接眼鏡
筒間の距離を随時変化させることができ、顕微鏡本体を
移動させた場合でも術者の姿勢悪化を招くことのない手
術用顕微鏡を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の手術用顕微鏡の第１の実施例を示す側
面図、第２図は同上の顕微鏡本体の拡大断面図、第３図
（ａ）乃至（Ｃ）は各々同実施例の動作説明図、第４図
は本発明の第２の実施例における顕微鏡本体の拡大断面
図、第５図は変位機構部を取付けない状態の顕微鏡本体
の拡大断面図、第６図は本発明の応用例における顕微鏡
本体の拡大断面図である。 １・・・手術用顕微鏡、　８・・・顕微鏡本体、９Ａ・
・・対物鏡筒、　９Ｂ・・・対向鏡筒、９Ｃ，９Ｄ・・
・取付部、 １０Ａ、ＩＯＢ・・・接眼鏡筒、 １２Ａ、１２Ｂ・・・変位機構部。 第 ３ 図 （ｂ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 対物鏡筒からの光束を２方向に分割する分割手段を有す
   る対向鏡筒と、この対向鏡筒の両端に取付けた二つの接
   眼鏡筒とを有する手術用顕微鏡において、前記接眼鏡筒
   から前記分割手段までの距離を可変させる可変手段を設
   けたことを特徴とする手術用顕微鏡。