JPH0379366B2 - - Google Patents

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JPH0379366B2
JPH0379366B2 JP56197201A JP19720181A JPH0379366B2 JP H0379366 B2 JPH0379366 B2 JP H0379366B2 JP 56197201 A JP56197201 A JP 56197201A JP 19720181 A JP19720181 A JP 19720181A JP H0379366 B2 JPH0379366 B2 JP H0379366B2
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JP
Japan
Prior art keywords
monomer
resin
styrene
weight
styrenic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP56197201A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5898310A (ja
Inventor
Mitsuru Nakagawa
Hiromi Tomono
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Monsanto Kasei Co
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Publication date
Application filed by Monsanto Kasei Co filed Critical Monsanto Kasei Co
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Publication of JPS5898310A publication Critical patent/JPS5898310A/ja
Publication of JPH0379366B2 publication Critical patent/JPH0379366B2/ja
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はすり硝子状の外観を呈するスチレン系
樹脂の製造方法に関する。 従来、すり硝子状の外観を呈するポリスチレ
ン、スチレン−アクリロニトリル共重合体等のス
チレン系樹脂またはその成形品の製法としては、
金型に梨地加工を施こし、成形の際にすり硝子状
表面を形成する方法、充填材を混合した樹脂組成
物を使用する方法等が知られていた。 しかしながら、金型に梨地加工を施こす方法で
は、金型が高価となり、また、表面の光沢が悪く
なるので適用範囲が限定される。さらに、充填材
を混合する方法では、得られた樹脂組成物の物性
バランスの良好なものを得るのが困難であつた。 (なお、本出願において「すり硝子状」とは、す
り硝子、オパール硝子等のように入射した直線光
を散乱させて透過する性質を有するものをいう。) 本発明者等は、上述の従来技術の問題点を解決
し、表面の光沢が優れかつ物性バランスも良好な
すり硝子状スチレン系樹脂を製造することを目的
として鋭意研究を重ねた結果本発明に到達したも
のである。 本発明の上記の目的は、スチレン系単量体、ま
たはスチレン系単量体及びシアン化ビニル単量体
からなる単量体混合物を、塊状重合法または塊状
−懸濁重合法により、重合させてスチレン系樹脂
を製造する方法において、上記単量体または上記
単量体混合物に、上記スチレン系樹脂に対する溶
解性の小さい他のスチレン系樹脂を0.1〜15重量
%の濃度に溶解し、ついで上記他のスチレン系樹
脂を粒子状に分散させる塊状重合工程を含むこと
を特徴とするすり硝子状の外観を呈するスチレン
系樹脂の製造方法により達せられる。 本発明において、スチレン系単量体としては、
スチレンが代表的なものであるが、他にO−メチ
ル−スチレン、m−メチル−スチレン、P−メチ
ル−スチレン、α−メチル−スチレン、P−エチ
ル−スチレン、1,3−ジメチル−スチレン、ビ
ニル−ナフタレン等が例示される。また、シアン
化ビニル単量体の例としてはアクリロニトリル、
メタクリロニトリル等が挙げられる。スチレン系
単量体を重合させる場合は、上記スチレン系単量
体を単独で重合させて得られる樹脂に対して相溶
性の小さい他のスチレン系樹脂を、上記単量体を
重合させる前に、上記単量体に予じめ溶解させた
後、塊状重合法、塊状−懸濁重合法により重合さ
せる。 上記他のスチレン系樹脂としては、スチレン系
単量体残基10〜90重量%及び好ましくは60〜80重
量%、残部がシアン化ビニル単量体残基からなる
共重合体、いわゆるAS樹脂が用いられる。スチ
レン系単量体残基が10重量%未満ではスチレン系
単量体に対する溶解性が乏しく、すり硝子状にす
るのに十分な量を溶解できず、また、得られた樹
脂中に適度の粒径に分散させることが困難となる
ので不適当である。また90重量%を起えるとスチ
レン系単量体の重合体に相溶しやすくなりすり硝
子状にならなくなるので適当でない。 スチレン系単量体に上記スチレン系単量体及び
シアン化ビニル単量体の共重合体を濃度が、0.1
〜15重量%、好ましくは、4〜10重量%の範囲に
なるように溶解する。濃度が0.1%未満では、す
り硝子状にする効果が不十分であり、15重量%以
上では、成形加工の際に樹脂が層状にはく離する
現象が生じるので好ましくない。 またスチレン系単量体及びシアン化ビニル単量
体の混合物に、ポリスチレン等スチレン系単量体
を単独で重合させた樹脂を予じめ溶解させた後、
得られた溶液を重合させてすり硝子状のスチレン
系樹脂を得るためにはスチレン系単量体とシアン
化ビニル単量体の混合比率は、スチレン系単量体
を10〜90重量%、好ましくは60〜80重量%、残量
をシアン化ビニル単量体とするのが適当である。
スチレン系単量体が90重量%を超えると、ポリス
チレン等との相溶性が大となりすり硝子状にはな
らない。また、10重量%未満では得られた樹脂の
耐衝撃性が低下するので適当でない。この場合、
単量体混合物中のポリスチレン等のスチレン系単
量体の単独重合体の濃度は、0.1〜15重量%、好
ましくは、4〜10重量%が適当である。0.1重量
%未満ではすり硝子状にする効果が乏しく、15重
量%を超えると、重合工程で粒子状に分散したポ
リスチレン等が成形加工の段階で相互に融着し層
状にはく離する現象をひきやこすので、ともに適
当でない。重合方法は、塊状重合法または塊状−
懸濁重合法によるのが好ましい。重合に当つて
は、十分に撹拌を行ない単量体または単量体混合
物中に溶解したポリスチレン等の重合体または共
重合体が得られた樹脂中で平均粒径が、0.5〜10μ
m好ましくは、1〜6μmの、範囲を保つて分散
させるようにする。得られたスチレン系樹脂が良
好なすり硝子状を呈するには、上記スチレン系樹
脂中にポリスチレン等単量体または単量体混合物
に溶解した樹脂が上記粒径範囲の粒子として分散
していることが好ましい。また、重合は熱重合に
よつてもよく、通常用いられるラジカル開始剤を
用いてもよい。 本発明方法により得られたスチレン系樹脂は、
すり硝子状の外観を呈し、かつ、表面光沢も良好
である。また、全光線透過率(ASTM D−1003
により測定)も殆ど低下しない。さらに、成形加
工に際しても層状にはく離することがなく、衝撃
強度等の物性の劣化も見られなかつた。続いて、
本発明を実施例及び比較例に基づいてさらに具体
的に説明する。 実施例 1 撹拌翼を備えた耐圧反応器にアクリロニトリル
300g及びスチレン700gを仕込み、これにポリス
チレン10gを溶解した。これに、2,6−ジ−
ter−ブチル−4−メチルフエノール0.2g及びn
−ドデシルメルカプタン0.4gを加えて、撹拌し
ながら100℃まで加熱し、塊状予備重合を行なつ
た。これに、ラウロイルパーオキサイド1.0gを
添加した。続いて上記予備重合物を懸濁剤として
ポリビニルアルコール(重合度1000〜1500、加水
分解率80〜90%)を含む水中に分散させて100℃
で3時間、さらに120℃で3時間懸濁重合を行な
つた。生成した重合物を分離して、脱水乾燥後押
出機により試験片を作成して、ASTM D−1003
により全光線透過率及び曇度(Haze)を測定し
た。結果を第1表に示す。 引張り強さ、Izod衝撃強度ともに、ポリスチレ
ンを加えなかつたAS樹脂(比較例1)と同様の
値を示した。 また、成形加工に際して層状はく離も見られな
かつた。 実施例 2 ポリスチレの仕込量を50gに変更したこと以外
は実施例1と同様にしてすり硝子状スチレン系樹
脂を製造した。 引張り強さ、Izod衝撃強度の低下は殆どなく、
層状はく離も観察されなかつた。全光線透過率及
び曇度の測定結果は第1表に示す。 実施例 3 実施例1で用いた反応器にスチレン1000gを仕
込み、続いてAS樹脂(アクリロニトリル含有量
27%)10gを上記スチレンに溶解した。この溶液
に、2,6−ジ−ter−ブチル−4−メチルフエ
ノール0.2g及びn−ドデシルメルカプタン0.2g
を溶解した後、実施例1と同様の方法により重合
した。 得られた樹脂の引張り強さ及びIzod衝撃強度は
比較例3により得られたAS樹脂を含有しないポ
リスチレンと同様の値を示した。また、成形加工
に際して層状はく離は観察されなかつた。全光線
透過率及び曇度の測定結果は第1表に示す。 実施例 4 AS樹脂の添加量を50gに変更したこと以外は
実施例3と同様にして、AS樹脂を含有したポリ
スチレンを製造した。 引張り強さ及びIzod衝撃強度は比較例1により
得られたポリスチレンと同様であつた。また、成
形加工に際して層状はく離は観察されなかつた。
全光線透過率及び曇度の測定結果は第1表に示
す。 比較例 1 ポリスチレンを添加しなかつたこと以外は実施
例1と同様にしてAS樹脂を製造した。全光線透
過率及び曇度の測定結果は第1表に示す。 比較例 2 比較例1で得られたAS樹脂にポリスチレンを
50g加えて混練した。得られた組成物は成形加工
に際して層状にはく離した。全光線透過率その他
の物性は測定しなかつた。 比較例 3 AS樹脂を添加しなかつたこと以外は、実施例
3と同様にしてポリスチレンを製造した。 全光線透過率及び曇度の測定結果は、第1表に
示す。 比較例 4 比較例3で得られたポリスチレンにAS樹脂
(実施例3で使用したものと同じ)を50g加えて
混練した。得られた組成物は層状はく離を示した
ので物性の測定を行なわなかつた。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スチレン系単量体、またはスチレン系単量体
    及びシアン化ビニル単量体からなる単量体混合物
    を、塊状重合法または塊状−懸濁重合法により、
    重合させてスチレン系樹脂を製造する方法におい
    て、上記単量体または上記単量体混合物に、上記
    スチレン系樹脂に対する溶解性の小さい他のスチ
    レン系樹脂を0.1〜15重量%の濃度に溶解し、つ
    いで上記他のスチレン系樹脂を粒子状に分散させ
    る塊状重合工程を含むことを特徴とするすり硝子
    状の外観を呈するスチレン系樹脂の製造方法。 2 スチレン系単量体に、相溶性の小さい他のス
    チレン系樹脂としてスチレン系単量体残基10〜90
    重量%及びシアン化ビニル単量体残基90〜10重量
    %からなる共重合体を、0.1〜15重量%の濃度に
    溶解することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のスチレン系樹脂の製造方法。 3 スチレン系単量体10〜90重量%及びシアン化
    ビニル単量体90〜10重量%からなる単量体混合物
    に、相溶性の小さい他のスチレン系樹脂としてポ
    リスチレンを、0.1〜15重量%の濃度に溶解する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のス
    チレン系樹脂の製造方法。
JP19720181A 1981-12-08 1981-12-08 スチレン系樹脂の製造方法 Granted JPS5898310A (ja)

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