JPH0379201A - 工作機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、工作機械に関し、特に機内で第１゜第２工程
の加工を並行して行うようにした場合に、待ち時間を短
縮することにより加工能率を向上できるようにした加工
手順の改善に関する。

〔従来の技術〕

例えば最近の旋盤においては、同一加工軸上にメイン主
軸台とサブ主軸台とを対向させて、かつサブ主軸台を加
工軸方向に移動可能に配置し、該加工軸の一側にメイン
刃物台、及びサブ刃物台を並列配置したものがある。こ
の旋盤では、被加工物（以下ワークと記す）にメイン主
軸台とメイン刃物台とで第１工程の加工を施し、この第
１工程が終了したワークをサブ主軸台で受は取り、これ
に該サブ主軸台とサブ刃物台とで第２工程の加工を施す
、従ってこの旋盤では、１つの工作機械内で２つの加工
を続けて、かつ並行して行うことができ、ワークの搬送
時間を不要にできる分だけ加工能率を向上できる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら上記従来の工作機械では、ワークの加工形
状等の如何によっては加工能率の向上にそれほど寄与で
きない場合がある。即ち、例えば第１工程の加工時間が
第２工程の加工時間より長い場合は、サブ主軸台は第２
工程の加工を終えてワークを機外に搬出した後、メイン
主軸台での第１工程の加工が終わるまで待機している必
要がある。つまり加工ピッチを第１工程の加工時間より
短縮することはできない。従って加工能率をさらに改善
するには上記待機時間を短縮できることが要請される。

本発明は、上記要請に応えるためになされたもので、第
１．第２工程における加工時間に差がある場合の待機時
間を短縮でき、全体としての加工能率を大幅に改善でき
る工作機械を提供することを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、同一加工軸上に第１主軸台と第２主軸台とを
対向させて配置し、少なくとも一方の主軸台を加工軸方
向に他方の主軸台まで移動可能とし、上記加工軸を挟ん
だ一側に第１刃物台を、他側に第２刃物台をそれぞれ配
置し、該第１．第２刃物台を、上記第１．第２主軸台間
を上記加工軸方向に移動可能で、かつ上記加工軸と直角
方向にも移動可能とし、第１工程では第１主軸台と第１
刃物台との組み合わせで、第２工程では第２主軸台と第
２刃物台との組み合わせでそれぞれ加工させ、かつ何れ
かの工程が他方の工程より所定時間以上長いとき、該長
工程側の加工に、短工程側の刃物台を付加させるように
した加工制御手段を設けたことを特徴としている。

ここで本発明の加工制御手段は、工作機械に備えられて
いるコンピュータの加ニブログラムを変更することによ
って容易に実現できる。

〔作用〕

本発明に係る工作機械により、加工時間がそれぞれＴ１
．Ｔ２　（ＴＩ＞７２）である第１．第２工程の加工を
行う場合は、第２主軸台と第２刃物台とで行う第２工程
の加工が終了した時点で第１主軸台と第１刃物台とで行
う第１工程はまだ終了していない、このような場合、従
来装置では第２主軸台は第１工程が終了するまで待機す
ることとなるが、本発明では、第２刃物台が第１主軸台
側に移動し、第１工程の加工に付加される。従って、第
２刃物台の寄与分だけ第１工程が短縮され、それだけ加
工ピンチも短縮されて加工能率が向上する。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図について説明する。

第１図及び第２図は本発明の一実施例による旋盤を説明
するための概略構成図である。

図において、１は本実施例装置が採用された旋盤であり
、該旋盤１のベツド２上の一端側にはメイン主軸台３が
配置固定されている。またこのメイン主軸台３の加工軸
Ａ上の他端側にはサブ主軸台４が上記メイン主軸台３と
対向するように、かつ所定距離だけ離れて配設されてい
る。そしてこのサブ主軸台４はこれのチャック４ａがメ
イン主軸台３のチャック３ａに近接する位・置まで、上
記加工軸方向に往復可能になっており、これによりメイ
ン主軸台３に把持されたワークをサブ主軸台４で受は取
ることができるようになっている。また上記加工軸Ａの
一側（第１図上方）には、ターレッ）５ａを備えたメイ
ン刃物台５が、他側（第１図下方）にはターレット６ａ
を備えたサブ刃物台６がそれぞれ配置されている。この
メイン、サブ刃物台５．６は上記加工軸Ａ方向に距離し
たけ移動可能になっており、かつ加工軸Ａと直角方向に
も移動可能になっている。

次に本実施例の作用効果について説明する。

本実施例旋盤１では、ワークＷに第１工程の加工を施し
、続いて第２工程の加工を施す訳であるが、第１工程加
工時間Ｔ１が第２工程加工時間Ｔ２より所定時間以上長
い場合について説明する。

まず該旋盤１のメイン主軸台３に供給されたワークＷ１
をチャック３ａで把持し、これを該メイン主軸台３が回
転させながらメイン刃物台５がターレット５ａで選択さ
れたベイトを切り込み、これによりワークＷ１に第１工
程の切削加工が施される。そして第１工程の加工が終了
すると、サブ主軸台４がメイン主軸台３側に前進してこ
れのチャック４ａでワークＷ１を把持するとともに、メ
イン主軸台３のチャック３ａによる把持が解除される。

そしてサブ主軸台４が元の位置に後退して所定位置に固
定され、該ワークＷ１を回転させながらサブ刃物台６が
ターレット６ａで選択されたバイトを切り込み、これに
よりワークＷ１に第２工程の切削加工を施す、一方、メ
イン主軸台３側には、サブ主軸台４の後退と同時に次の
ワークＷ２が供給され、これにより第２図（ａ）に示す
ように、ワークＷ１にサブ主軸台４とサブ刃物台６とで
第２工程の加工が施されるのと並行して上記ワークＷ２
にメイン主軸台３とメイン刃物台５とで第１工程の加工
が施される。

ここで上述のように第１工程における加工時間ＴＩが第
２工程における加工時間Ｔ２より長いから、サブ主軸台
４側において第２工程の加工を終えたワークＷ１が図示
しない搬出機構を介して機外に搬出された時点で、ワー
クＷ２の第１工程加工が終了していない、そこで本実施
例では、サブ刃物台６がメイン主軸台３側の所定位置ま
で前進し、該刃物台６がこれのターレット６ａで選択さ
れたバイトをワークＷ２に切り込み、これにより第２図
中）に示すように、ワークＷ２には、メイン。

サブ刃物台５．６による加工が同時に施される。

なお、ワークＷ２の第１工程加工が終了すると、サブ主
軸台４がワークＷ２を受は取り、第２工程加工を施すと
ともに、メイン主軸台３には次のワークが供給され、こ
れにメイン主軸台３等が第１工程加工を施す。

このように本実施例では、メイン主軸台３側で第１工程
加工を、サブ主軸台４側で第２工程加工を並行して施す
とともに、第２工程加工が終了すると、サブ刃物台６も
第１工程の加工を行うようにしたので、このサブ刃物台
６が加工に寄与する分だけ第１工程加工時間が短縮され
、それだけ部品の供給、排出ピッチが短縮され、加工能
率が向上する。

なお上記実施例では、第１工程加工時間が第２工程加工
時間より長い場合を例にとって説明したが、これの逆の
場合にも勿論適用できる。また上記実施例では旋盤を例
にとったが、本発明は旋盤以外の工作機械であっても、
第１．第２工程加工を並行して行うようにしたものであ
れば適用できる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明に係る工作機械によれば、第１主軸
台側で第１工程加工を、第２主軸台側で第２工程加工を
並行して行うとともに、長工程側の加工に短工程側の刃
物台を付加させるようにしたので、待機時間を短縮でき
、加工能率を大幅に改善できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施例による旋盤を説明
するための図であり、第１図はその概略構成を示す平面
図、第２図（ａ）、第２図中）はそれぞれ動作を説明す
るための平面図である。 図において、３は主軸台（第１主軸台）、４はサブ主軸
台（第２主軸台）、５はメイン刃物台（第１刃物台）、
６はサブ刃物台（第２刃物台）、Ａは加工軸、Ｗはワー
ク（被加工物）である。 第１図 （ａ） ２ 図 （ｂ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）同一加工軸上に第１主軸台と第２主軸台とを対向
   させて配置し、少なくとも一方の主軸台を加工軸方向に
   他方の主軸台まで移動可能とし、上記加工軸を挟んだ一
   側に第１刃物台を、他側に第２刃物台をそれぞれ配置し
   、該第１、第２刃物台を、上記第１、第２主軸台間を上
   記加工軸方向に移動可能で、かつ上記加工軸と直角方向
   にも移動可能とし、第１工程では第１主軸台と第１刃物
   台との組み合わせで、第２工程では第２主軸台と第２刃
   物台との組み合わせでそれぞれ加工させ、かつ何れかの
   工程が他方の工程より所定時間以上長いとき、該長工程
   側の加工に短工程側の刃物台を付加させるようにした加
   工制御手段を設けたことを特徴とする工作機械。