JPH037680A - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車の前部車体構造に関し、特にシュラウド
アッパーを有効活用して車体前端部の剛性向上を図った
ものに関する。

〔従来技術］ 自動車の前部車体構造において、例えば実開昭６３−１
１４７８３号公報にも記載されているように、ラジェー
タへ走行風を導入するシュラウド開口部の上側には車幅
方向に延びるシュラウドアッパーが配設され、シュラウ
ド開口部の左右側方には鉛直のシュラウドサイドパネル
が配設されている。

一般に、シュラウドサイドパネルは、前後方向に延びる
左右１対のフロントフレー１、の前端又は前端近傍部に
接合されるとともにホイールエプロンの前端部に接合さ
れ、シュラウドサ、イドパネルはフロントフレームより
も上方まで延び、シュラウドアッパーはシュラウドサイ
ドパネルの上端に接合されるとともに、シュラウドアッ
パーの外側端部はホイールエプロンの縦壁部に接合され
ている。

このように、従来の前部車体構造では、シェラウドアッ
パーはシュラウドサイドパネルを介して間接的にフロン
トフレームに接合されていることから、シュラウドアッ
パーによって左右１対のフロントフレームの前端部を強
力に連結する構造にはなっていない。

ところで、最近の傾向であるローボンネット・ショート
ノーズ化を図りたいというデザイン」二の要請から、シ
ュラウドアッパーのうちの左右外側部分を極力低く配設
したし、１との要請があり、同時にヘッドランプを後方
へ退けて配設したいとの要請があり、また前輪から前部
車体へ伝播する外力によって生じる前部車体の振動を低
減させる為に前部車体の剛性向上を図りたいとの要請が
ある。

［発明が解決しようとする課題〕 上記ローボンネット・ショートノーズ化を図る為に、シ
ュラウドアッパーを低く配設するとヘッドランプとの干
渉が生じるので、ヘッドランプを後方へ配置できなくな
り、またヘッドランプを後方へ配置するとシュラウドア
ッパーでヘッドランプの前方を遮るようになるのでシュ
ラウドアッパーを低く配設することができなくなる。

従って、従来のシュラウドアッパーは左右のフロントフ
レームよりも上方に配設され、シュラウドアッパーによ
り左右のフロントフレームを直接連結するようになって
いないので、シュラウド開口部周辺部の前部車体の剛性
を十分に高めることが出来なかつたごとから、前部車体
の振動が生じやすくなること、また玉突時に左右のフロ
ントフレームが相互に遠ざかる方向へ口開きして玉突に
よるダメージが大きくなること、などの問題がある。

本発明の目的は、高い剛性を有して振動しにくく且つ対
玉突性能に優れた自動車の前部車体構造を提供すること
である。

〔課題を解決するための手段］ 本発明に係る自動車の前部車体構造は、自動車の車体の
前端部に配設され車幅方向に延びるシコ。

ラウドアッパーのうちの左右の外側部が、前後方向に延
びる左右１対のフロントフレーｊ、の前端部に夫々直接
接合されているものである。

〔作用〕

本発明に係る自動車の前部車体＋１４造においては、自
動車の車体の前端部に配設され車幅方向に延びるシュラ
ウドアッパーのうちの左右の外側部が、前後方向に延び
る左右１対のフロンＩ・フレーＪ、の前端部に夫々直接
接合されているので、左右のフロントフレームの前端部
の上部はシュラウドアッパーで強力に結合されるととも
に左右のフロントフレームの前端部の下部はクロスメン
バーで強力に結合され、ラジェータへ走行風を導入する
シュラウド開口部の全周に強力な枠状フレームが形成さ
れる。

従って、左右のフロントフレームの前端部同士を連結す
る構造の剛性が格段に高くなるので、前部車体の振動が
抑制されるうえ、玉突時に左右のフロントフレームが相
互に遠ざかる方向へ口開きしに（くなって耐玉突性能が
向上する。

しかも、シュラウドアッパーをフロントフレームに直接
接合するので、補強ブラケット等を用いずに最小限の部
材でもって実現することが出来る。

〔発明の効果〕

本発明に係る自動車の前部車体構造によれば、上記〔作
用］の項で説明したように、シュラウドアッパーのうぢ
の左右の外側部を左右のフロントフレームの前端部に夫
々直接接合することにより、左右のフロントフレームの
前端部同士を連結する前部車体の剛性を高めて、振動特
性を向上させ且つ耐玉突性能を向上させることが出来る
。しかも、ごれを最小限の部材で実現することが出来る
。

［実施例〕 以下、本発明の実施例につい゛ζ図面に基いて説明する
。

第１図は通常の乗用自動車の前部車体を示すもので、エ
ンジンルームの左右両側にはホイールエプロン１が設け
られ、各ホイールエプロン１の下端部には前後方向に延
びる閉断面状のフロン１−フレーム２が設けられ、左右
のフロントフレーム２の前端部同士は閉断面状のクロス
メンバ３で連結され、ラジェータ４（第２図・第３図参
照）へ走行風を導入するシュラウド開口部５の側方には
ホイールエプロンｌ及びフロントフレーム２の前端部に
固着されたシュラウドサイドパネル６が設けられ、シュ
ラウド開口部５の上端及び左右のシュラウドサイドパネ
ル６の上端に亙って車幅方向に延びるシュラウドアッパ
ー７が設けられている。

上記シュラウドアッパー７は、シュラウド開口部５の上
端に沿って水平に延びる中央部８と、この中央部８の両
側に車幅外方に向って下り傾斜状に形成された左右１対
の傾斜部９と、各傾斜部９の外端側から水平に車幅外方
に延びる外側水平部１０とを一体形成してなるものであ
る。

第２図・第３図に示すように、シュラウドアッパー７は
その剛性を確保するため、鉛直向きの前壁部７ａと上壁
部７ｂと後壁部７Ｃとフランジ部７ｄとで略倒立Ｕ字形
断面に形成され、ラジェータ４はその上端部を下端部よ
りも少し後方へシフ１〜させて僅かに傾斜状に配設され
、その下端部の係合部）Ａ１１はクロスメンバ３の取付
穴１２に緩衝材１３を介して装着され、その上端の係合
部材１４はシュラウドアッパ７にポルｌ−１５で固定さ
れたブラケット１６の取付穴に緩衝材１７を介して装着
されている。

ここで、前部車体は左右対称なので、第４図・第５図に
より右側のフロントフレーム２について説明すると、フ
ロントフレーム２の上端外側縁の接合フランジ２ａはホ
イールエプロン１の水平壁部１８の内側縁部に接合され
、フロントフレーム２にクロスメンバ３を接合するため
フロントフレーム２の前端側部分におけるフロントフレ
ート２の外側板２１は閉断面部より下方へ大きく張出し
ている。尚、符号２０はフロンＩ・ハンパである。

クロスメンバ３は、その両端部を除いてフロントフレー
ム２の前端部よりも低く水平に配設され、クロスメンバ
３の両端部は上方へ張出し状に大型に形成され、その各
端部は対応するフロントフレーム２の前端部下面に接合
されている。第５図に示すように、クロスメンバ３の前
壁フランジ３ａは外側板２１の前端フランジ２１ａに接
合され、クロスメンバ３の下壁フランジ３ｂは外側板２
１の下端フランジ２１ｂに接合され、クロスメンバ３の
後壁フランジ３ｃは外側板２１に接合され、クロスメン
バ３の前壁３ｄに上壁フランジ３ｅが接合された接合フ
ランジ３ｆはフロン１−フレーム２の下壁前端フランジ
２ａに接合されている。

次に、シュラウドサイドパネル６について説明すると、
第２図・第６図に示すようにシュラウドサイドパネル６
は略三角形状をなしてホイールエプロン１とフロントフ
レーム２とクロスメンバ３の端部との前端に接合され、
このシュラウドサイドパネル６にはフロンＩ・フレーム
２内空間に開口するフランシイ」きの開口部６ａが形成
されている。

次に、シュラウドアッパー７について説明すると、第２
図・第６図・第７図に示すように、シュラウドアッパー
７を介して左右のフロントフレーム２の前端部を強力に
連結する為に、シュラウドアッパー７の左右の外側水平
部１０は傾斜部９を介して中央部８よりも低（形成され
、左右の外側水平部１０の車幅中心側端部が夫々フロン
トフレーム２の前端部に接合され、左右の外側水平部１
０は夫々ホイールエプロン１の前端部に接合されている
。

即ち、シュラウドアッパー７の外側水平部１０に関し、
その後壁部の下端から延びるフランジ部７ｄがフロント
フレーム２及びホイールエプロン１の水平壁部１８の」
二面に接合され、その前壁部７ａの下端部フランジ７ｅ
がジュラウトヅイドパネル６に接合され、これによりシ
ュラウドアッパー７の外側水平部１０とフロントフレー
ム２及びホイールエプロン１の水平壁部１８とで閉断面
が形成されている。また、シュラウドアッパー７の外端
部の後壁フランジ７ｆはホイールエプロン１の縦壁部１
９に接合されるとともに前壁フランジ７ｇは縦壁部１９
の前つ：１１フランジ１９　ａに接合されている。

第７図に示すように、リトラクタブル型ヘッドランプ２
２は、格納状態においてシュラウドアッパー７よりも少
し後方且つホイールエプロン１の水平壁部１８の上方に
配設され、シュラウドアッパー７の外側水平部ＩＯが低
く配置されているのでヘッドランプ２２との干渉が生じ
ることがない。

次に、上記前部車体構造の作用について説明する。

シュラウドアッパー７の左右の外側水平部１０の端部が
対応するフロントフレー１．２に直接接合され、左右の
フロントフレーム２がシュラウドアッパー７を介して強
力に連結され、シュラウド開口部５の周囲にシュラウド
アッパー７の中央部８と、左右のフロントフレーム２と
、クロスメンバ０ −３とからなる４連形枠状フレームが形成されることか
ら、前部車体構造の剛性が著しく高くなって振動しに゛
くくなり振動特性が向上する。この枠状フレームによっ
て玉突時に、左右のフロントフレーム２が相互に遠ざか
る方向へ口開きすることがなく耐玉突性能も格段に向上
する。

ホイールエプロン１及びフロントフレーム２とシュラウ
ドアッパー７の外側水平部１０とで閉断面が形成され、
ホイールエプロン１とフロントフレーム２とが強力に結
合されて剛性が著しく向上する。この前部車体はローボ
ンネット化されたものでホイールエプロン１の縦壁部１
９の高さが余り大きくないので左右の縦壁部１９の上端
部同士をシュラウドアッパー７で連結しなくとも、前部
車体の車幅方向の剛性は従来構造と比較して大幅に改善
され、ホイールエプロンｌの縦壁部１９と水平壁部１８
との口開きが生じることもない。

更に、シュラウドアッパー７の外側水平部１０を低く配
設することにより、ローボンネット・ショートノーズ化
を実現することが出来る。

尚、上記シュラウドアッパー７の中央部８及び左右の傾
斜部９を間断状に形成すれば、−層の剛性向上を図るこ
とが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は自動車の
前部車体の斜視図、第２図は前部車体の要部斜視図、第
３図はクロスメンバとシュラウドアッパとラジェータの
縦断側面図、第４図はホイールエプロンとフロントフレ
ーム等の縦断正面図、第５図はホイールエプロンとフロ
ン１−フレームとクロスメンバの接合部の斜視図、第６
図は第２図■−■線断面図、第７図は第２図■１−■線
断面図である。 ２・・フロントフレーム、　　７・・シュラウドアッパ
ー　　１０・・外側水平部。 特　許　出　願　人　　マツダ株式会社１ ２ 第 ２ 図 第 図 第６ 特開平３ ７６８０　（６）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）自動車の車体の前端部に配設され車幅方向に延び
   るシュラウドアッパーのうちの左右の外側部が、前後方
   向に延びる左右１対のフロントフレームの前端部に夫々
   直接接合されていることを特徴とする自動車の前部車体
   構造。