JPH037628Y2 - - Google Patents

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JPH037628Y2
JPH037628Y2 JP1987048513U JP4851387U JPH037628Y2 JP H037628 Y2 JPH037628 Y2 JP H037628Y2 JP 1987048513 U JP1987048513 U JP 1987048513U JP 4851387 U JP4851387 U JP 4851387U JP H037628 Y2 JPH037628 Y2 JP H037628Y2
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flywheel
friction
clutch
damping mechanism
clutch disk
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JP1987048513U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、フライホイールを2分割してフライ
ホイールの質量の一部をダンパーとして利用する
ようにしたフライホイール組立体に関するもので
ある。
(従来技術及びその問題点) 本件出願人は、この種のフライホイール組立体
について特願昭60−44298号(特開昭61−201948
号公報)等の先行技術を開発している。
この先行技術では、フライホイールを第1、第
2フライホイールに2分割して第2フライホイー
ルの質量をダンパーとして利用するとともに、第
2フライホイールとクラツチデイスクをクラツチ
接続時だけ連結する摩擦減衰機構を設けている
が、クラツチ切断時には第2フライホイールに働
く摩擦力がなくなつてしまい、第2フライホイー
ルが大きく揺動するという問題がある。
(考案の目的) 本考案は、フライホイールを2分割してフライ
ホイールの質量の一部をダンパーとして利用する
とともに、クラツチ切断時に第2フライホイール
が揺動することを防止できるフライホイール組立
体を提供することを目的としている。
(考案の構成) (1) 技術的手段 本考案は、エンジンのクランク軸に固定されク
ラツチデイスクが圧接する第1フライホイール
と、第1フライホイールと同心に設けられた所定
の質量の第2フライホイールとを有するフライホ
イール組立体において、クラツチデイスクが断続
する第1フライホイールの内周部を、エンジンの
クランク軸端部に固定し、第1フライホイールの
反クラツチデイスク側端面に沿つて第2フライホ
イールを回転自在に設け、この第2フライホイー
ルと前記クラツチデイスクの間に、クラツチ接続
時にだけ両者を連結する摩擦減衰機構を設け、両
フライホイールの間に、摩擦減衰機構が働かない
クラツチ切断時に両フライホイール間に摩擦力を
発生する摩擦材を介装したことを特徴とするフラ
イホイール組立体である。
(2) 作用 クラツチ切断時には摩擦材からの摩擦力で第2
フライホイールが揺動することを防止する。
(実施例) 本考案を採用した自動車用のクラツチの上半分
(中心線O)を示す図面において、10はエンジ
ンのクランク軸後端部である。このクランク軸後
端部10には略環状をなす第1フライホイール1
2のボス部14がボルト16で固定されている。
第1フライホイール12の外周部にはクラツチカ
バー18がボルト20で固定されており、クラツ
チカバー18の内方に詳しくは後述するクラツチ
デイスク22、プレツシヤープレート24、ダイ
ヤフラムスプリング26等を収容してある。
前記第1フライホイール12の圧接面28には
クラツチデイスク22の摩擦フエーシング30が
対向しており、クラツチ接続時にダイヤフラムス
プリング26で前方へ押圧されるプレツシヤープ
レート24と圧接面28との間に摩擦フエーシン
グ30を挾持するようになつている。2枚の摩擦
フエーシング30はクツシヨニングプレート32
を介して連結プレート34に連結している。断面
形状が略逆L字形をなす連結プレート34はフラ
ンジ部36、サイドプレート38で挟まれてお
り、連結プレート34とフランジ部36、サイド
プレート38の間にはトーシヨンスプリング40
が設けられている。フランジ部36は内周部でス
プラインハブ42に連続し、スプラインハブ42
と連結プレート34の間にはブツシユ44が介装
されている。スプラインハブ42の内周面にはス
プライン内歯46が形成され、後段のトランスミ
ツシヨン(図示せず)から見て入力軸になる出力
軸48にスプライン嵌合している。
第1フライホイール12の前端面に沿つて第2
フライホイール50が設けられている。この第2
フライホイール50は、ベアリング52でボス部
14に摺動自在に軸支された略環状の内周部54
と、内周部54の外周に連続した所定の質量の外
周部56と、第2フライホイール50を弾性的に
第1フライホイール12に接続する弾性支持機構
58とで形成されている。
まず、内周部54の内周面にはベアリング52
のアウターレース52aがベアリング押え55、
ボルト55aで固定されており、ベアリング52
のインナーレース52bはボス部14の円筒面1
4aに対して軸方向に摺動自在に嵌合している。
ボス部14の環状溝14bにはコーンスプリング
60がブツシユ60aを介して設けられており、
このコーンスプリング60のばね力で第2フライ
ホイール50を後方へ付勢している。
前記弾性支持機構58は、トーシヨンスプリン
グ62と、サイドプレート64.66等から構成
されており、トーシヨンスプリング62は内周部
54と外周部56の間の窓孔68に収容されてお
り、サイドプレート64,66で保持されてい
る。サイドプレート66は第1フライホイール1
2の前端面にボルト70で固定されている。更
に、外周部56の外周部にはリングギヤ72が固
着されている。
したがつて、第2フライホイール50は弾性支
持機構58の円周方向の回動範囲にわたつて回動
自在、かつコーンスプリング60のばね力で後方
に付勢された状態で軸方向に摺動自在に設けられ
ている。
内周部54とクラツチデイスク22のフランジ
部36との間には、摩擦減衰機構74が設けられ
ている。摩擦減衰機構74は、連結ボルト76、
環状プレート78、摩擦フエーシング80等から
構成されている。まず連結ボルト76は、第1フ
ライホイール12の窓孔82を貫通しており、所
定の回動角度範囲にわたつて略円弧状に開口して
いる窓孔82を通つて連結ボルト76は第1フラ
イホイール12に対して回動自在に設けられてい
る。
連結ボルト76のねじ部76aは内周部54に
螺合している。連結ボルト76の後端面には略環
状の環状プレート78がビス79で固定されてお
り、環状プレート78の圧接面78aに摩擦フエ
ーシング80が断続自在に対向している。摩擦フ
エーシング80の後端面はフランジ部36の外周
部に例えば接着等の手段で固着されており、摩擦
フエーシング80はクラツチデイスク22と一体
に摺動するようになつている。
したがつて、摩擦減衰機構74ではクラツチデ
イスク22が前方へ摺動するクラツチ接続時には
摩擦フエーシング80は圧接面78aに圧接し、
クラツチデイスク22が後方へ戻るクラツチ切断
時には摩擦フエーシング80は圧接面78aから
離れるようになつている。なお、この摩擦減衰機
構74については前記特願昭60−44298号(特開
昭61−201948号公報)に詳しく記載されている。
摩擦減衰機構74の半径方向内方近傍における
内周部54と第1フライホイール12の間には、
本考案の要旨である摩擦材84が設けられてい
る。環状をなす摩擦材84の前端面は内周部54
の後端面内周部に例えば接着等の手段で固着され
ており、摩擦材84の後端面は第1フライホイー
ル12の前端面内周部に断続自在に対向してい
る。
したがつて、摩擦減衰機構74によつて第2フ
ライホイール50全体が前方へ押されるクラツチ
接続時には、第2フライホイール50がコーンス
プリング60のばね力に抗して前方へ摺動するの
で、摩擦材84の後端面は第1フライホイール1
2から離れ、摩擦減衰機構74による付勢力がな
くなるクラツチ切断時には第2フライホイール5
0全体がコーンスプリング60のばね力で後方へ
摺動して、第1フライホイール12に摩擦材84
を圧接して第1フライホイール12と内周部54
の間に摩擦力を発生するようになつている。
なお、摩擦材84は内周部54に接着される場
合に限らず、クラツチ接続時には摩擦材84の両
面に隙間を発生するように第1フライホイール1
2と内周部54の間に摩擦材84を保持すること
も可能である。
次に作用を説明する。クラツチ接続時には、プ
レツシヤープレート24はダイヤフラムスプリン
グ26のばね力で前方へ押圧されており、摩擦フ
エーシング30はプレツシヤープレート24と圧
接面28の間に圧接される。この状態ではクラツ
チデイスク22全体も前方へ摺動し、フランジ部
36に固着されている摩擦フエーシング80は環
状プレート78の圧接面78aに押し付けられ
る。
圧接面78aが前方へ押されると、連結ボルト
76を介して押圧力が内周部54に伝わり、第2
フライホイール50全体はコーンスプリング60
のばね力に抗して前方へ摺動し、摩擦材84は第
1フライホイール12の前端面から離れ、摩擦材
84では摩擦力が発生しない。したがつて、第1
フライホイール12に入力されるトルク変動等の
回転振動は、摩擦減衰機構74の摩擦フエーシン
グが圧接面78aに圧接する時に発生するヒステ
リシストルクで減衰される。
また、第2フライホイール50の外周部56は
摩擦減衰機構74、クラツチデイスク22を介し
て出力軸48に連結し、出力軸48の慣性質量と
して働き、特に内周部54の高回転時の振動防止
に有効である。また外周部56の質量Idは弾性支
持機構58で弾性支持されているので、制振効果
が高い。
クラツチ切断時には、プレツシヤープレート2
4は後方へ戻り、クラツチデイスク22も後方へ
摺動する。この状態では、摩擦減衰機構74の摩
擦フエーシング80は圧接面78aから離れて、
当然に内周部54を前方へ押す力も発生しない。
摩擦減衰機構74による内周部54の付勢力がな
くなると、第2フライホイール50全体はコーン
スプリング60のばね力で後方へ押されて摺動
し、摩擦材84が第1フライホイール12に押し
付けられる。
したがつて、第2フライホイール50に摩擦減
衰機構74によるヒステリシストルクが働かない
クラツチ切断時には、摩擦材84による摩擦力が
働き、第2フライホイール50の外周部56が大
きく揺動することが防止される。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によるフライホイー
ル組立体では、クラツチデイスク22が断続する
第1フライホイール12の内周部を、エンジンの
クランク軸後端部10に固定し、第1フライホイ
ール12の反クラツチデイスク側端面に沿つて第
2フライホイール50を回転自在に設け、この第
2フライホイール50と前記クラツチデイスク2
2の間に、クラツチ接続時にだけ両者を連結する
摩擦減衰機構74を設け、両フライホイール1
2,50の間に、摩擦減衰機構74が働かないク
ラツチ切断時に両フライホイール間に摩擦力を発
生する摩擦材84を介装したので、次の効果を奏
する。
従来では第2フライホイール50の外周部56
が大きく揺動する恐れがあるクラツチ切断時に、
内周部54と第1フライホイール12の間に介装
した摩擦材84を第1フライホイール12へ圧接
するように、コーンスプリング60のばね力で第
2フライホイール50の内周部54を後方へ摺動
させ、摩擦材84による摩擦力で第2フライホイ
ール50の外周部56が揺動することゆ防止でき
る。
しかも、従来例えば特願昭60−44298(特開昭61
−201948号公報)号等と比較して、部品点数を増
やさずに、クラツチ切断時の外周部56の揺動を
防止でき、構造が複雑になることもない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案を採用したクラツチを示す縦断面
部分図である。10……クランク軸後端部、12
……第1フライホイール、22……クラツチデイ
スク、48……出力軸、50……第2フライホイ
ール、56……外周部、60……コーンスプリン
グ、74……摩擦減衰機構、84……摩擦材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンのクランク軸に固定されクラツチデイ
    スクが圧接する第1フライホイールと、第1フラ
    イホイールと同心に設けられた所定の質量の第2
    フライホイールとを有するフライホイール組立体
    において、クラツチデイスクが断続する第1フラ
    イホイールの内周部を、エンジンのクランク軸端
    部に固定し、第1フライホイールの反クラツチデ
    イスク側端面に沿つて第2フライホイールを回転
    自在に設け、この第2フライホイールと前記クラ
    ツチデイスクの間に、クラツチ接続時にだけ両者
    を連結する摩擦減衰機構を設け、両フライホイー
    ルの間に、摩擦減衰機構が働かないクラツチ切断
    時に両フライホイール間に摩擦力を発生する摩擦
    材を介装したことを特徴とするフライホイール組
    立体。
JP1987048513U 1987-03-30 1987-03-30 Expired JPH037628Y2 (ja)

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CN107869551B (zh) * 2016-09-28 2021-06-01 南京法雷奥离合器有限公司 尤其用于机动车的传扭装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61119844A (ja) * 1984-11-16 1986-06-07 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のフライホイ−ル装置
JPS61201948A (ja) * 1985-03-06 1986-09-06 Daikin Mfg Co Ltd フライホイ−ル組立体

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