JPH0368244A - 可変指向性送話器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は可変指向性送話器に関し、特に電話機等のハン
ドセットに用いる可変指向性送話器に関する。

近年、電話機の多様化でハンドセットに用いられる送・
受話器も小型化及び多種化が進んでいる。

〔従来の技術〕

一般に電話機のハンドセットに用いられる送話器は音圧
形の無指向性であり、通話者の名声だけでなく周囲の音
声も集音している。

また、Ｉ！ｉｌ音の大きな場所に設置される公衆電話等
の送話器は音圧傾度形の指向性のものが使われ、通話者
の８声だけを集音するようにしている。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の無指向性の送話器では、騒音の大きな場所で使用
すると周囲の騒音によって通話者の音声がかき消されて
しまうという問題があった。

また、音圧傾度形の指向性の送話器では、送話器に対す
る音源〈通話者の口〉の距離が変化すると、送話器の感
度及び周波数特性が大幅に変化し、使い勝手が悪いとい
う問題があった。

本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、周囲状況に
応じて指向特性を可変でき、最適な通話を行なうことの
できる可変指向性送話器を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明の可変指向性送話器は、 音源方向である前面及びその背面夫々に通気孔を設けた
送話器筐体内に振動板を有する送話器本体と、 送話器筐体の背面の通気孔を閉塞するパツキンと、 バラ１ンを背面の通気孔から離間開口させる操作機構と
を有し、 背面の通気孔を閉塞した場合に前面の通気孔だけから８
声を伝達する音圧形となり、 背面の通気孔を開口した場合に前面及び背面の通気孔か
ら音声を伝達する音圧傾度形となる。

〔作用〕

本発明においては、操作機構の操作により、送話器の特
性を音圧形の無指向性と、音圧傾度形の単一指向性とで
切換えることができ、周囲の騒音が小さいとき無指向性
とし、騒客が大きいとぎ単一指向性として使用できる。

（実施例） 第１図は本発明の可変指向性送話器の一実施例の断面構
造図を示す。

同図中、１０はハンドセット筐体であり、その内部に送
話器本体１１が配設されている。

送話器本体１１は１実施例としてセラミック圧電形振動
板を用いたものである。第２図に示す如く、送話器筐体
１２の内部に金属振動板１３が支持され、この金属振動
板１３上に薄板汗電素子１４が固定されている。送話器
筐体１２の音声が入来する前面１２ａには通気孔１５が
設けられ、背面１２ｂにも通気孔１６が設けられている
。

第１図に戻って説明するに、送話器本体１２の前面１２
ａはハンドセット本体１０の一部である遮蔽部１０ａで
覆われるがこの遮蔽部１０ａには通気孔２０が設けられ
ている。またハンドセット本体１０には背面１２ｂに通
じる通気孔２１が設けられている。

この振動板１３と背面１２ｂとの間の空間の容積は振動
板１３の等価容積の同程度（大きくとも３倍以下）必要
である。

略く字状の操作ノブ２５は操作部２６と復帰用突起部２
７とよりなり、中央付近でビン２８によりハンドセット
筐体１０に軸支されている。操作部２６の先端には初期
用の係止凹部２６ａと、操作維持用の係止凹部２６ｂと
が設けられ、係止凹部２６ｂのビン２７からの距離は係
止凹部２６ａのそれよりも大とされている。

板バネ３０は一端をネジ３１によりハンドセット本体１
０の内壁に固定され、他端３０ａを操作ノブ２５の初期
用の係止凹部２６ａに嵌合するよう付勢している。この
切用状態では板バネ３０に固定されたパツキン３２が送
話器本体１２の背面１２しに圧接され、パツキン３２に
よって通気孔１６が閉塞され、第３図（Ａ）に示す状態
となる。

これによ）で、振動板１３の共振周波数が上がり、振動
系は弾性ｆ、ＩＩ御状態となり、上記共振周波数以下の
帯域の音声に対して感度が略一定の音圧形の無指向性の
送話器が形成される。

ここで操作ノブ２５の操作部２６を押圧すると、操作ノ
ブ２５１ま回動じて第４図に示す如く、板バネ３０の他
端３０　ａは操作維持用の係止凹部２６ｂに嵌合し、パ
ツキン３２が送話器本体１２の背面１２ｂより離間し、
通気孔１６が開口して第３図（Ｂ）に示す状態となる。

これによって、振動数１３には通気孔２０及び１５を通
した名声と、通気孔２１及び１６を通して遅延された音
声とが伝達され、音圧傾度形の単一指向性の送話器が形
成される。この場合、送話器本体１２の振動板１３より
背面１２ａ側の空間の容積が振動板１３の等価容積と同
程度とされているため、ｊ［周波数が無指向性のものよ
り低ｔし、使用合’、！１７１）域の中央付近となる。

更に、通気孔１６にｍ％のスクリーンを設は抵抗＆ｌ制
御することで、送話器の感度を一定とすることができる
。

また、周囲の騒音が大きい場所では自然と通話名の１］
が送話器に近づくものであるから、単一指向性として使
用する場合の送話器の感度は比較的安定する。

ここで、送話器を単一指向性で使用した後、ハンドセラ
ミ−を電話機本体のクレードルに戻すと、復帰用突起部
２７がクレードルで押汗されて操作ノブが回動し、板バ
ネ３０の他端３０ａは初期用の係止凹部２６ａに嵌合し
、送話器は無指向性となる。

〔発明の効果〕

上述の如く、本発明の可変指向性送話器によれば、周囲
の騒音状況に応じて指向性を可変でき、周囲状況に応じ
た最適の通話をｔ−ｓなうことができ、実用上きわめて
有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第４図夫々は本発明の可変指向性送話器の各状
態の断面構造図、 第２図は送話器本体の断面構造図、 第３図は本発明を説明するための図である。 図に４３いて、 １０はハンドセット筐体、 １１は送話器本体、 １２は送話器筐体、 １３は振動板、 １４はＪｌ：Ｔｉ素子、 １５．１６，２０．２１は通気孔、 ２５は操作ノブ、 ３０は板バネ、 ３２はパツキン を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 音源方向である前面（１２ａ）及びその背面（１２ｂ）
   夫々に通気孔（１５、１６）を設けた送話器筐体（１２
   ）内に振動板（１３）を有する送話器本体（１１）と、 該送話器筐体（１２）の背面（１２ｂ）の通気孔（１６
   ）を閉塞するパッキン（３２）と、該パッキン（３２）
   を該背面（１２ｂ）の通気孔（１６）から離間開口させ
   る操作機構（２５、３２）とを有し、 該背面（１２ｂ）の通気孔（１６）を閉塞した場合に該
   前面（１２ａ）の通気孔（１５）だけから音声を伝達す
   る音圧形となり、 該背面（１２ｂ）の通気孔（１６）を開口した場合に該
   前面（１２ａ）及び背面（１２ｂ）の通気孔（１５、１
   ６）から音声を伝達する音圧傾度形となることを特徴と
   する可変指向性送話器。