JPH0353783Y2 - - Google Patents

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JPH0353783Y2
JPH0353783Y2 JP19702285U JP19702285U JPH0353783Y2 JP H0353783 Y2 JPH0353783 Y2 JP H0353783Y2 JP 19702285 U JP19702285 U JP 19702285U JP 19702285 U JP19702285 U JP 19702285U JP H0353783 Y2 JPH0353783 Y2 JP H0353783Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、薄板を連続鋳造する装置の改良に関
するものである。
(従来の技術) 薄板を製造するに際し、従来は、スラブを熱間
圧延することにより行なつていたが、溶融金属か
ら直接数mmの厚さの薄板を連続的に鋳造できるな
らば前記熱間圧延工程が省略できる為、薄板の製
造コストの大幅な低減が可能となる。
そこで、最近、連続鋳造により直接薄板を製造
する方法が種々提案されている。
例えば第5図および第6図に示すような、水冷
ロール1の端面に断熱耐火材2を配置して該水冷
ロール1端への溶融金属3の付着、凝固を防止す
ると共に、前記水冷ロール1表面に接触して形成
された凝固殻4を該水冷ロール1に沿つて引き上
げ、圧下成型ロール5により所望の厚さに圧延
し、帯状の薄板6を得る方法(特開昭58−163553
号)がある。
前記した方法は高い生産性を得ることができる
点で優れた方法であるが、断熱耐火材2を水冷ロ
ール1に固定しているために以下に述べるような
欠点がある。
凝固殻4を引き上げるべく水冷ロール1が第
5図に示すようにAの方向に回転すると、断熱
耐火材2も同時に回転する為、該断熱耐火材2
は溶融金属3への浸漬をくりかえす。このた
め、断熱耐火材2の温度は大きく変化し熱衝撃
による亀裂が発生し易すい。また、断熱耐火材
2の一部は溶融金属3中を回転するために摩耗
し易い。従つて、これらの理由により断熱耐火
材2の寿命は非常に短かく、安定して連続操業
することが困難である。
凝固殻4の幅を変えるためには長さの異なる
水冷ロール1に取り換えなければならず、大変
手間がかかる。すなわち、生成する凝固殻4の
幅は水冷ロール1の幅と同じである為、凝固殻
4の幅を変えるためには水冷ロール1自体を、
他の長さの異なるロールに取り換える必要があ
るからである。
そこで本出願人は上記問題点を解決し、形状の
良好な薄板を安定して供給でき、しかも簡単に薄
板の幅を変更できる連続鋳造方法を特願昭60−
192875号で提案した、すなわち、本出願人が前記
特願昭60−192875号で提案した発明は、第7図に
示すように下部を溶融金属3に浸漬せしめた水冷
ロール1の下部両側面および下部両端部表面位置
に夫々断熱耐火材2を配置せしめ、該部分を溶融
金属3と遮断した状態で水冷ロール1を回転せし
めると共に、当該回転により前記遮断部分以外の
下部表面に形成され引き上げられた凝固殻4を圧
接することを特徴とするものである。
(発明が解決しようとする問題点) 本出願人が提案した前記特願昭60−192875号の
連続鋳造方法は従来の問題点を解決できる優れた
連続鋳造方法であるが、その後の実験により以下
に示す問題が内在していることが判明した。
すなわち、前記断熱耐火材2は、Al2O3
SiO2、BN、Si3N4等で構成されており、水冷ロ
ール1の端部表面と接触して水冷ロール1の側面
下部を覆つている。この場合、断熱耐火材2は水
冷ロール1と直接m,m′面で摺動している為、
断熱耐火材2と水冷ロール1は摺動面m,m′で
密着させて一定の力で押圧されている。
しかして、この押圧力が大きすぎると、断熱耐
火材2は押圧力と水冷ロール1との摩擦力の作用
によつて亀裂が生じたり、また先端の角が欠け易
くなる。これより断熱耐火材2の寿命は大変短く
なり、安定して連続操業することが困難となる。
また、押圧力が小さすぎると、水冷ロール1と
断熱耐火材2の間に〓間が出来、該〓間に溶融金
属3が侵入して凝固殻4の端部形状が悪化した
り、凝固殻4が破れ易くなる。
すなわち、本出願人が先に提案した連続鋳造方
法にあつては前記断熱耐火材2の水冷ロール1へ
の押圧力の調整が困難であり、安定した操業が難
しかつた。
本考案は上記問題点を解消し、形状の良好な薄
板を安定して連続鋳造する装置を提供せんとする
ものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、溶融金属槽内の溶融金属に下部を浸
漬せしめられた回転可能な一対の水冷ロールとこ
れら一対の水冷ロールの下部両側面および下部両
端部表面位置に該部分を溶融金属と遮断すべく配
設された断熱耐火材と、該断熱耐火材により遮断
せしめられた部分以外の水冷ロールの下部表面に
形成され、前記一対の水冷ロールの回転により引
き上げられた凝固殻を圧接する一対の圧接ロール
を具備して成り、前記断熱耐火材を水冷ロールの
軸方向に接離移動可能に構成すると共に、断熱耐
火材の内側面及び内底面には水冷ロールの端部表
面と接触する金属板を備えたことを要旨とする薄
板の連続鋳造装置である。
(作用) 本考案は、水冷ロールの下部両側面および下部
両端部表面位置に該部分を溶融金属と遮断すべく
配設した断熱耐火材の内面に、前記水冷ロールの
端部表面と接触する金属板を設けた構成とした
為、仮に押圧力が大きすぎた場合にも断熱耐火材
に亀裂が発生したり、角が欠けることがない。
(実施例) 以下本考案を第1図〜第4図に示す実施例に基
づいて説明する。
図面において、11は所定の間隔を存して平行
かつ水平状に設置された一対の水冷ロールであ
り、これら水冷ロール11,11は同一径でかつ
大径である。そしてこれら水冷ロール11,11
の下部は溶融金属槽12内の溶融金属13に浸漬
せしめられ、同一速度で夫々の対向面が下から上
向き(第1図イに示す矢印B方向)となるように
回転せしめられている。
14は例えばAl2O3、SiO2、BN、Si3N4等から
なる断熱耐火材であり、前記溶融金属槽12内の
所要位置に水冷ロール11とは別に配設され、水
冷ロール11,11の下部両側面部および下部両
端部表面を溶融金属13と遮断して水冷ロール1
1,11の側面に凝固殻15が生成するのを防止
するものである。
しかして、本考案に係る連続鋳造装置に使用す
る断熱耐火材14は、その内面すなわち断熱耐火
材14の内側面及び内底面に第1図ロおよび第2
図に示すように、例えば鋼、鋳鉄、ステンレス等
からなる金属板16が設けられていて、該金属板
16のみが前記水冷ロール11の両端部表面と
夫々接触し、断熱耐火材14は水冷ロール11と
接触しないように成されている。つまり、水冷ロ
ール11の端部表面と相対する断熱耐火材14の
部分と前記水冷ロール11との間には0.1〜3mm
程度の間隔lが設けてあり、断熱耐火材14と水
冷ロール11が密着せず、かつ、この間隔l内に
溶融金属13が侵入してこないように成されてい
るのである。
すなわち、この金属板16を備えた断熱耐火材
14は、例えば第3図に示すように直方体形状の
上面一側に水冷ロール11の外径と同一径を有す
る凹彎曲面部を設けた形状であり、該凹彎曲面部
に位置する金属板16が水冷ロール11の下部端
部表面と接触して該接触部および水冷ロール11
の側面が溶融金属13と接触するのを防止するの
である。また、水冷ロール11の両側に位置せし
められる前記金属板16を備えた断熱耐火材1
4,14は、その相対向する側面が、水冷ロール
11の側面に対して平行、好ましくは水冷ロール
11の回転方向(第1図矢印Bの方向)に向かつ
て角度θ(第4図参照)の傾きを有して配設され
ている。すなわち、前記角度θの傾きを有して配
設することにより、水冷ロール11の表面に形成
された凝固殻15の側面が断熱耐火材14の相対
向する側面と接触して溶着したり、また、前記断
熱耐火物側面を削るのを防止できるからである。
なお、前記角度θは、水冷ロール11の直径や回
転速度によつても異なるが、5度以内の範囲が好
ましい。
しかして、前記一対の水冷ロール11,11の
下部表面に接触し冷却されてできた二枚の凝固殻
15,15は、夫々水冷ロール11,11の回転
と共に引き上げられ、一対の小径の圧接ロール1
7,17によつて押圧され一体化される。この
時、水冷ロール11,11の側面は、前記金属板
16を備えた断熱耐火材14の作用により溶融金
属13と接触することがない為、水冷ロール1
1,11の側面には凝固殻15は生成されない。
また、金属板16を備えた断熱耐火材14は水冷
ロール11,11とは別に溶融金属槽12内に配
設されている為、熱衝撃による亀裂や溶融金属に
よる摩耗もなく安定して操業できる。
一方、溶融金属13は、注湯ノズル18を介し
て溶融金属槽12に連続的に一定量供給される。
なお、前記圧接ロール17,17は凝固殻1
5,15の温度が十分高い温度である間に圧接で
きる位置に配設されていることは勿論である。ま
た、本実施例では図示省略したが、第2図および
第4図に矢印Cで示すように、金属板16を備え
た断熱耐火材14,14は水冷ロール11の軸長
方向に接離移動可能となるよう構成されており、
金属板16を備えた断熱耐火材14の凹彎曲面部
が水冷ロール11の表面端部と接触する範囲内
で、製造すべき薄板の幅を簡単に変更することが
できる。更に、図示省略したが、溶融金属槽12
の側面に電磁攪拌装置を設けたり、同じく溶融金
属槽12の底部に不活性ガス供給装置を設けた
り、またあるいは溶融金属槽12の上緑部に下方
開放型容器を気密裡に設置し、該容器に不活性ガ
ス供給装置を設けたりして、凝固殻15,15の
内面側を溶融金属13で洗つたり、又は凝固殻1
5,15を水冷ロール11,11面に密着せしめ
たり、凝固殻15,15の凹凸を減少せしめて薄
板の厚さを均一化する等の手段を採用することは
任意である。
(実験結果) 本考案装置を用いて、板厚が3mm、板幅が600
mmの薄鋼板を製造した。
溶融金属は、転炉で溶製された低炭素アルミキ
ルド鋼を用いた。また、凝固殻形成用の水冷ロー
ルは直径1000mmのものを用い、その表面部分には
銅を使用して内面を水冷した。更に、断熱耐火材
はAl2O3−SiO2を、また、金属板は鋳鉄を用い、
水冷ロールとの間隔lを1mmに設定し、水冷ロー
ルに100〜300Kgの押圧力で押し付けた。
水冷ロールを周速80m/分の速度で回転せしめ
ると、夫々幅600mm、厚さ1.6mmの凝固殻が形成さ
れた。
そして、二枚の凝固殻を圧接ロールで押圧し、
3mmの厚さの鋼板とした。
本考案装置によれば、延べ50時間の鋳造におい
ても断熱耐火材には亀裂や角が欠ける等の欠陥は
発生せず、また断熱耐火材と水冷ロール間に溶融
金属が入ることもなかつた。
(考案の効果) 以上説明したように本考案は、水冷ロールの下
部両側面および下部両端部表面位置に該部分を溶
融金属と遮断すべく配設した断熱耐火材の内側面
及び内底面に、前記水冷ロールの端部表面と接触
する金属板を設けた構成とした為、仮に押圧力が
大きすぎた場合にも断熱耐火材に亀裂が発生した
り、角が欠けることがない。
すなわち、本考案装置によれば、水冷ロールと
断熱耐火材が摺動していない為、押圧力が大きす
ぎた場合にも、当該押圧力や摩擦力は金属板に作
用することとなり、断熱耐火材には亀裂や角が欠
けるということがなくなつて押圧力の調整が容易
となり連続して安定鋳造が行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案に係る連続鋳造装置の
一実施例を示すものであり、第1図イは全体を一
部断面して示す正面図、ロはイのロ−ロ断面図、
第2図は断熱耐火材と水冷ロールとの関係を示す
拡大図、第3図は断熱耐火材の斜視図、第4図は
第1図ロにおける矢視−図、第5図および第
6図は従来方法の説明図で、第5図は一部断面し
て示す正面図、第6図は第5図の−断面図、
第7図は先に本出願人が提案した連続鋳造方法の
説明図である。 11は水冷ロール、12は溶融金属槽、13は
溶融金属、14は断熱耐火材、15は凝固殻、1
6は金属板、17は圧接ロール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 溶融金属槽内の溶融金属に下部を浸漬せしめら
    れた回転可能な一対の水冷ロールと、これら一対
    の水冷ロールの下部両側面および下部両端部表面
    位置に該部分を溶融金属と遮断すべく配設された
    断熱耐火材と、該断熱耐火材により遮断せしめら
    れた部分以外の水冷ロールの下部表面に形成さ
    れ、前記一対の水冷ロールの回転により引き上げ
    られた凝固殻を圧接する一対の圧接ロールを具備
    して成り、前記断熱耐火材を水冷ロールの軸方向
    に接離移動可能に構成すると共に、断熱耐火材の
    内側面及び内底面には水冷ロールの端部表面と接
    触する金属板を備えたことを特徴とする薄板の連
    続鋳造装置。
JP19702285U 1985-12-20 1985-12-20 Expired JPH0353783Y2 (ja)

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JPS62105744U JPS62105744U (ja) 1987-07-06
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