JPH0353450A - 二次電池用電極 - Google Patents

二次電池用電極

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JPH0353450A
JPH0353450A JP1187411A JP18741189A JPH0353450A JP H0353450 A JPH0353450 A JP H0353450A JP 1187411 A JP1187411 A JP 1187411A JP 18741189 A JP18741189 A JP 18741189A JP H0353450 A JPH0353450 A JP H0353450A
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JP
Japan
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electrode
lithium
carbonaceous material
polymer block
less
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JP1187411A
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English (en)
Inventor
Mitsutaka Miyabayashi
宮林 光孝
Hiroshi Yui
浩 由井
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は高容量で充放電特性が優れた二次電池用電極に
関する.更には、可撓性があり、渦巻状電極として円筒
形二次電池を構成し又は薄形のシート状電極としてシー
ト形二次電池を構成することのできる二次電池用電極、
とくに活物質がリチウム又はリチウムを主体とするアル
カリ金属であるリチウム二次電池用電極に関する。
(従来の技術) リチウム二次電池用電極として、ポリアセチレンなどの
導電性高分子を用いることが提案されている. しかし、導電性高分子はリチウムイオンのドーブ量、即
ち電極容量及び安定な充放電特性が十分でない。
また、リチウム金属をリチウム二次電池の負極電極に用
いることも試みられているが、この場合は充放電サイク
ル特性が極めて良好でない。即ち、電池の放電時には負
極体からリチウムがリチウムイオンとなって電解液中に
移動し、充電時にはこのリチウムイオンが金属リチウム
となって再び負極体に電析するが、この充放電サイクル
を反復させるとそれに伴って電析する金属リチウムはデ
ンドライト状となる。このデンドライト状リチウムは極
めて活性な物質であるため、電解液を分解し、その結果
、電池の充放電サイクル特性が劣化するという不都合を
生ずる。更にこれが成長すると、遂には、このデンドラ
イト状の金属リチウム電折物がセパレーターを貫通して
正極体に達し、短絡現象を起すという問題を生ずる。即
ち、充放電サイクル寿命が短いのである。
このような問題を回避するために、負極電極として有機
化合物を焼成した炭素質物を担持体とし、これにリチウ
ム又はリチウムを主体とするアルカリ金属を担持させる
ことが試みられている。これによって、負極電極の充放
電サイクル特性は飛躍的に改良されたが、しかし一方で
、この炭素質物を用いた電極成形体は可撓性に乏しく、
シート状ないし渦巻状の電極としては満足できるものが
得られなかった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、かかる状況の下に、電極容量が大きく、充放
電サイクル特性に優れ、かつ可撓性を有するリチウム二
次電池用負極電極を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明者は上記問題を解決すべく、負極電極に関して鋭
意研究を重ねた結果、後述の炭素質物とバインダーとの
混合物からなる担持体に、活物質を担持させた電極は、
上述の目的達成のために極めて有効であることを見出し
本発明に到達した。
即ち、本発明は、 下記(a)項の条件を満たす炭素質物の粒子70〜99
.9重量%及び下記(b)項のプロック共重合体から選
ばれたスチレン系熱可塑性エラストマーを0.1〜30
重量%を含有する担持体に、リチウム又はリチウムを主
体とするアルカリ金属を活物質として担持させた二次電
池用電極である。
(a)水素/炭素(H/C)原子比が0.15未満、X
線広角回折法による(002)面の面間隔(do。2)
が3.37人以上及びC軸方向の結晶子の大きさ(Lc
)が150人以下の炭素物質. (b)A−B−A型スチレン系ブロック共重合体. ここで、Aはモノアルケニル芳香族化合物の重合体ブロ
ックを表わし、Bは共役ジエン化合物の重合体ブロック
又はその変性重合体ブロックを表わす。
本発明において、電極体を構成する炭素質物は、 (イ)水素/炭素(H/C)の原子比が0.15未満、
かつ (口)X線広角回折法による(002)面の面間隔( 
d oo2)が3 37人以上及びC軸方向の結晶子の
大きさ(Lc)が150人以下 の特性を有する。この炭素質物には、他の原子、例えば
窒素、酸素、ハロゲン等の原子が好ましくは7モル%以
下、更に好ましくは4モル%以下、特に好ましくは2モ
ル%以下の割合で存在して6良い。
H/Cは好ましくは0.10未満、更に好ましくは0.
07未満、特に好ましくは0.05未満である. また、(002)面の面間隔( doozlは好ましく
は3.39〜3.75入,更に好ましくは3.41〜3
.70人、特に好ましくは3.45〜3.70Aであり
、C軸方向の結晶子の大きさLcは好ましくは5〜15
0人、更に好ましくは10〜80人、特に好ましくは1
2〜70人である. これらのパラメータ、即ちH/C.d0。2及びLcの
いずれかが上記範囲から逸脱している場合は、電極体に
おける充放電時の過電圧が大きくなり、その結果、電極
体からガスが発生して電池の安全性が著しく損なわれる
ばかりでなく充放電サイクル特性ち低下する。
更に,本発明の電極体に用いる炭素質物は、次に述べる
特性を有することが好ましい.即ち、波長5145Aの
アルゴンイオンレーザ光を用いたラマンスペクトル分析
において、下記式: スペクトル強度の積分値 で定義されるG値が2.5未満であることが好ましく、
更に好ましくは2.0未満であり、特に好ましくは0.
2以上1.2未満である。
ここで、G値とは、上述の炭素質物に対し波長5145
人のアルゴンイ才ンレーザ光を用いてラマンスペクトル
分析を行なった際にチャートに記録されているスペクト
ル強度曲線において、波数1580±100cm”’の
範囲内のスベクトル強度の積分値(面積強度)を波数1
360±100cm−’の範囲内の面積強度で除した値
を指し、その炭素質物の黒鉛化度の尺度に相当するちの
である。
即ち、この炭素質物は結晶質部分と非結晶部分を有して
いて、G値はこの炭素質組織における結晶質部分の割合
を示すパラメータであるといえる。
更に、本発明の電極体に用いる炭素質物は次の条件を満
足していることが望ましい。
すなわち、X線広角回折分析における (110)面の面間隔(d.,.1が好ましくは2.3
8〜2 47A、更に好ましくは2 39〜2.46人
であり、a軸方向の結晶子の大きさLaが好ましくはI
OA以上、更に好ましく(まl5〜150人、特{こ好
ましくは19人〜70人である。
更に、この炭素質物の粒子は、好ましくは体積平均粒径
が200mμ以下、更に好ましくは0 5〜150mμ
、特に好ましくは2〜100m 71の粒子であること
が望ましい.更に、この炭素質物は内部に細孔を有し、
その全細孔容積が1. .  5 X 1. o−”d
/g以上であることが好ましい。より好ましくは全細孔
容積が2.○X l O −3−/ g以上、更に好ま
しくは3.Ox 1 0−3〜8x 1 0−”ml/
g、特に好ましくは4.OxlO−”〜3xlO−”J
/gである。
全細孔容積及び後述の平均細孔径は、定容法を用いて、
幾つかの平衡圧力下で試料への吸着ガス量又は脱離ガス
量を測定し、試料に吸着しているガス量より求める。
全細孔容積は、細孔が液体窒素により充填されていると
仮定して、相対圧力P / P o =0 995で吸
着したガスの全量から求める。
ここで、 P:吸着ガスの蒸気圧(mmHg) Po:冷却温度での吸着ガスの飽和蒸気圧(mmHg) である。
?に吸着した窒素ガスit(V.。)より下式(1)を
用いて細孔中に充填されている液体窒素量(V+■)に
換算して、全細孔容積を求める。
RT ここでP.と′rは大気圧力(Kgf/ cm2)と温
度(゜K)であり、Rは気体定数である。V1は吸着し
たガスの分子容積(窒素では34.7cm’ /mol
)である. また、その平均細孔半径(γ.)は8〜100人である
ことが好ましい。より好ましくはlO〜80A、更に好
ましくは12〜60^、特に好ましくは14〜40スで
ある. 平均細孔半径(γ,)は、上述の(1)式より求めたV
llqと、BET比表面積:Sから、下式(2)を用い
て計算することで求める。
S ここで細孔は円筒状であると仮定する。
上述の炭素質物は、有機化合物を通常不活性ガス流下に
、300〜3000℃の温度で加熱・分解し、炭素化さ
せて得ることができる.出発源となる有機化合物として
は、具体的には,例えばセルロース樹脂;フェノール樹
脂;ポリアクリロニトリル、ポリ(α−ハロゲン化アク
リロニトリル)などのアクリル樹脂;ボリ垣化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリ塩化ビニルなどのハロ
ゲン化ビニル樹脂;ボリアミドイミド樹脂;ボリアミド
樹脂:ボリアセチレン、ポリ(p−フエニレン)などの
共役系樹脂のような任意の有機高分子化合物・例えば,
ナフクレン、フェナントレン、アントラセン、トリフエ
ニレン、ビレン、クリセン、ナフタセン、ビセン、ベリ
レン、ペンタフエン、ペンタセンのような3員環以上の
単環炭化水素化合物が互いに2個以上縮合してなる縮合
環式炭化水素化合物、又は、上記化合物のカルボン酸、
カルボン酸無水物、カルボン酸イミドのような誘導体、
上記各化合物の混合物を主成分とする各種のビッチ:例
えば、インドール、イソインドール、キノリン、インキ
ノリン、キノキサリン、フクラジン,カルバゾール、ア
クリジン、フエナジン、フェナトリジンのような3貫環
以上の複素単環化合物が互いに少なくと62個以上結合
するか、又は1個以上の3員環以上の単環炭化水素化合
物と結合してなる縮合複素環化合物、上記各化合物のカ
ルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸イミドのよう
な誘導体、更にベンゼン及びそのカルボン酸、カルボン
酸無水物、カルボン酸イミドのような誘導体、即ち、l
,2,4.5−テトラカルボン酸、その二無水物又はそ
のジイミド等を挙げることができる. また、出発源としてカーボンブラック等の炭素質物を用
い、これをさらに加熱して炭素化を適当に進めて、本発
明の電極体の炭素質物としてちまい. 本発明の担持体は、前述の炭素質物の粒子を、以下に述
べるA−B−A型ブロック共重合体をバイングーとして
電極の形に成形する。
Aブロックを構成するアルケニル芳香族化合物としでは
、例えば、スチレン、a−メチルスチレンを用いること
ができる. Bブロックを構成する共役ジエンとしては例えば、ブタ
ジエン、イソブレンが用いられる.また、A−B−A型
ブロック共重合体を水素添加した変性共重合体を用いる
ことができ、共役ジエン重合体ブロックに由来する二重
結合の80%以上、好ましくは90%以上を水素添加し
たものを用いることができる. 具体的には、スチレンーブタジエンースチレンブロック
共重合体、スチレンーイソブレンースチレンブロック共
重合体、スチレンーエチレン/ブチレンースチレンブロ
ック共重合体が用いられる。
これらはスチレン重合部を樹脂成分とし、ブタジエン又
はイソプレン重合部をゴム成分とする熱可塑性エラスト
マーであり、通常アルキルリチウムを開始剤としてリビ
ング溶液重合で合成する。
また、スチレンーエチレン/ブチレンースチレンブロツ
ク共重合体は、上述のスチレンーブタジエンースチレン
ブロック共重合体を水素添加して合成する変性重合体で
ある. これらのスチレン系熱可塑性エラストマーは、数平均分
子量が好ましくは、2,000〜500,000、更に
好ましくは5,000〜300.000、特に好ましく
は7.000〜200.000、最も好ましくは10,
000〜to0.000の重合体が用いられる.また、
上述のスチレン系熱可塑性エラストマーのスチレン系単
量体含量は好ましくはlO〜60重量%、より好ましく
はl5〜50重量%、特に好ましくは20〜40重量%
、mb好ましくは25〜35重量%である. 本発明の二次電池用電極に用いられる担持体は、前述の
炭素質物の粒子に上述のA−B−A型ブロック共重合体
(以下、スチレン系熱可塑性エラストマー、という)を
混合したちのを用いる。炭素質物の粒子とスチレン系熱
可塑性エラストマーとの混合割合は、混合物中の炭素質
物が70〜99.9重量%、好ましくは80〜99.5
重量%、さらに好まし《は85〜99重量%、特に好ま
しくは90〜98重量%である。
上述の炭素質物の粒子とスチレン系熱可塑性エエラスト
マーとを混合する方法は、両者を機械的に混合する等の
任意の方法がとれるが、好ましくはスチレン系熱可塑性
エラストマーをトルエン、ベンゼン等の有機溶媒に加温
ないし常温下で溶解させ、この溶液と前述の炭素質物の
粒子とを混合し、溶媒を蒸発させて、両者の混合物を得
ることができる。
炭素質物の粒子に、熱可塑性エラストマーを溶解した溶
液を吹きつけて、熱風により乾燥するスプレードライヤ
一方式により、炭素質物の粒子の表面に熱可塑性エラス
トマーをコーティングする方法で、両者を混合すること
ちできる.本発明の二次電池用電極を構成する担持体は
上述の炭素質物と熱可塑性エラストマーとの混合物より
なるが、更にこれに導電性金属粉等を好ましくは60重
量%以下、より好ましくは50重量%以下、更に好まし
くは40重量%以下、特に好ましくは30重量%以下、
の範囲で添加することができる。
本発明の二次電池用電極は、以下のようにして成形する
. 即ち、炭素質物の粒子とスチレン系熱可塑性エラストマ
ーとの混合物を、圧縮成形してシート状、フィルム状等
の任意の形状の電極に成形するが圧縮形成湛度は、好ま
しくは50〜130℃、より好ましくは80〜120℃
が適当である。圧縮成形圧力は、好ましくは1〜2 0
 0 kg/ cm”より好ましくは5〜1 0 0 
kg/ cm2で、好ましくは1秒〜30分、より好ま
しくは3秒〜10分間加圧して成形する. 本発明の二次電池用電極は、更にNi.AQなどの金属
製網を芯材として、これに上述の炭素質物の粒子とスチ
レン系熱可塑性エラストマーとの混合物を圧着する方法
で圧縮成形して、柔軟性と強度のバランスを良好に保つ
ことができる。
活物質を担持させる方法としては、化学的方法、電気化
学的方法、物理的方法などがあり、例えば、所定濃度の
リチウムイオンまたはアルカリ金属インを含む電解液中
に担持体を浸漬し、かつ対極にリチウムを用いてこの担
持体を陽極にして電解含浸する方法、担持体の成形体を
得る過程でノチウム粉末を混合する方法等を適用するこ
とができる. このようにしてあらかじめ負極担持体に担持されるリチ
ウム量は、担持体1g当り、好ましくは0.010〜0
.250g、より好ましくは0.020〜0.20g、
更に好ましくは0.025〜0.15g、特に好ましく
は0.030〜0.12g.最も好ましくは0 040
〜0.100gである。
本発明の二次電池用電極は、通常負極として用い、セバ
レーターを介して正極と対峙させる. 本発明の二次電池用電極は、柔軟性と曲げ強度にすぐれ
ているため、シート形、角形、円筒形の各種電池の電極
として応用することができる。
例えば第1図のように正極体lと本発明の負極体2をセ
パレータ−3を介して対峙させた形式で渦巻状にまるめ
、これを円筒形の容器に収納し、円筒形二次電池とする
ことができる。
正極体の材質は,特に限定されないが、例えばバナジウ
ムの酸化物、マンガンの酸化物、モリブデンの酸化物、
モリブデンの硫化物などの金属力ルコゲン化合物を用い
ることができる.また、ボリアニリン、ボリビロールな
どの導電性ボリマーを用いることができる。
電解液を保持するセパレーターは、保液性に優れた材料
、例えば、ポリオレフィン系樹脂の不織布等を使用して
、このセパレーターには、ブロビレンカーボネート、1
.3−ジ才キソラン、l2−ジメトキシエタン等の非プ
ロトン性有機溶媒に、L i CJ20−、L iB 
F 4、L i A S F 4、L IP F 4等
の電解質を溶解させた所定濃度の非水電解液を含浸させ
る. また、リチウム又はアルカリ金属イオンの導電体である
固体電解質を正極体及び負極体の間に介在させることも
できる. このようにして構成された電池で、負極電極においては
充電時に担持体へ活物質イオンが担持され、放電時には
担持体中の活物質イオンが放出されて充放電の電極反応
が進行する. 一方、正極においては、金属力ルコゲン化合物では、充
電時に正極体の活物質イオンが放出され、放電時に活物
質イオンが担持されて、充放電の電極反応が進行する. また、正極にボリアニリンなどの導電性ボリマーを用い
た場合には、充電時に活物質イオンの対イオンが正極体
に担持され、放電時に活物質イオンの対イオンが正極体
から放出されて電極反応が進行する. 以上のように正極体、負極体の電極反応の組み合わせで
充放電に伴なう電池反応が進行する。
本発明の二次電池用電極は、前述の炭素質物の粒子と、
熱可塑性エラストマーとの混合物よりなる担持体に、リ
チウムを主体とするアルカリ金属を担持させてなるもの
で、可撓性のあるシート状電極の形状に賦形でき、これ
を渦巻状にして円筒形二次電池へ適用することができ、
また薄形のシート状電池、角形の電池の電極等として適
用することができ、高容量、高出力でかつ充放電サイク
ル特性に優れた二次電池を可能とする電極を提供するも
のである。
なお、本発明において、元素分析及びX線広角回折の各
測定は下記方法により実施した。
元素分析 サンプルを120゜Cで約15時間減圧乾燥し、その後
ドライボックス内のホットプレート上で100℃におい
て1時間乾燥した。次いで、アルゴン雰囲気中でアルミ
ニウムカップにサンプリングし,燃焼により発生するC
o2ガスの重量から炭素含有量を、また、発生するH2
0の重量から水素含有量を求める。なお、後述する本発
明の実施例では、バーキンエルマー240C型元素分析
計を使用して測定した. X線広角回折 (1)(002)面の面間隔(d0。2)及び(110
)面の面間隔(d.。) 炭素質物が粉末の場合はそのまま、微小片状の場合には
めのう乳鉢で粉末化し、試料に対して約15重量%のX
IJt標準用高純度シリコン粉末を内部標準物質として
混合し、試料セルにつめ,グラファイトモノクロメータ
ーで単色化したCuKa線を線源とし、反射式デイフラ
クトメーター法によって広角X 49回折曲綿を測定す
る6曲線の補正には、いわゆるローレンツ、偏光因子、
吸収因子,原子散乱因子等に関する補正は行なわず次の
簡便法を用いる。即ち(002).及び(110)回折
に相当する曲線のベースラインを引き、ベースラインか
らの実質強度をプロットし直して(002)面、及び(
1 1 0)面の補正曲線を得る。この曲線のピーク高
さの3分の2の高さに引いた角度軸に平行な線が回折曲
線と交わる線分の中点を求め、中点の角度を内部標準で
補正し、これを回折角の2倍とし、CuKa線の波長尤
とから次式のブラッグ式によってd。o2及びd.。を
求める. 尤 d...=       [人]、 2sin θ λ dzo=        [人] 2sin θ′ 尤:1.5418人 θ、θ′: doo2t  d zaに相当する回折角
(2)c軸及びa軸方向の結晶子の大きさLc:La 前項で得た補正回折曲線において、ピーク高さの半分の
位置におけるいわゆる半価巾βを用いてC軸及びa軸方
向の結晶子の大きさを次式より求める. β ・ COS θ β −  COS θ′ 形状因子Kには0.90を用いた。元、θ及びθ′につ
いては前項と同じ意味である。
(実施例) 実施例1 結晶セルロースの顆粒(平均半径1mm程度)を電気加
熱炉にセットし、窒素ガス流下250’C/時間の昇温
速度でlooo’c迄昇温し、さらに1 000゜Cに
1時間保持した。
その後、故冷し、得られた炭素質物の粒子を別の電気炉
にセットし、窒素ガス流下.1000℃/時間の昇温速
度で1800″Cまで昇温し、更に1800℃に1時間
保持した. かくして得られた炭素質物を500−のめのう製容器に
入れ、直径30mmのめのう製ボール2個、直径25m
mのめのう製ボール6個及び直径20mmのめのう製ボ
ール16個を入れて3分間粉砕した。
得られた炭素質物は、元素分析、X線広角回折等の分析
及び粒度分布、比表面積等の測定の結果、以下の特性を
有していた。
水素/炭素(原子比)二〇.04 d oat ” 3’. 5 9^、Lc=14人a 
o (2d++ol=2.41、La=25人体積平均
粒径=35.8mμ 比表面積(BET)=8.2m”/g 数平均分子量が約50,000、スチレン含量が30重
量%のスチレンーエチレン/ブチレンースチレンブロッ
ク共重合体(スチレンーブタジエンースチレンブロック
共重合体の水素添加物)をトルエンに溶解、この溶液と
前述の炭素質物粒子を、撹拌容器内にて混合した後、溶
媒を蒸発・乾燥させて、炭素質物粒子とスチレン〜エチ
レン/ブチレンースチレンブロック共重合体との混合物
を得た. 両者の割合は、炭素質物が95重量%、スチレンーエチ
レン/ブチレンースチレン樹脂が5重量%であった, この混合物を、100メッシュのNi製金網を芯材とし
て110゜C、1 0 0 kg/am2の圧力下で圧
縮成形し、厚さ0.7mmのシート状電極とした。
このシート状電極は柔軟性を有し、折り曲げ強度のある
電極であった. このシート状電極に、ボリプロビレンの不織布をセバレ
ーターとして介在させ、リチウム金属シートを対電極と
して積層し、第1図のように渦巻状にまるめ、ステンレ
ス製の円筒缶に収納した。
セパレーターに、LiCε04の濃度1モル/℃のブロ
ビレンカーボネート溶液を含浸させ、電池ケースをシー
ルして第l図のような電池を組みたてた, この電池は半電池の構成となっており、これを充放電す
ることで、炭素質物とスチレンーエチレン/ブチレンー
スチレン共重合体の混合物を担持体とした電極の性能を
把握することができる。即ち、5mAの定電流で、電池
電圧が2.5vになる迄充電し、その後、5mAの定電
流で電池電圧が0.1vになる迄Ti!l電し、更に同
じ条件で予備的な充放電を5サイクル実施した. その後、5mAの定電流で、電池電圧が0.lVから2
.5v迄の範囲で充放電を繰り返して、このときの各サ
イクルにおける電池の容量維持率を測定した。その結果
を第2図に示した。
比較例1 実施例1と同様にして製造した炭素質物の粒子に、平均
粒径2p1mのポリエチレンパウダーを5重量%混合し
た材料を、100メッシュのNi製金網を芯材として1
20℃、1 0 0 kg/ Cm2の圧力下で圧縮成
形し、厚さ0.7mmのシート状電極とした。
このシート状電極は、柔軟性及び折り曲げ強度に乏しく
、実施例1と同様な構成で渦巻状にまるめると、炭素質
物の粒子が剥れ落ちて電極としての形状を維持すること
ができなかった。
[発明の効果] 本発明の二次電池用電極は、柔軟性と折り曲げ強度が優
れたシート状電極であり、円滑に活物質であるリチウム
又はリチウムを主体とするアルカノ金属の担持及び放出
を繰り返すことができる充放電サイクル寿命の優れた電
極である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の電池の構成を示す説明図である.図
中、1は正極、2は負極及び3はセパレーター(電解液
を含む)を示す. 第2図は実施例lの電池の充放電サイクルと容量維持率
の関係を示す図である. 第 1 図 2 3 第 2 図 10 20 30 ザイクノレ 手続補正書 平成 7月18日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記(a)項の条件を満たす炭素質物の粒子70〜99
    .9重量%及び下記(b)項のブロック共重合体から選
    ばれたスチレン系熱可塑性エラストマーを0.1〜30
    重量%を含有する担持体に、リチウム又はリチウムを主
    体とするアルカリ金属を活物質として担持させた二次電
    池用電極。 (a)水素/炭素(H/C)原子比が0.15未満、X
    線広角回折法による(002)面の面間隔(d_0_0
    _2)が3.37Å以上及びC軸方向の結晶子の大きさ
    (Lc)が150Å以下の炭素質物。 (b)A−B−A型スチレン系ブロック共重合体。 ここで、Aはモノアルケニル芳香族化合物の重合体ブロ
    ックを表わし、Bは共役ジエン化合物の重合体ブロック
    又はその変性重合体ブロックを表わす。
JP1187411A 1989-07-21 1989-07-21 二次電池用電極 Pending JPH0353450A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04255670A (ja) * 1991-01-30 1992-09-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非水電解質二次電池用負極
WO1993000717A1 (en) * 1991-06-20 1993-01-07 Mitsubishi Petrochemical Co., Ltd. Electrode for secondary battery
JP2012212546A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Jsr Corp リチウムイオン電池用高分子電解質
WO2019107209A1 (ja) * 2017-11-30 2019-06-06 日本ゼオン株式会社 非水系二次電池電極用バインダー組成物、非水系二次電池電極用スラリー組成物、非水系二次電池用電極および非水系二次電池

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