JPH0348932Y2 - - Google Patents

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JPH0348932Y2
JPH0348932Y2 JP1985100857U JP10085785U JPH0348932Y2 JP H0348932 Y2 JPH0348932 Y2 JP H0348932Y2 JP 1985100857 U JP1985100857 U JP 1985100857U JP 10085785 U JP10085785 U JP 10085785U JP H0348932 Y2 JPH0348932 Y2 JP H0348932Y2
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JP
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piston
valve
retainer
pressure chamber
valve body
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T11/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
    • B60T11/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
    • B60T11/16Master control, e.g. master cylinders
    • B60T11/20Tandem, side-by-side, or other multiple master cylinder units

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動車用液圧ブレーキシステムに使用
されるマスタシリンダに関し、特にピストンに圧
力室とリザーバタンクとの連通を断続するバルブ
機構を設けてなるポートレス形のマスタシリンダ
に関する。
〔従来技術〕
近年車両の高級化に伴いブレーキシステムにア
ンチスキツド装置が組込まれることが多く、また
かかるアンチスキツド装置には車輪のロツク時に
ホイールシリンダ内の作動液をポンプを介してマ
スタシリンダの圧力室に還流させる形式のものが
ある。かかる形式のアンチスキツド装置を備えた
ブレーキシステムにおいては、ブレーキペダルの
踏込操作をブレーキペダルを一旦踏込んだ後完全
に復帰させることなく再度踏込むようにした場
合、この間に補給室内からピストンの外周に嵌着
したプライマリカツプを撓ませて圧力室に流入し
た作動液が余剰液となり、これがブレーキペダル
の復帰時圧力室における残圧となる得る。
このため、圧力室とリザーバタンクとを連通さ
せるコンペンセーテイングボートをピストンに嵌
着したプライマリカツプにて断続する形式のコン
ベンシヨナル形のマスタシリンダにおいては、同
ボートの作用によるプライマリカツプの損傷が早
く、このため上記したブレーキシステムにはピス
トンに圧力室とリザーバタンクとの連通を断続す
るバルブ機構を備えたポートレス形のマスタシリ
ンダが使用されることが多い。
しかして、この種のマスタシリンダの一形式と
して、イギリス特許公開番号GB2098294A号公報
に示されているように、シリンダボデーの内孔内
に液密的かつ摺動可能に嵌挿され同内孔内に液圧
管路に常時連通する圧力室およびリザーバタンク
に常時連通する補給室を形成するピストンと、こ
のピストンの先端部に設けられて前記圧力室側に
開口する凹所に前記ピストンの摺動方向へ移動可
能に嵌挿され同凹所の底部に設けた弁座に対して
脱着して前記圧力室とリザーバタンクとの連通を
断続させる弁体と、前記ピストンの凹所に介装さ
れ前記弁体を前記弁座に向けて付勢する第1の圧
縮スプリングと、前記弁体と連結し前記圧力室の
底部側に配置した支持部材と前記ピストンの先端
部に嵌合したリテーナとを前記ピストンの摺動方
向へ所定量移動可能に貫通するコネクテイングロ
ツドと、前記支持部材とリテーナ間に介装されて
これら両者を互に離間する方向に付勢し前記コネ
クテイングロツドをこれら両者に係合して前記弁
体を前記弁座から所定間隔離間させる第2の圧縮
スプリングを備えてなるマスタシリンダがある。
また、この種のマスタシリンダの他の一形式と
して特開昭55−102762号公報に示されているよう
に、前記マスタシリンダのピストンと同様のピス
トンと、このピストンに摺動方向へ移動可能に組
付けられたバルブロツドと、このバルブロツドに
設けられ前記ピストンに設けた弁座に対して脱着
して前記圧力室と前記リザーバタンクとの連通を
断続する弁体と、この弁体を前記弁座に向けて付
勢する圧縮スプリングと、前記ピストンに設けた
摺動方向の長孔を貫通して前記シリンダボデーに
固定されかつ前記ピストンの非作動位置にて前記
バルブロツドの脚部先端に当接し前記弁体を前記
圧縮スプリングに抗して前記ピストンの弁座から
離間させるストツパピンを備えてなるマスタシリ
ンダがある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、これらの両マスタシリンダにおいて
は、前記した圧力室の残圧の作用で弁体が弁座に
着座し、ピストンの非作動位置への復帰時にも弁
体が弾性により伸びて弁座に着座したままの状態
を保持することがある。この状態をバルブの封じ
込めと称するが、このバルブ封じ込め現象が生じ
ると圧力室の残圧が解消されず、ブレーキの引摺
りを生じさせることになる。これを解決するに
は、ピストンの非作動位置における弁体と弁座と
の間隔を大きく採ればよいが、これによりピスト
ンにおいてはブレーキペダルの無効ストロークが
増大することになる。
また、前者のマスタシリンダに比し後者のマス
タシリンダにおいては、シリンダボデーにピスト
ンの長孔を貫通させたストツパピンを採用してい
ることから、ピストンの組付時その周方向の方向
性を配慮する必要があり、また同ピストン、その
他の構成部材の交換時ストツパピンの抜取りが煩
わしいため、組付けおよび分解作業が煩雑であ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案はこれらの問題に対処すべく、上記した
前者のピストンにおいて、前記支持部材を前記シ
リンダボデーに固定手段を用いて固定するととも
に、前記リテーナを前記ピストンに対してその摺
動方向に移動可能に組付け、かつ前記コネクテイ
ングロツドにより位置決めされる前記リテーナに
対する前記ピストンの離間方向への移動量を移動
量規定手段によつて所定量に規定したことにその
構成上の特徴がある。
〔考案の作用・効果〕 これにより、本考案のマスタシリンダにおいて
は、例えばブレーキペダルを間欠的に二度踏込操
作してその踏込解除時ピストンが非作動位置に復
帰しても圧力室に残圧が存在するような場合に
は、ピストンはこの残圧の作用によりリテーナ
(コネクテイングロツドと第2の圧縮スプリング
の協同作用により支持部材から所定量離間した位
置に保持されている)に対して離間する方向へ所
定量相対的に移動する。このため、リテーナおよ
び支持部材に係合したコネクテイングロツドに連
結している弁体とピストンに設けた弁座との間隔
は所定の間隔よりもピストンの相対的移動量だけ
大きくなり、弁体が伸張状態にて弁座に着座して
いる場合には弁体を弁座から引離して圧力室をリ
ザーバタンクへ連通させる。従つて、本考案のマ
スタシリンダによれば、バルブ封じ込め現象が生
じて圧力室の残圧が存在するようなことはなく、
当該残圧に起因してブレーキの引摺りが発生する
ことはない。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に基づいて説明するに、図
面には本考案を自動車用液圧ブレーキシステムの
タンデムマスタシリンダに実施した例が示されて
いる。
当該マスタシリンダはポートレス形のマスタシ
リンダで、シリンダボデー11の長手方向の内孔
11aにはその先端側から支持部材たるストツパ
ケース12、セカンダリリターンスプリング13
a、セカンダリピストン14、プライマリリター
ンスプリング13bおよびプライマリピストン1
5が収容されている。
プライマリピストン15は、その外周2箇所に
嵌着したプライマリカツプ16aおよびセカンダ
リカツプ16bを介して液密的かつ長手方向に摺
動可能に嵌挿されていて、セカンダリピストン1
4との間にプライマリ圧力室R1を形成しかつ両
カツプ16a,16b間にプライマリ補給室R2
を形成している。圧力室R1はシリンダボデー1
1に設けたアウトレツトポート11bを通して前
後輪のいずれか一方のブレーキ液圧管路に常時連
通し、また補給室R2はリザーバタンクTに常時
連通している。かかるプライマリピストン15に
はプライマリバルブ機構20が組付けられてお
り、かつ同ピストン15とセカンダリピストン1
4間にプライマリリターンスプリング13bが介
装されている。
セカンダリピストン14は、プライマリピスト
ン15と同様その外周2箇所に嵌着したプライマ
リカツプ16cおよびセカンダリカツプ16dを
介して液密的かつ長手方向に摺動可能に嵌挿され
ていて、内孔11aの先端部との間にセカンダリ
圧力室R3を形成し、かつ両カツプ16c,16
d間にセカンダリ補給室R4を形成している。圧
力室R3はシリンダボデー11に設けたアウトレ
ツトポート11cを通して他方のブレーキ液圧管
路に常時連通し、また補給室R4はリザーバタン
クTに常時連通している。かかるセカンダリピス
トン14にはセカンダリバルブ機構30が組付け
られており、かつ同ピストン14とストツパケー
ス12間にセカンダリリターンスプリング13a
が介装されている。
しかして、プライマリバルブ機構20は、プラ
イマリピストン15の先端部に設けた凹所15a
内に組付けられて圧力室R1とリザーバタンクT
に連通する補給室R2との連通を断続するもの
で、コネクテイングロツドと一体のバルブロツド
21、弁体22および圧縮スプリング23を備え
ている。このバルブロツド21においては、その
首部21aにゴム製の弁体22が嵌着されてピス
トン15の凹所15a内に位置し、その脚部21
bがピストン15の軸方向の連通孔15b内に摺
動可能かつ液流通可能に延びている。なお、この
連通孔15bは圧力室R1と補給室R2とを連通
させる。弁体22はピストン15の凹所15aの
底部である弁座15cに対向し、これに着脱する
ことにより圧力室R1と補給室R2との連通を断
続する。圧縮スプリング23は、凹所15a内に
てピストン15の先端部に嵌合したスプリングリ
テーナ41とバルブロツド21の頭部21c間に
介装され、弁体22を弁座15cに向けて付勢し
ている。
バルブロツド21の頭部21cにこれと一体的
に設けたコネクテイングロツド42は、プライマ
リピストン15の先端部に嵌合したスプリングリ
テーナ41とセカンダリピストン14の後端部に
嵌合したスプリングリテーナ43とをピストン1
4の摺動方向にて近接移動可能かつ所定量以上離
間不能に連結していて、その両端に設けた係合部
42a,42bにて各リテーナ41,43に係合
されるようになつている。各リテーナ41,43
においては、一方のリテーナ41がプライマリピ
ストン15に対してその摺動方向に移動可能に組
付けられ、かつコネクテイングロツド42により
図示非作動位置に位置決めされたリテーナ41に
対するピストン15の離間方向への移動量がピス
トン15の外周に設けた環状溝15dとリテーナ
41のの一部を環状溝15d内に折り曲げて形成
した爪41aからなる移動量規定手段によつて所
定量L1に規定されており、また他方のリテーナ
43がセカンダリピストン14に移動不能に嵌合
固着されていて、これら両リテーナ41,43間
にリターンスプリング13bが介装されている。
リターンスプリング13bは圧縮スプリングで
あり、両ピストン14,15を離間する方向に付
勢してコネクテイングロツド42の各係合部42
a,42bを各リテーナ41,43に係合させて
いる。これにより、弁体22は圧縮スプリング2
3に抗して弁座15cから所定間隔離間して圧力
室R1と補給室R2とを連通させていて、プライ
マリピストン15がリターンスプリング13bに
抗して摺動するとコネクテイングロツド42が長
手方向に移動可能となり、圧縮スプリング23の
付勢力にて弁体22が弁座15cに着座して圧力
室R1と補給室R2との連通を遮断する。
セカンダリバルブ機構30は、セカンダリピス
トン14の先端部に設けた凹所14a内に組付け
られて圧力室R3とリザーバタンクTに連通する
補給室R4との連通を断続するもので、プライマ
リバルブ機構20と同様バルブロツド31、弁体
32および圧縮スプリング33を備えている。こ
のバルブロツド31においても、その首部31a
にゴム製の弁体32が嵌着されて凹所14a内に
位置し、その脚部31bがピストン14の軸方向
の連通孔14b内に摺動可能にかつ液流通不能に
延びている。弁体32はピストン14の凹所14
aの底部である弁座14cに対向し、これに着脱
することにより圧力室R3と補給室R4との連通
を断続する。圧縮スプリング33は、凹所14a
内にてピストン14の先端部に嵌合したスプリン
グリテーナ44とバルブロツド31の頭部31c
間に介装され、弁体32を弁座14cに向けて付
勢している。
バルブロツド31の頭部31cにこれと一体的
に設けたコネクテイングロツド45は、セカンダ
リピストン14の先端部に嵌合したスプリングリ
テーナ44と内孔11aの先端部に配置したスト
ツパケース12とをピストン14の摺動方向にて
近接移動可能かつ所定量以上離間不能に連結して
いて、その両端に設けた係合部45a,45bに
てストツパケース12とリテーナ44に係合され
るようになつている。ストツパケース12はシリ
ンダボデー11に進退可能に螺着したストツパボ
ルト46により内孔11aの底部に取外し可能に
固定されていて、その外周にスプリングリテーナ
47が固着されている。一方、リテーナ44はセ
カンダリピストン14に対してその摺動方向に移
動可能に組付けられ、かつコネクテイングロツド
45により図示非作動位置に位置決めされたリテ
ーナ44に対するピストン14の離間方向への移
動量がピストン14の外周に設けた環状溝14d
とリテーナ44の一部を環状溝14d内に折り曲
げて形成した爪44aからなる移動量規定手段に
よつて所定量L2に規定されており、このリテー
ナ44とリテーナ47間にリターンスプリング1
3aが介装されている。
リターンスプリング13aは圧縮スプリングで
あり、セカンダリピストン14をストツパケース
12から離間する方向に付勢してコネクテイング
ロツド45の各係合部45a,45bをストツパ
ケース12とリテーナ44に係合させている。こ
れにより、弁体32は圧縮スプリング33に抗し
て弁座14cから所定間隔離間して圧力室R3と
補給室R4とを連通させていて、セカンダリピス
トン14がリターンスプリング13aに抗して摺
動するとコネクテイングロツド45が長手方向に
移動可能になり、圧縮スプリング33の付勢力に
て弁体32が弁座14cに着座して圧力室R3と
補給室R4との連通を遮断する。
このように構成したマスタシリンダにおいて
は、プライマリピストン15の後端部に図示しな
いブレーキブースタのオペレーシヨンロツドが係
合していて、同ピストン15はブレーキペダルの
踏込操作によりリターンスプリング13bに抗し
て図示左方に摺動する。これにより、バルブ機構
20の弁体22が弁座15cに着座して圧力室R
1と補給室R2との連通を遮断して圧力室R1内
の液圧を昇圧し、当該液圧を一方のブレーキ液圧
管路に付与し同時にセカンダリピストン14をリ
ターンスプリング13aに抗して図示左方へ摺動
させる。この結果、バルブ機構30の弁体32が
弁座14cに着座して圧力室R3と補給室R4と
の連通を遮断して圧力室R3内の液圧を昇圧し、
当該液圧が他方のブレーキ液圧管路に付与されて
前後両輪が制動される。また、ブレーキペダルの
踏込操作を解除すると、各ピストン14,15は
各リターンスプリング13a,13bの作用にて
非作動位置に復帰し、各圧力室R1,R3は各補
給室R2,R4に連通してリザーバタンクTと同
圧になる。
ところで、ブレーキペダルを一旦踏込んだ後完
全に復帰させることなく再度踏込むという間欠的
に二度踏込操作すると、この間に補給室R2,R
4の一方また両方から圧力室R1,R3の一方ま
たは両方へプライマリカツプ16a,16cの一
方または両方を撓ませて作動液が流入することが
ある。この流入した作動液はブレーキペダルの復
帰時に圧力室R1,R3の一方または両方に残圧
を生じさせ、バルブ機構20,30の一方または
両方にバルブ封じ込め現象を生じさせるおそれが
ある。
しかしながら、本実施例のマスタシリンダにお
いては、図示非作動位置にある各リテーナ41,
44に対して各ピストン15,14が離間方向
(図示右方)へ所定量L1,L2移動可能となつ
ている。このため、圧力室R1のみに残圧が存在
してバルブ機構20における弁体22が伸張状態
にて弁座15cに着座するような場合には、ピス
トン15が図示右方へまたはピストン14が図示
左方へ所定量L1移動して弁体22を弁座15c
から引離し、圧力室R1と補給室R2とを連通さ
せる。また、圧力室R3のみに残圧が存在してバ
ルブ機構30における弁体32が伸張状態にて弁
座14cに着座するような場合には、ピストン1
4が図示右方へ所定量L2移動して弁体32を弁
座14cから引離し、圧力室R3と補給室R4と
を連通させる。さらにまた、両圧力室R1,R3
に残圧が存在して両弁体22,32が両弁座15
c,14cにそれぞれ着座するような場合には、
ピストン15が右方へ所定量L1移動するととも
にピストン14が右方へ所定量L2移動し、両圧
力室R1,R3と両補給室R2,R4とをそれぞ
れ連通させる。従つて、本実施例のマスタシリン
ダによれば、バルブ封じ込め現象が生じて各圧力
室R1,R3に残圧が存在するようなことはな
く、当該残圧に起因してブレーキの引摺りが発生
することはない。
なお、本実施例のマスタシリンダにおいては、
両ピストン14,15、ストツパケース12およ
び両バルブ機構20,30をコネクテイングロツ
ド42,45により互に連結して一組立体に構成
しているため、これらのシリンダボデー11の内
孔11a内に対する組付け、取外しが容易であ
る。また、シリンダボデー11に進退可能に螺着
したストツパボルト46によりストツパケース1
2を内孔11a内に固定しているので、上記組立
体の全ての構成部材はストツパボルト46の作用
にて位置決めされ、他に特別の位置決め手段を必
要としないとともにストツパボルト46を取外す
ことにより上記組立体を一体的に内孔11a内か
ら取外すことができる。さらにまた、各バルブロ
ツド21,31をそれらの脚部21b,31bに
て各ピストン15,14の連通孔15b,14b
にガイドされるように構成しているので、各弁体
22,32の各弁座15c,14cに対するシー
ル性が良好である。
なお、本考案においてはシングルのマスタシリ
ンダに実施することもでき、この場合には例えば
上記実施例におけるプライマリピストン15、バ
ルブ機構20、リターンスプリング13b等を省
略したごとき構成とすればよい。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例に係るタンデムマスタ
シリンダの縦断面図である。 符号の説明、11……シリンダボデー、12…
…ストツパケース、13a,13b……リターン
スプリング、14,15……ピストン、14d,
15d……環状溝、20,30……バルブ機構、
22,32……弁体、23,33……圧縮スプリ
ング、41,43,44……リテーナ、41a,
44a……爪、42,45……コネクテイングロ
ツド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダボデーの内孔内に液密的かつ摺動可能
    に嵌挿され同内孔内に液圧管路に常時連通する圧
    力室およびリザーバタンクに常時連通する補給室
    を形成するピストンと、このピストンの先端部に
    設けられて前記圧力室側に開口する凹所に前記ピ
    ストンの摺動方向へ移動可能に嵌挿され同凹所の
    底部に設けた弁座に対して脱着して前記ピストン
    に設けた連通孔を通してなされる前記圧力室と補
    給室との連通を遮断させる弁体と、前記ピストン
    の凹所に介装され前記弁体を前記弁座に向けて付
    勢する第1の圧縮スプリングと、前記弁体と連結
    し前記圧力室の先端部側に配置した支持部材と前
    記ピストンの先端部に嵌合したリテーナとを前記
    ピストンの摺動方向にて近接移動可能かつ所定量
    以上離間不能に連結するコネクテイングロツド
    と、前記支持部材とリテーナ間に介装されてこれ
    ら両者を互に離間する方向に付勢し前記コネクテ
    イングロツドをこれら両者に係合して前記弁体を
    前記弁座から所定間隔離間させる第2の圧縮スプ
    リングを備えてなるマスタシリンダにおいて、前
    記支持部材を前記シリンダボデーに固定手段を用
    いて固定するとともに、前記リテーナを前記ピス
    トンに対してその摺動方向に移動可能に組付け、
    かつ前記コネクテイングロツドにより位置決めさ
    れる前記リテーナに対する前記ピストンの離間方
    向への移動量を移動量規定手段によつて所定量に
    規定したことを特徴とするマスタシリンダ。
JP1985100857U 1985-07-02 1985-07-02 Expired JPH0348932Y2 (ja)

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US06/878,662 US4707989A (en) 1985-07-02 1986-06-26 Master cylinder
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