JPH0343518B2 - - Google Patents

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JPH0343518B2
JPH0343518B2 JP58188232A JP18823283A JPH0343518B2 JP H0343518 B2 JPH0343518 B2 JP H0343518B2 JP 58188232 A JP58188232 A JP 58188232A JP 18823283 A JP18823283 A JP 18823283A JP H0343518 B2 JPH0343518 B2 JP H0343518B2
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JP
Japan
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gear
pipe
speed
hole
shaft
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JP58188232A
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JPS6081595A (ja
Inventor
Koji Nishio
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6081595A publication Critical patent/JPS6081595A/ja
Publication of JPH0343518B2 publication Critical patent/JPH0343518B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/0421Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like
    • F16H57/0426Means for guiding lubricant into an axial channel of a shaft
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0493Gearings with spur or bevel gears
    • F16H57/0494Gearings with spur or bevel gears with variable gear ratio or for reversing rotary motion

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  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の技術分野〕 本発明は、回転シヤフト外周を軸方向穴及び径
方向孔を介して潤滑する潤滑機構に関する。
〔従来例〕
従来の回転シヤフト外周の潤滑機構としては、
例えば昭和56年6月に日産自動車株式会社が発行
したNISSANサービス周報第440号に記載される
ようなものがある。即ち、この潤滑機構は、回転
シヤフトの端面開口から連続して形成された軸方
向穴と、この軸方向穴から径方向に延びて外周に
開口した径方向孔とを有し、前記軸方向穴内にパ
イプの先端が挿入され、このパイプの後端は回転
しない部分に支持されていて、パイプの内部を経
て軸方向穴に潤滑液を案内供給し、径方向孔を経
由して回転シヤフト外周を潤滑するものである。
前記径方向孔は、回転シヤフトの軸方向に複数設
けられていて、パイプ先端から供給された潤滑液
は、軸方向穴を通過して径方向孔に順次供給され
る。
しかしながら、従来の前記潤滑機構にあつて
は、軸方向に設けられた複数の径方向孔の何れ迄
にもパイプ先端が達していない構成になつてい
た。このため、複数の径方向孔にあつては、パイ
プ先端からの遠近差が大になるから、各径方向孔
にあつては、パイプ先端に近いものと遠いものと
では、潤滑液の供給量は前者が後者よりも大にな
る。このため、前記従来例では回転シヤフト外周
に供給される潤滑液の量が軸方向において相違
し、その結果潤滑の程度が軸方向において不均一
になる恐れがあつた。
これを解決するためには、パイプから供給する
潤滑液量を増大することも考えられるが、この手
段によつては、パイプ先端に近い径方向孔には潤
滑液が過分に供給されることもあつて、供給のた
めの駆動力及び潤滑液供給総量を大にしなければ
ならないという不具合がある。また別の解決手段
としては、径方向孔の径をパイプから距離に比例
して大にすることも考えられるが、この手段によ
れば、各径方向孔をその径を個別に変えて開設し
なければならないため製造コストが大になる不具
合となる。
〔発明の目的〕
本発明は、このような従来の不具合に着目して
なされたものであり、パイプ先端を、複数の径方
向孔のうち回転シヤフトの前記端面に最も近い径
方向孔よりも軸方向穴の奥側に延長配置すること
により、潤滑液供給総量を増大することなく且つ
径方向孔の径を変えることもなく、各径方向孔へ
の潤滑液供給総量を可及的に均一にすることを目
的としている。
〔発明の構成〕
本発明は、端面開口から連続して形成された軸
方向穴、及び軸方向穴から径方向に延びて外周に
開口した径方向孔を各有する回転シヤフトと、非
回転部分に支持され、且つパイプの先端が回転シ
ヤフトの軸方向穴に挿入されてパイプの内部を経
て軸方向穴に潤滑液を案内する潤滑液案内部材
と、を備え、前記径方向孔が回転シヤフトの軸方
向に複数設けられてなる回転シヤフト外周の潤滑
機構において、前記潤滑液案内部材のパイプ外周
面を先細りのゆるやかなテーパに形成して、この
パイプ外周と前記パイプが挿入された回転シヤフ
トの軸方向穴内周との間に、パイプ先端側が広く
回転シヤフトの端面側が狭い〓間を介在させると
ともに、パイプ先端を、複数の径方向孔のうち回
転シヤフトの前記端面に最も近い径方向孔よりも
軸方向穴の奥側に延長配置した回転シヤフト外周
の潤滑機構にかかる。
〔実施例〕
次に本発明を、第1図以下に示す実施例に基づ
いて説明する。第1図はトランスアクスル形手動
変速機と歯車列と終減速機及び差動装置とを示す
ものであり、1はクラツチハウジング、2はトラ
スミツシヨンケースであつて、両者1,2と一体
の延長部分によりデイフアレンシヤルハウジング
3が構成される。トランスミツシヨンケース2に
は、インプツトシヤフト100とメーンシヤフト
200とリバースアイドラギヤシヤフト300と
が夫々平行に架設される。
インプツトシヤフト100は、軸受101,1
02により回転自在に支持され、且つ一端がクラ
ツチハウジング1内に突出しており、その突出端
に、図示しないクラツチ装置のクラツチデイスク
がスプライン結合している。103はそのクラツ
チ装置を操作するためのクラツチレリーズベアリ
ングである。インプツトシヤフト100には軸受
101側から軸受102方向に、1速ギヤ11
0、リバースギヤ160、2速ギヤ120、3速
ギヤ130、4速ギヤ140、5速ギヤ150が
順次設けられる。
1速ギヤ110、リバースギヤ160、2速ギ
ヤ120はいずれもインプツトシヤフト100と
一体に形成され、また3速ギヤ130、4速ギヤ
140、5速ギヤ150は、インプツトシヤフト
100に回転自在に直接外嵌される。3速ギヤ1
30と4速ギヤ140との間には、インプツトシ
ヤフト100に3−4速同時装置131が設けら
れ、また5速ギヤ150と軸受102との間に
は、インプツトシヤフト100に5速同期装置1
51が設けられる。
メーンシヤフト220は円錐ころ軸受201,
202により回転自在に支持されていて、これに
は、アウトプツトギヤ270、1速メーンギヤ2
10、リバースメーンギヤ260、2速メーンギ
ヤ220、3速メーンギヤ230、4速メーンギ
ヤ240、5速メーンギヤ250が設けられる。
アウトプツトギヤ270はメーンシヤフト200
と一体に形成され、また1速メーンギヤ210、
2速メーンギヤ220はメーンシヤフト200に
回転自在に直接外嵌され、3速メーンギヤ23
0、4速メーンギヤ240、5速メーンギヤ25
0はメーンシヤフト200にスプライン嵌合して
一体回転するようになつている。1速メーンギヤ
210と2速メーンギヤ220との間にはメーン
シヤフト200に1−2速同期装置211が設け
られ、この同期装置211のカツプリングスリー
ブ212にリバースメーンギヤ260が形成され
る。
1速ギヤ110と1速メーンギヤ210、2速
ギヤ120と2速メーンギヤ220、3速ギヤ1
30と3速メーンギヤ230、4速ギヤ140と
4速メーンギヤ240、5速ギヤ150と5速メ
ーンギヤ250とは、夫々常時噛み合う。
リバースアイドラギヤシヤフト300は、先端
がトランスミツシヨンケース2のフロントカバー
22に嵌入され、後端に固定されるブラケツト2
3がトランスミツシヨンケース2にボルト24止
めされていて、このブラケツト23及びボルト2
4により回転止めされている。かかるリバースア
イドラギヤシヤフト300には、リバースアイド
ラギヤ360が回転及び軸方向の摺動を可能にし
て外嵌される。第3図においては、インプツトシ
ヤフト100及びメーンシヤフト200の部分と
リバースアイドラギヤシヤフト300の部分との
断面が同一平面における断面ではないため、リバ
ースアイドラギヤ360とリバースメーンギヤ2
60とは隔離されているように図示されている
が、リバースアイドラギヤ360は鎖線位置にあ
るときにリバースギヤ160及びリバースメーン
ギヤ260に同時に噛合してインプツトシヤフト
100の回転をメーンシヤフト200に伝達する
ようになつている。
インプツトシヤフト100の前記クラツチとは
反対側の端部には、中心に軸方向に延びる軸方向
穴170が穿設され、この軸方向穴170からイ
ンプツトシヤフト100の外周に向けて径方向孔
171,172,173が穿設される。この様子
は、特に第3図に拡大して詳細に示してある。径
方向孔171の外端は5速ギヤ150の内面に臨
み、径方向孔172の外端は4速ギヤ140の内
面に臨み、径方向孔173の外端は3速ギヤ13
0の内面に臨んで、インプツトシヤフト100と
前記各ギヤとの間を後述のように潤滑にするよう
にしてある。104,105,106は、インプ
ツトシヤフト100外周の周溝であり、径方向孔
171,172,173の外端と個別に連通して
いる。
軸方向穴170には、第2,3図にも示される
潤滑液案内部材4を配置する。潤滑液案内部材4
は、先端が径方向孔171を過ぎて径方向孔17
2側に延びたパイプ41と、これの端部に一体に
形成されたフランジ42と、フランジ42の外周
近くにおけるパイプ41側の面に一体形成した突
起44とからなり、全体が合成樹脂からなつてい
て、パイプ41は基端を除く殆どが軸方向穴17
0に挿入される。パイプ41外径は、軸方向穴1
70との間に多少の隙間をもつ程度にしてあり、
しかも先端に向けて僅かに径が小さくなるように
テーパをなす。従つて、軸方向穴170とパイプ
41との隙間は、パイプ41先端に近づく程僅か
ながら大になる。またパイプ41基端は、トラン
スミツシヨンケース2の内端部に形成された空隙
25に連通しており、この空隙25には図示しな
い経路により潤滑液が導入されるようになつてい
る。フランジ42の突起44は軸受102の外輪
内面に嵌合しており、且つフランジ42の外縁部
は、軸受102の外輪とトランスミツシヨンケー
ス2との間に挟圧されて、潤滑液案内部材4全体
を回転不能にしている。
メーンシヤフト200の、前記クラツチ側端部
にも軸方向穴280が開設され、これと1速メー
ンギヤ210、2速メーンギヤ220内面との間
には径方向孔281,282が形成される。ま
た、軸方向穴280の開口部には、潤滑液案内部
材5が配置されて、空隙26に図示しない経路で
供給された潤滑液を軸方向穴280内に導入し、
さらに径方向孔281,282を介して、メーン
シヤフト200と1速メーンギヤ210、2速メ
ーンギヤ220との間を潤滑するようにしてあ
る。
デイフアレンシヤルハウジング3の内部には、
軸受401,402によりデイフアレンシヤルギ
ヤケース400が回転自在に支持さている。デイ
フアレンシヤルギヤケース400にはリングギヤ
420がボルト421により固定される。ボルト
421はデイフアレンシヤルギヤケース400の
フランジ410とリングギヤ420の内向きフラ
ンジ422とを圧接固定している。リングギヤ4
20は前記アウトプツトギヤ270に常時噛合し
て、終減速機を構成する。
デイフアレンシヤルギヤケース400の内部に
はピニオンメートシヤフト430が架設されてピ
ン431で抜け止めされ、ピニオンメートシヤフ
ト430には2つのピニオンギヤ440を対向し
て回転自在に外嵌し、両ピニオンギヤ440には
2つのサイヤギヤ450を個別に噛合させて差動
装置を構成している。両サイドギヤ450には、
外端に駆動用前輪を取りつけた2つのドライブシ
ヤフト(図中略)の内端が個別に固定される。4
60はスピードメータ用のリングギヤである。
次に作用を説明する。
第1図の変速機は中立位置を示しており、エン
ジンからクラツチを介してインプツトシヤフト1
00に伝達される回転力により、インプツトシヤ
フト100と一体に1速ギヤ110、リバースギ
ヤ160、2速ギヤ120が回転し、従つて1速
メーンギヤ210、2速メーンギヤ220も常時
回転する。しかし、この中立位置では3速ギヤ1
30、4速ギヤ140、5速ギヤ150リバース
アイドラギヤ360には回転力は伝達されず、ま
た1速メーンギヤ210、2速メーンギヤ220
も空転しているだけであるから、メーンシヤフト
200にはエンジンの回転力はまだ伝達されてい
ない。
そこで、前進1速位置にシフトすると、1−2
速同期装置211が1速側に作動して、この同期装
置211を介して1速メーンギヤ210の回転力
をメーンシヤフト200に伝達させる。かくし
て、1速ギヤ110と1速メーンギヤ210との
変速比によりメーンシヤフト200が回転し、こ
れと一体に回転するアウトプツトギヤ270から
リングギヤ420に回転力が伝達されて、デイフ
アレンシヤルギヤケース400を減速して回転さ
せる。そしてデイフアレンシヤルギヤケース40
0の前記回転により、ピニオンメートシヤフト4
30がその長手方向中央を中心に旋回してピニオ
ンギヤ440を円軌道上で回転移動させ、以て両
サイドギヤ450を、夫々の差動を許容しつつ回
転させる。このサイドギヤ450の回転がそのま
まドライブシヤフトを介して駆動輪(前輪)に伝
達される。
また、前進2速位置にシフトすると、1−2速
同期装置211が2速側に作動して、この同期装
置211を介して2速メーンギヤ220の回転力
をメーンシヤフト200に伝達させる。かくし
て、2速ギヤ120と2速メーンギヤ220との
変速比によりメーンシヤフト200が回転する。
次に前進第3速位置にシフトすると、3−4速同
期装置131が3速側に作動してインプツトシヤ
フト100と3速ギヤ130とを一体に回転させ
る。そして3速ギヤ130の回転力は、これと常
時噛合する3速メーンギヤ230を介してメーン
ギヤ200に伝達される。前進4速位置へのシフ
トによつては、3−4速同期装置131が4速側
に作動してインプツトシヤフト100と4速ギヤ
140とを一体回転させる。そこで4速ギヤ14
0の回転力は、4速メーンギヤ240を介してメ
ーンシヤフト200に伝達される。さらに、前進
5速位置にシフトされると、5速同期装置151
が作動してインプツトシヤフト100と5速ギヤ
150とを一体回転させ、5速ギヤ150の回転
力は、5速メーンギヤ250を介してメーンシヤ
フト200に伝達される。これら各シフト位置に
おけるメーンシヤフト200の回転力は、いずれ
も前記と同様に差動装置を経て駆動輪に伝達され
る。
また、後進位置にシフトされると、リバースア
イドラギヤ360がリバースアイドラギヤシヤフ
ト300上を第1図の鎖線の位置に摺動して、リ
バースギヤ160及びリバースメーンギヤ260
に噛合する。これにより、リバースギヤ160の
回転力がリバースアイドラギヤ360を介してリ
バースメーンギヤ260に伝達され、この回転力
がさらに、リバースメーンギヤ260が形成され
たカツプリングスリーブ212と一体回転するメ
ーンシヤフト200に伝達される。この場合、前
記回転力伝達経路にリバースアイドラギヤ360
が介在しているため、メーンシヤフト200は、
前記前進1〜5速の場合とは逆方向に回転する。
そして、メーンシヤフト200の回転力は前記同
様の経路を経て駆動輪に伝達されるが、回転方向
は逆になる。
次に、インプツトシヤフト100と3速ギヤ1
30、4速ギヤ140、5速ギヤ150との間の
潤滑について説明すると、図示しない経路により
空隙25に供給された潤滑液は、潤滑液案内部材
4のパイプ41から軸方向穴170に導入され
る。そして潤滑液は、軸方向穴170から径方向
孔171,172,173を夫々経由して周溝1
04,105,106に至り、ここでインプツト
シヤフト100の外面の周方向に案内され、各ギ
ア130,140,150とインプツトシヤフト
100との間に供給されて、各摩擦部分を潤滑す
る。ここで、パイプ41の先端は径方向孔171
を過ぎて径方向孔172方向にまで延びているた
め、軸方向穴170の奥方の径方向孔173にま
でも潤滑液は充分に供給される。
このように、パイプ41が奥に延びていると軸
方向穴170の奥方にまで潤滑液が充分に供給さ
れる理由は、パイプ41は回転しない部分に支持
されているため、その内部においては潤滑液に遠
心力が作用せず、従つて潤滑液が遠心方向に押し
つけられることがないから、その流動抵抗が極め
て小さくなるためである。また径方向孔171へ
の潤滑液の供給は、パイプ41先端から、パイプ
41外周と軸方向穴170内周との隙間を経由し
て行われる。パイプ41先端と軸方向穴170と
は比較的近い距離にあるため、前記のように隙間
を経由しても軸方向穴170には充分な潤滑液が
供給される。
かくして、従来は径方向孔173,172から
遠かつたパイプ41先端がこの実施例では近づい
たため、従来は不足になる恐れのあつた径方向孔
173,172への潤滑液供給量も、この実施例
にあつては充分になる一方、径方向孔171への
潤滑液の供給も、パイプ41の出口である先端か
らその外側を経てなされるため、充分になされ
て、各径方向孔171,172,173への供給
潤滑液量も均一に近づいた。特に、パイプ41は
先端が順次細くなるテーパをなすため、インプツ
トシヤフト100とパイプ41との隙間に入つた
潤滑液は、その隙間をインプツトシヤフト100
端面方向にまで逆流しにくくなつている。
第4図は、本発明の第2実施例を示す図であ
り、パイプ41先端が径方向孔171,172を
オーバラツプして、径方向孔172の奥側にまで
延びた例を示している。そして、パイプ41にお
ける、径方向孔171に対応する位置には、連通
孔45を開口して、パイプ41先端から遠くなつ
た径方向孔171に対して中途から潤滑液を供給
できるようにしてある。径方向孔172に対して
は、第1実施例(特に第3図)の径方向孔171
と同様に、軸方向穴170内周とパイプ41外周
との隙間を介して潤滑液を供給できるようにして
ある。他の構成及び作用は、前記第1実施例と同
様である。
第5図は、本発明の第3実施例を示す図であ
り、前記第2実施例の、径方向孔171に対応す
る連通孔45の径を拡大するとともに、径方向孔
172に対応する位置に小径の連通孔46を開設
した例である。径方向孔172には、連通孔46
から供給される潤滑液の他に、パイプ41先端か
ら軸方向孔170とパイプ41との隙間を経由し
て供給される潤滑液があるため、連通孔46の径
が小になつている。他の構成及び作用は、前記第
1実施例と同様である。
なお、各径方向孔171,172,173相互
の距離等の条件に応じて連通孔45,46の有
無、及びその径を設定することにより、各径方向
孔への潤滑液の供給量は可及的に均一になる。
なお、これらの実施例は、本発明を手動変速機
のインプツトシヤフト100を回転シヤフトとし
て適用したが、回転シヤフトとしては、メーンシ
ヤフト200でもよいし、また変速機とは別の装
置において回転するシヤフトに適用してもよいこ
とは勿論である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、潤滑液
案内部材のパイプ外周と回転シヤフトの軸方向穴
内周との間に隙間を介在させるとともに、パイプ
先端を、複数の径方向孔のうち回転シヤフトの端
面に最も近い径方向孔よりも軸方向穴の奥側に延
長配置した。このため、軸方向穴の奥側にある径
方向孔に対してパイプ先端が近づくため、その径
方向孔への潤滑液の供給は充分になされる。また
パイプがオーバラツプした径方向孔には、パイプ
先端から、パイプと軸方向穴との間の隙間を経由
して、これにも不足なく潤滑液が供給される。か
くして、潤滑液の供給総量を増加することなく、
また径方向孔の径を変化させることもなく、潤滑
液を各径方向孔に可及的に均一に供給することが
できる効果がある。
特に、本発明は、潤滑液案内部材のパイプ回転
シヤフトに挿入するものであり、前記パイプと回
転シヤフトとの間の隙間を利用して、パイプ先端
からの潤滑液を逆流させ、複数の径方向孔のうち
回転シヤフトの前記端面に最も近い径方向孔にも
潤滑液を円滑に供給するものであつて、本発明の
潤滑液案内部材は非回転部分に支持されるもので
あるから、これにより、案内される潤滑液には遠
心力が作用しないために、潤滑液のパイプ内での
進行の円滑性が確保され、以て充分な量の潤滑液
を供給することができる。また、本願発明の潤滑
液案内部材のパイプは外面が先細りのテーパをな
しているため、回転シヤフトとの〓間が、パイプ
先端において広く且つ反対側において狭くなつて
いる。このため、パイプ先端からパイプ外部を逆
流する潤滑液は途中の径方向孔には供給される
が、ここからさらに逆流して回転シヤフトの端面
にまで至ることを抑制することができるという効
果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す全体の断面
図、第2図は潤滑液案内部材の斜視図、第3図は
第1図の要部拡大図、第4図は第2実施例の要部
拡大断面図、第5図は第3実施例の要部拡大断面
図である。 1……クラツチハウジング、2……トランスミ
ツシヨンケース、3……デイフアレンシヤルハウ
ジング、4……潤滑液案内部材、41……パイ
プ、42……フランジ部、44……突起、45,
46……連通孔、100……インプツトシヤフ
ト、(回転シヤフト)、200……メーンシヤフ
ト、300……リバースアイドラギヤシヤフト、
400……デイフアレンシヤルギヤケース、43
0……ピニオンメートシヤフト、440……ピニ
オンギヤ、450……サイドギヤ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 端面開口から連続して形成された軸方向穴、
    及び軸方向穴から径方向に延びて外周に開口した
    径方向孔を各有する回転シヤフトと、非回転部分
    に支持され、且つパイプの先端が回転シヤフトの
    軸方向穴に挿入されてパイプの内部を経て軸方向
    穴に潤滑液を案内する潤滑液案内部材と、を備
    え、前記径方向孔が回転シヤフトの軸方向に複数
    設けられてなる回転シヤフト外周の潤滑機構にお
    いて、前記潤滑液案内部材のパイプ外周面を先細
    りのゆるやかなテーパに形成して、このパイプ外
    周と前記パイプが挿入された回転シヤフトの軸方
    向穴内周との間に、パイプ先端側が広く回転シヤ
    フトの端面側が挟い〓間を介在させるとともに、
    パイプ先端を、複数の径方向孔のうち回転シヤフ
    トの前記端面に最も近い径方向孔よりも軸方向穴
    の奥側に延長配置したことを特徴とする回転シヤ
    フト外周の潤滑機構。
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