JPH0339924B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、棒状材料を貯蔵していて切断機へプ
ログラム制御によつて自動的に供給する貯蔵装置
であつて、材料の長手方向に対して横方向に並べ
られてかつ互いに上下に配置された支持アームに
よつて形成された複数のたな段スペースを有して
おり、たなフレーム間の通路に対して横方向にた
なフレーム上方を走行可能並びにたなフレーム間
の通路内を上下に走行可能なクレーンブリツジを
設けてあり、クレーンブリツジがたな段スペース
から材料を取り出して、搬送しかつ再びたな段ス
ペース内に戻す機構を有しており、更に１つのた
な段の位置を占めてほぼ水平な支持面を形成し両
方の回転方向に駆動可能なロールガングを設けて
あり、このロールガングがロールガング上に置か
れた材料を、材料の長手方向で見てたなフレーム
の外側に配置された切断機に供給し、かつ切断機
から材料の加工の後に戻すようになつており、ロ
ールガングのたなフレーム範囲内の長手方向区分
が材料交換のために鉛直方向に切断機への材料供
給位置から下方へ摺動可能であり、ロールガング
の上側のたな段スペースが材料交換のためのスペ
ースとして解放されており、クレーンブリツジの
材料受取り機構がたな段スペースの支持アーム間
及びロールガングのロール間を通過可能である形
式のものに関する。

上記形式を有する装置は、ドイツ連邦共和国特
許第2925469号明細書に基づいて公知である。こ
の場合、既に加工された材料がロールガングの下
降によつて移し台車に載せられ、続いてその台車
が当該の材料を水平方向でたなフレーム間通路内
に運ぶ間に、次に加工されるべき材料がクレーン
ブリツジの材料受取り機構によつてロールガング
の上の解放スペース内に既に運ばれて保持されて
いる。続いてロールガングが所定の通常高さ又は
所定の作業位置に動き、そこで次に加工されるべ
き材料がクレーンブリツジによつてロールガング
上に載せられる。次にこのロールガングがその材
料を加工のために切断機に運びかつ加工後に取り
戻す作業をし、その間にクレーンブリツジがたな
フレーム間通路内を後進しつつ前記の移し台車上
の加工済み材料を受取つて所定の貯蔵場所に戻し
運び、そして新たに材料を取りに行き再びロール
ガング上方の解放スペース内でその材料を保持し
て次に加工されるものとして供するようになつて
いる。

これによつて、加工済みの材料と次に加工され
るべき材料との間の交換時間を既存の装置におけ
るよりも著しく短縮し、しかも軽量かつ簡単な接
触部を形成するというこの公知装置の目的は達成
されている。しかしこの解決方法は特に交換時間
に関して一応成果を得ているが、それは付加的な
構造経費を伴う付加装置を必要とする以外にも、
ロールガングの下側及びたなフレーム間通路の方
向での付加的スペースを必要とし、従つてこの公
知装置の構造は相応して高価なものとなつてい
る。

本発明の課題は冒頭に述べた形式の装置を更に
改良して、材料交換時間に関して一層の時間節約
を可能とすると共に、装置の構造を著しく簡略化
しかつ必要運動スペースを少なくししかも生産コ
ストを減少せしめるものを提供することである。
またこの際に、ロールガングに関して既存の構成
部材が僅かな変更又は補充によつて利用可能でな
ければならない。

上記の課題は本発明によれば、ロールガングの
上側のたな段スペースを解放して形成したスペー
スに、ほぼ水平な支持面を形成しかつ両方の回転
方向に駆動可能な第２のロールガングを設けてあ
り、この第２のロールガングがクレーンブリツジ
の各材料受取り機構間を通過可能なロールから成
つていてかつ別のロールガングと一緒に鉛直方向
に切断機への材料供給位置へ移動可能になつてお
り、両方のロールガングが鉛直方向に移動可能に
案内された共通の往復台に配置されていることに
よつて解決された。

この本発明の構成によれば、第１のロールガン
グ用の案内往復台が同時に第２のロールガングを
保持して一緒に鉛直方向摺動し、またこの相上下
して配置された両方のロールガングがどちらも交
換ステーシヨンとして機能し、このロールガング
に次に加工されるべき材料が供給されそして切断
機での処理後にその加工済み材料が再びロールガ
ングに戻し取られる。また一方のロールガング上
の材料が加工されている間に、そのロールガング
の上方又は下方にある他方のロールガングに材料
の搬送及び搬出が行なわれる。つまり本発明によ
る交換ステーシヨンの形成においては構造上は第
２のロールガングを付加的スペースの必要なしに
たなフレーム範囲に配設するだけで済み、何故な
ら本発明のロールガングは従来のものに対して、
その解放スペースに関してとロールガングの下に
用意されていた移し台車とに関しての機能を引き
受けるものであり、しかもたなフレーム間通路の
方向での付加的なスペースを必要としないからで
ある。従つて公知移し台車に必要だつた床上のガ
イド機構や、移し台車の運動に必要とされた駆動
及び制御手段等が不要となる。

本発明の１実施例によれば、往復台が所属のた
なフレームの支柱に移動可能に案内されていると
有利である。この手段によれば構造が単純化さ
れ、また材料交換時に両方のロールガングに相関
的に対応し合う規定された運動が必要とされると
いう本発明上の事実を利用すれば、駆動及び制御
機構も単純化される。

次に図示の実施例につき本発明を説明する。

図示の例において一連のたなフレーム１〜４が
並んで配置されており、これらのたなフレームは
同一の側に、図平面に対して垂直な方向で互いに
間隔を置いて配置されている多数の支持アーム５
を有していて、これにより互いに上下に位置する
多数のたな段スペースが形成されている。

図平面に対して垂直の方向に延びているこれら
のたなフレームの上方をまたぐように、図示され
ていない門形クレーンが走行可能であり、この橋
形クレーンの鉛直の支柱は、図平面に対して垂直
の方向でたなフレームの前後に配置されているレ
ール（やはり図示せず）上を走行する。橋形クレ
ーンのクレーンブリツジ６はたなフレーム間通路
内並びにたな段スペース内に移動可能である。ク
レーンブリツジ６はその下面に、図平面に対して
垂直の方向で互いに間隔をおいている多数のフオ
ーク７を有しており、材料を支持するフオーク上
面はクレーンブリツジ６のところから自由端部に
向つて僅かに下向きに傾斜しており、各フオーク
の自由端部には材料のためのストツパ９が設けら
れている。

たなフレーム３にはロールガング１０が、往復
台１１により鉛直方向で走行可能に配設されてい
る。ロールガング１０はやはり左に向つて僅かに
下向きに傾斜しており、材料１２が鉛直の案内ロ
ーラ１３によつて支えられるようになつている。

更にロールガング１０の上方には、たなフレー
ムのたな段スペース間隔１つ分に相応する距離を
おいて第２のロールガング１４が往復台１１に保
持されつつ配設されている。このロールガング１
４に属する接触ローラ１５にも、該ロールガング
１４の傾斜に従つて材料１６が支えられている。
第２のロールガング１４のロールはクレーンブリ
ツジ６の複数の材料受取り機構（フオーク７とス
トツパ９から成る）の間を上下に通過可能であ
る。

図面では丁度ロールガング１４が、切断機への
材料供給のための高さ位置にある。ユニツト１
０，１１，１４，１５が鉛直方向運動すると、ロ
ールガング１４が前記の材料供給位置から、たな
段スペース１つ分だけ上方に鎖線で示された位置
に達し、その際にロールガング１０の方はその上
の材料１２が前記の切断機への供給位置に達して
いる。

上記のユニツトを用いての、切断機のための材
料の交換は次のようにして行なわれる； 図面では丁度材料１６が加工されて切断機から
戻つて来た所である。この段階以前に既に材料１
２がクレーンによつてクレーンブリツジ６やフオ
ーク７やストツパ９を介して、ロールガング１０
上に載着されており、、その材料１２が次に加工
されることになる。続いてこのロールガング１
０，１４及びガイドとしての往復台１１から形成
されているユニツトが鎖線の位置まで上方に動か
され、そこで材料１２は加工処理に供されかつロ
ールガング１０によつて切断機へ送られる。これ
に対して鎖線位置に持上げられた加工済の材料１
６の方は、たなフレームの適当なたな段スペース
に戻される。この材料１６を受取つて所定のたな
段スペース内に運ぶために、クレーンブリツジユ
ニツト６，７，９が図示の位置から上方へそして
左方へ動かされる。その後にこのクレーンは次に
加工されるべき材料を取りに行き、その材料を鎖
線位置にあるロールガング１４上に載せ、続いて
ロールガング１０，１４から成るユニツトが下降
してその材料は切断機への供給位置にもたらさ
れ、この材料の加工中に、ロールガング１０上の
加工済の材料１２が取り出されて次に加工される
べき材料がロールガング１０上に載せられる。

従つてこの材料交換には通常のクレーン運動の
他に、ロールガング１０，１４とガイドとしての
往復台１１とから成るユニツトの鉛直方向往復運
動が必要とされるだけで済み、例えば鉛直方向に
対して横への運動スペースの必要はない。また余
分なクレーン運動又は上下運動の必要もなく、従
つて材料交換時間は可及的に短縮される。

図面上で一番右のたなフレーム４は傾斜してい
る。この傾斜配設は前述の材料交換ステーシヨン
の構造形態に関するものではなく、それは例えば
該たなフレーム４の各支持アームが材料を１つだ
け載せその１回の加工処理が終ると別種の材料を
載せるように用いられる場合に当該の材料を切断
機に近付けておくという意味で有利である。また
このような傾斜したたなフレーム上への材料載せ
は一層容易かつ確実に可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の１実施例を示すものであつて、
貯蔵兼供給装置の側面図である。 １，２，３，４……たなフレーム、５……支持
アーム、６……クレーンブリツジ、７……フオー
ク、９……ストツパ、１０，１４……ロールガン
グ、１１……往復台、１２，１６……材料、１３
……案内ローラ、１５……接触ローラ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 棒状材料を貯蔵していて切断機へプログラム
   制御によつて自動的に供給する貯蔵装置であつ
   て、材料の長手方向に対して横方向に並べられて
   かつ互いに上下に配置された支持アームによつて
   形成された複数のたな段スペースを有しており、
   たなフレーム間の通路に対して横方向にたなフレ
   ーム上方を走行可能並びにたなフレーム間の通路
   内を上下に走行可能なクレーンブリツジを設けて
   あり、クレーンブリツジがたな段スペースから材
   料を取り出して、搬送しかつ再びたな段スペース
   内に戻す機構を有しており、更に１つのたな段の
   位置を占めてほぼ水平な支持面を形成し両方の回
   転方向に駆動可能なロールガングを設けてあり、
   このロールガングがロールガング上に置かれた材
   料を、材料の長手方向で見てたなフレームの外側
   に配置された切断機に供給し、かつ切断機から材
   料の加工の後に戻すようになつており、ロールガ
   ングのたなフレーム範囲内の長手方向区分が材料
   交換のために鉛直方向に切断機への材料供給位置
   から下方へ摺動可能であり、ロールガングの上側
   のたな段スペースが材料交換のためのスペースと
   して解放されており、クレーンブリツジの材料受
   取り機構がたな段スペースの支持アーム間及びロ
   ールガングのロール間を通過可能である形式のも
   のにおいて、ロールガング１０の上側のたな段ス
   ペースを解放して形成したスペースに、ほぼ水平
   な支持面を形成しかつ両方の回転方向に駆動可能
   な第２のロールガング１４を設けてあり、この第
   ２のロールガングがクレーンブリツジ６の各材料
   受取り機構間を通過可能なロールから成つていて
   かつ別のロールガング１０と一緒に鉛直方向に切
   断機への材料供給位置へ移動可能になつており、
   両方のロールガング１０，１４が鉛直方向に移動
   可能に案内された共通の往復台１１に配置されて
   いることを特徴とする、棒状材料の貯蔵装置。 ２ 往復台１１が所属のたなフレーム３の支柱に
   移動可能に案内されている特許請求の範囲第１項
   記載の貯蔵装置。 ３ ロールガング１０，１４がたなフレーム３の
   支柱に向かつて僅かに下方へ傾斜していて、かつ
   鉛直軸線を中心として回転可能なローラ１３から
   成りたなフレーム３の支柱に隣接して配置された
   材料支持部を備えている特許請求の範囲第１項記
   載の貯蔵装置。