JPH033875A - リニアモータ駆動エレベータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、リニアモータによりｙ−降移動するローブ式
エレヘータ、特にそのブレーキ装置に関するものである
。

〔従来の技術］ 第４図ないし第７図は、例えは特公昭４７−４８０９４
号公報に示された従来のリニアモータ駆動エレベータを
示すものであり、図中、（１）は壁面（１ａ）で区画さ
れたエレベータ昇降路、（２）はこの昇降路（１）の上
方に設けた機械室で、内部には離隔配置された一対の綱
車（３）が設けられている。

然して、（４）は上記綱車（３）に巻掛けてエレベータ
昇降路（１）内に配された主索で、この主索（４）の一
方端には上記エレベータ昇降路（１）内に立設したかこ
レール（５）に案内されて昇降するエレベータかと（６
）を吊着するとともに、該主索（４）の他端には、同様
にエレベータ昇降路（１）内に立設した釣合い錘レール
（７）に案内される釣合い錘（８）を吊着している。（
９）はこの釣合い錘（８）の昇降経路に沿いエレベータ
昇降路（１）の壁面（１ａ）に取着したリニアモータの
一次巻線で、次導線として機能する上記釣合い錘（８）
とともにリニアモータを構成している。（１０）は上記
綱車（３）の一方に離接可能に設けられたブレーキ装置
、（１１）はエレベータかこ（６）の底部（６ａ）下ブ
ｊに設りられた非常止め装置で、走行速度の異常時にエ
レベータかこ（６）を緊急停止させる。

第５図は上記かと（６）の運行速度とブレーキ装置（工
０）の開閉状況説明図、第６図及び第７図は非常止め装
置（１１）の拡大図で、一般に数種類の非常止め装置が
実用されているが、これはロッド引上げフレキシブルガ
イＩ・クランプ型と称されるものである。同図中、（１
２）はかと底部（６ａ）に固定して設けられた案内金具
、（１３）はこの案内金具（１２）の内側テーバに沿っ
て移動可能な楔金て、該案内金具（］２）とこの楔金（
１３）との間にはその移動を円滑に案内する転勤ローラ
（１４）を介在させている。

（１５）はかと（６）の走行速度異常時に楔金（１３）
を上昇付勢させる引棒である。

従来のリニアモータ駆動エレベータは上記のにうに構成
され、例えはエレベータかこ（６）を下降させる場合に
はリニアモーター次巻線（９）に多層交流電圧を印加付
勢し、この−次巻線（９）に下から上へ移動する磁界を
発生させる。かくして釣合い錘（８）が上昇駆動され、
これにより主索（４）を介してかと（６）か下降運転さ
れる。次いて、かご（６）が下方の目的階近傍に至ると
リニアモータ次巻線（９）が消勢されると共にブレーキ
装置（１０）が作動して、かこ（６）、釣合い錘（８）
か停止される。また上から下へ移動する磁界をリニアモ
ータ次巻線（９）に発生させることによりかご（６）の
下降運転時と同様の作用でかと（６）が上昇運転ざねる
。

上述の運転作動時に、ブレーキ装置（１０）は詳細には
次のように作動される。まず、かご（６）の停止中はブ
レーキ装置（１０）は締結されている。次いで、かご（
６）を運転し始めるには、第５図の８点てブレーキ装置
（１０）を開放すると同時にリニアモーター次巻線（９
）をイ」勢する。ａ点以降、かご（６）の走行中は引き
続きリニアモーター次巻線（９）か（寸勢され、ブレー
キ装置（ｌＯ）は開放される。かこ（６）が目的階近傍
に至ると、例えば６点でリニアモーター次巻線（９）に
対する多層交流電圧の印加を遮断しこれを消勢すると同
［Ｉ、′Ｉに、ブレーキ装置（１０）を締結し、かくし
てかと（６）は０点で停止されることとなる。

方、非常止め装置（１１）は、主索（４）の切断時等か
と（６）が過速状態になったときかと（６）を急停止さ
せる機能を備え、第６図はその正常時の状態を示すもの
である。この状態ては引棒（１５）は弓き下げられ、楔
金（１３）はかこレール（５）に対して所定の隙間に保
たれている。かこ（６）の速度が定格速度に比へ異常に
早くなったことが検知されると、第７図に示すごとく、
引棒（１５）が急激に引き上げられ、従って楔金（１３
）は案内金具（１２）のテーパ内に押入し、楔金（１３
）の内側面が強くかごレール（５）に圧着されてその摩
擦力によりかと（６）は急停止するに至る。

〔発明が解決しようとする課題） 上記のような従来のリニアモータ駆動ニレヘタでは、か
ご（６）が運動中にブレーキ装置（１０）を作動させる
ため、ブレーキシューとブレーキホイールの間に相対滑
りを生じ摩耗が起こり易く、また綱車（３）と同軸に設
けたブレーキ装置（ｌＯ）を使用しているため、綱車（
３）と主索（４）との間に過剰の油類や異物が介在した
り綱車（３）が異常摩耗した場合などには、綱車（３）
と主索（９）との間に滑りを生じ、ブレーキ装置（１０
）を締結してもかと（６）が停止しない等の惧れがあっ
た。さらに、同様の機能を有するブレーキ装置（ｌＯ）
と非常止め装ｆｆ１（１１）の二種類を別々に装備して
いる構成的な複雑さをも有していた。

本発明は係る問題点を解決するためになされたもので、
摩耗が少なく確実な制動が期待でき、かつ構成の簡易な
制動機構を備えたリニアモータ駆動エレベータを得るこ
とを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係るリニアモータ駆動エレベータは、エレベー
タ昇降路の上部に配設された綱車と、この綱車に巻掛け
られてエレベータ昇降路内に配された主索と、この主索
の一端に接続されたエレベータかごと、該主索の他端に
接続された釣合い錘と、この釣合い錘またはエレベータ
かこに対向配置され励磁されることによりエレベータか
こを昇降移動させるリニアモータの一次巻線と、該エレ
ベータかこに設けられ正常停止時にはこのリニアモータ
の一次巻線の消磁により停止したエレベータかこを該停
止位置に停止Ｉ−保持するとともに、非常停止時にも共
用付勢される制動機構とを備えたことを特徴としている
。

〔作用〕

このように構成されたリニアモータ駆動エレベータによ
れば、平常運転時にはかごはすべてリニアモータの電気
的制御により運転作動され、停止階のかこ保持をかご下
部に装着した制動機構により行ない、異常時にはこの制
動機構を非常止め装置に転用して急停止せしめる。

〔実施例〕

以下、第１図ないし第３図に示す実施例について本発明
を説明する。図中、第４図ないし第７図と同符号は同一
または相当部分を示し、（１６）はかと（６）の下方に
新たに設けた制動機構で、第２図に示す構成を有してい
る。同図中、（１７）はかごの底部（６ａ）上に固定し
て設りた支持ピン、（１８）はこの支持ビン（１７）に
一端を支えられ途中を楔金（１３）の引棒（１５）に結
合された連結杆で、かご底部（６ａ）との間に介在設置
された圧縮はね（１９）により上方に弾支され、他端に
はビンを介して取り（」＋プられた吸引部ａｌＪ’（２
０）を取着している。（２１）はこの脹ら部材（２０）
を取り巻いて設置された吸引コイルである。

上記のように、構成されたリニアモータ駆動エレベータ
においては、かご（６）が停止しているときは、第２図
の吸引コイル（２１）が消勢されているのて、圧縮ばね
（１９）により連結杆（１８）は上方に押し上げられ、
従って、楔金（１３）は該圧縮はね（１９）の弾圧力に
見合った力でかごレール（５）に圧着されて、かご（６
）の停止状態が保持される。かご（６）を作動させる場
合は、吸引コイル（２１）をイ」勢すると、吸引部材（
２０）か該吸引コイル（２１）に吸弓されて連結杆（１
８）を下方に引き下げ、これにより楔金（１３）とかこ
レール（５）の間には隙間が形成されてブレーキは開放
されることとなる。

この作動が第３図のａ点に対応し、以後のかこ（６）の
運行は従来のリニアモータの操作と同様に行なわれ、本
発明においては、リニアモーター次巻線（９）に印加す
る多層交流電圧を適正に制御して電気的制御のみでかこ
（６）をずれることなく正確な目的階位置に停止せしめ
（第３図のｄ、ｅ点）、その直後に吸引コイル（２１）
をイ」勢して制動機構（１６）を作動させ、かこ（６）
の停止状態を確実に保持する。主索（４）の切断時等の
異常時にかと（６）が過速状態になったときは、同様に
第２図の制動機構（１６）か付勢されて引棒（１５）を
急激に強く引き上げ、楔金（１３）を強くかごレール（
５）に圧着させてかと（６）を急停止させる。

第４図の例では１、リニアモーター次巻線（９）が釣合
い錘（８）に対向して設置された場合を示したが、リニ
アモーター次巻線（９）がかと（６）に対向して設置さ
れる場合、リニアモーター次巻線（９）がかと（６）あ
るいは釣合い錘（８）に搭載される場合もあるか、いず
れも本発明が適用てきることは言うまでもない。

〔発明の効果〕

本発明においては以上説明したように、機械室の綱車と
同軸に設けた従来のブレーキ装置を用いていないため、
綱車と主索との間に生ずる異常摩耗現象の影響を受ける
ことがなく、しかも頻繁に行なわれる正常停止時には、
かごが停止に至るまでリニアモータの電気的制御により
停止動作を行なわせ、制動機構は停止状態を保持するた
めだけに使用するので、かごの下部に設けられたこの制
動機構はかとレールと相対運動摩擦をせず異常な摩耗を
発生することもない。更に、かごの異常動作時にはこの
制動機構が従来と同様に非常止め装置として働き、従来
のようにブレーキ装置と非常止め装置を別個に装備する
必要はなく、簡易構成のエレベータを実現することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるリニアモータ駆動エレベータの一
実施例を示す説明図、第２図は第１図の停止装置の拡大
図、第３図は第１図の運行速度とブレーキの開閉状況の
説明図、第４図は従来のリニアモータ駆動エレベータを
示す第１図イ目当図、第５図は第４図の運行状態を示す
第３図相当図、第６図、第７図は第４図の非常止め装置
部分の拡大図で第２図相当図である。 （１）・・・エレベータ昇降路 （３）・・・綱車 （４）・・・主索 （５）・・・かごレール （６）・・・エレベータかご （８）・・・釣合い錘 （９）・・・リニアモーター次巻線 （１１）・・・非常止め装置 （１６）・・・制動機構 なお、図中、同一符号は同一、または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エレベータ昇降路の上部に配設された綱車と、この綱車
   に巻掛けられてエレベータ昇降路内に配された主索と、
   この主索の一端に接続されたエレベータかごと、該主索
   の他端に接続された釣合い錘と、この釣合い錘またはエ
   レベータかごに対向配置され励磁されることによりエレ
   ベータかごを昇降移動させるリニアモータの一次巻線と
   、該エレベータかごに設けられ正常停止時にはこのリニ
   アモータの一次巻線の消磁により停止したエレベータか
   ごを該停止位置に停止保持するとともに、非常停止時に
   も共用付勢される制動機構とを備えたことを特徴とする
   リニアモータ駆動エレベータ。