JPH0336888B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スパウトと同じ自由度を有する駆動
制御腕の作用下に、二つの直交軸の周りに枢動で
きる揺動スパウトを駆動する装置であつて、制御
腕をしてスパウトから要求される運動を行うよう
にさせるに役立つ制御機構と、制御腕の運動をス
パウトにより再現されるようおよびその逆をさせ
るようにするに役立つ伝動装置とからなり、それ
では、制御機構は、それの縦軸の周りに回ること
ができ、軸方向移動を受け、かつ、この目的のた
めに二つの独立な駆動手段へ連結されている駆動
棒からなり、この棒の端は、制御腕の端へ万能ジ
ヨイントによつてこれもまた関節されている中間
てこへと関節付けされていて、制御棒の縦移動
が、該棒の軸と同一の中心軸に対しての制御腕の
傾斜角度を変えるような具合になつており、ま
た、後者の回転が、該中心軸の周りの制御腕の円
錐形歳差運動を惹起するようになつているような
装置に関するものである。

この種の装置は、フランス特許出願第8013890
号に記されており、それは、より正確には、高炉
中へ仕込材料を分配する装置に関するものであ
る。好ましい実施態様では、制御腕は炉頭の外側
に装着され、伝動装置は、分配スパウトと制御腕
とが常に互いに平行になつているように構成され
ている。従つて、材料が円形の軌跡になつて分配
されることを得させるためには、その周りにスパ
ウトが回ることを必要とされる炉の垂直軸に平行
な垂直軸の周りを制御腕が回るようにすれば充分
である。スパウトの傾斜角を修正するため、すな
わち、材料が沈積されるようになる円の半径を修
正するためには、該制御腕のそれの回転の中心軸
に対する傾斜角度を変えることで充分である。

中間てこと制御腕とは種々の開きの角度がある
回転する蝶番を形成する。制御腕の傾斜角度とス
パウトの傾斜角度とを垂直軸に対して決めるもの
はこの開きの角度である。

制御腕に対するこの駆動装置は、それの設計の
単純さにも拘らず、分配スパウトが垂直に配向さ
れることを得さしめ得ない欠点に悩んでいる、す
なわち、仕込材料が仕込表面の中心に沈積される
ように出来ない。事実は、分配スパウトがそうし
た位置に動かされるようにするには、中間てこと
制御腕とにより形成される蝶番180°の角度まで開
かれるべきであろう、すなわち、駆動棒と、中間
てこと、制御腕とはお互いに一線上になるべきで
あろう。いうまでもなく、該素子等をこの位置に
動かすことは完全に可能ではあるが、その後、不
幸にも、それらをそこから、制御された具合にて
取除くことは不可能であり、どんなに加えられる
力が大であれ、駆動棒上に働かされる推力に対し
て、蝶番の角度を制御して修正することは、一
旦、これが180°に達したならば、行なうことがで
きない。

本発明の目的は、この欠点をなくすことで、換
言すれば、前述した形の駆動装置ではあるが、し
かし、分配スパウトが垂直に配向されてこの位置
に拘束されて残ることのないものを提案するにあ
る。

本発明によると、スパウトと同じ自由度を有す
る枢動する制御腕の作用下に、二つの直交軸の周
りに枢遠しうる揺動するスパウトの駆動用装置で
あつて、制御腕をスパウトから要求される運動を
行うようにさせるのに役立つ制御機構と、制御腕
の運動がスパウトにより再現され、また、その反
対にもなるようにするに役立つ伝動装置とからな
り、それにおいては、制御機構は、それの縦軸の
周りに回ることができ、軸方向移動を受け、かつ
この目的のために二つの独立な駆動手段と連結さ
れている駆動用棒からなり、この棒の端が制御腕
の端へ万能ジヨイントによつて、これもまた同じ
く関節付けされている中間に関節付けされて、制
御棒の縦運動が該棒の軸と同一の中央軸に対して
制御腕の傾斜の角度を換えるような具合になつて
おり、それにおいては、該万能ジヨイントは、可
動の手段と組合されており、それの作用が、中間
てこの縦軸と制御腕の縦軸とにより形成される角
度をこの角度が180°に達するときに減ぜしめる傾
向になるものを提案している。

本発明の第一実施態様では、該手段は一方にお
いて駆動棒上に設けられた第一の肩と他方におい
て駆動用棒上に設けられた第二の肩上に静止して
いる弾性手段の作用をうけている押し具からな
り、分配スパウトの枢動運動が該弾性手段の作用
に抗して行われるようになつている。

本発明の第二の変案は、駆動棒の周りに同軸に
置かれ、一方においてそれを非運転位置に保つて
いるスプリングの作用下に、また他方において、
モーターの作用下にスプリングの作用に反対して
運転位置にし、そこで中間てこと直接ないし間接
にローラーと相互作用するようにするところのリ
ングからなり、後者をして駆動棒の縦軸に対して
傾斜した位置をとるようにさせる具合になつてい
る。該ローラーは、駆動棒と中間てことの間の関
節付け軸の周りに枢動の可能な中間片上に装着さ
れていて、ローラーの回転軸は中間てこの縦軸に
垂直になつている。

それにより該リングが動かされるところのモー
ター手段は、なるべくは水力ジヤツキまたは電動
機でなるようにする。

リングは、それが位置にしつかりととめられ、
かつ、軸方向に案内されるのを確実ならしめるた
めに、なるべくは案内ローラーが設けられるよう
にし、これが駆動棒の軸に平行な固定溝内でその
運動を行うようにする。

この構造は、駆動棒を縦に動かすことによりス
パウトを垂直に配向されうるようにし、かくし
て、中間てこと制御腕からなる蝶番を最大限まで
開くようにさせて、該腕が駆動と該中央軸との延
長を形成する位置へと動かされる。事実は、記さ
れた第一変案では、この運動はスプリングの作用
に抗して行われ、後者は、駆動棒がスパウトをそ
れの垂直の位置から偏倚させるために下げられた
時に、該蝶番を再閉止する傾向になるような具合
にする。いうまでもなく、スプリングの力はスパ
ウトの重力により働かされる力より大でなければ
ならない。

第二の変案では、垂直位置からのスパウトの取
除きは、該モーターの作用下でのリングの軸方向
移動により行われ、これが中間てこをローラー上
へのリングの作用により駆動させる。

更に他の特徴と特性とは、説明のために、付図
を参照して行われている本発明の有利な実施態様
の下記の詳細な記述から明らかになろう。

一つ以上の図注に現れているどんな部品も、全
体を通じて同じ参照番号をつている。第１図で
は、種々の開きの角度を有し、垂直軸Ｏの周りに
回ることのできる蝶番１０を見る。この蝶番は、
図面と中間てこ１４との平面に垂直な軸Ｘの周り
に枢動する制御腕１２からなつている。制御腕１
２は適当な伝動機構によつて、図には示されてい
ない分配スパウトに連結されている。

この伝動機構はなるべくはフランス特許出願第
82101943号に提案された型のもの、すなわち、枢
動する制御腕１２により作動され、それの縦軸の
周りに枢同しうるしつかりしたフオーク１８の内
側でそれの運動のサイクルを行う伝導バー２０か
らなるようにする。

中間てこ１４は図示していない適当な駆動手段
によつてこれもまた作動されている駆動用棒１６
に連結されていて、その駆動手段は棒１６を軸Ｏ
の周りに回るようにさせること、および／また
は、該軸に沿つて縦に移動させることが出来るよ
うになつており、これは蝶番１０を軸Ｏの周りに
回転せしめる運動および／または、それの開きの
角度を修正するようにする運動になる。

軸Ｏの周りの制御腕１２のこの円錐歳差運動を
分配スパウトの該当する運動に変換することはず
つと後で述べる二つの特許出願中にずつと詳しく
説明されており、これらの追加説明はそれを参照
されたい。

中間腕１４と制御腕１２との間の蝶番１０の万
能関接付けは、蝶番の開きの角度が駆動用棒１６
滑動運動により、かつまた、制御腕１２とてこ１
４との間の、該制御腕１２の縦軸の周りの相対的
駆動運転によつても修正されるように設計されね
ばならない。第２図はこの種の間接付け方式の一
つの構造的変案を描いている。本発明のこの実施
態様では、中間てこ１４の下端はフオークの形を
取つており、それの二つの突起部の間には、てこ
１４のフオークの二つの突起部内の二つのジヤー
ナル２４と２６とで担われている連結ブロツク２
２が設けれている。かくて、この連結ブロツク２
２はジヤーナル２４と２６の軸の周りに、てこ１
４に対して枢動し、かつ反対にもなりうる。

連結用ブロツク２２はまた、中心穴２８が設け
られていて、それの軸はジヤーナル２４と２６の
軸に垂直である。円筒形の頭１２ａがこの穴に係
合しており、制御腕１２の上端を形成しており、
かくて、該円筒形頭１２ａと穴２８との間に相対
回転が起りうるようにしている。制御腕１２を連
結用ブロツク２２内の位置に確保する手段とし
て、３０に示されている如きナツトとロツクナツ
トとをその上に置くことができるようにするため
に、頭部１２ａの端上にねじ山切りを設けること
ができる。

分配スパウトを垂直に配向するために、駆動用
棒１６は蝶番１０が完全に開かれ、かつ、第３図
に示される位置を占めるように、すなわち、そこ
では該駆動用棒１６と、中間てこ１４と、制御腕
１２とが軸Ｏ上に同軸に整列されているようにな
るまで持ち上げられねばならない。第３図に示さ
れている位置から上へは、第１図におけるものの
如く示されている形へは制御された具合にして帰
ることは、例えば、単に駆動棒１６上へ推力を働
かすだけでは、もしも装置がこれから後に記され
る改良を欠くならば不幸にも不可能であり、もし
も蝶番が一方の側にてなしうる如くに他方におい
ても等しく後ろへ曲り得たとしても、制御された
具合にしてそこへ戻ることは不幸にして不可能で
ある。

この改良は、それらの第一実施態様では第１〜
３図に示されている如く、駆動用棒１６と一体の
肩３６上に装着された可動の押し具３２を含んで
いる。この押し具３２はらせん状スプリング３４
の如き弾性手段の作用をうけており、これが押し
具３２を第１図に示されている位置に保つてい
る。押し具３２の長さは、ナツト４０によつて、
駆動用棒１６が第１図に示される位置から第２図
に示される位置へと移動されることで開かれる
時、中間てこ１４上に設けられている肩３８が押
し具３２上にスプリング３４の作用に抗して（第
２図を見よ）作用する具合になる。従つて、駆動
棒１６上への作用を弛めるかまたは反対にするか
によつて、第２図に示されている位置では、押し
具３２と肩３８上へのスプリング３４の作用は、
中間てこ１４を第２図に示されている軸方向位置
から動かし去る、すなわち、スパウトを垂直位置
か取除く傾向になる。

第４〜６図に示されている変案では、素子１２
〜３０は公知の素子と同じで、先行図に相当し、
最早、詳記しない。

スパウトを垂直位置から傾斜されるようになし
うる手段は、棒１６の周りに同軸に装着され、か
つ、ピストンロツド４４により担われているリン
グ４２から本質的になり、そのロツドの作用で該
リングは軸Ｏに平行に滑動できる。この棒４４は
水力ないし電気手段で手動されてよく、その目的
のために、それは、円筒４８の内部でそれの運動
のサイクルを行つているピストン４６と一体にし
てもよい。円筒４８の中で棒４４の周りに設けら
れているスプリング５０は、この後者と、かつま
た、リング４２とを第４図に示されている非運転
位置へ動かす傾向になり、他方、水力流体の作用
は、リング４２がスプリング５０の作用に抗して
下げられることを出来るようにする（第５図参
照）。いうまでもなく、異なる手段をリング４２
を下げる目的に採ることも、もしもそれらの作用
が駆動棒１６の作用と正しく釣合せうるならば、
よろしい。

リング４２を下げることの目的は、中間てこ１
４を第４図に示されている位置から第５図に示さ
れている位置に類似の位置へと枢動するようにさ
せることである。この目的のために、ローラー５
２がベアリング５４によりてこ１４と直接的ない
し間接的に一体のシヤフト５６上に装着されてい
て、それの軸は該てこ１４の縦軸へ垂直になつて
いる。このローラーは、棒１６が非回転的リング
４６に対し、後者がローラー５２と接触している
間に回転するようにするために必要である。

かくて、リング４２の降下は、てこ１４の枢動
軸上へのシヤフト５６の作用下に、てこ１４の枢
動運動へと変換される。

リング４２が必要な半径方向位置内へ保たれて
いることを確実ならしめるために、第６図に示さ
れている如くに、装置の固定枠上にこの目的のた
めに設けられている案内溝６２内に、リング４２
の軸方向運動の間、それの運動のサイクルを行つ
ているガイドローラーをなるべくなら設ける。い
うまでもなく、ローラーは単なる滑動桿で置換え
ることもできよう。

斯界技術熟練者は、リング４２を移動する代替
手段をそれにより本発明の範囲を離れずに多数採
用できることは強調されねばならない。特に、リ
ング４２は、例えば、ギヤ装置や、ラツクや、ウ
オームなどの直接作用によつて操作され得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、前述のフランス特許出願第8013890
号中に記された型の駆動装置であるが、本発明中
に提案された改良を含んだものの、部分的に断面
にした、略図的側面図である。第２図は、第１図
に提案されたものと類似の図であるが、分配スパ
ウトが垂直に配向されることを確実ならしめるよ
うに駆動装置が占めるべき位置を示している。第
３図は、第２図と類似の図であるが、それから
90°の角度離れたところにある。第４図はスパウ
トの垂直位置に相当する位置での、本発明の第二
実施態様の略図である。第５図は第４図のものに
類似の図であるが、スパウトが傾斜した位置にあ
る。第６図は第４図の線−に沿つての略図的
断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 二つの直交軸の周りに枢動し得る揺動するス
   パウトをこれと同じ自由度を有した枢動制御腕の
   作用の下に駆動する装置であつて、該制御腕をス
   パウトに必要とされる運動を行うようにさせる制
   御機構と、制御腕の運動をスパウトにより再現さ
   れるようにすることとその逆とをさせる伝動装置
   とを含む揺動スパウトの駆動装置において、 前記制御機構は縦軸の周りに回ることができか
   つ軸方向移動可能な駆動棒を含み、この目的で前
   記駆動棒は二つの独立な駆動用手段に連結されて
   おり、この駆動棒の端は中間てこに関節づけされ
   ており、この中間てこは次いで万能ジヨイントを
   介して制御腕の端へ関節づけされており、駆動棒
   の縦方向移動がこの駆動棒の軸線と同一である中
   央軸に対する制御腕の傾斜角度を変え、かつ、駆
   動棒の回転が該中央軸の周りの制御腕の円錐的歳
   差運動を起すようになつており、 該万能ジヨイントは中間てこの縦軸と制御腕の
   縦軸との間に形成される角度が180°に達するとき
   に、該角度を減少せしめるように作用する動かし
   手段と組合されるようになつている揺動するスパ
   ウトの駆動装置。 ２ 該動かし手段は、一方において駆動棒の第一
   肩に設けられ、他方において中間てこの第二肩上
   に設けられ、弾性手段の作用を受ける押し器であ
   り、分布スパウトの駆動運動が該スプリングの作
   用に抗して行われるようになつている特許請求の
   範囲第１項記載の装置。 ３ 押し器の移行を調節するための調整用ナツト
   を含んでいるところの特許請求の範囲第２記載の
   装置。 ４ 駆動棒の周りに同心的に置かれていて軸方向
   へ滑ることのできるリングを有し、このリングは
   一方において、それを運転しない位置に保つスプ
   リングの作用下にあり、他方において、モーター
   の作用下にスプリングの作用に抗して、運転位置
   へと滑動して、中間てこと直接的にないし、間接
   的に一体となつたローラーと相互作用して、中間
   てこを、駆動棒の縦軸に対し傾斜した位置をとら
   せるようにする特許請求の範囲第１項記載の装
   置。 ５ 該ローラーは、駆動棒と中間てことの間の関
   節付け軸の周りに枢動できる中間片上に装着され
   ていて、ローラーの回転軸は中間てこの縦軸に垂
   直になつている特許請求の範囲第４項記載の装
   置。 ６ 該リングを移動せしめ該モーターは空気力ま
   たは水力ジヤツキである特許請求の範囲第４項記
   載の装置。 ７ 該リングを移動せしめる該モーターは電動機
   である特許請求の範囲第４項記載の装置。 ８ 駆動棒の軸に平行な固定溝内で運動のサイク
   ルを行うガイドローラーを含む特許請求の範囲第
   ４項乃至第７項の何れか一項に記載の装置。