JPH033503Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、バージンシール付き容器に係る。

アイスクリーム等を収容する容器に、口部をア
ルミシール等のシール部材で閉口するいわゆるバ
ージンシール付き容器がある。

この種の容器は、通常、シール部材を容器本体
へ溶着して一体化させるために、該シール部材の
引き剥がしが容易でない。

本案は、斯る従来の欠点を除去しようとするも
のである。

以下、図示の実施例について説明する。

図において、１は、容器本体、２は、該容器本
体の口部１１に溶着したシール部材である。

容器本体１は、合成樹脂による成形から成り、
円形のカツプ状に形成し、口部１１の外周にリン
グ１２を配して、該リングを複数の破断小片１３
……を介して口部１１へ一体に連設している。

シール部材２は、アルミニウム箔の表面に合成
樹脂皮膜のコーテイングを施したいわゆるアルミ
シールから成り、容器本体１の口部１１に適合す
る円形に形成すると共に、周縁の一部から突片２
１を突設している。なお、シール部材２は、ポリ
プロピレン等の合成樹脂フイルムで形成してもよ
い。

而して、シール部材２は、容器本体１に内容物
を収納して後、口部１１の上面に当接させ、超音
波メルト等により周縁を口部１１へ溶着して該口
部を閉塞し、同時に、突片２１をリング１２の一
部へ溶着一体化させる。

そのシール部材２を口部１１から引き剥がすと
きは、第１図に示すように、リング１２を破断小
片１３……において破断させて切り起し、該リン
グ１２に指を掛けて上方へ強く引張り上げる。こ
れにより、リング１２から突片２１へそしてシー
ル部材２全体へ力が加わり、該シール部材が口部
１１から剥離される。

本案によれば、容器本体１に破断可能に連設さ
れたリング１２があり、該リングに口部１１を閉
口するシール部材２が一体的に連係されているの
で、リング１２を切り離してこれに指を掛けて引
張り上げることにより、シール部材２を口部１１
から極めて容易に且つ軽快に引き剥がすことがで
き、使用上頗る便利である。

また、構造が極めて簡単で、製作が容易であ
り、安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、斜視図、第
２図は、縦断側面図、第３図は、分解斜視図であ
る。 １……容器本体、２……シール部材、１２……
リング、１３……破断小片、２１……突片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カツプ状の容器本体１を設け、該容器本体１の
   口部１１の外周にリング１２を破断可能に連設
   し、上記口部１１をシール部材２の貼着により閉
   口し、該シール部材２の周縁の一部部から突片２
   １を突出させて、該突片２１を上記リング１２の
   一部へ溶着一体化させたことを特徴とするバージ
   ンシール付き容器。