JPH0327949Y2

JPH0327949Y2 -

Info

Publication number: JPH0327949Y2
Application number: JP1986029332U
Authority: JP
Priority date: 1986-02-28
Filing date: 1986-02-28
Publication date: 1991-06-17
Also published as: JPS62139928U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、簡単な構造で、しかも注出容易な注
出部材を設けた紙製液体容器に関するものであ
る。

（従来の技術及び問題点）近年、液体容器として、その優れた機能性、簡
便性などからゲーベルトツプ型の紙容器が多く用
いられるようになつてきた。そして唯一の難点で
ある開口性を考慮して数々の工夫がなされてい
る。例えば酒やジユース等の液体を収納する紙製
容器などにあつては、容器の注出孔部に注出栓を
取付けた構成を有するものが従来から知られてお
り、第６図に示すように容器Ａの肩部にシール用
のフランジＤを有する注出栓本体Ｂが取付けら
れ、注出栓本体Ｂの注出口の内部には開封用の中
栓Ｃが嵌められ、この中栓Ｃを押すと、容器Ａの
孔部に貼られたフイルム（図示せず））が破れて
開口し、液体を注出できる構造となつている。そ
して保管時には注出栓本体Ｂの注出口にキヤツプ
Ｅを嵌めるようになつている。この種の注出栓の
例としては、実公昭58−37828号公報に記載され
ている。

（考案が解決しようとする問題点）前記従来の注出栓は、注出栓本体Ｂと、この注
出栓本体の注出口の内部に摺動可能に設けられた
開封用の中栓Ｃと、キヤツプＥとの３つの部材か
ら構成されているため、構造が複雑であるととも
に、製造コストが高いものであつた。

本考案は、構造を簡略化し、安価で使用し易い
注出口を取付けた液体容器を提供することを目的
とするものである。

（問題点を解消するための手段）本考案は、屋根部に注出口を設けたゲーベルト
ツプ型容器本体の前記注出口に、注出口の両側内
縁に沿う形状のエンボス突状部と下部にヒンジ部
を有する蓋材を、前記エンボス突状部を注出口に
嵌合し、かつ、注出口外周外面に貼着することに
より、従来の問題点を解決した。

（作用）本考案の液体容器は上述の構成となつており、
エンボス突状部が注出口に嵌合しているので、注
出口上面はわずかに***した面を形成し、開封に
当つては蓋材の上部をつまんで上前方に引けば開
口し、ヒンジを介して注出口下端から外方に樋状
に突出して流路を形成し注出を容易確実にする。
このエンボス突状部を利用して注出口を再封する
ことができる。

（実施例）本考案の液体容器について図示の実施例により
具体的に説明する。

第１図は本考案の液体容器の注出口附近の説明
図、第２図は開口時の断面説明図、第３図はその
外観説明図である。

１は容器本体の上部傾斜の屋根部で、２は注出
口、３は蓋材、４は屋根部１の内面に貼着した密
封フイルムである。また５はヒンジ部である。前
記蓋材３は注出口の内縁形状のエンボス突状部６
を設けた構造で、特にエンボス突状部６が注出口
２の両側内縁形状であつて注出口２に嵌合するよ
うになつている。そした蓋材３はポリエチレン
（剛度の点から高密度のポリエチレン）のシート
材またはポリエチレン層がシール面にくる積層シ
ート材を成形してなり、この蓋材３で注出口２を
覆うようにシールする。さらに密封性を高めるた
め、注出口２裏面に密封フイルム４を注出口２の
周囲および蓋材３のエンボス突状部６の下端でシ
ールする。特に注出口の切口端面からの液体の浸
み出しを防止し、蓋材の嵌合を確実にするもので
ある。

第４図は注出口部を内面から見た平面図で、第
５図は注出口２に蓋材３のエンボス突状部６を嵌
入せしめ次いで下面にフイルム４を当ててシール
する作業を断面で示した説明図である。ｓは接着
部である。

ここで、注出口の縁部にプラスチツク製成型品
からなる保護部材を設け、この保護部材に嵌合す
るエンボス突状部を設けた蓋材で密封する構造で
もよい。

（考案の効果）本考案は、以上説明したように、屋根部に注出
口を設けたゲーベルトツプ型容器本体の前記注出
口に、注出口の両側内縁に沿う形状のエンボス突
状部と下部にヒンジ部を有する蓋材を、前記エン
ボス突状部を注出口に嵌合し、かつ、注出口外周
外面に貼着してなるので、蓋材を上方側から剥離
して注出口が開口し、そして下部のヒンジ部によ
つて容易に蓋材が下方側に折り返され、この蓋材
によつて、すなわちエンボス突状部によつて樋状
の流路を備えた注出部材が形成でき、液だれが無
くなり、容易にかつ確実の注出することができ
る。

また、再封が容易であるうえ、容器の製造、液
体の充填の際に、スリーブ状態での集積、輸送に
も支承が生じないなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の液体容器の注出口附近の断面
説明図、第２図は同じく開口した状態を示す断面
説明図、第３図は第２図の状態の外観説明図、第
４図は注出口部附近を裏面から見た説明図、第５
図はシール作業を断面で示した説明図、第６図は
従来例における注出口部の外観説明図である。１……屋根部、２……注出口、３……蓋材、４
……密封フイルム、５……ヒンジ、６……エンボ
ス突状部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

屋根部に注出口を設けたゲーベルトツプ型容器
本体の前記注出口に、注出口の両側内縁に沿う形
状のエンボス突状部と下部にヒンジ部を有する蓋
材を、前記エンボス突状部を注出口に嵌合し、か
つ、注出口外周外面に貼着してなる液体容器。