JPH033412A - 圧電振動子およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、周波数安定度が厳しく要求されない圧電振
動子およびその製造方法に関するものである。

［従来の技術］ 一般に、圧電振動子は高い周波数安定度を要求される箇
所で使用されている。これを製造するには先ず、振動子
にステム等を接続して機械的に支え、それを金属ケース
で覆い、その金属ケースをハーメチックシールすること
によって構成しているものが多い。

［発明が解決しようとする課題］ 一方、近年は電子装置が急速に普及したことから、信頼
性規格の向上に対する要求は厳しくなり、これにともな
って周波数安定度の規格も厳しくなってきている。この
ため、従来はＬＣ発振回路によって発生していた信号の
周波数安定度で十分であったものまで、その規格では要
求を満足できないようになってきている。この対策とし
ては圧電振動子を使用すれば良いが、この素子は前述し
たような方法で製造されるため大量生産をするにも限度
があり、ある程度以下の価格にはできず、ＬＣ発振回路
に換えて使用するには経済性が悪すぎるという課題があ
った。

［課題を解決するための手段］ このような課題を解決するためにこの発明は、帯状のフ
レキシブルプリント基板を用いて圧電振動子を連続的に
構成するものである。

［作用コ 帯状のフレキシブルプリント基板の長手方向に部品取り
付け用の電極が順次隣接して設けられ、その電極の予め
決められた箇所に圧電振動子および引き出し線が順次接
続され、圧電振動子素子に接触しない状態でその圧電振
動子素子全体がフィルム状のキャップで覆われ、引き出
し線の一部を除いて硬質樹脂で塗布されることによって
構成される。

［実施例］ 第１図はこの発明の一実施例を示す図であり、１はポリ
エステルあるいはポリイミド等の材料からなる、帯状で
長尺もののフレキシブルプリント基板であって、２１．
２２はこのフレキシブルプリント基板１の長手方向に順
次、隣接して設けられた電極である。この電極は通常フ
レキシブルプラント基板の製法によるフィルム板に銅等
の箔状金属を貼り付け、エツチング加工により形成され
るが、他に予め電極形状に形成された箔状電極を貼り付
ける方法で設けても良い。このようなフレキシブルプリ
ント基板１は図に示すように巻き取られており、それが
図示しない装置によってほどかれながら、所定の速度で
右方向に移動するようになっている。そのフレキシブル
プリント基板１が右方向に移動して記号Ａで示す位置に
達すると５、図示しない自動機等によって電極２□、２
２の予め決められた箇所に圧電振動子素子３が接続され
るようになっている。

このフレキシブルプリント基板１がさらに右方向に移動
して記号Ｂで示す位置に達すると、今度は引き出し線４
１．４□が電極２１．２□の引き出し線接続部に接続さ
れるようになっている。

このようにして圧電振動子素子３および引き出し線４１
．４２が取り付けられたフレキシブルプリンＩ・基板１
はさらに右方向に移動した段階で、第１図の右端に図示
しているようにフィルム状のキャップ５が被せられるよ
うになっている。

このキャップ５は圧電振動子素子３の振動空間を維持す
るものであり、圧電振動子素子３に接触しない状態で圧
電振動子素子３を上から覆うように構成されている。そ
してこのキャップ５は単体のものを被せても良いが、こ
の実施例では長尺もののフィルムに、図示しない絞り装
置によって圧電振動子素子が取り付けられる間隔で連続
的にキャップ相当の部分が形成されたものが用いられて
いる。すなわち、キャップ５の形成されたポリエステル
等で形成された帯状フィルムが、フレキシブルプリント
基板ｌの移動速度に合わせて、圧電振動子素子３に被せ
られていく、その後、図示しない装置によってキャップ
５が、接着または熱圧着等の方法によってフレキシブル
プリント基板１に固着される。キャップ５には予め接着
面に塗布または貼り付けられた接着層を設け、かやつ又
は圧力を加えることにより、容易に接着される。なお、
本実施例では予め凹部を形成したキャップを使用する例
を挙げているが、平坦なフィルムを圧電振動子素子上に
被せ、熱圧着等によって加熱すると内部にある期待が膨
張して内部に空間を作ることも可能である。キャップ５
の固着が終了したものは個々に切り離され、第２図の状
態になる。

これに硬質の樹脂コーティングを行い、第３図に示すよ
うな形状として、圧電振動子が完成する。

このようにして構成したものは樹脂封止であるから、従
来のようにハーメチックシールのものに比べると周波数
安定度は悪いが、ＬＣ発振回路よりも桁違いに安定度は
良く、しかも流れ作業で作れるのでＬＣ発振回路と同等
程度の価格とすることができる。

なお、作業工程に熱を加える部分があるので、フレキシ
ブルプリント基板１およびキャップ５は熱によって変形
するとキャップ５が圧電振動子素子に接触していましい
、振動空間が確保できなくなることがある。このため、
フレキシブルプリント基板１およびキャップ５は熱によ
って変形し難くいものを選択するか、キャップ５は多少
変形しても圧電振動子素子３に接触しない構造としてお
く必要がある。実施例において薄い圧電振動子の例を示
したが、厚い圧電振動子（低い周波数の圧電振動子）素
子の場合には圧電振動子の主面がフレキシブルプリント
基板に接触するので、電極の間のフレキシブルプリント
基板に予め貫通孔を開けておき、圧電振動子を固着後に
フレキシブルプリント基板上下面からキャップを被せる
ことにより実現できる。

［発明の効果］ 以上説明したように第１の発明は、フレキシブルプリン
ト基板に圧電振動子素子および引き出し線を取り付け、
圧電振動子素子にフィルム状のキャップを被せたので、
引き出し線の部分が柔軟性を有しており、製造工程中に
多少の力がかかつてもその力を吸収でき、機械的に破損
し難くいので、歩留りが良くなるという効果を有する。

第２の発明は長尺もののフレキシブルプリント基板に順
次圧電振動子素子を取り付け、それにキャップを被せた
後、個々に切り離して硬質樹脂でコーティングしたもの
であるから、連続的に生産することができ、大量生産が
可能となったので、経済性良く構成することができると
いう効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の詳細な説明するための斜視図、第２
図は第１のものが個々に切り離された状態を示す斜視図
、第３図は樹脂コーティングされた状態を示す斜視図で
ある。 １・・・・フレキシブルプリント基板、２・・・・電極
、３・・・・圧電振動子素子、４・・・・引き出し線、
５・・・・キャップ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）フレキブルプリント基板に設けた部品取り付け用
   の電極と、 その電極の予め決められた箇所に接続した圧電振動子素
   子および引き出し線と、 圧電振動子素子に接触しない状態でその圧電振動子全体
   を覆うフイルム状のキャップと、 引き出し線の一部を除いて全体に塗布された硬質樹脂と
   から構成された圧電振動子。
2. （２）帯状のフレキシブルプリント基板の長手方向に部
   品取り付け用の電極を順次隣接させて設け、その電極の
   予め決められた箇所に圧電振動子素子および引き出し線
   を順次接続し、 圧電振動子素子に接触しない状態でその圧電振動子素子
   全体をフイルム状のキャップで覆い、引き出し線の一部
   を除いて硬質樹脂を塗布して構成する圧電振動子の製造
   方法。