JPH0334126A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ビデオテープ、オーディオテープなどの磁気
記録媒体の製造方法に関するものであシ、詳しくは、配
向角型性を著しく向上させ、電磁変換特性に優れた磁気
記録媒体を提供するための製造方法に関するものである
。

従来の技術 一般的に磁気テープは磁性塗布液の調整、塗布液の支持
体への塗布、塗布膜の乾燥、平滑化処理、裁断、包装の
順序にて製造される。

磁性塗布液の調整は、磁性粉末、結合剤（バインダー）
、各種添加剤および必要成分を溶媒中に混合分散して調
整される。

磁気テープに用いられる支持体としては、ポリエステル
類、ポリオレフィン類、ポリイミド、ポリアミドイミド
などのプラスチック類が挙げられる。その他として、セ
ルロース誘導体、ビニル系樹脂も挙げられる。現在、寸
法安定性、強伸度、表面粗さ、コストの面で優れている
ＰＥＴ　（ポリエチレンテレフタレート）が、磁気テー
プの非磁性支持体として広く用いられている。

磁性塗布液の非磁性支持体への塗布は、エアドクターコ
ート、フレードコート、エアーナイ７コ−）、ｆイッ７
”：ｆ−）、キスコート、リバースロールコート、グラ
ビアコート法などにょシ所定量を塗布して磁性塗膜を形
成する。

従来、針状磁性粒子を用いた磁気テープでは、Ｓ／Ｎ感
度を向上させる一手段として、基材長手方向（走行方法
）に向けた直流配向磁界を印加して、配向磁界方向に磁
性塗膜中の針状磁性粒子を揃える配向処理を施すのが普
通である。最も一般的な配向処理方法としては、第２図
に示した同極対向型永久磁石方式がよく知られている。

この方式は、２組の永久磁石１１．１２を同極対向配置
することによシ発生する反発磁界を利用して行われ、磁
場強度は両永久磁石間の距離を調整することによシ任意
に選択することができる。ＰＥＴフィルム１０は、両永
久磁石間の中心を常に走行させ、配向磁界１３はＰＥＴ
フィルム長手方向（走行方向）に当るようにセツティン
グする。以上の様な方法は、操作が簡便であると同時に
費用が低価格で、１メンテナンスも不要であるため、広
く利用されている。

発明が解決しようとする課題 しかるに、前述した対向型永久磁石方式を用いた配向処
理方法では、磁場配向処理を行ってから、次に磁性塗膜
の乾燥固化がなされるまでの間に、−度配向された磁性
粒子の配向性が、再び乱れる傾向にあることが一般に認
められている。その原因としては、配向処理を施すこと
によシ磁性粒子自体が強磁石となシ、磁性塗膜が固化す
るまでの間に磁気的再凝集を引き起すためと考えられる
。

また、乾燥時に発生する塗布液内の対流によっても乱れ
る。粋に、塗布液の粘度が低い程この傾向は著しく、−
層配向性が乱れることが、本発明者らの実験結果から明
らかとなっている。しかし、磁性粒子をＰＥＴフィルム
長手方向に揃えるためには、印加磁界中において磁性粒
子が磁界方向に回転していくことが必要であるため、配
向磁界を印加中は、塗布液に十分流動性を与えておくこ
とが重要なのであるが、その様な状態にあっては、瞬時
的に行われる配向処理が終って、塗布液に流動性が残っ
ているため磁性粒子は上述した磁気的再凝集によシ配向
性を乱す。

この様な状態を軽減するため、磁性塗布液はできるだけ
高粘度で塗布することが望ｌしいのであるが、塗工性を
考慮すると塗布液の粘度範囲はかのずと限定されてくる
。又、配向処理時にかける塗布液の粘度が必要以上に高
いと、印加磁界を非常に強くする必要があシ、その結果
やはシ磁性粒子の再凝集が発生し、配向性を悪くするだ
けでなく表面性をも劣化させることとなる。

本発明は上記問題点を解決し、磁気的再凝集を著しく軽
減させることによシ、配向性の高い電磁変換特性に優れ
た磁気記録媒体を提供することを目的とするものである
。

課題を解決するための手段 この課題を解決するために本発明の製造方法は、非磁性
支持体上に磁性塗膜を設けた後、配向磁石通過直後よう
＃Ｌ風を付与せしめ乾燥することを特徴とするものであ
る。

作　　用 上記−の様に、配向磁石通過直後よう熱風を付与し乾燥
を行うことによシ、磁性塗膜中の磁性粒子が磁気的再凝
集を起す前に磁性塗膜を固化せしめることとなシ、配向
性の高い、電磁変換特性に優れた磁気記録媒体を得るこ
とになる。

実施例 以下、本発明の実施例について具体的に説明を行う。

なお具体的な説明に際しては、磁気テープの製造を例と
して図面を参照しながら説明する。

第１図は、本発明の実施例を示すもので磁気テープ製造
工程の一部である。ＰＥＴフィルムは原反ロール１から
送り出され、グラビア塗布機２でフィルム上に磁性塗布
液が塗布され、その後、対向型永久磁石方式４を用いて
配向処理を施した後、永久磁石直後に設けた本発明の強
制乾燥ノズル４を通過させ、順次温度を高く設定した本
乾燥ゾーン６．７．８を通って、磁性塗膜を完全固化さ
せて原反ロール９を作成する。

（実施例１） ・実施例で用いた磁性塗布液は下記成分をもつもので、
各成分の部数は全て重量部を示す。

磁性塗布液（Ａ）の調整 ポリウレタン樹脂 塩ビニール酢酸ビニル共重合体 １０部 １０部 カーボンブラック　　　　　　　　　　３部研磨剤（Ａ
ｔ２０３）　　　　　　　　　　４部レシチン　　　　
　　　　　　　　　　　１部混合溶剤（ＭＥＫ／）ルエ
〃アノン＝１／１／１）３００部 上記組成物をボールミルおよびサンドミルを用いて混線
分散を行った後、ポリイソシアネート〔コロホー１１日
本ポリウレタン（株）製〕を６部添加して得られた混線
物を、平均孔径１μｍのフィルターで炉遇し磁性塗布液
（Ａ）を準備した。

磁性塗布液（Ａ）を、２軸延伸した熱収縮率ＭＤｏ、６
６％（長″手方向）、ＴＤｏ、６２多（巾方向）、厚さ
１４　、５μｍ、幅１００ｍ、長さ２０００　ｍのＰＥ
Ｔフィルム原反上に、第１図に示したグラビア塗布機２
で磁性塗膜を形成した後、永久磁石方式による磁場配向
装置で配向処理を施した。その直後に、強制乾燥ノズル
５を通過させて本乾燥ゾーン８，７．８にて磁性塗膜を
十分に乾燥させて厚さ４．５μｍの磁性層を有する原反
ロール９を得た。

この時の強制乾燥ノズル６の熱風温度は６０℃、風ｆｉ
ｔｌ、　５．？Ａ命で一定とし、磁場強度を２０００Ｇ
・３０００Ｇ−４０００Ｇと変化させて、長さ３００ｒ
ｒＬの原反ロール９を作成した。

（実施例２） 実施例１と全く同様にして、強制乾燥ノズル６の温度を
８０℃、風量１．６−で一定として、磁場強度を２００
０Ｇ−３０００Ｇ自４０００Ｇと変化させて、長さ３０
０ｍの原反ロール９を作成した。

（実施例３） 強制乾燥ノズル５の温度を１００℃とした他は、実施例
１と全く同様にして、長さ３００　ｍの原反ロール９を
作成した。

（比較例） 強制乾燥ノズル６を除去した他は、実施例１と全く同様
にして、長さ３００ｍの原反ロール９を作成した。

以上の各実施例および比較例で得られた磁気テープ試料
を用いて磁気特性（角型比）を測定し次表の結果を得た
。

な訃角型比は、最大磁場５ＫＯｅの条件で測定した時の
磁気特性を示している。

発明の効果 以上の様に本発明によれば、配向磁石通過直後から熱風
を付与せしめ、磁性塗膜を固化させることによシ、磁性
塗膜中の磁性粒子の磁気的再凝集を著しく軽減すること
ができた。その結果、配向性の高い極めて優れた磁気特
性を有する磁気記録媒体を製造することが可能どなった
〇 なお、上記実施例では磁気テープについて説明したが、
本発明は磁気テープのみならず、他の磁気記録媒体にも
応用可能であることは言う１でもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の磁気記録媒体の製造方法を示す塗布工
程の説明図、第２図は対向型永久磁石方式の配向処理の
説明図である。 １・・・・・・ＰＥＴフィルム原反ロール、２・・・・
・・グラビア塗布機、３・・・・・・サクションロール
、４・・・・・・対向型永久磁石、６・・・・・・強制
乾燥ノズル、６，７゜８・・・・・・本乾燥ゾーン、９
・・・・・・塗布済原反ロール、１０・・・・・・ＰＥ
Ｔフィルム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 強磁性体と結合剤からなる磁性塗料を用いて、非磁性支
   持体上に磁性塗膜を設けた後、配向磁石通過直後より熱
   風を付与せしめ、乾燥を行うことを特徴とする磁気記録
   媒体の製造方法。