JPH033373B2 - - Google Patents

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JPH033373B2
JPH033373B2 JP60232984A JP23298485A JPH033373B2 JP H033373 B2 JPH033373 B2 JP H033373B2 JP 60232984 A JP60232984 A JP 60232984A JP 23298485 A JP23298485 A JP 23298485A JP H033373 B2 JPH033373 B2 JP H033373B2
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JP60232984A
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Kunihiko Ueno
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Hoya Corp
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Publication of JPS6292439A publication Critical patent/JPS6292439A/ja
Publication of JPH033373B2 publication Critical patent/JPH033373B2/ja
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種のデイスプレイ及び半導体集積
回路などの微細加工において利用されるパターン
形成方法に関し、特に、大型のパターンを被転写
板に転写するのに有用なパターン形成方法に関す
る。
〔従来の技術〕
従来のパターン形成方法として光学式パターン
ジエネレータを使用する方法が知られている。こ
の光学式パターンジエネレータは、キセノンラン
プなどの光源から発光する光をコンデンサレンズ
で集光し、バリアブルアパーチヤを通して拡大
(例:5〜1倍)された矩形を形成し、この矩形
の縮小投影レンズを通して縮小(例:1/5〜
1/10倍)して、XYステージ上に設置された被
転写板(例:レジストを塗布したフオトマスクブ
ランク)に露光する装置である。ここで、バリア
ブルアパーチヤは4枚のブレードで矩形を形成
し、向かい合つたブレードの間隔を調整すること
により、任意の矩形が得られる。そして、XYス
テージは、光波干渉を利用した測長機やリニアエ
ンコーダ等の測長機と接続されて、XとYの各テ
ーブルを駆動調整して、被転写板に露光すべきパ
ターンを位置決めする。上記露光後、現像・エツ
チング・レジスト剥離の所定の工程を経て、被転
写板上にパターンを形成する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、被転写板上に形成すべきパター
ン寸法が大型になつた場合、これに見合つた測長
機の大型化が必要になり、この大型化に伴つて、
機械加工精度の限界により測長機の精度が低下
し、結局パターンの位置決め精度の低下を余儀な
くされる。また、バリアブルアパーチヤによる矩
形の位置決め精度の低下により解像度が低下し、
更に縮小投影レンズにおいても解像度が低下して
しまう。
本発明は、上記した問題点を解決するためにな
されたものであり、被転写板上に形成すべきパタ
ーン寸法が大型になつた場合においても、パター
ンの位置決め精度と解像度を高くしたパターン形
成方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記した目的を達成するためになさ
れたものであり、所望のパターンを複数個に分割
して分割パターンをそれぞれ形成すると共に、前
記分割パターンのそれぞれのパターン内又はパタ
ーン外に原版マスク用アライメントマークをそれ
ぞれ形成した複数個の原版マスクと、前記原版マ
スク用アライメントマークに適合して前記分割パ
ターンから前記所望のパターンを合成する位置関
係にある合成用アライメントマークを形成したア
ライメント用マスクを製作し、レジストを塗布し
た被転写板に前記アライメント用マスクを通して
露光して前記合成用アライメントマークを転写し
た後に、前記被転写板を現像し、エツチングし、
レジスト剥離することにより、前記合成用アライ
メントマークを形成した合成用アライメントマー
ク入り被転写板を製作し、次にレジストを塗布し
た前記合成用アライメントマーク入り被転写板に
転写された前記合成用アライメントマークに前記
原版マスク用アライメントマークを適合させ、前
記原版マスクを通して1個ずつ露光して前記分割
パターンを転写した後に、前記合成用アライメン
トマーク入り被転写板を現像し、エツチングし、
レジスト剥離することにより、前記所望のパター
ンを形成することを特徴とするパターン形成方法
である。
〔作用〕
本発明によれば、所望のパターン寸法が大型で
あつても、原版マスクを通して被転写版のレジス
トに分割パターンに対応して未露光部分又は露光
部分を転写し、次に被転写板を一括して現像し、
エツチングし、レジスト剥離することから、上述
した大型化の弊害を除去し、パターンの位置決め
精度と解像度を良好にし、更に製造効率を向上さ
せることができる。なお、原版マスク用アライメ
ントマークは、合成用アライメントマーク入り被
転写板上においてエツチング工程で遮光性膜が除
去される部分に位置するので、合成用アライメン
トマーク入り被転写板に転写されない。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。本実施例の所望の大型パターンは、第2図に
示すようにフオトマスク1に形成されたF字状の
白抜き大型パターン2である。この白抜き大型パ
ターンは、遮光性膜がパターン外側にあつて、内
側にないものである。このフオトマスク1は、寸
法320mm□ ×2.3mmtのソーダライムガラスからな
る透光性基板状にCrとCrxOrからなる遮光性膜を
被着し、フオトリソグラフイ工程を経て、この遮
光性膜を選択的にパターン化して、F字状の大型
パターン2を形成したものであり、このパターン
エリアは250mm□ である。
この所望の大型パターン2は、電子線描画装置
でXY座標のパターンデータ入力操作により4分
割され、パターンデータ上で、第3図a,b,c
及びdにそれぞれ示すような分割パターン3,
4,5及び6を設定し、さらに、第4図に示すよ
うに、前述した電子線描画装置の露光可能領域A
内で、かつこれ等の分割パターン3〜6のパター
ン内に、原版マスク用アライメントマーク7,
8,9,10,11,12及び13,14もパタ
ーンデータ上で設定する。次に、第5図に示すよ
うに、原版マスク用アライメントマーク7〜14
に適合して分割パターン3〜6から所望の大型パ
ターン2を合成する位置関係にある白抜き十字状
の合成用アライメントマーク7′〜14′をパター
ンデータ上で設定する。
次に、上記パターンデータの被転写板として、
第6図に示すように透光性基板15(例:石英ガ
ラス)上に、スパツタリング法により成膜した遮
光性膜16(例:Cr膜、膜厚700Å)と、スピン
コータ法により塗布したポジ型電子線レジスト1
7(例:PBS(チツソ(株)製)、膜厚4000Å)を形
成してなるフオトマスクブランクを5枚用意す
る。なお、上記レジスト17はポジ型であるが、
パターンデータを反転させれば、ネガ型(例:
CMS−EX(SS)(東洋曹達工業(株)製))を使用し
てもよい。
この5枚のフオトマスクブランクに対して、前
述した電子線描画装置内で設定された、分割パタ
ーン3及び原版マスク用アライメントマーク7,
8と、分割パターン4及び原版マスク用アライメ
ントマーク9,10と、分割パターン5及び原版
マスク用アライメントマーク11,12と、分割
パターン6及び原版マスク用アライメントマーク
13,14と、合成用アライメントマーク7′〜
14′とをそれぞれ描画露光し、専用現像液
(例:PBS専用デベロツパ(チツソ(株)製))を用
いて現像し、ポストベークを行つた後、エツチン
グ液(例:硝酸第二セリウムアンモニウムと過塩
素酸を混合した水溶液)を用いてエツチングを行
い、次に剥離液(例:濃硫酸と過酸化水素水の混
合液)を用いてレジスト剥離を行う所定のフオト
リソグラフイ工程を経て、第3図a,b,c及び
dにそれぞれ示した原版マスク18,19,20
及び21と、第5図に示したアライメント用マス
ク22とを製作する。
次に、第2図に示した本実施例の所望の大型パ
ターン2を転写する被転写板として、第7図に示
すように透光性基板23(例:ソーダライムガラ
ス、寸法280mm□ ×2.3mmt)上に、スパツタリン
グ法により成膜した遮光性膜24(例:基板23
からCr膜とCrxOr膜、合計膜厚700Å)と、ロー
ルコート法により塗布したポジ型フオトレジスト
25(例:AZ−1350(ヘキストジャパン(株)製)、
膜厚8000Å)を形成してなるフオトマスクブラン
ク26を用意する。
次に、第5図に示したアライメント用マスク2
2をフオトマスクブランク26上の中央部の所定
位置に密着固定して、紫外線光を上方からアライ
メント用マスク22を通し、このアライメント用
マスク22以外のエリアをアパーチヤによつて遮
光してフオトマスクブランク26のレジスト25
に露光し、専用現像液(例:AZ専用デベロツパ
(ヘキストジャパン(株)製))を用いて現像し、エツ
チング液(例:硝酸第二セリウムアンモニウムと
過塩素酸を混合した水溶液)を用いてエツチング
を行い、次に剥離液(例;濃硫酸と過酸化水素水
の混合液)を用いてレジスト剥離を行う所定のフ
オトリソグラフイ工程を経て、白抜き十字状の合
成用アライメントマーク7′〜14′を転写して、
第8図に示すような合成用アライメントマーク入
り被転写板260を製作する。
次に、この被転写板260上に前述したポジ型
フオトレジスト25と同様のレジストを塗布した
後、第3aに示した原版マスク18を被転写板2
60上の左側上部に密着固定する。その際、光学
顕微鏡を通して、原版マスク18の原版マスク用
アライメントマーク7,8被転写板260上の合
成用アライメントマーク7′,8′のそれぞれ位置
合わせして設置する。そして、紫外線光を上方か
ら原版マスク18を通し、この原版マスク18以
外のエリアをアパーチヤによつて遮光して被転写
板260上のレジストに露光して、第1図aに示
すようなレジストパターン付き被転写板261を
製作する。この被転写板261には、原版マスク
18の分割パターン3に対応した分割パターン用
露光部分3′が転写され、その他のエリアに未露
光部分27が保持されている。
次に、先の原版マスク18を取り外して、第3
図bに示した原版マスク19を第1図aに示した
被転写板261上の右側上部に設置する。その際
にも、光学顕微鏡を通して原版マスタ19の原版
マスク用アライメントマーク9,10を被転写板
261上の合成用アライメントマーク9′,1
0′にそれぞれ位置合わせして設置する。そして、
原版マスク19を被転写板261上に密着固定し
て、前述したと同様に、紫外線光を上方から原版
マスク19を通し、この原版マスク19以外のエ
リアをアパーチヤによつて遮光して被転写版26
1上の未露光部分27に露光して、第1図bに示
すようなレジストパターン付き被転写板262を
製作する。この被転写板262には原版マスク1
9の分割パターン4に対応した分割パターン用露
光部分4′が新たに転写形成され、先に転写され
た分割パターン用露光部分3′と今回転写の分割
パターン用露光部分4′とで合成露光部28を形
成している。なお、今回と前回露光されなかつた
エリアは未露光部分29として保持される。
次に、先の原版マスク19を取り外して、第3
図cに示した原版マスク20を前述した被転写板
262上の左側下部に設置する。その際にも、光
学顕微鏡を通して、原版マスク20の原版マスク
用アライメントマーク11,12を被転写板26
2上の合成用アライメントマーク11′,12′に
それぞれ位置合わせして設置する。そして、原版
マスク20を被転写板262上に密着固定して、
前述したと同様に、紫外線光を上方から原版マス
ク20を通し、この原版マスク20以外のエリア
をアパーチヤによつて遮光して被転写板262上
の未露光部分29に露光して、第1図cに示すよ
うなレジストパターン付き被転写板263を製作
する。この被転写板263には、原版マスク20
の分割パターン5に対応した分割パターン用露光
部分5′が新たに転写形成され、先に転写された
分割パターン用露光部分3′及び4′と今回転写の
分割パターン用露光部分5′とで合成露光部30
を形成している。ここでも、今回までに露光され
なかつたエリアは、未露光部分31として保持さ
れる。
そして最後に、先の原版マスク20を取り外し
て、第3図dに示した原版マスク21を前述した
被転写板263上の右側下部に設置する。その際
にも、光学顕微鏡を通して、原版マスク21の原
版マスク用アライメントマーク13及び14をそ
れぞれ被転写板263上の合成用アライメントマ
ーク13′及び14′に位置合わせして設置する。
そして、原版マスク21を被転写板263上に密
着固定して、前述したと同様に、紫外線光を上方
から原版マスク21を通して、この原版マスク2
1以外のエリアをアパーチヤによつて遮光して被
転写板263上の未露光部分31に露光して、第
1図dに示すようなレジストパターン付き被転写
版264を製作する。この被転写版264には、
原版マスク21の分割パターン6に対応した分割
パターン用露光部分6′が新たに転写形成され、
先に転写された分割パターン用露光部分3′,
4′及び5′と今回転写の分割パターン用露光部分
6′とで合成露光部32を形成している。ここで
も、今回までに露光されなかつたエリアは未露光
部分33として保持される。
次に、合成露光部32が転写された被転写板2
64を専用現像液(例:AZ専用デベロツパ(ヘ
キストジヤパン(株)製))を用いて現像し、エツチ
ング液(例:硝酸第二セリウムアンモニウムと過
塩素酸を混合した水溶液)を用いてエツチングを
行い、次に剥離液(例:濃硫酸と過酸化水素水の
混合液)を用いてレジスト剥離を行う所定のフオ
トリソグラフイ工程を経て、この合成露光部32
と対応した、第2図に示したと同様な所望の白抜
き大型パターン2が形成される。なお、第1図d
に示した合成露光部32内のレジストの下にある
合成用アライメントマーク7′〜14′は上記エツ
チング時に除去される。
以上の通り転写された分割パターン用露光部分
3′,4′,5′及び6′は、後の分割パターン用露
光部分(例:6′)が転写済の分割パターン用露
光部分(例:3′,4′,5′)を遮光して転写さ
れていることから、輪郭、部分において2重露光
転写を防止している。なお、第1図に示した合成
露光部28,30,32において、電子線描画装
置のパターンデータ上の処理によつて、一方の分
割パターン用露光部分の接合部分(例:第1図b
に示した分割パターン用露光部分3′の接合部分
(破線箇所))を他方の分割パターン用露光部分
(同:分割パターン用露光部分4′)のエリア内側
に延長して2重露光をすれば、合成露光部(同:
合成露光部28)内の接合部分の露光不足を防止
し、前述したフオトリソグラフイ工程を経て、白
抜き大型パターン2を形成した場合、その白抜き
大型パターン2内で接合部分の細線状遮光性膜の
発生を防止することができる。
本実施例によれば、パターンの位置決め精度が
5ppm程度の誤差以内に収まり、またパターンの
解像度においてもパターン線幅1μmまで可能で
あつた。したがつて、大型パターンに対して高い
位置決め精度で、かつ光解像度のパターンを形成
できることが確認された。また、4つの分割パタ
ーンを露光した後のフオトリソグラフイ工程を一
括して行うことから、製造効率を向上させること
ができた。
以上の実施例は、所望の大型パターンが第2図
に示したように白抜きパターンであつたが、逆に
遮光性膜がパターンの内側にあつて、外側にな
い、いわゆる遮光性膜パターンについても本発明
は実施可能である。この遮光性膜パターンの実施
例については第6図、第7図及び第9図〜第14
図を参照して説明する。
本実施例の所望の大型パターンは、第10図に
示すようにフオトマスク34に形成されたF字状
の遮光性膜大型パターン35であり、遮光性膜が
パターンの内側にあつて、外側にないこと以外に
ついては第2図に示したものと同様である。
このような大型パターン35も、前実施例と同
様に電子線描画装置でXY座標パターンデータ入
力操作により4分割され、パターンデータ上で第
11図a,b,c及びdにそれぞれ示すような分
割パターン36,37,38及び39を設定し、
さらに、第12図に示すように、前述した電子線
描画装置の露光可能領域A内で、かつこれ等の分
割パターン36〜39のパターン外に原版マスク
用アライメントマーク40,41,42,43,
44,45及び46,47もパターンデータ上で
設定する。なお、分割パターン36,37,38
及び39の周辺部にあつて、所望の大型パターン
35のパターンエリア内にそれぞれ2重露光防止
用の遮光パターン48,49,50及び51も同
様にパターンデータ上で設定する。次に、第13
図に示すように、原版マスク用アライメントマー
ク40〜47に適合して分割パターン36〜39
から所望の大型パターン35を合成する位置関係
にある白抜き十字状の合成用アライメントマーク
40′〜47′をパターンデータ上で設定する。
次に、上記パターンデータの被転写板として、
第6図に示したと同様なフオトマスクブランクを
5枚用意する。このフオトマスクブランク上に塗
布されたレジスト17は、前実施例と同様ポジ型
であるが、パターンデータの反転を行えば、ネガ
型であつてもよい。
この5枚のフオトマスクブランクに対して、前
述した電子線描画装置内で設定された、分割パタ
ーン36、遮光パターン48及び原版マスク用ア
ライメントマーク40,41と、分割パターン3
7、遮光パターン49及び原版マスク用アライメ
ントマーク42,43と、分割パターン38、遮
光パターン50及び原版マスク用アライメントマ
ーク44,45と、分割パターン39、遮光パタ
ーン51及び原版マスク用アライメントマーク4
6,47と、合成用アライメントマーク40′〜
47′とをそれぞれ描画露光し、前実施例の原版
マスク及びアライメント用マスク製作と同様、所
定のフオトリソグラフイ工程を経て、第11図に
示した原版マスク52,53,54及び55と、
第13図に示したアライメント用マスク56とを
製作する。
次に、第10図に示した本実施例の所望の大型
パターン35を転写する被転写板として、前実施
例と同様、第7図に示したフオトマスクブランク
26を用意する。そして、第13図に示したアラ
イメント用マスク56をフオトマスクブランク2
6上の中央部の所定位置に密着固定して、紫外線
光を上方からアライメント用マスク56を通し、
このアライメント用マスク56以外のエリアをア
パージヤによつて遮光してフオトマスクブランク
26上のポジ型フオトレジスト25に露光し、前
実施例の合成用アライメントマークの転写形成と
同様、所定のフオトリソグラフイ工程を経て、白
抜き十字状の合成用アライメントマーク40′〜
47′を転写して、第14図に示すような合成用
アライメントマーク入り被転写板560を製作す
る。
次に、この被転写板560上に前述したポジ型
フオトレジスト25と同様のレジストを塗布した
後、第11図aに示した原版マスク52を被転写
板560上の左側上部に密着固定する。その際、
光学顕微鏡を通して、原版マスク52の原版マス
ク用アライメントマーク40,41を被転写板5
60上の合成用アライメントマーク40′,4
1′にそれぞれ位置合わせして設置する。そして、
紫外線光を上方から原版マスク52を通し、この
原版マスク52以外のエリアをアパーチヤによつ
て遮光して被転写板560上のレジストに露光し
て、第9図aに示すようなレジストパターン付き
被転写板561を製作する。この被転写板561
には、原版マスク52の分割パターン36と遮光
パターン48にそれぞれ対応した分割パターン用
未露光部分36′と2重露光防止用未露光部分4
8′が転写され、その他に、原版マスク52の透
光による露光部分57と、原版マスク52以外の
エリアの遮光手段による未露光部分58とが転写
されている。
次に、先の原版マスク52を取り外して、第1
1図bに示した原版マスク53を第9図aに示し
た被転写板561上の右側上部に設置する。その
際にも、光学顕微鏡を通して、原版マスク53の
原版マスク用アライメントマーク42,43を被
転写板561上の合成用アライメントマーク4
2′,43′にそれぞれ位置合わせして設置する。
そして、原版マスク53を被転写板561上に密
着固定して、前述したと同様に紫外線光を上方か
ら原版マスク53を通し、この原版マスク53以
外のエリアをアパーチヤによつて遮光して被転写
板561上の未露光部分58に露光して、第9図
bに示すようなレジストパターン付き被転写板5
62を製作する。この被転写板562には、原版
マスク53の分割パターン37と遮光パターン4
9にそれぞれ対応した分割パターン用未露光部分
37′と2重露光防止用未露光部分49′が転写さ
れ、その他に、原版マスク53の透光による露光
部分59と、原版マスク53以外のエリアの遮光
手段による未露光部分60とが転写されている。
そして、今回転写した分割パターン用未露光部分
37′と転写済の分割パターン用未露光部分3
6′とで合成未露光部61を形成する。ここで、
2重露光防止用未露光部分48′,49′と原版マ
スク53以外のエリアの遮光手段とは、合成未露
光部61の接合部62と、その合成未露光部61
の輪郭部分とに2重露光を防止して、パターン精
度を向上させるために有効に作用する。
次に、先の原版マスク53を取り外して、第1
1図cに示した原版マスク54をこの被転写板5
62上の左側下部に設置する。その際にも、光学
顕微鏡を通して、原版マスク54の原版マスク用
アライメントマーク44,45を被転写板562
上の合成用アライメントマーク44′,45′にそ
れぞれ位置合わせして設置する。そして、原版マ
スク54を被転写板562上に密着固定して、前
述したと同様に紫外線光を上方から原版マスク5
4を通し、この原版マスク54以外のエリアをア
パーチヤによつて遮光して、被転写板562上の
未露光部分60に露光して、第9図cに示すよう
なレジストパターン付き被転写板563を製作す
る。この被転写板563には、原版マスク54の
分割パターン38の遮光パターン50にそれぞれ
対応した分割パターン用未露光部分38′と2重
露光防止用未露光部分50′とが転写され、その
他に、原版マスク54の透光による露光部分63
と、原版マスク54以外のエリアの遮断手段によ
る未露光部分64とが転写されている。そして、
今回転写した分割パターン用未露光部分38′と
転写済の分割パターン用未露光部分36′,3
7′とで合成未露光部65を形成する。ここでも、
2重露光防止用未露光部分48′,49′,50′
と原版マスク54以外のエリアの遮光手段とは、
分割パターン用未露光部分36′と38′の接合部
66と、合成未露光部65の輪郭部分とに2重露
光を防止して、パターン精度を向上させるために
有効に作用する。
そして最後に、先の原版マスク54を取り外し
て、第11図dに示した原版マスク55をこの被
転写板563上の右側下部に設置する。その際に
も、光学顕微鏡を通して、原版マスク55の原版
マスク用アライメントマーク46及び47をそれ
ぞれ被転写板563上の合成用アライメントマー
ク46′及び47′に位置合わせして設置する。そ
して、原版マスク55を被転写板563上に密着
固定して、前述したと同様に紫外線光を上方から
原版マスク55を通し、この原版マスク55以外
のエリアをアパーチヤによつて遮光して、被転写
板563上の未露光部分64に露光して、第9図
dに示すようなレジストパターン付き被転写版5
64を製作する。この被転写版564には、原版
マスク55の分割パターン39と遮光パターン5
1にそれぞれ対応した分割パターン用未露光部分
39′と2重露光防止用未露光部分51′とが転写
され、その他に、原版マスク55の透光による露
光部分67も転写されている。そして、今回転写
した分割パターン用未露光部分39′と転写済の
分割パターン用未露光部分36′,37′,38′
とで合成未露光部68を形成する。ここでも、2
重露光防止用未露光部分48′,49′,50′,
51′と原版マスク55以外のエリアの遮光手段
とは、分割パターン用未露光部分37′(下側)
及び38′と39′との接合部69と、合成未露光
部68の輪郭部分とに2重露光を防止して、パタ
ーン精度を向上させるために有効に作用する。
次に、合成未露光部68が転写された被転写板
564を前実施例の露光後のフオトリソグラフイ
工程と同様に現像、エツチング及びレジスト剥離
の各工程を経て、この合成未露光部68と対応し
た、第10図に示したと同様な所望の遮光性膜大
型パターン35が形成される。なお、第9図bに
示した露光部57,59,63,67のレジスト
の下にある合成用アライメントマーク40′〜4
7′は、上記エツチング時に除去される。
本実施例によつても、前実施例の効果と同様、
大型パターンに対して高い位置決め精度で、かつ
高解像度のパターンを形成することができた。ま
た、4つの分割パターンを露光した後のフオトリ
ソグラフイ工程を一括して行うことから、製造効
率を向上させることができた。
本発明は、上記した実施例に限定されるもので
はない。所望のパターン形状についてはF字状以
外にも任意の形状でよいことは勿論である。分割
パターンの形成手段として使用した電子線描画装
置の代わり、光学式パターンジエネレータや、ア
ートワーク法により拡大パターンを形成し、リダ
クシヨンカメラにて縮小し、パターンを得る方法
等を使用してもよい。また分割数については2以
上であれば任意である。原版マスク用及び合成用
アライメントマークについては、位置合わせ精度
が得られるようなマークであれば、その形状及び
数は任意であり、その位置も、白抜きパターンの
場合はパターン内、遮光性膜パターンの場合はパ
ターン外で、かつ分割パターンを形成する電子線
描画装置等の露光装置の露光可能領域内であれば
どこでもよい。また、原版マスク用アライメント
マークが十字状の白抜きで、合成用アライメント
マークが十字状の遮光性膜パターンであつてもよ
い。被転写板として使用したフオトマスクブラン
クについては、透光性基板の材料としてソーダラ
イムガラスの代わりにアルミノボロシリケートガ
ラスなどの多成分系ガラスや石英ガラス等を使用
してもよく、遮光性膜の材料としてクロムの代わ
りにタンタル、モリブデン、ニツケル、チタン等
の遷移金属元素や、シリコン及びゲルマニウム
等、又はこれ等の合金や酸化物、窒化物、炭化
物、珪化物、硼化物若しくはこれ等の混合物
(例:窒化炭化物)を単層、複層に積層したもの
でもよく、成膜方法としてスパツタリング法の代
わりに真空蒸着法及びイオンプレーテイング法等
を使用してもよい。被転写板はフオトマスクブラ
ンクの代わりにエレクトロ・ルミネセンスなどの
デイスプレイ電極用基板、半導体基板及び光記録
用媒体等でもよく、これ等の被転写板のレジスト
としてはポジ型又はネガ型のフオトレジスト及び
電子線レジストでもよい。また、これ等の被転写
板に対する原版マスクの転写方法としては、密着
露光法の他にプロキシミテイ露光法、ミラープロ
ジエクシヨン露光法、1倍投影レンズ露光法等を
使用してもよい。
〔発明の効果〕 以上の通り、本発明のパターン形成方法によれ
は、被転写板上に形成すべきパターン寸法が大型
になつても、そのパターンを複数個に分割して露
光転写し、その後、一括して現像、エツチング及
びレジスト剥離の各工程を行うことから、そのパ
ターンの位置決め精度と解像度を高くすることが
でき、更に、露光転写後の工程において製造効率
を向上させることができ、特に大型被転写板のパ
ターン形成において多大なる価値がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例における分割パターン
の露光転写における合成工程を示す平面図、第2
図は同実施例における所望の大型パターンを示す
平面図、第3図は同実施例における分割パターン
が形成された原版マスクを示す平面図、第4図は
同実施例における露光可能領域と原版マスク用ア
ライメントマークと所望の大型パターンとを示す
平面図、第5図は同実施例におけるアライメント
用マスクを示す平面図、第6図は第3図に示した
原版マスク及び第5図に示したアライメント用マ
スクを製作するためのフオトマスクブランクを示
す断面図、第7図は同実施例における分割パター
ン及び合成用アライメントマークを転写するため
のフオトマスクブランクを示す断面図、第8図は
同実施例における合成用アライメントマーク入り
被転写板を示す平面図、第9図は本発明の他の実
施例における分割パターンの露光転写における合
成工程を示す平面図、第10図は同他の実施例に
おける所望の大型パターンを示す平面図、第11
図は同他の実施例における分割パターンが形成さ
れた原版マスクを示す平面図、第12図は同他の
実施例における露光可能領域と原版マスク用アラ
イメントマークと所望の大型パターンとを示す平
面図、第13図は同他の実施例におけるアライメ
ント用マスクを示す平面図、並びに第14図は同
他の実施例における合成用アライメントマーク入
り被転写板を示す平面図である。 1,34……フオトマスク、2,35……所望
の大型パターン、3,4,5,6,36,37,
38,39……分割パターン、3′,4′,5′,
6′……転写された分割パターン用露光部分、3
6′,37′,38′,39′……転写された分割パ
ターン用未露光部分、7,8,9,10,11,
12,13,14,40,41,42,43,4
4,45,46,47……原版マスク用アライメ
ントマーク、7′,8′,9′,10′,11′,1
2′,13′,14′,40′,41′,42′,4
3′,44′,45′,46′,47′……合成用ア
ライメントマーク、18,19,20,21,5
2,53,54,55……原版マスク、22,5
6……アライメント用マスク、26……フオトマ
スクブランク(被転写板)、27,29,31,
33,58,60,64……未露光部分、28,
30,32……合成露光部、48,49,50,
51……遮光パターン、57,59,63,67
……露光部分、61,65,68……合成未露光
部、260,560……合成用アライメントマー
ク入り被転写板、261,262,263,26
4,561,562,563,564……分割パ
ターンを転写した被転写版。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 所望のパターンを複数個に分割して分割パタ
    ーンをそれぞれ形成すると共に、前記分割パター
    ンのそれぞれのパターン内又はパターン外に原版
    マスク用アライメントマークをそれぞれ形成し
    た、複数個の原版マスクと、前記原版マスク用ア
    ライメントマークに適合して前記分割パターンか
    ら前記所望のパターンを合成する位置関係にある
    合成用アライメントマークを形成したアライメン
    ト用マスクとを製作し、レジストを塗布した被転
    写板に前記アライメント用マスクを通して露光し
    て前記合成用アライメントマークを転写した後
    に、前記被転写板を現像し、エツチングし、レジ
    スト剥離することにより、前記合成用アライメン
    トマークを形成した合成用アライメントマーク入
    り被転写板を製作し、次にレジストを塗布した前
    記合成用アライメントマーク入り被転写板に転写
    された前記合成用アライメントマークに前記原版
    マスク用アライメントマークを適合させ、前記原
    版マスクを通して1個ずつ露光して前記分割パタ
    ーンを転写した後に、前記合成用アライメントマ
    ーク入り被転写板を現像し、エツチングし、レジ
    スト剥離することにより、前記所望のパターンを
    形成することを特徴とするパターン形成方法。
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