JPH0333513A - クラッチカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は摩擦クラッチ用のクラッチカバーに関する。

［槌来技術］ 主として自動車に使用される摩擦クラッチ用のクラッチ
カバーにはフライホイール側にクラッチディスクを押圧
しフライホイールとの間で該クラッチディスクを挟持す
るプレッシャプレートと、該プレッシャプレートに形成
された支点と。

該支点に前記押圧のための弾性力を付加するダイアプラ
ムスプリングと、を備えた形式のものがある。

実開昭５２−１３７２６３に記載されたこの従来例のク
ラッチカバーの構成及び動作について第５図を参照して
説明する。第５図はかかる従来例のクラッチカバーを有
するクラッチの回転軸を通る平面で切断した横断面を回
転軸の片側について表した構造図である。

摩擦クラッチはクラッチカバー１とクラッチディスク８
とフライホイール９とから構成され。

該クラッチカバー１はプレッシャプレート１１とクラッ
チカバーフレーム１３とダイアフラムスプリング１４と
から基本的に構成される。ダイアプラムスプリング１４
はプレッシャプレート側に凹に湾曲した皿型形状を有し
９通常時（クラッチペダル未操作時）プレッシャプレー
）１１に形成された支点３に対し弾性力をフライホイー
ル方向に及ぼす。この荷重を受けたプレッシャプレート
１１は、クラッチディスク８をフライホイール９方向に
押圧し。

フライホイール９との間でクラッチディスク８を挟持す
る。これによりクラッチディスクの摩擦ライニング８′
を介してフライホイール９の回転力がクラッチディスク
８に伝達される。

図示しないクラッチペダルの操作によりダイアフラムス
プリング１４はプレッシャプレートｌｌ側に凸に湾曲す
る状態に移行し、これによりダイアフラムスプリング１
４からのプレッシャプレー）１１への荷重が消失する。

クラッチペダルの操作途中において、ダイアフラムスプ
リング１４がプレッシャプレート１１の支点３に押圧力
を減じて当接する状態が一時期生ずる。これが半クラッ
チといわれる状態である。この半クラッチの状態を経過
することにより、クラッチディスク８はフライホイール
からスムーズに加速を受けることができる。

［発明が解決しようとする課題］ エンジンが高速回転をしている時にクラッチペダルを操
作すると、この半クラツチ状態においてフライホイール
９がクラッチディスク８を介してプレッシャプレート１
１にフライホイール自身の振動を伝え、更にこのプレッ
シャプレート１１及びダイアフラムスプリング１４がフ
ライホイール９の振動に共振し、この振動をさらに土曽
大させるという事態が生ずる。この振動はクラッチペダ
ルに直接圧わり、或いは車両の伝達系に伝わることによ
り車両自体の振動を引き起し、特に高速運転時に運転者
に不快感を及ぼす。

この振動を防止するために前記公報では、第５図に示す
ようにストラップ１５部分においてプレッシャプレート
とフライホイール間に弾性体１６を介在させている。し
かしこの方法ではプレッシャプレート（１とフライホイ
ール９１±ｊに反発力が発生し、このためクラッチディ
スク８への押圧ｕｆ重が減少し好ましいとは言えない。

本発明は上述の問題点に鑑み、従来のクラッチカバーを
改良し、特に高速域の半クラッチ状態において、フライ
ホイールの振動が直接クラッチペダルに伝わり、或いは
フライホイールがプレッシャプレートと共振するという
おそれを除いたクラッチカバーを提供することを目的と
する。

［課題を解決するための手段］ 本発明の前記目的は、明細書の冒頭に述べた形式のクラ
ッチカバーにおいて、前記支点は少くとも一部を弾性体
で形成したことを特徴とするクラッチカバーによって達
成される。

ダイアフラムスプリングに押圧される支点全面に弾性材
を装着することも、或いは支点の一部に弾性体を設け、
この弾性体の高さを他の支点部よりもわずかに高くする
ことも、いずれも可能である。

［作用］ ダイアプラムスプリングは弾性材を介してプレッシャプ
レートに押圧力を及ぼすので、直接振動がダイアプラム
スプリングに伝わることがなく、またこれによりクラッ
チ全体の共振点を変えることができる。

［実施例］ 第１図〜第４図を参照して本発明の一実施例に係るクラ
ッチカバーの構造について説明する。

第１図はこの実施例のクラッチカバーの第５図と同様な
横断面図を示し、第２図はこのクラッチカバーをダイア
プラムスプリング側から見た時の平面を示し、第３図及
び第４図はそれぞれクラッチを操作しない特と半クラツ
チ状態の時の、ダイアプラムスプリングと弾性体の係合
状態を示す説明図である。なお第１図は第２図のＩ−Ｉ
ｔｌｉ面に対応している。

第２図においてこの実施例のプレッシャプレート１１に
はその各支点３の中間部に夫々切欠き部が設けられ、残
された支点は山部３，３′となる。

この切欠き部には断面略半円状の弾性体２が接着により
固着されている。弾性体２のダイアフラムスプリングの
荷重方向の寸法は、ダイアフラムスプリング１４がプレ
ッシャプレート側から離れている時には支点の山部３，
３′より高くなるように形成されており、更に弾性体２
は、ダイアフラムスプリング１４がプレッシャプレート
１１を押圧するときは弾性的に変形し、従ってダイアプ
ラムスプリングが直接支点山部３，３′を押圧しこれに
よりプレッシャプレートに荷重を及ぼすことができる程
度の弾性を有している。弾性体２は図示の如くｍ周方向
に等分に配置するのが振動防止の点から有効である。

このように構成したクラッチカバー１においてクラッチ
ペダルが操作され半クラツチ状態となると、クラッチカ
バーは第３図のダイアプラムスプリング１４が直接プレ
ッシャプレート１１の支点３゜３′に係合する状態から
第４図の状態に移行し。

第４図に示す如くダイアプラムスプリング１４は弾性体
２を介してプレッシャプレート１１を押圧する。従って
フライホイール９よりクラッチディスク８を介してクラ
ッチカバー１に伝えられる振動はこの弾性体２の働きに
より吸収されるので、クラッチペダルにはフライホイー
ルの振動が伝えられない。更に２弾性体２の巾ｌ性は、
ダイアフラムスプリング１４を共振から排除することに
より、結東向にフライホイール９とプレッシャプレート
１１及びダイアフラムスプリング１４の共振点をずらす
ように働き、伝達系の振動が増大するのを防止している
。

［発明の効果］ 本発明のクラッチカバーの構成において、プレッシャプ
レー１・の支点の少なくとも一部を弾性体で形成したこ
とにより、特に高速時の半クラツチ状態において、フラ
イホイールの振動が直接ダイアプラムスプリングに伝達
されなくなり、またフライホイール、プレッシャプレー
ト及びダイアフラムスプリングの共振を防止できること
となったので、極めて簡単な構成によりフライホイール
からの振動を吸収し且つ低減し得るクラッチカバを提供
できることとなり、利用者の不快感を軽減できることと
なった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るクラッチカバーの軸を
通る平面で切った構造断面略図であり、省略のため軸よ
り片側のみを示す図。 第２図はこの実施例のクラッチカバーのプレッシャプレ
ートをダイアプラムスプリング側から見たときの平面図
。 第３図はクラッチが保合状態の時のダイアフラムスプリ
ングと弾性体の係合を示す説明図。 第４図は半クラツチ状態での第２図と同様な図。 第５図は従来例のクラッチカバーの第１図と同様な図。 を夫々示す。 符号の説明 １・・・クラッチカバ ２・・・弾性体。 ３．３′・・・支点（山部）。 ８・・・クラッチディスク。 ９・・・フライホイール。 １１・・・プレッシャプレート。 １３・・・クラッチカバーフレーム。 １４・・・ダイアフラムスプリング。 １５・・・ストラップ。 １６・・・弾性体

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 フライホィール側にクラッチディスクを押圧しフライホ
   ィールとの間で該クラッチディスクを挟持するプレッシ
   ャプレートと、該プレッシャプレートに形成された支点
   と、該支点に前記押圧のための弾性力を付加するダイア
   フラムスプリングと、を備えた摩擦クラッチ用のクラッ
   チカバーにおいて、 前記支点は少くとも一部を弾性体で形成したことを特徴
   とするクラッチカバー。