JPH0331301B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

＜産業上の利用分野＞ 本発明は、氏名や会社名等のアルフアベツト文
字と電話番号とを記憶することができる多機能型
電話機に関し、特に入力手段と表示手段とに関す
るものである。 ＜従来技術＞ 従来のアルフアベツト文字等の文字と、電話番
号等の数字とを入力し、記憶させることができる
ようになつた多機能型電話機、主に電子式電話機
において、入力手段としては、Ａ〜Ｚのアルフア
ベツト文字やその他の符号及び数字に対応した
夫々個別のキーいわゆるフルキーを備え、夫々の
文字や数字等を各キーを押すことにより入力する
ものや、或は、ABC、DEF等のように、複数文
字をひとつの文字キーに割り当て、それらの文字
キーと、該当する任意の文字を選択する指定キー
とを備え、該文字キーと指定キーとの組合わせに
よつて、所望の文字又は数字を入力するものがあ
る。又、表示手段も、１行に文字や数字等を区別
なく表示するようになつているものが多い。 ＜発明が解決しようとする問題点＞ しかし、電話機のような小型の機器にフルキー
を設けようとすると、個々の操作キーの占有面積
を小さくしなければならず、操作者がキーを押し
難く、又、キーを押し易いように個々の操作キー
を大きくすると、フルキー全体の占有面積が大き
くなり、従つて、機器を大型化する必要が生じ、
コストアツプにもつながる。そして、後者のよう
に、ひとつの文字キーに複数の文字や数字等を対
応させた場合には、全ての文字について、各文字
毎にキー操作を２回以上行なわなければならず、
一度の入力につき、多数回の操作を必要とし、入
力操作が大変繁雑になる。 ＜問題点を解決しようとする為の手段＞ 本発明は、複数の数字或は符号から成る数字群
を記憶すると共に、該数字群の各数字或は符号に
各々対応する文字或は符号から成る文字群を上記
数字群に対応して記憶している文字群記憶手段
と、上記文字群記憶手段に記憶されている上記数
字群の数字或は符号を表示する第１の表示部と、
上記数字群に対応する上記文字群の文字或は符号
を上記数字群の各数字或は符号に対応して表示す
る第２の表示部と、上記第１の表示部に表示され
ている上記数字群の数字或は符号に対応するキー
を有し、上記第２の表示部に表示されている文字
群のうち、所望の文字或は符号に対応する数字或
は符号を順次キー入力し文字列を作成すると共
に、該文字列に対応する電話番号をキー入力する
ための数字群入力手段と、該数字群入力手段で作
成された上記文字列及び電話番号を各々対応して
記憶する文字列記憶手段と、該文字列記憶手段に
記憶されている文字列及び電話番号を順次第２の
表示部に表示させ、所望の文字列を選択するため
の文字列選択手段と、該文字列選択手段で選択さ
れた文字列に対応する電話番号をダイヤル発信す
るダイヤル発信手段とを具備して成る。 ＜作用＞ 第２の表示部に表示されている文字群のなかか
ら入力すべき文字又は符号を選び、かかる文字又
は符号に対応する数字又は符号を数字群入力手段
より入力し、かかる動作を繰り返すことにより文
字列を作成することができる。 さらに数字群入力手段より電話番号を入力して
上記文字列及び電話番号を文字列記憶手段に記憶
することができる。 また、文字列選択手段により記憶されている文
字列及び電話番号を表示手段に順次表示させ、所
望の文字列（発信相手先）に、ダイヤル発信手段
を以つてダイヤル発信することができる。 ＜実施例＞ 以下、図示する実施例により、本発明の電話機
を具体的に説明する。 第１図は、本発明の電話機を示し、電話機本体
１に、送受話機２、押釦ダイヤル３（数字群入力
手段）、表示装置４（第２の表示部）及び機能キ
ー５が設けられている。この図において、本発明
の特徴とするところは、表示装置４が上段部４₁
と下段部４₂とから成り、該表示装置４の下段部
４₂の下方に第１の表示部として数字１、２…９、
０を付した点と、機能キー５を設けた点にある。 第２図は、本発明の電話機の内部の構成を示す
ブロツク図であり、電話機本体１は、送受話機を
含む通話回路２′、押釦ダイヤル３及び機能キー
５から成る入力装置としてのキーボード７、表示
装置４、マイクロプロセツサを用いた制御装置
８、電話機の各種機能を動作させる為のプログラ
ムを記憶したROM９、登録内容を記憶させてお
く記憶装置１０及びダイヤラー１１から構成さ
れ、通信線路１２により、電話線と接続されてい
る。 そして、上記ダイヤラー１１と機能キー５にお
けるダイヤル発信キーＤとでダイヤル発信手段が
構成され、また上記記憶装置１０内には、複数の
文字群と数字群をあらかじめ記憶しているエリヤ
（文字群記憶手段）と、入力される文字列及び電
話番号を記憶するエリヤ（文字列記憶手段）とを
備えている。 次に、上記第１図及び第２図に示す、本発明の
電話機における氏名又は会社名及び電話番号等を
登録する入力の手順を説明する。BROWN−
ROBERTという氏名と、電話番号0123−45−
6789を登録する場合を例にとると、先ず、機能キ
ー５の登録キーＭを押すことにより登録を行なう
入力状態となり、表示装置４の上段部４₁の左端
位置にカーソル６が表示されるとともに、下段部
４₂に表示装置の下方に付した１〜０の数字に
夫々対応したアルフアベツト文字「Ａ」〜「Ｉ」
及び符号「．」が表示される。 ここで、表１にその数字とアルフアベツト文字
及び符号との対応関係の１例を示す。従つて、最
初の下段部４₂の表示状態は表−１における第１
群のものを表示していることになる。

【表】 そこで、最初の文字「Ｂ」に対応する数字
「２」を押釦ダイヤル３の「２」のキーを押して
入力すれば、表示装置４の上段部４₁の左端位置
に文字「Ｂ」が表示され、カーソル６は、右に１
文字分移行する。次に、シフトキーの機能を有す
る「＃」キー（文字群の選択手段）を押すことに
よつて、下段部４₂の表示が表−１の第２群で示
すように変わる。即ち、シフトキーである「＃」
キーを押す度に、下段部４₂の表示が表−１の第
１群乃至第３群に示す各群の内容に順次変化し、
任意のアルフアベツト文字及び符号を選択するこ
とができる。よつて、文字「Ｂ」の後に続く文字
「Ｒ」「Ｏ」「Ｗ」「Ｎ」、符号「−」、並びに「Ｒ」
「Ｏ」「Ｂ」「Ｅ」「Ｒ」「Ｔ」に対応する群及び数
字を選択して入力する。即ち、文字「Ｒ」は第２
群の「９」、文字「Ｏ」は第２群の「６」、文字
「Ｗ」は第３群の「５」、文字「Ｎ」は第２群の
「５」、符号「−」は第２群又は第３群の「０」、
文字「Ｅ」は第１群の「５」、文字「Ｔ」は第３
群の「２」というように、シフトキーである
「＃」キーで群を選択するとともに、各文字及び
符号に対応する数字を押釦ダイヤル３の数字キー
（文字列選択手段）を押すことにより、第１図に
示すように、順次、入力していけば良い。 この時、カーソル６は、文字等が入力され、表
示される度に、右に移行する。そして、表示装置
４の上段部４₁の最後に文字「Ｔ」を入力し終る
と、氏名の入力が完了し、次に、改行キーの機能
を有する「＊」キーを押すことにより、下段部４
_２の表示が消え、電話番号等の数字入力状態とな
る。そこで、該下段部４₂に電話番号0123−45−
6789を入力すれば、登録すべきデータは完了す
る。尚、電話番号を入力する際に、「＃」キーを
押すと、符号「−」が入力されるように設定して
おけば便利である。そして、再び登録キーＭを押
すことにより、第２図に示す記憶装置１０に記憶
される。 上記のようにして、登録入力し、記憶させた情
報を用いて、電話をかけようとする場合には、先
ず、機能キー５のリストキーＬ（文字列選択手段）
を押すと、表示装置４の上段部４₁の左端位置に、
カーソル６が点滅し、下段部４₂には、上記登録
の場合と同様に、文字「Ａ」〜「Ｉ」及び符号
「．」が表示され、リスト表示状態となる。 ここで、前述のBROWN−ROBERT氏に電話
をかけようとする場合を例にとると、氏名の頭文
字「Ｂ」に対応する押釦ダイヤルの数字キー
「２」を押すことにより、表示装置４の上段部４₁
に頭文字「Ｂ」で登録されている氏名、会社名等
の文字列が表示されるとともに、下段部４₂に該
当する電話番号等の数字が表示される。そして、
目的とする相手方の氏名が表示されるまで、次々
とシフトキーである「＃」キーを押していけば、
順次、次候補の氏名、会社名等の文字列と電話番
号等の数字列とが変化し、表示される。従つて、
目的とする相手方、ここではBROWN−
ROBERT氏が表示されたときに、機能キー５の
ダイヤル発信キーＤ（ダイヤル発信手段）を押せ
ば、下段に表示された電話番号、ここでは0123−
45−6789が、第２図に示す、ダイヤラー１１によ
つて通信線路１２を介して電話線に送信され、相
手側を呼び出す。又、単に電話番号等の数字列を
知りたい場合には、ダイヤル発信キーＤを押さな
ければ良い。 更に、表−１に示す第２群或は第３の頭文字を
リストアツプしたい場合には、最初の表示の段階
で、シフトキーである「＃」キーを押すことによ
り、登録時と同様に、表示装置４の下段部４₂の
表示が第２群或は第３群のものに変化し、任意の
頭文字を選択することができる。 上述のように、登録及びリストの表示は、文字
列と数字列とで構成されているので、氏名・会社
名や電話番号だけでなく、銀行名とキヤツシユカ
ードの暗証番号又は口座番号等他の情態を登録
し、必要なときに読み出すこともできる。 次に、上記操作を行なわせる為の制御プログラ
ムの１例について、第３図ａ、ｂ、ｃ、ｄに示す
流れ図に従い説明する。 第３図ａは、入力を判断する手順を示したもの
であり、何らかの入力があれば、(A)相手方の名前
を読み出して記憶された電話番号によつてダイヤ
ル発信する命令か、(B)登録をする為の入力を行な
う命令か、(C)普通に押釦ダイヤル３を押して電話
をかける操作か、或は(D)その他の各種機能を行な
わせる命令かを判断して、夫々の入力に対応した
動作を行なわせる。ここで、上記(A)の命令の場合
には、第３図ｂに示す動作に移り、同様に、(B)の
場合は第３図ｃに示す動作、(C)の場合は第３図ｄ
に示す動作に、夫々、移る。又、(D)の場合は、流
れ図には示していないが、各種機能に応じた所定
の動作を行なう。 第３図ｂは、登録した名前を、リストによつて
読み出し、所望の相手方の名前を見つけ出して、
記憶させてある電話番号をダイヤラーから発信さ
せて、相手方を呼び出す為の動作を示す。先ず、
第３図ａに示す動作により、名前による発信指示
又はリスト読み出しであると判断させる。即ち、
機能キー５のリストキーＬが押されたことを判断
すると、次のキー入力がシフト機能を有する
「＃」キーであれば、表−１に示すような文字列
の群の表示装置４の下段部４₂における表示を次
の群の表示に切換え、続いて数字キーが押された
ならば、その数字に対応する頭文字を有する登録
された文字列の記憶内容即ち登録内容を表示装置
に表示し、「＃」キーが押されてシフト操作が行
なわれると、次の記憶内容が順次表示され、所望
の相手方が見つかり、機能キー５の発信キーＤが
押されると、ダイヤラー１１により登録された電
話番号のダイヤル信号が発信され、相手方を呼び
出す。又、登録されていなければ、「NO LIST」
等の表示を行ない、初期状態に復帰する。 第３図ｃは、登録操作の動作を示したものであ
り、第３図ａの動作で、登録が指示即ち登録キー
Ｍが押されると、文字列の入力状態となり、次の
キー入力が「＃」キーであるか数字キーであるか
を判断し、「＃」キーであれば、表示装置４の下
断部４₂の表示を切換え、数字キーであれば、そ
の数字に対応した文字又は符号を表示装置４の上
段部４₁に表示し、改行キーの機能を有する「＊」
キーが押されるまで繰り返す。文字列の入力が終
了し、「＊」キーが押されると、数字列の入力状
態となり、数字キー、スペースキー、「−」キー
等に応じて、それを表示装置４の下段部４₂に表
示する。そして、最後に登録キーＭが再び押され
ると、入力され、表示装置４の上段部４₁、及び
下段部４₂に表示された文字列及び数字列を前記
記憶装置１０へ記憶させ、登録を完了する。 第３図ｄは、従来の機能と本発明の機能とを組
合わせて、普通に押釦ダイヤルを押して、電話を
かける場合の動作を示し、押釦ダイヤル３の数字
キーが押されると、ダイヤル信号を送出するとと
もに、表示装置４にその電話番号を表示し、且
つ、記憶する。そして、最後の桁までダイヤルを
終え、相手方を呼び出し、相手方が応答して通話
が始まれば、その通話時間を計測し、通話料金を
算出するとともに、記憶装置１０へ記憶させる。
又、通話時間を表示しながら、予め設定された所
定時間よりも通話が長くなると、点滅ランプその
他により警告等を発して、使用者に知らせる。こ
こで、相手方を呼び出した後の動作は、第４図ｂ
に示した登録した電話番号による通話の場合も同
様に行なう。これらの動作より、電話をかけた相
手先の電話番号や通話料金等が記憶され、データ
として残り、必要なときに、適宜取り出すことも
可能となる。 上記の実施例では、一部の機能しか説明してい
ないが他の機能、例えば相手方が通話中である場
合に、所定時間後に自動的に再発信即ち呼び出し
を行なう機能とか、受送話機を持ち上げなくても
通話ができる等の各種機能を持たせることも可能
であり、入力できる文字もアルフアベツト文字に
限定されず、カタカナ文字やひらがな文字等の50
音文字であつても、同様に、10音ずつ５群に分け
て表示すれば良い。又、ここでは、電話機とした
が、単独のダイヤラーでも実施可能である。 ＜発明の効果＞ 以上のように、本発明の電話機は、文字列の入
力操作を数字群入力手段により所望の文字に対応
する数字を押すことによつて容易に行なえるの
で、登録入力の操作が簡単となり、操作し易く、
又、キーボードも一般の釦型電話機に備わつてい
るダイヤルキーに、数個の機能キーを設けるだけ
で実現できる為、電話機本体を大型化することな
く、且つ容易に文字列を含めたデータの入力及び
登録可能となる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本発明の電話機の１実施
例を示し、第１図は、外観を示す平面図、第２図
は、内部の構成を示す概略ブロツク図、第３図
ａ，ｂ，ｃ，ｄは、本発明の電話機の機能の１例
を示す動作の流れ図である。 １……電話機本体、２……送受話機、３……押
釦ダイヤル、４……表示装置、４₁……上段部、
４₂……下段部、５……機能キー、６……カーソ
ル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数の数字或は符号から成る数字群を記憶す
   ると共に、該数字群の各数字或は符号に各々対応
   する文字或は符号から成る文字群を上記数字群に
   対応して記憶している文字群記憶手段と、 上記文字群記憶手段に記憶されている上記数字
   群の数字或は符号を表示する第１の表示部と、 上記数字群に対応する上記文字群の文字或は符
   号を上記数字群の各数字或は符号に対応して表示
   する第２の表示部と、 上記第１の表示部に表示されている上記数字群
   の数字或は符号に対応するキーを有し、上記第２
   の表示部に表示されている文字群のうち、所望の
   文字或は符号に対応する数字或は符号を順次キー
   入力し文字列を作成すると共に、該文字列に対応
   する電話番号をキー入力するための数字群入力手
   段と、 該数字群入力手段で作成された上記文字列及び
   電話番号を各々対応して記憶する文字列記憶手段
   と、 該文字列記憶手段に記憶されている文字列及び
   電話番号を順次上記第２の表示部に表示させ、所
   望の文字列を選択するための文字列選択手段と、 該文字列選択手段で選択された文字列に対応す
   る電話番号をダイヤル発信するダイヤル発信手段
   とを具備して成る電話機。