JPH0331135A - シート送り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用骨Ｉ〒コ 本発明は、計算機、複写機、ファクシミリ、ワードプロ
セッサ、タイプライタ、その他シート類を送る機構を具
備する各種機械に備えられたシート送り装置、特に進行
性振動波を利用したシート送り装置に関するものである
。

［従来の技術］ 従来この種の装置は、特開昭５９−１７７２４３号公報
に開示されているように、シートを挟持する弾性体に進
行波を形成し、該シートを送るように構成されていた。

ここで、前記提案におけるシート搬送原理について第３
図を用いて説明する。

弾性体１１及び１２により、シート１３は適度の抑圧で
挟持されている。弾性体１１．１２にはそれぞれ進行性
の曲げ振動（進行波）が形成されており、これら進行波
の位相差は空間的に　１８０６　になるように構成され
ているので、それぞれの弾性体１１．１２の曲げ振動は
シート１３側に各々の白部分が常に対向するように進行
する。このとき、弾性体１１．１２の表面の、例えば白
部分のある質点に注目すると、該質点は一般には楕円軌
跡を描く運動をする。第３図中において、弾性体１１に
ついて言えば、進行波が右方向へ進む場合、上記質点は
図に示したように時計回りの楕円軌道を描くことになる
。したがって、凸部の質点の運動方向は弾性体１１．１
２いずれも振動の進行方向とは逆方向となり、これがシ
ート１３を移送する力として働くことになる。

方、凹部においては、進行方向と同方向のシート移送力
が発生するが、凸部に比較して圧力が小さいので、シー
ト１３と弾性体１１１２の摩擦力は小さく、シート移送
力も小さくなるので、シート移送力の総和としては、　
前述した曲げ振動の進行方向とは逆方向に働くことにな
る。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、このようなシート送り装置は、例えばモータ
からの駆動力を歯車等の伝達機構を介して紙送りローラ
に伝達するシート送り方式に比べ、歯車等の伝達ロスが
な（高精度のシート送りが実現できるが、温度、湿度等
の環境雰囲気の変化、あるいはシートの厚み不均一等の
影響によってシート送り精度が低下する虞れがあり、例
えばシートを所定量送って停止させ、印字を行う場合に
印字ムラを招くことがある。

また、シートを所定位置にずれなく停止させることもシ
ートの送り精度を維持する点において重要なことであり
、弾性体１１．１２に形成される進行波の発生を停止す
ればシート移送力が消失し、弾性体１１．１２の摩擦力
によりシートの移送停止が行えるが、シート移送速度が
大きいと、シートの慣性力によってシートが所定の送り
量を越えて停止する虞れがある。

本発明の目的は、簡単な構成でシートを高精度に送れ、
高速度で搬送しても確実に目標とする搬送量でシートを
停止させることができるシート送り装置を提供すること
にある。

［課題を解決するための手段］ 本発明の目的を達成するための要旨とするところは、振
動子が固着される弾性体における該振動子固着面と反対
面に被搬送体であるシートが押圧され、該振動子に電源
手段からの周波電圧を印加して該弾性体に振動波を形成
し、以て振動波の形成される振動面によりシートに移送
力を与えてシートを搬送させる搬送手段と、該シートの
移送量を検出するシート移送量検出手段と、該シート移
送量検出手段からのシート移送量情報に基づ餘該電源手
段を制御する制御手段とを備え、該電源手段はシートの
移送速度を可変可能に構成され、また該制御手段は、シ
ート移送量検出手段からシート移送量情報が所定の移送
量に達すると、該電源手段にシート移送速度の減速を指
示し、その後シート移送量が目標移送量に達すると、該
電源手段にシート移送速度零を指示することを特徴とす
るシート送り装置にある。

［作　　　用］ 上記した構成のシート送り装置は、シートを目標移送量
に達する前に減速させ、目標移送量に達するとシートの
移送を停止する。

［実　施　例コ 以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する
。

第１図は本発明の一実施例を示すものであり、１，２，
３．４は圧電素子からなる振動子、５．６は弾性体、７
は発振器、１０はエネルギー吸収部、ＣＮＴはコントロ
ーラである。

振動子１．２は弾性体５と接着剤等で固着されている。

同様に、振動子３．４は弾性体６と接着剤等で固着され
ている。また、弾性体５と６は適当な力で押えられてい
る。該実施例では、弾性体５と６が導電体として接地回
路に接続されており、発振器等を含む電源回路７により
振動子１に周波電圧（交流電界）を印加することにより
該弾性体５と６に振動が発生する。

振動子２と４は前記弾性体５と６の振動に伴い発電する
。その発電された電気エネルギーは抵抗などから成るエ
ネルギー吸収部１０により散逸させられる。よってその
振動波反射されずに進行波となる。弾性体５．６の曲げ
振動が進行波となるとき、その表面の１点に注目すると
、その軌跡は楕円を描いている。したがって、曲げの外
側の部分は常に進行波の進行方向と逆向きの速度成分を
持つことになり、シート１３は常に曲げの外側の部分と
接触するために、進行波の進行方向とは逆向きに送られ
る。第１図においては、左から右へシートは送られる。

８はロータリーエンコーダ、１１はロータリーエンコー
ダの回転軸に取りつけられたローラー　９はローラーで
ある。ローラ９はシート１３をローラ１１に押圧し、ロ
ーラー１１とシート１３との間のすべりを防止する機能
を担っている。シートの移動に伴なってエンコーダ８よ
りコントローラＣＮＴヘパルス信号が送信されるように
なっている。

コントローラＣＮＴはマイクロコンピュータから構成さ
れ、エンコーダ８からのパルス信号の数をカウントする
と共に、カウント値に応じて電源回路７にシート移送速
度の減速を指示する第１の信号と、シート移送の停止を
指示する第２の信号とを出力するようになっている。な
お、電源回路７によるシート移送速度の制御については
後記する。

エンコーダ８０ローラ１１の外径及びエンコーダ８の回
転角度当りのパルス数から、シート１３の所定の移動量
に対するエンコーダ８からのパルス数は一義的に決まる
。

すなわち、コントローラＣＮＴはエンコーダ８から所定
のパルス数を受信したら電源回路７の出力を停止するよ
うに制御すれば、弾性体５．６に進行波が形成されなく
なり、シート移送力が消失することになる。弾性体５．
６はシート１３を相応の力で押圧しているので、進行波
停止時にはシートと弾性体との間に大きな摩擦力が働き
、この力が慣性力で移動しようとするシート１３への制
動力として働く。この制動力は大きいので、シート１３
は短時間かつ短距離で停止し、高精度に位置決めされる
。

また、進行波の形成停止後において、上記した摩擦力が
シート保持力として働き、シート停止位置が不動のまま
容易に保存される。

しかし、このシート送り装置は、弾性体５゜６の摩擦力
による制動によってシートの停止を行うので、搬送速度
が大きくなるに従い制動距離が長くなり、位置決め精度
は低下することになり、高速のシート搬送を行なおうと
すると、送り精度が低下する。

本発明は、シートの送り量が最終目標値に達する直前に
シートの送り速度を減速し、その後最終目標値に達した
らシート送りを停止するという速度切換を行うようにし
ている。

この場合、エンコーダ８の回転角度当りのパルス数は、
シートを減速させるための所定送り量と、その後にシー
トを停止させる最終目標値を検出できるパルスの分解能
が満足されていればよく、通常の位置サーボ系の如く、
シート位置決めの所要分解能に相当するエンコーダ分解
能を必要としない。

本実施例において、エンコーダ８は、シートが減速位置
に達するのを検知すると、第１の信号を発生し、その後
シートを停止させる最終目標値に達したことを検知する
と第２の信号を発生させるようになっている。

コントローラＣＮＴは、エンコーダ８から第１の信号が
入力されると、電源回路７にシート搬送速度の減速を指
示し、第２の信号が入力されるとシート搬送停止を指示
する。

本実施例において、シート搬送速度の減速制御は、弾性
体５．６に形成する進行性振動波の振幅を変化させて行
なっており、該振幅の変化は振動子１．３に印加する電
圧を変えることにより行なっている。

エンコーダ８からの第１の信号の発生から第２の信号の
発生までの時間は十分短かくなるようにしているので、
減速したことによる搬送時間の増加は十分小さくするこ
とができると同時に、制動距離も小さくできるので、高
精度のシート送りを行うことができる。

第２図は電源回路７の一例を示す回路図である。

１４は周波数設定手段（不図示）からの指令によって周
波数を可変できるプログラマブルオシレータ、１５はプ
ログラマブルオシレータ１４の出力交番電圧によって、
コントローラＣＮＴ　（不図示）からの電圧コントロー
ル信号（Ｖ　ｃ）をスイッチングし、振動子１及び３に
印加している。第５図に各部の波形を示し、第４図のフ
ローチャートを用いて動作を説明する。

ある位置Ｐｏから位置Ｐ２までのシート搬送を行なうと
すると、まずカウントをリセットする（ＣＮＴ＝Ｏ）。

次に電圧コントロール信号（Ｖ、）をＶ、とすると、振
動子１及び３に印加される電圧の振幅がｖｌとなり、高
速搬送モードでシートが搬送される。そして、停止位置
Ｐ２の少し手前に適当に決められた位置Ｐ１までシート
が搬送されると、電圧コントロール信号（ＶＣ）を■２
とし、該印加される電圧の振幅がｖ２となり低速搬送モ
ードに切り替えられる。そして停止位置Ｐ２に達した時
に、電圧コントロール信号（Ｖ　ｃ）を零とし、該印加
される電圧の振幅も零となりシートは停止する。

なお、上記電源回路７０例は、振動子１及び３に印加す
る電圧の振幅を２段に切り替えたが、パルスの幅や周波
数、又は振動子１と３に印加する交番電圧の位相を切り
替えてもよい。

又、振動子の振動振幅を振動子に流入する電流を検出す
るか、弾性体５及び６に振動検出素子を設けて検出する
等して検出した値が２段に切り替るように印加電圧の振
幅等を制御してもよい。

なお、上記した実施例において、エンコーダ８から第１
の信号、第２の信号がコントローラＣＮＴに人力される
と、コントローラＣＮＴが電源回路７にシート搬送の減
速指示及び停止相１ ２ 示を行なっているが、エンコーダ８からのパルスをコン
トローラＣＮＴでカウントし、減速開始に相当する送り
量のパルス数に達すると減速指示、その後最終目標値に
相当する送り量のパルス数に達すると停止指示を電源回
路に出力するようにしてもよい。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、シートの移送速
度を移送途中で減速することにより、シート移送時間の
増加を小さくしたまま、シートの位置決めを高精度に確
保することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるシート送り装置の一実施例を示す
概略図、第２図は電源回路の回路図、第３図はシート搬
送原理を説明する図、第４図はシート送り装置の動作を
説明するフローチャート、第５図は第２図の回路の各部
の波形を示す図である。 １〜４・・・振動子　　　５．６・・・弾性体７・・・
電源回路 ８・・・ロータリーエンコーダ ９１１・・・ローラー １０・・・エネルギー吸収部 Ｃ，ＮＴ・・・コントローラ 他４名 第 ４ 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　振動子が固着される弾性体における該振動子固着面
   と反対面に被搬送体であるシートが押圧され、該振動子
   に電源手段からの周波電圧を印加して該弾性体に振動波
   を形成し、以て振動波の形成される振動面によりシート
   に移送力を与えてシートを搬送させる搬送手段と、該シ
   ートの移送量を検出するシート移送量検出手段と、該シ
   ート移送量検出手段からのシート移送量情報に基づき該
   電源手段を制御する制御手段とを備え、 該電源手段はシートの移送速度を可変可能 に構成され、また該制御手段は、シート移送量検出手段
   からシート移送量情報が所定の移送量に達すると、該電
   源手段にシート移送速度の減速を指示し、その後シート
   移送量が目標移送量に達すると、該電源手段にシート移
   送速度零を指示することを特徴とするシート送り装置。