JPH0326629A - シート送り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、計算機、複写機、ファクシミリ、ワードプロ
セッサ、タイブライタ、その他シート類を送る機構を具
備する各種機械に備えられたシート送り装置、特に進行
性振動波を利用したシート送り装置に関するものである
。

［従来の技術］ 従来この種の装置は、特開昭５９−１７７２４３号公報
に開示されているように、シートを挟持する弾性体に進
行波を形戒し、該シートを送るように構成されていた． ここで、前記提案におけるシート搬送原理について第３
図を用いて説明する。

弾性体１１及び１２により、シ一ト１３は適度の押圧で
扶持されている。弾性体１１．１２にはそれぞれ進行性
の曲げ振動（進行波）が形威されており、これら進行波
の位相差は空間的に　１８００　になるように構威され
ているので、それぞれの弾性体１１．１２の曲げ振動は
シ一ト１３側に各々の凸部分が常に対向するように進行
する。このとき、弾性体１１．１２の表面の、例えば凸
部分のある買点に注目すると、該質点は一般には楕円軌
道を描く運動をする．第３図中において、弾性体１１に
ついて言えば、進行波が右方向へ進む場合、上記質点は
図に示したように時計回りの楕円軌跡を描くことになる
．したがって、凸部の質点の運動方向は弾性体１１．１
２いずれも振動の進行方向とは逆方向となり、これがシ
一トｌ３を移送する力として働くことになる． 一方、凹部においては、進行方向と同方向のシート移送
力が発生するが、凸部に比較して圧力が小さいので、シ
一ト１３と弾性体１１．１２の摩擦力は小さく、シート
移送力も小さくなるので、シート移送力の総和としては
、前述した曲げ振動の進行方向とは逆方向に働くことに
なる． ［発明が解決しようとする課題］ ところで、このようなシート送り装置は、例えばモータ
からの駆動力を歯車等の伝達機構を介して紙送りローラ
に伝達するシート送り方式に比べ、歯車等の伝達ロスが
なく高精度のシート送りが実現できるが、温度，湿度等
の環境雰囲気の変化、あるいはシートの厚み不均一等の
影響によってシート送り精度が低下がる虞れがあり、例
えばシートを所定量送って停止させ、印字を行う場合に
印字ムラを招くことがある．また、シート送り精度を高
精度に維持するために、例えば目標値と現在値の差を検
出する比較部と、差信号を駆動信号に変換する操作部と
、系の安定性を維持するための補償部よりなる、いわゆ
る閉ループ制御系で構成されるシート移動量検出手段を
用いた提案があるが、これは所謂位置サーボ制御系を構
成しており、高精度化を満たすためには移動量検知分解
能を高める必要があり、構成が複雑化し高価になる欠点
があった． 本発明の目的は、摩擦により駆動停止時における制動性
能の優れた進行性振動波を利用した駆動方式の長所をい
かし、複雑な位置サーボ制御系を構成することなく高精
度のシート送りができるシート送り装置を提供すること
にある．［課題を解決するた・めの手段］ 本発明の目的を達戒するための要旨とするところは、振
動子が固着される弾性体における該振動子固着面と反対
面に被゛搬送体であるシートが押圧され、該振動子に電
源手段からの周波電圧を印加して該弾性体に進行性振動
波を形成し、以て進行波の形成される振動面によりシー
トに移送力を与えてシートを搬送させる搬送手段と、該
シートの移送量を検出するシート移送量検出手段と、該
シート移送量検出手段からのシート移送量情報に基づき
該電源手段を制御する制御手段とを備え、該制御手段は
、シート移送量検出手段からシート移送量情報が所定の
移送量に達すると、該電源手段に振動子に印加する周波
電圧を零又はシート移送を不能とする周波電圧を出力す
るように制御することを特徴とするシート送り装置にあ
る。

［作　　　用］ 上記した構成のシート送り装置は、シートが所定の移動
量に達したことをシート移送量検出手段が検出すると、
弾性体によるシート移送を停止させ、その際弾性体の摩
擦力により大きい制動力がシートに与えられ、高精度の
シート送りが可能となる． 〔実　施　例〕 以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する
． 第１図は本発明の一実施例を示すものであり、１，２，
３．４は圧電素子からなる振動子、５．６は弾性体、７
は発振器、１ｏはエネルギー吸収部，ＣＮＴはコントロ
ーラである．振動子１．２は弾性体５に接着剤等で固着
されている．同様に、振動子３．４は弾性体６と接着剤
等で固着されている．また、弾性体５と６は適当な力で
押えられている．該実施例では、弾性体５と６が導電体
として接地回路に接続されており、発振器７により振動
子１に周波電圧（交流電界）を印加することにより該弾
性体５と６に振動が発生する．振動子２と４は前記弾性
体５と６の振動に伴い発電する．その発電された電気エ
ネルギーは抵抗などから或るエネルギー吸収部１０によ
り散逸させられる。

よってその振動は反射されずに進行波となる。

弾性体５．６の曲げ振動が進行波となるとき、その表面
の１点に注目すると、その軌跡は楕円を描いている．し
たがって、曲げの外側の部分は常に進行波の進行方向と
逆向きの速度成分を持つことになり、シ一ト１３は常に
曲げの外側の部分と接触するために、進行波の進行方向
とは逆向きに送られる、第１図においては、左から右へ
シートは送られる。

８はロータリーエンコーダ、１１はロータリーエンコー
ダの回転軸に取りつけられたローラ、９はローラである
。ローラ９はシ一ト１３をローラ１１に押圧し、ローラ
１１とシート１３との間のすべりを防止する機能を担っ
ている．シ一ト１３の移動に伴なってエンコーダ８によ
りコントローラＣＮＴヘパルス信号が送信されるように
なっている．コントローラＣＮＴはマイクロコンピュー
タからなり、第２図に示すフローチャートに従って動作
し、コントローラＣＮＴではエンコーダ８からのパルス
信号の数をカウントするようになっている。エンコーダ
８のローラ１１の外径及びエンコーダの回転角度当りの
パルス数から、予め、所定の移動量に対するエンコーダ
パルス信号の数がコントローラに設定されているので、
所定のパルス数を受信したら発振器７の出力を停止する
ようになっている．発振器７の出力が停止すると、進行
波は停止し、シート移送力は消失する。弾性体５．６は
シ一ト１３に相応の力で押圧されているので、進行は停
止時にはシートと弾性体との間Ｃは大きな摩擦力が働き
、これが慣性で運動しようとするシートへの制動力とし
て働く。

前述のようにこの制動力は大きいので、シートは短時間
かつ短距離で停止するので、高精度に位置決めされる．
また、停止したあとも、前述の摩擦力が保持力として働
くので、停止位置が不動のまま容易に保持される。また
、エンコーダの回転角度当りのパルス数も、シートの所
定移動量当り１バルスの分解能が満足されていればよい
ので、通常の位置サーボ系の如くシート位置決めの所要
の分解能に相当するエンコーダ分解能は必要ではなく、
粗いエンコーダ分解能、例えば１回転で１パルスのエン
コーダでもよい。

なお、上記した実施例では、シート停止させる際に振動
子に印加する周波電圧をゼロとしているが、弾性体の振
動振幅を小さくしてシートの移送を不能とする微小電圧
に電圧を下げるようにしてもよい． ［発明の効果］ 以上説明してきたように、本発明によれば、シート移動
量検知手段からの情報がシートの所定移動量に達すると
、進行波を停止又はシート移送を不能とする微小電圧に
する方式とすることにより、簡易な構戒で安価に高精度
のシート送りが実現できる．

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるシート送り装置の一実施例を示す
概略図、第２図はその動作を説明するフローチャート、
第３図はシート搬送原理を説明する図である。 １〜４・・・振動子 ５．６・・・弾性体　　　７・・・発振器８・・・ロー
タリーエンコーダ ９・・・ローラ　　　　　　１１・◆◆ローラ１３・・
・シ一ト　　　　ＣＮＴ・・・コントローラ他４名 第 ２ 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　振動子が固着される弾性体における該振動子固着面
   と反対面に被搬送体であるシートが押圧され、該振動子
   に電源手段からの周波電圧を印加して該弾性体に進行性
   振動波を形成し、以て進行波の形成される振動面により シートに移送力を与えてシートを搬送させる搬送手段と
   、該シートの移送量を検出する シート移送量検出手段と、該シート移送量検出手段から
   のシート移送量情報に基づき該電源手段を制御する制御
   手段とを備え、 該制御手段は、シート移送量検出手段か らシート移送量情報が所定の移送量に達すると、該電源
   手段に振動子に印加する周波電圧を零又はシート移送を
   不能とする周波電圧を出力するように制御することを特
   徴とする シート送り装置。