JPH0329795Y2 - - Google Patents

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JPH0329795Y2
JPH0329795Y2 JP13218484U JP13218484U JPH0329795Y2 JP H0329795 Y2 JPH0329795 Y2 JP H0329795Y2 JP 13218484 U JP13218484 U JP 13218484U JP 13218484 U JP13218484 U JP 13218484U JP H0329795 Y2 JPH0329795 Y2 JP H0329795Y2
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【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、テーププレーヤに係り、特にモータ
の力によつてヘツドベースを嫁動させ、磁気ヘツ
ドをプレイ位置、ストツプ位置などの切換位置に
移動させる切換装置に関する。
〔技術的背景ならびに従来技術〕
最近のテーププレーヤの切換装置では、操作ス
イツチを軽く押すと、モータの力によつてヘツド
ベースが移動し、磁気ヘツドがテープに対して進
退するいわゆるロジツクコントロール方式のもの
が増えている。
第10図と第11図はこの種のロジツクコント
ロール式の切換装置の主要部を示しているもので
あり、第10図はカセツト装填面側から、第11
図は裏面から各々示したものである。
この切換装置には切換ギヤ1が使用されてい
る。この切換ギヤ1の周囲の2箇所には歯欠損部
1aと1bが形成されている。切換ギヤ1はスプ
リングなどによつて第10図の時計方向へ付勢さ
れている。モータにて駆動される駆動ギヤ2が歯
欠損部1aあるいは1bに対向しているときに
は、駆動ギヤ2の回転力が切換ギヤ1に伝達され
ず、この位置から切換ギヤ1が押されてわずかに
回転すると、その後は駆動ギヤ2と切換ギヤ1が
噛合つて切換ギヤ1が駆動されるようになつてい
る。
切換ギヤ1の表面には切換カム3が一体に設け
られており、この切換カム3はヘツドベース4の
押圧片4aに当接している。ヘツドベース4には
磁気ヘツド6が固設されており、またヘツドベー
ス4はスプリング5によつて切換カム3に圧接す
る方向(B方向)へ付勢されている。第10図の
状態から切換ギヤ1が時計方向へ回転すると、切
換カム3がヘツドベース4をA方向へ押圧し、駆
動ギヤ2が歯欠損部1bに対向する状態に至つた
ときに、磁気ヘツド6がテープ(図示せず)に圧
接してプレイ状態となる。一方、第11図に示す
ように、切換ギヤ1の裏面にはストツパ段差7a
と7bが形成されており、第10図のストツプ位
置のときに、ロツクレバー8の先端のピン8aが
ストツパ段差7aに対しスプリング9の力によつ
て係止されている。このとき、ソレノイド10を
励磁させると、ピン8aがストツパ段差7aから
離れ、切換ギヤ1が回転する。そしてヘツドベー
ス1がプレイ位置に押される状態まで切換ギヤ1
が回転すると、ピン8aは他のストツパ段差7b
に係止されて切換ギヤ1が係止する。
〔従来技術の問題点〕
最近のテーププレーヤでは、省電力化が要求さ
れている。したがつて、ソレノイド10に流す電
流も小さくすることが望まれる。しかしながら、
ソレノイド10に流す電流を小さくすると、ソレ
ノイド10の吸引力が小さくなるので、このソレ
ノイド10の負荷となるスプリング9も弱くしな
ければならなくなる。ところが、スプリング9を
弱くすると、ロツクレバー8のピン8aをストツ
パ段差7a,7bの方向へ押圧する力が弱くな
る。したがつて、ソレノイド10が非励磁状態の
ときにロツクレバー8が確実に回動せず、ピン8
aがストツパ段差7a,7bに係止されなかつた
り、あるいはストツパ段差7a,7bに対する係
止力が弱くなつて、切換ギヤ1のロツクが確実に
なされなくなることがある。
〔本考案の目的〕
本考案は上記従来の問題点に着目してなされた
ものであり、切換ギヤをロツクするロツク部材の
駆動源であるソレノイドに流す電流を小さくし
て、ソレノイドのプランジヤ復帰用のスプリング
の力を弱くし、しかも、スプリングによつて動作
するロツク部材が誤動作なく確実に動いて、ロツ
ク部材が切換ギヤのストツパ段差に確実に係止で
きるようにし、省電力化と確実な切換操作ができ
るようにしたテーププレーヤの切換装置を提供す
ることを目的としている。
〔本考案の構成〕
本考案は、磁気ヘツドを搭載してシヤーシ上に
て摺動自在に設けられたヘツドベースと、ヘツド
ベースに当接してこのヘツドベースをテープに対
して進退させる切換カムと、この切換カムと共に
回転する切換ギヤとが設けられているテーププレ
ーヤの切換装置において、前記切換ギヤには、ヘ
ツドベースが所定の切換位置に至つた際に、ロツ
ク部材によつて係止されるストツパ段差が形成さ
れており、このロツク部材はスプリングによつて
ストツパ段差への係止方向へ付勢されているとと
もに、ロツク部材にはストツパ段差から離す方向
へ駆動するソレノイド機構が連結されており、且
つ切換ギヤの前記ストツパ段差の近傍には、切換
ギヤが回転する際にロツク部材をストツパ段差の
方向へ強制的に指向させるガイドが形成されてい
ることを特徴としており、ソレノイドが励磁解除
となつたときに、スプリングによつて駆動される
ロツク部材が、切換ギヤ上のガイドに導かれて確
実にストツパ段差に係止できるようにし、これに
より、スプリングの力を弱くしてもロツク部材の
誤動作が生じないようにしたものである。このよ
うにスプリングの力を弱くしても誤動作が生じな
いので、逆にソレノイドに通電する電流を小さく
でき、省電力化が図れるようになる。
〔本考案の実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図〜第9図B図に
よつて説明する。
第1図は本考案の一実施例としてオートリバー
ステーププレーヤの主要部分を示す平面図であ
る。
(構成) 図中の符号11はシヤーシである。このシヤー
シ11上には一対のキヤプスタン12ならびに1
3が設けられている。図示右側のキヤプスタン1
2はテープのノーマル方向への駆動用であり、左
側のキヤプスタン13はテープのリバース方向へ
の駆動用である。シヤーシ11の裏側にはキヤプ
スタン12と一体のフライホイール14とキヤプ
スタン13と一体のフライホイール15が設けら
れている。この両フライホイール14と15はモ
ータ(図示せず)によつて駆動されている。この
モータの動力により、ノーマル駆動用のキヤプス
タン12とフライホイール14は図にて反時計回
りに駆動され、また、リバース駆動用のキヤプス
タン13とフライホイール15は時計回りに駆動
されている。さらに、フライホイール14上には
一体に回転する駆動ギヤ16が設けられている。
一方のキヤプスタン12にはピンチローラ17
が対向しており、他方のキヤプスタン13にはピ
ンチローラ18が対向している。
また各キヤプスタン12と13の図示上方には
巻取り側リール台19と供給側リール台20が設
けらている。この両リール台19と20はモータ
によつて駆動されており、リール台19は反時計
回りに駆動され、リール台20は時計回りに駆動
され、また両リール台19と20の回転は図示し
ない切換え機構によつて切換えられるようになつ
ている。
また、シヤーシ11上にはヘツドベース21が
設けられており、その上面に磁気ヘツド23が搭
載されている。このヘツドベース21はシヤーシ
11上に固設されたガイドピン(図示せず)にガ
イドされて矢印A−B方向へ摺動自在にガイドさ
れている。また、ヘツドベース21はスプリング
22によつて矢印B方向へ付勢されている。ヘツ
ドベース21がA方向へ最も移動しているときが
プレイ状態であり、磁気ヘツド23がテープに圧
接する。この位置からヘツドベース21がわずか
にB方向移動した状態がキユーならびにレビユー
位置である。またヘツドベース21がB方向へ最
も移動したときに磁気ヘツド23がテープから離
れて、ストップ状態になる。
シヤーシ11の裏面には切換ギヤ25が設けら
れている。第2A図は切換ギヤ25の表面を示す
平面図、第2B図はその側面図、第2C図はその
裏面図である。
この切換ギヤ25はその中心が軸26によつて
回転自在に支持されている。切換ギヤ25の周囲
には歯が形成されており、この歯が前記キヤプス
タン12の下部に設けられた駆動ギヤ16と噛合
つて、駆動ギヤ16から切換ギヤ25に回転力が
伝達されるようになつている。しかし、この歯に
は2箇所の歯の欠損部XとYが設けられている。
このいずれかの欠損部X,Yが駆動ギヤ16に対
向しているときには、駆動ギヤ16から切換ギヤ
25へ回転力が伝達されないようになつている。
また、切換ギヤ25の表面には切換カム27が
一体成形されている。第4図(第1図の側断面
図)に示すように、ヘツドベース21の中央には
押圧片21aが折曲げられており、この押圧片2
1aが前記スプリング22の付勢力によつて上記
切換カム27の周囲に圧接している。切換ギヤ2
5と共に切換カム27が回転すると、切換カム2
7の周面の形状に応じてヘツドベース21が矢印
A方向へ押されて移動するようになつている。第
2A図に示すように、切換カム27はL字形状に
形成されている。ヘツドベース21の押圧片21
aが切換カム27のα部に当接しているときがプ
レイ位置であり、β部に当接しているときがキユ
ーならびにレビユー位置であり、γ部に当接して
いるときがストツプ位置である。
また切換カム27の基部には付勢カム28が一
体に形成されている。一方、シヤーシ11の表面
には付勢レバー29が設けられている。この付勢
レバー29は線スプリング30によつてB方向へ
付勢されている。この付勢レバー29の両端には
ストツプ爪29aが形成されており、このストツ
プ爪29aが各リール台19と20のギヤに対向
している。また、第4図に示すように、付勢レバ
ー29の先端29bはシヤーシ11の下面に挿入
されており、さらにその先端は前記付勢カム28
の周面に摺接している。
また、第2C図ならびに第5図に示すように、
切換ギヤ25の裏面の周囲にはガイド面31が連
続して形成されている。このガイド面31は段差
になつているため、切換ギヤ25の裏面の中央部
は凹状に形成されていることになる。このガイド
面31には3箇所のストツパ段差a,b,cが形
成されている。aはストツプ位置のためのストツ
パ段差であり、bはプレイ位置のためのストツパ
段差であり、cはキユーならびにレビユー位置の
ためのストツパ段差である。またストツパ段差b
とcとの間にはタイミング突起dが突設されてい
る。また、ストツパ段差bの近傍にはガイド突起
eが設けられている。このガイド突起eの側方の
摺動面イは周囲のガイド面31の方向に向けられ
ている。この摺動面イの先端とガイド面31との
間が間隔の狭い通路ロとなつている。この通路ロ
は後述のロツクピン34の径よりもわずかに広い
寸法となつており、また、この通路ロはストツパ
段差bのすぐ横に位置している。
さらに、シヤーシ11の裏面にはロツクレバー
32が設けられている。このロツクレバー32は
シヤーシ11に固設されたピン33によつて回動
自在に支持されている。このロツクレバー32の
先端にはロツクピン34が固設されている。ロツ
クレバー32の基部はソレノイド35のプランジ
ヤ35aに連結されている。また、プランジヤ3
5aにはスプリング36が外装されており、この
スプリング36の弾性力によつてロツクレバー3
2は、第5図において時計方向へ付勢されてい
る。このスプリング36の弾圧力がロツクピン3
4をガイド面31に摺接させている。
(動作) 次に、上記構成によるテーププレーヤの動作に
ついて説明する。
第6A図と第6B図はストツプ状態を示してお
り、第7A図と第7B図はプレイ状態を示すもの
であり、第8A図と第8B図はキユーならびにレ
ビユー状態を示すものである。第6図A図と第7
A図と第8A図はシヤーシ11の表面方向から見
た図であり、第6B図と第7B図と第8B図はシ
ヤーシ11の裏面から見た図である。
ストツプ状態では、切換ギヤ25上の切換カム
27は、その周面の軸心に最も近い部分がヘツド
ベース21の押圧片21aに当接している。よつ
て、ヘツドベース21はスプリング22によつて
B方向へ移動しており、磁気ヘツド23はテープ
(図示せず)から離れている。また2個のピンチ
ローラ17と18は共にキヤプスタン12と13
から離れている。
このとき、第3図に示すよううに、付勢レバー
29の先端29bが、切換ギヤ25と一体の付勢
カム28の傾斜面28aに当接しているので、切
換ギヤ25は線スプリング30(第1図参照)の
力によつてG方向へ付勢されることになる。とこ
ろが、切換ギヤ25の裏面では、ロツクピン34
がスプリング36の付勢力によつてストツパ段差
aに係合しているので(第6B図参照)、切換ギ
ヤ25は停止している。なお、切換ギヤ25の周
囲の歯の欠損部Xは駆動ギヤ16に対向している
ので、駆動ギヤ16の回転力は切換ギヤ25に伝
達されない。
録音あるいは再生操作スイツチを押すと、ソレ
ノイド35が励磁されて、プランジヤ35aが短
時間引かれる。これにより、ロツクレバー32が
回動しロツクピン34がストツパ段差aから外れ
る。よつて、切換ギヤ25のロツクが外れ、付勢
レバー29の先端29bが付勢カム28の斜面2
8aに圧接することによつて生じる回転力によ
り、切換ギヤ25はG方向へ回動する。切換ギヤ
25が第6A図の状態からわずかに回転すると、
切換ギヤ25の歯が駆動ギヤ16に噛合い、切換
ギヤ25はこの駆動ギヤ16によりさらにG方向
へ駆動される。
ソレノイド35の吸引時間は短いので、ロツク
レバー32はスプリング36の力により直ちに復
帰する。そして、上記切換ギヤ25が駆動ギヤ1
6によつてG方向へ所定の角度だけ駆動される
と、他のストツパ段差bがロツクピン34に当
り、この位置にて切換ギヤ25は再度ロツクされ
る(第7B図の状態)。再度ロツクされたときに
は、切換ギヤ25の歯の欠損部Yが駆動ギヤ16
に対向し、駆動ギヤ16の動力は切換ギヤ25に
伝達されなくなる。第6B図から第7B図に至る
間、ソレノイド35は一旦励磁され短時間後に励
磁解除になる。この励磁解除のとき、スプリング
36の力が弱くて、あるいは、ソレノイド35の
残留磁気によつてプランジヤ35aが十分復帰で
きずにロツクレバー32が時計回りに確実に回動
できない場合がある。このときには、切換ギヤ2
5が回転するに従つて、ピン34はガイド突起e
に当る。そして、ガイド突起eの摺動面イによつ
てロツクピン34は切換ギヤ25の周囲のガイド
面31の方向へ導かれ、ロツクレバー32が強制
的に時計回りに復帰させられる。ロツクピン34
が通路ロに導かれると、その横にはストツパ段差
bがあるので、ロツクピン34にストツパ段差b
が確実に係止される。
このように切換ギヤ25がG方向へ回転する
間、前記切換カム27は押圧片21aを介してヘ
ツドベース21をA方向へ移動させ、第7A図の
状態にて切換カム27のα部が押圧片21aに当
る状態になる。このとき、磁気ヘツド23はテー
プに当接してプレイ位置となる。また、この状態
では、ピンチローラ17と18のいずれかがキヤ
プスタン12または13に圧接させられる。よつ
てテープはピンチローラとキヤプスタンとに挟持
され、キヤプスタンの回転により送られる。ま
た、リール台19または20によつてテープが巻
取られ、磁気ヘツド23によつて録音あるいは再
生が行なわれる。
次にキユーあるいはレビユー動作への切換えに
ついて説明する。
第7A図,第7B図のプレイ状態では、スプリ
ング22の力によつてヘツドベース21の押圧片
21aが切換ギヤ25をG方向へ付勢している
(なお、第3図、第6A図の段階で切換ギヤ25
に回転力を与えていた付勢レバー29の先端29
bは、このとき付勢カム28の平坦部28bに当
接するので、この付勢レバー29は切換ギヤ25
に回転付勢力を与えない)。このとき、キユー操
作釦あるいはレビユー操作釦(図示せず)を押す
と、ソレノイド35が短時間励磁され、ロツクレ
バー32が回動し、ロツクピン34がストツパ段
差bから外れる。切換ギヤ25はG方向へ付勢さ
れているので、ロツクが外れることによつてG方
向へ回転する。ソレノイド35の励磁時間は短い
ので、スプリング36の力によつてロツクレバー
32は復帰し、第8B図に示すように、ストツパ
段差cがロツクピン34に当接する状態にて切換
ギヤ25は停止する。第7B図から第8B図の状
態に至る間、ストツパ段差bから外れたロツクピ
ン34はタイミング突起dに一旦当接し、ソレノ
イド35の励磁が解除された後にタイミング突起
dからストツパ段差cに移行する。よつて、ロツ
クピン34がストツパ段差cに確実に当接し、誤
動作は生じない。なお、タイミング突起dを第8
B図にて点線で示す形状にし、その側面ハを、前
記ガイド突起eの摺動面イと同様にストツパ段差
cの方向に指向させた斜面とすれば、第7B図か
ら第8B図に至る間にソレノイド35の励磁を解
除した際、切換ギヤ25の回転に伴つて側面ハが
ロツクピン34をストツパ段差cの係合位置に確
実にガイドして送るようになる。
第7A図から第8A図の状態に移る間、駆動ギ
ヤ16は切換ギヤ25の歯の欠損部Yに対向した
ままである。ロツクピン34がストツパ段差bか
らcに移行する間、切換ギヤ25は小角度回動
し、切換カム27のβ部が押圧片21aに当接す
るに至る。このとき第7A図のプレイ状態よりも
ヘツドベース21はB方向へわずかに後退し、磁
気ヘツド23がテープに軽く接触する状態にな
る。このときピンチローラ17あるいは18はキ
ヤプスタン12,13から離れてテープに対する
キヤプスタンの送り力は無くなる。この状態にて
リール台19あるいは20が駆動されてテープが
早送りされ(キユー動作)、または巻き戻しされ
る(レビユー動作)。このキユーあるいはレビユ
ー動作によつて曲の頭出しなどが行なわれる。
第8A図,第8B図のキユーあるいはレビユー
状態から動作を停止させるときには、ストツプ釦
を押し、ソレノイド35を一回励磁させる。これ
によりロツクピン34はストツパ段差cから外れ
る。ヘツドベース21はスプリング22の力によ
つて切換カム27を介して切換ギヤ25をG方向
へ付勢しているので、ロツクが外れると切換ギヤ
25はG方向へ回転する。切換ギヤ25がわずか
に回動すると、切換カム27のβ部は押圧片21
aから外れ、第9A図に示すように、押圧片21
aはγ部まで落ちて、ヘツドベース21はB方向
へ大幅に後退する。そして磁気ヘツド23はテー
プから離れてストツプ状態になる。この間、切換
ギヤ25の回転角度はわずかであり、第9A図の
段階では、駆動ギヤ16は欠損部Yに対向したま
まである。このとき、第9B図に示すように、付
勢レバー29の先端29bは付勢カム28の斜面
28cに圧接しているので、この斜面28cの角
度に応じて切換ギヤ25はG方向へ付勢されてい
る。よつて、第9A図の状態から切換ギヤ25は
直ちに回動して、切換ギヤ25の周囲の歯が駆動
ギヤ16と噛合う状態になる。したがつて、その
後は駆動ギヤ16の回転力によつて切換ギヤ25
が駆動され、第6A図,第6B図の状態に至つた
ときに、ストツパ段差aがロツクピン34に係止
されて切換ギヤ25は停止する。
また、第7A図,第7B図のプレイ状態から動
作を停止させる場合には、ソレノイド35を2回
励磁させる。これにより、まず第8A図,第8B
図のキユー、レビユー状態に一旦移行した後に、
第9A図,第9B図の状態を経て第6A図,第6
B図の停止位置に戻る。
なお、ガイド突起eはストツパ段差bの近傍に
設けることに限られるものではなく、第8B図に
て示したようにタイミング突起dをガイド突起e
と同じ働きをする形状にしてもよいし、あるいは
ストツパ段差aの近傍にガイド突起eと同じもの
を設けてもよい。
また、第11図に示す形状のストツパ段差7
a,7bの場合には、このストツパ段差の近傍の
外周側にガイド突起eと同じものを設ければよ
い。
〔本考案の効果〕 以上のように本考案によれば、ロツク部材がス
プリングによつて切換ギヤのストツパ段差と係止
される方向へ付勢されており、且つロツク部材を
ストツパ段差との係止位置から離すためのソレノ
イドが設けられているものにおいて、切換ギヤの
ストツパ段差の近傍にガイドを設けて、ロツク部
材をストツパ段差の方向へ強制的に導いているの
で、前記スプリングが弱かつたり、あるいはソレ
ノイドの残留磁気によるプランジヤの復帰不良に
よつてロツク部材の動きがスムーズでない場合で
あつても、ロツク部材がストツパ段差に確実に係
止され、切換ギヤのロツクが確実にできるように
なる。よつて、スプリングを弱くできることにな
り、したがつてこのスプリングが負荷となるソレ
ノイドの吸引力を弱くでき、省電力化を実現でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第9B図は本考案の実施例を示すもの
であり、第1図はテーププレーヤの主要構成を示
す平面図、第2A図は切換ギヤを表面から見た平
面図、第2B図はその側面図、第2C図はその裏
面図、第3図は切換ギヤの付勢部材を示す平面
図、第4図は第1図の側断面図、第5図は切換ギ
ヤのロツク部材を示す裏面図、第6A図,第6B
図はストツプ状態を示す動作説明図、第7A図,
第7B図はプレイ状態を示す動作説明図、第8A
図,第8B図はキユーならびにレビユー動作状態
を示す動作説明図、第9A図,第9B図はキユー
ならびにレビユー動作状態から停止状態に移行し
た直後を示す動作説明図、第10図は従来のテー
ププレーヤの切換装置の平面図、第11図はその
裏面図である。 11……シヤーシ、12,13……キヤプスタ
ン、16……駆動ギヤ、17,18……ピンチロ
ーラ、19,20……リール台、21……ヘツド
ベース、22……ヘツドベースを付勢するスプリ
ング、23……磁気ヘツド、25……切換ギヤ、
27……切換カム、28……付勢カム、29……
付勢部材、35……駆動部材、a,b,c……ス
トツパ段差、d……タイミング突起、e……ガイ
ド突起、イ……摺動面、X,Y……歯の欠損部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 磁気ヘツドを搭載してシヤーシ上にて摺動自在
    に設けられたヘツドベースと、ヘツドベースに当
    接してこのヘツドベースをテープに対して進退さ
    せる切換カムと、この切換カムと共に回転する切
    換ギヤとが設けられているテーププレーヤの切換
    装置において、前記切換ギヤには、ヘツドベース
    が所定の切換位置に至つた際に、ロツク部材によ
    つて係止されるストツパ段差が形成されており、
    このロツク部材はスプリングによつてストツパ段
    差への係止方向へ付勢されているとともに、ロツ
    ク部材にはストツパ段差から離す方向へ駆動する
    ソレノイド機構が連結されており、且つ切換ギヤ
    の前記ストツパ段差の近傍には、切換ギヤが回転
    する際にロツク部材をストツパ段差の方向へ強制
    的に指向させるガイドが形成されていることを特
    徴とするテーププレーヤの切換装置。
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