JPH0329103B2 - - Google Patents

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JPH0329103B2
JPH0329103B2 JP58067792A JP6779283A JPH0329103B2 JP H0329103 B2 JPH0329103 B2 JP H0329103B2 JP 58067792 A JP58067792 A JP 58067792A JP 6779283 A JP6779283 A JP 6779283A JP H0329103 B2 JPH0329103 B2 JP H0329103B2
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JP
Japan
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weight
adhesive
parts
olefin
mixture
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JP58067792A
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JPS59193941A (ja
Inventor
Minoru Takaishi
Yozo Nagai
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Publication of JPS59193941A publication Critical patent/JPS59193941A/ja
Publication of JPH0329103B2 publication Critical patent/JPH0329103B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔〕 発明の目的 本発明はオレフイン系重合体混合物の成形物の
接着物に関する。さらにくわしくは、(A)オレフイ
ン系重合体、(B)分子中に少なくとも一個の不飽和
結合を有し、かつヒドロキシル基を有する有機化
合物、(C)有機過酸化物および(D)グラスフアイバー
からなる混合物の成形物の表面にイソシアネート
基を有する接着剤を塗布し、その接着剤により接
着可能な物品とを接着させることによつて得られ
るオレフイン系重合体混合物の成形物の接着物に
関するものであり、オレフイン系重合体・混合物
の成形物の剛性が高いばかりでなく、接着強度が
高く、前記オレフイン系重合体の成形物同志ある
いは該成形物と他の物品(たとえば、木、紙、金
属、極性プラスチツク)との接着物を提供するこ
とを目的とするものである。 〔〕 発明の背景 オレフイン系樹脂(オレフイン系重合体)は周
知のごとく、成形性がすぐれているばかりでな
く、機械的強度、耐熱性、耐溶剤性および耐薬品
のごとき特性が良好であるため、広く工業的に製
造され、汎用樹脂として多方面にわたつて使用さ
れている。しかしながら、オレフイン系樹脂は分
子内に極性基を有さない(いわゆる非極性)ため
に化学的に極めて不活性な高分子物質である。さ
らに、結晶性が高いのみならず、溶剤類に対する
溶解性についても著しく低いため、接着剤を用い
てオレフイン系樹脂同志、あるいはオレフイン系
樹脂と他の物品とを接着させるさい、接着性が極
めて低い。 以上の如く、オレフイン系樹脂は、成形性およ
び前記のごとき特性がすぐれているにもかかわら
ず、良好な接着性が要望されている分野(たとえ
ば、自動車部品、家電部品)にオレフイン系樹脂
を使用することはおのずと限定があつた。 オレフイン系樹脂の接着性を解決するため、可
成り以前から下記のごとき種々の方法が提案され
てきた。 (a) オレフイン系樹脂またはその成形物を外部か
ら表面処理し、物理的または化学的な方法によ
つて変性する方法(以下「変性方法」と云う)。 (b) オレフイン系樹脂に他の高分子物質または添
加剤を添加する方法。 以下、これらの方法のうち、変性方法について
さらに詳細に説明し、問題点を記述する。 この方法としては、「火焔処理法、プラズマ処
理法、オゾン処理法、コロナ放電処理法および紫
外線または電子線を用いて照射処理する方法」
〔以下「変性方法(a)」と云う〕ならびに「クロム
酸混液および濃硫酸のごとき鉱酸を用いて処理す
る方法およびオレフイン系樹脂またはその成形物
に極性基を含有する化合物などを用いて架橋剤の
存在下または不存在下でグラフト化などの化学処
理する方法」〔以下「変性方法(b)」と云う〕があ
げられる。 これらの変性方法によつてオレフイン系樹脂ま
たはその成形物の表面に極性基に富んだ化学的に
活性なサイトを与え、かつ物理的に表面が粗面化
される。その結果、接着性の向上という効果が得
られると考えられる。 しかしながら、この変性方法(a)を実施するため
には、被処理成形物の形状が著しく限定されるこ
と、さらに処理後の放置によつて処理効果が著し
く経時時に低下するばかりでなく、処理による活
性化度がかならずしも充分でない場合が多い。そ
の上、種々の高価な処理装置を必要とするために
経済的にも不利があるなどの欠点を有する。 また、変性方法(b)のうち、鉱酸を用いる処理方
法では、使用する薬品が公害源となり易いのみな
らず、中和工程、水洗工程および乾燥工程のごと
き繁雑な後処理の工程が必要である。さらに、グ
ラフト化などの化学処理方法でも、乾燥工程が必
要であり、さらに単量体の塗布、グラフト化の雰
囲気などに細かい配慮を必要とするのみならず、
グラフト反応時間が比較的に長い。したがつて、
連続生産に適さないなどの欠点を有している。 以上のごとく、変性方法によつて接着性につい
てある程度は向上することができるが、いずれの
方法でも種々の欠点を有しているために満足し得
る改良方法とは云い難い。 さらに、オレフイン系重合体の成形物の表面に
接着性を付与させる方法として、接着剤を塗布す
る前に成形物の表面に塩素化ポリプロピレンまた
は無水マレイン酸をグラフト重合させたポリオレ
フインなどを主成分としたプライマーを塗布する
方法が開発されている。しかしながら、プライマ
ーを塗布する方法では、塗布または接着の工程が
一工程増えるためにコスト高となる。 前記のことも含めて、オレフイン系樹脂が有す
る前記のごとき特性および加工性をそこなわず、
かつ得られる接着物が強固な接着強度を有する満
足し得る方法はいまだ開発されていない。 〔〕 発明の構成 以上のことから、本発明者らは、オレフイン系
樹脂(オレフイン系重合体)またはその混合物の
成形物を強固に接着した接着物を得ることについ
て種々探索した結果、 (A) オレフイン系重合体、 (B) 「分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有
し、かつヒドロキシル基を含有する有機化合
物」(以下「ヒドロキシル系化合物」と云う)、 (C) 有機過酸化物 および (D) グラスフアイバー からなる混合物であり、該オレフイン系重合体と
グラスフアイバーとの合計量に占めるグラスフア
イバーの混合割合は5〜40重量%であり、オレフ
イン系重合体とグラスフアイバーとの合計量100
重量部に対する混合割合は、ヒドロキシル系化合
物は0.1〜50重量部であり、また有機過酸化物は
0.01〜20重量部である混合物の成形物の表面にイ
ソシアネート基を有する接着剤を塗布し、その接
着剤により接着可能な他の物品とを接着させるこ
とによつて得られるオレフイン系重合体混合物の
成形物の接着物が、強固に接着した接着物である
ことを見出し、本発明に到達した。 〔〕 発明の効果 本発明によつて得られる接着物は、その製造方
法を含めて下記のごとき効果(特徴)を発揮す
る。 (1) 従来行なわれているような表面の前記のごと
き変性を行なわなくともすぐれた接着物を得る
ことができる。 (2) 成形物の表面にあらかじめプライマーを塗布
しなくとも良好な接着物を得ることができる。 (3) 成形物の表面の変性を行なわなくてもよいた
め、変性にともなう設備も必要とせず、かつ工
程の煩雑さもなく、さらに密着力の不安定要素
がなくなる。 (4) オレフイン系重合体混合物の成形物と接着剤
との接着力が、オレフイン系重合体にグラフト
したヒドロキシル系化合物と接着剤中のイソシ
アネート基の化学反応によるものであるため、
耐溶剤性などの二次物性が極めてすぐれてい
る。 (5) 接着力もすぐれている。 (6) 高い剛性が必要とされている各種部品の芯材
などとして最適であり、上記のごとき成形物の
塗布をほどこすことによつて、耐油性が良好で
あり、かつ高い剛性を有する成形物を得ること
ができる。 本発明によつて得られる接着物は、その製造方
法も含めて上記のごとき効果(特徴)を発揮する
から、多方面にわたつて利用することができる。
代表的な用途を下記に示す。 (1) 冷凍機の壁体、冷蔵庫の外張、パネル、建物
のルーフパネル、ドアーの内装材および外装
材、 (2) テーブル、机などの表面、家具パネル、台所
のキヤビネツト (3) 自動車のインストルメント・パネルおよび内
装材 〔〕 発明の具体的説明 (A) オレフイン系重合体 本発明において用いられるオレフイン系重合
体としては、エチレンの単独重合体、プロピレ
ンの単独重合体、エチレンとプロピレンとのラ
ンダムまたはブロツク共重合体ならびにエチレ
ンおよび/またはプロピレンと炭素数が多くと
も12個の他のα−オレフインとのランダムまた
はブロツク共重合体(α−オレフインの共重合
割合は多くとも20重量%)があげられる。これ
らのオレフイン系重合体の分子量は一般には、
2〜100万であり、2〜50万のものが好ましく、
特に5〜30万のオレフイン系樹脂が好適であ
る。また、低密度(0.900g/cm3)ないし高密
度(0.980g/cm3)のエチレン単独重合体、プ
ロピレン単独重合体、エチレンとプロピレンと
のランダムまたはブロツク共重合体ならびにエ
チレンまたはプロピレンと他のα−オレフイン
とのランダムまたはブロツク共重合体が望まし
い。 これらのオレフイン系重合体は遷移金属化合
物と有機アルミニウム化合物とから得られる触
媒系(いわゆるチーグラー触媒)、担体(たと
えば、シリカ)にクロームの化合物など(たと
えば、酸化クローム)を担持させることによつ
て得られる触媒系(いわゆるフイリツプス触
媒)または、ラジカル開始剤(たとえば、有機
過酸化物)を用いてオレフインを単独重合また
は共重合することによつて得られる。 さらに、本発明においてはこれらのオレフイ
ン系重合体に少なくとも1個の二重結合を有す
る化合物(たとえば、不飽和カルボン酸、ビニ
ルシラン化合物)をグラフト重合することによ
つて得られる変性ポリオレフインも含まれる。 これらのオレフイン系重合体および変性ポリ
オレフインについては、それらの製造方法がよ
く知られているものである。 これらのオレフイン系重合体および変性ポリ
オレフインは、それぞれ単独で使用してもよ
く、二種以上併用してもよい。さらに、これら
のオレフイン系重合体および変性ポリオレフイ
ンのうち、二種以上を任意の割合で樹脂ブレン
ドして用いてもよい。 (B) ヒドロキシル系化合物 また、本発明において使われるヒドロキシル
系化合物は少なくとも一個の不飽和結合(二重
結合、三重結合)を含有し、かつヒドロキシル
基を有する有機化合物である。これらのうち、
ヒドロキシル基を含有する有機化合物の代表的
なものとしては、二重結合を有するアルコー
ル、三重結合を有するアルコール、一価または
二価の不飽和カルボン酸と非置換二価アルコー
ルとのエステル、該不飽和カルボン酸と非置換
三価アルコールとのエステル、非置換四価アル
コールとのエステルおよび非置換五価以上アル
コールとのエステルがあげられる。 二重結合を有するアルコールのうち好ましい
ものの代表例としては、その一般式が下式
〔()式〕で表わされるものである。 ()式に置いて、R1およびR2は同一でも
異種ででもよく、水素原子または炭素数が1〜
24個の炭化水素基である。 三重結合を有するアルコールのうち望ましい
ものの代表例としては、その一般式が下式
〔()式〕で表わされるものである。 (R3−C≡C−R4−)OH () ()式においてR3およびR4は同一でも異
種でもよく、水素原子または炭素数が1〜24個
の炭化水素基である。 また、非置換二価アルコールと不飽和カルボ
ン酸とのエステルは一価の不飽和カルボン酸と
非置換二価アルコールとのエステルであり、好
ましいものの代表例としては、その一般式が下
式〔()式〕で表わされるものである。 ()式において、R5は炭素数が2〜24個
の不飽和炭化水素基であり、R6は炭素数が2
〜24個の炭化水素基である。 さらに、非置換三価アルコールと不飽和カル
ボン酸とのエステルは一価の不飽和カルボン酸
と非置換三価アルコールとのエステルであり、
望ましいものの代表例としては、その一般式が
下式〔()式〕で示されるものである。 ()式において、R7は炭素数が2〜24個
の不飽和炭化水素基であり、R8は炭素数が2
〜24個の炭化水素基である。 また、非置換四価アルコールと不飽和カルボ
ン酸とのエステルは一価の不飽和カルボン酸と
非置換四価アルコールとのエステルであり、好
ましいものの代表例としてはその一般式が下式
〔()式〕で表わされるものである。 ()式において、R9は炭素数が2〜24個
の不飽和炭化水素基であり、R10は炭素数が2
〜24個の炭化水素基である。 さらに、非置換五価以上のアルコールとの不
飽和カルボン酸とのエステルは一価の不飽和カ
ルボン酸と非置換五価以上のアルコールとのエ
ステルであり、望ましいものの代表例として
は、その一般式が下式〔()式〕で表わされ
るものである。 ()式において、nは4以上あり、R11
炭素数が2〜24個の不飽和炭化水素基であり、
R12は炭素数が2〜60個の炭化水素基である。 その上、その他のエステルとしては、不飽和
二価カルボン酸と非置換多価アルコールとのエ
ステルがあり、好ましいものの代表例として
は、その一般式が下式〔()式〕で表わされ
るものがあげられる。 ()式において、mは1以上であり、R13
は炭素数が2〜50個の不飽和炭化水素基であ
り、R14は炭素数が2〜100個の炭化水素基で
ある。 これらのヒドロキシル系化合物の代表例とし
ては特願昭57−36502号明細書ならびに“既存
化学物質ハンドブツク”(化学工業日報社、昭
和54年発行)通商産業省基礎産業局化学品安全
課監修、第2版、第25頁、第27頁ないし第28
頁、第50頁ないし第55頁および第57頁ないし第
58頁に記載されている。 本発明において使われるヒドロキシル系化合
物のうち、好適なものの代表例としては、3−
ヒドロキシ−1−プロペン、4−ヒドロキシ−
1−ブテン、シス−4−ヒドロキシ−2−ブテ
ン、トランス−4−ヒドロキシ−2−ブテン、
3−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロペン、
シス−5−ヒドロキシ−2−ペンテン、トラン
ス−5−ヒドロキシ−2−ペンテン、シス−
1、4−ジヒドロキシ−2−ブテン、トランス
−1、4−ジヒドロキシ−2−ブテン、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルクロトネー
ト、2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘ
キシルアクリレート、2,3,4,5,6−ペ
ンタヒドロキシヘキシルメタクリレート、2,
3,4,5−テトラヒドロキシペンチルアクリ
レート、2,3,4,5−テトラヒドロキシペ
ンチルメタクリレートがあげられる。 (C) 有機過酸化物 さらに、本発明において用いられる有機過酸
化物は一般にラジカル重合における開始剤およ
び重合体の架橋剤として使われているものであ
り、1分間の半減期が100℃以上のものが好ま
しく、とりわけ130℃以上のものが好適である。
上記の温度が100℃以下のものでは、その取り
扱いが難しいばかりでなく、使用した効果もあ
まり認められないから望ましくない。好ましい
有機過酸化物の代表例としては、1,1−ビス
−第三級−ブチルパーオキシ−3、3,5−ト
リメチルシクロヘキサンのごときケントパーオ
キシド、ジクミルパーオキシドのごときジアル
キルパーオキシド、2,5−ジメチルヘキサン
−2、5−ハイドロパーオキシドのごときハイ
ドロパーオキシド、ベンゾイルパーオキシドの
ごときジアシルパーオキシドおよび2、5−ジ
メチル−2、5−ジベンゾイルパーオキシヘキ
サンのごときパーオキシエステルがあげられ
る。 (D) グラスフアイバー また、本発明において使用されるグラスフア
イバーは、通常単繊維径は0.5〜20ミクロンで
あり、特に0.5〜15ミクロンのものが好ましい。
単繊維径が0.5ミクロン未満のグラスフアイバ
ーを使用すると、混練時および成形時に折れる
こともあるために望ましくない。一方、20ミク
ロンを越えたものを用いると、得られる混合物
の剛性を向上させることが難しいために好まし
くない。また、カツト長は一般には0.03〜15mm
であり、とりわけ0.05〜10mmのものが望まし
い。カツト径が0.03mm未満のグラスフアイバー
を使つて混合物を製造するならば、得られる混
合物の剛性を改良することが困難なために好ま
しくない。一方、15mmを越えたものを用いる
と、混練時および成形時に折れることもあるた
めに好ましくない。本発明において使われるグ
ラスフアイバーは通常ゴム業界や合成樹脂の業
界において充填剤または補強剤として広く使用
されているものであり、酢酸ビニル系樹脂など
と収束されたものおよびシラン系化合物または
チタネート系化合物とカツプリング処理された
ものも用いることができる。また、これらのグ
ラスフアイバーを磨砕させることによつて製造
されるいわゆるミルドグラスフアイバーも使用
することができる。 (E) 混合割合 本発明の混合物を製造するにあたり、オレフ
イン系重合体とグラスフアイバーの合計量中に
占めるグラスフアイバーの混合割合は5〜40重
量%であり、5〜35重量%が好ましく、特に10
〜35重量%が好適である。オレフイン系重合体
とグラスフアイバーの合計量中に占めるグラス
フアイバーの混合割合が5重量%未満では、得
られる混合物の剛性を向上させることができな
い。一方、30重量部を越えて混合させると、成
形物を製造させるさいに、成形性が乏しく、た
とえ成形物を製造したとしても成形物の外観が
よくない。 本発明の混合物を製造するにあたり、100重
量部のオレフイン系重合体およびグラスフアイ
バーとの合計量に対するヒドロキシル系化合物
の混合割合は0.1〜50重量部であり、0.2〜30重
量部が好ましく、特に0.3〜20重量部が好適で
ある。100重量部のオレフイン系重合体および
グラスフアイバーとの合計量に対するドロキシ
ル系化合物の混合割合が0.1重量部以下では、
密着性の改良効果が不十分である。一方、50重
量部以上使用したとしても、使用量に応じた密
着性の改良効果が認められず、むしろオレフイ
ン系重合体が有する本来の特性がそこなわれる
ために好ましくない。 また、100重量部のオレフイン系重合体およ
びグラスフアイバーとの合計量に対する有機過
酸化物の混合割合は0.01〜20重量部であり、
0.05〜10重量部が望ましく、とりわけ0.1〜7
重量部が好適である。100重量部のオレフイン
系重合体およびグラスフアイバーとの合計量に
対する有機過酸化物の混合割合が0.01重量部以
下では、密着性の改善効果が低いばかりでな
く、混合物の密着強度の耐久性も低下する。一
方、20重量部以上では、該重合体が有する本来
のすぐれた機械的特性が低下するため、いずれ
の場合でも望ましくない。 (F) 混合物および成形物の製造 本発明の混合物を製造するには、オレフイン
系重合体、ヒドロキシル系化合物、有機過酸化
物およびグラスフアイバーを前記の混合割合の
範囲内になるように均一に混合すればよい。こ
の混合物を製造するにあたり、混合成分の一部
をあらかじめ混合していわゆるマスターバツチ
を製造し、このマスターバツチと残りの混合成
分とを製造して前記の混合成分になるように混
合物を製造してもよい。 また、該混合物はオレフイン系重合体、ヒド
ロキシル系化合物、有機過酸化物およびクラス
フアイバーからなるものでもよいが、混合物の
使用目的に応じてこれらの混合成分にさらに、
酸素、熱および紫外線に対する安定剤、金属劣
化防止剤、難燃化剤、着色剤、電気的特性改良
剤、充填剤、帯電防止剤、滑材、加工性改良剤
および粘着性改良剤のごとき添加剤を本発明の
混合物が有する特性をそこなわない範囲である
ならば配合してもよい。 この混合物を製造するには、オレフイン系重
合体の業界において一般に使われているヘンシ
エルミキサーのごとき混合機を使つてドライブ
レンドしてもよく、バンバリーミキサー、ニー
ダー、ロールミルおよびスクリユー式押出機の
ごとき混合機を用いて溶融混練することによつ
て製造することもできる。このさい、あらかじ
めドライブレンドし、得られる混合物をさらに
溶融混練することによつて一層均一な混合物を
得ることができる。以上の溶融混練りの場合、
高い温度で実施すると、オレフイン系重合体が
劣化することがある。しかし、使用されるオレ
フイン系重合体とヒドロキシル系化合物とがグ
ラフト重合するために用いられる有機過酸化物
が分解する温度で実施しなければならない。以
上のことから、使われる有機過酸化物の種類に
よつて異なるが、この溶融混練りは一通には
160〜300℃において実施される。 このようにして製造された混合物をオレフイ
ン系重合体の分野において通常行なわれている
押出成形法、射出成形法およびプレス成形法の
ごとき加工方法によつて種々の成形物を製造す
ればよい。このさい、前記のようにして得られ
た混合物(グラフト物)が溶融する温度以上で
実施する必要がある。しかし、可成り高い温度
で行なつた場合、オレフイン系重合体が劣化す
ることがあるために分解を生じない温度以下で
実施しなければならないことは当然である。 (G) 接着方法 以上のようにして得られた成形物の表面にイ
ソシアネート基を有する接着剤(たとえば、溶
剤型ウレタン接着剤、水性ビニルウレタン系接
着剤)を塗布し、その接着面に該接着剤により
接着可能な物質の形状物を接着することによつ
て本発明の接着物を得ることができる。この物
質としては、金属(たとえば、アルミニウム、
鉄、銅、それらの合金)、ガラス、紙、繊維、
木、皮革、ゴム類(たとえば、ネオプレンゴ
ム、ウレタンゴム、ブタジエン系ゴム、天然ゴ
ム)、極性基含有樹脂(たとえば、ABS樹脂、
ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニト
リル、前記オレフイン系重合体)があげられ
る。また、形状物としては、薄状物(たとえ
ば、箔、紙類、フイルム)、シート状物、ボー
ト状物、板状物、パイプ状物、棒状物、容器状
物、球状物、箔状物、その他複雑な形状を有す
るものがあげられる。さらに、二層に限られる
こともなく、多層も可能である。 〔〕 実施例および比較例 以下、実施例によつて本発明をさらにくわしく
説明する。 なお、実施例および比較例において、メルト・
インデツクス(以下「M.I.」と云う)はJISK−
6760にしたがい、温度が190℃および荷重が2.16
Kgの条件で測定した。また、メルト・フロー・イ
ンデツクス(以下「MFI」と云う)はJIS K−
6758にしたがい、温度が230℃および荷重が2.16
Kgの条件で測定した。さらに、接着強度はオレフ
イン系重合体の混合物の成形物を10cm×2cmの短
ざく状に切り出し、その端部に3cm×2cmの部分
に接着剤を塗布した。この接着剤の部分に実施例
または比較例において得られたオレフイン系重合
体混合物の成形物、銅板または木材片をはり合
せ、引張速度が50mm/分にて引張り、破壊時の引
張りせん断応力を測定した。また、剛性の測定は
曲げ弾性率にて行ない、ASTM D−790にした
がつて測定した。 なお、実施例および比較例において、混合成分
であるオレフイン系重合体、ゴム状物、タルク、
ガラス繊維、ヒドロキシル系化合物および有機過
酸化物は下記の物理的性質を示すものを用いた。 〔プロピレン単独重合体〕 オレフイン系重合体として密度が0.900g/cm3
であり、かつMFIが4.0g/分であるプロピレン
単独重合体〔以下「PP(1)」と云う〕を使用した。 〔ブロツクピロピレン共重合体〕 また、オレフイン系重合体としてエチレンの含
有量が12.0重量%であり、かつMFIが2.0g/10
分であり、密度が0.900g/cm3であるプロピレン
−エチレンブロツク共重合体〔以下「PP(2)」と
云う〕を使つた。 〔高密度エチレン単独重合体〕 さらに、オレフイン系重合体として密度が
0.961g/cm3であり、かつM.I.が20g/10分であ
る高密度エチレン単独重合体(以下「HDPE」と
云う)を用いた。 〔エチレン−プロピレン共重合ゴム〕 ゴム状物としてエチレン含有量が72重量%であ
り、かつMFIが0.8g/10分であり、かつ密度が
0.86g/cm3であるエチレン−プロピレン共重合ゴ
ム〔以下「EPR」と云う〕を使つた。 〔タルク〕 平均粒径が2.0ミクロンであるタルクを使用し
た。 〔グラスフアイバー〕 グラスフアイバーとして、単繊維径が11ミクロ
ンであり、カツト長が3mmのグラスフアイバー
(以下「GF」と云う)を用いた。 〔ヒドロキシル系化合物〕 ヒドロキシル系化合物として、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート〔以下「化合物(A)」と云う〕、
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート〔以下
「化合物(B)」と云う〕および3、6−ジメチル−
4−オクチン−3、6−ジオール〔以下「化合物
(C)と云う〕を用いた。 〔有機過酸化物〕 有機過酸化物として、ベンゾイルパーオキサイ
ド〔以下「BPO」と云う〕およびジクミルパー
オキサイド〔以下「DCP」と云う〕を使用した。 実施例1〜10、比較例1〜7 第1表に配合量が示される配合成分(実施例7
では、さらに5重量部のタルクを配合、また実施
例8では、さらに5重量部のEPRを配合)をそ
れぞれあらかじめスーパーミキサーを使つて10分
間混合した。得られた各混合物をベント付押出機
(径50mm)を用いて混練しながらペレツトを製造
した。得られたそれぞれのペレツトを5オンス射
出成形機を使つて230℃の温度において射出成形
し、平板状の試片(120×150mm、厚さ2mm、以下
「樹脂部の試片」と云う)を作成した。 この平板状の試片を10cm×2cmの短ざく状に切
削した後、二液からなる常温硬化型の溶剤型ポリ
ウレタン系接着剤(コニシ社製、商品名、ボンド
KU−10)および二液硬化型水性ビニルウレタン
系接着剤(中央理化工業社製、商品名 リカボン
ド CR−100)を用い、やはり同じ大きさの短ざ
く状に切削した各実施例もしくは比較例において
使つた樹脂部の試片〔以下「(A)」と云う〕、銅板
〔厚さ 1mm、以下「(B)」と云う〕または木材
(ラワン材、厚さ5mm、以下「(C)」と云う〕とを
はりあわせ、室温にて24時間放置した後、接着強
度を測定した。それらの結果を第2表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 なお、比較例7では、ベント押出機を用いて混
練するさいに正常なストランドが得られず、引取
が不可能であつた。 比較例 8 PP(1)80重量部および20重量部のGFからなる組
成物を前記と同様に射出成形し、平板状の試片を
製造した。この試片の片面にあらかじめ熱硬化性
ポリプロピレン用プラマー(日本ピーケミカル社
製、商品名 RB−291、○改プライマー)を膜厚
が13〜15ミクロンになるように均一にスプレーガ
ンを使つて吹付けた後、90℃の温度において30分
間加熱乾燥を行なつた。ついで、このプライマー
塗布面に前記と同様に二液からなる常温硬化型ポ
リウレタン系接着剤(ボンドKU−10)を使用
し、前記の(A)、(B)または(C)の試片とはりあわせ、
室温にて24時間放置した後、接着強度を測定し
た。接着強度は、(A)では2.7Kg/cm2、(B)では2.8
Kg/cm2および(C)では2.5Kg/cm2であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) オレフイン系重合体、 (B) 分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有
    し、かつヒドロキシル基を含有する有機化合
    物、 (C) 有機過酸化物 0.01〜20重量部 および (D) グラスフアイバー からなる混合物であり、該オレフイン系重合体と
    グラスフアイバーとの合計量中に占めるグラスフ
    アイバーの混合割合は5〜40重量%であり、オレ
    フイン系重合体とグラスフアイバーとの合計量
    100重量部に対する混合割合は、ヒドロキシル基
    を含有する有機化合物は0.1〜50重量部であり、
    また有機過酸化物は0.01〜20重量部である混合物
    の成形物の表面にイソシアネート基を有する接着
    剤を塗布し、その接着剤により接着可能な物品と
    を接着させることによつて得られるオレフイン系
    重合体混合物の接着物。
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