JPH0327675B2 - - Google Patents

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JPH0327675B2
JPH0327675B2 JP13947088A JP13947088A JPH0327675B2 JP H0327675 B2 JPH0327675 B2 JP H0327675B2 JP 13947088 A JP13947088 A JP 13947088A JP 13947088 A JP13947088 A JP 13947088A JP H0327675 B2 JPH0327675 B2 JP H0327675B2
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Japan
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pulp
tank
liquid level
level control
weighing valve
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Takeshi Ito
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KOOEI KOGYO KK
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、抄紙機に種箱を介してパルプを供給
するパルプ供給装置に係り、特に抄紙機に供給さ
れるパルプの流量変動および濃度変動を大幅に抑
制できるパルプ供給装置に関する。
[従来の技術] 第6図は、抄紙機にパルプを供給するための従
来のパルプ供給装置を示すもので、図中、符号1
は溢流槽1aと秤量弁槽1bとオーバフロー槽1
cとからなる種箱であり、マシンチエスト2から
種揚ポンプ3を介し前記溢流槽1aに揚送された
パルプは、溢流槽1a上端から溢流して秤量弁槽
1bに供給されるようになつている。そしてこの
秤量弁槽1bの底部から送出されたパルプは、秤
量弁4を介して白水ピツト5からの白水とともに
フアンポンプ6の入側に導かれ、このフアンポン
プ6により図示しない抄紙機に送られるようにな
つている。
一方、前記秤量弁槽1bの上端から溢流したパ
ルプは、第6図に示すようにオーバフロー槽1c
に流下して戻し管7を介し前記マシンチエスト2
に戻され、種箱1とマシンチエスト2との間を循
環するようになつている。
また、前記種揚ポンプ3出側の配管には、第6
図に示すように濃度検出器8が設けられており、
この濃度検出器8からの信号に基づき開度制御さ
れる調節弁9により、前記種揚ポンプ3の入側に
稀釈水が供給されて濃度制御がなされるようにな
つている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、抄紙機で抄造される紙製品の品質を
向上させるためには、抄紙機に供給されるパルプ
に流量変動がなく、しかもその濃度が一定してい
ることが必要である。そしてそのためには、種箱
内のパルプの液位および濃度を安定させることが
要求される。
そこで、従来のパルプ供給装置では、種箱1を
溢流槽1aと秤量弁槽1bとオーバフロー槽1c
とから構成し、秤量弁槽1bの液位を安定させる
ようにしているが、この方式では、秤量弁槽1b
の液面を積極的に制御することができず、マシン
チエスト2の液面変動により、秤量弁槽1bの液
面が±5mm程度変動し、秤量弁4が流れるパルプ
の流量が変動するという問題がある。
そこで従来は、秤量弁槽1bの液面変動による
影響を可及的少なくするため、種箱1を可能な限
り高所に設置する方法を採つているが、この場合
には、マシンチエスト2から溢流槽1aまでのパ
ルプの揚送距離が長くなり、種揚ポンプ3の消費
電力が嵩むという問題がある。特に、前記従来の
パルプ供給装置では、余分なパルプを種箱1から
マシンチエスト2に戻すオーバフロー方式を採用
しているため、この傾向が著しい。
また、前記従来のパルプ供給装置では、マシン
チエスト2に濃度変動が生じた場合に、濃度検出
器8でこれを検出して種揚ポンプ3の入側に稀釈
水を供給するようにしているが、濃度が変動した
パルプが、マシンチエスト2から濃度検出器8に
到るまでに一定の時間遅れがあり、濃度制御はそ
の後行なわれることになるので、秤量弁槽1b内
のパルプの濃度変動が大きくなるという問題があ
る。第7図はこの状態を示す。第7図において、
△C1はマシンチエスト2出口の濃度変動量、△
C2は濃度検出器8における濃度変動量、Tは稀
釈水流入から濃度検出器8に到るまでの到達時間
をそれぞれ示す。
すなわち、マシンチエスト濃度が△C1変化す
ると、時間Tだけ遅れて濃度検出器通過濃度が△
C2変化する。この変動量△C2は、マシンチエス
ト2からのパルプそのものであるので、マシンチ
エスト濃度の変動量△C1と同一である。濃度検
出器8が濃度変化を検出すると、稀釈水が種揚ポ
ンプ3の入側に供給されて濃度制御されることに
なるが、種揚ポンプ3出側から濃度検出器8まで
の配管内にあるパルプは、濃度制御されることな
く時間Tだけそのまま種箱1に送られることにな
る。このため、秤量弁槽1b内のパルプの濃度変
動が大きくなるという問題がある。特に、従来の
パルプ供給装置の種箱1では、秤量弁槽1bの上
端からパルプをオーバフロー槽1cに流下させる
方法を採つているのでスライムが発生し易く、発
生、成長したスライムが一度にマシンチエスト2
に送られてマシンチエスト濃度の変動幅が大きく
なるので、大きな問題となる。
本発明は、かかる現況に鑑みなされたもので、
その第1の目的は、秤量弁を介して抄紙機に送ら
れるパルプの流量変動を大幅に制御することがで
きるパルプ供給装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、秤量弁を介して抄紙機
に送られるパルプの濃度変動を大幅に制御するこ
とができるパルプ供給装置を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前記第1の目的を達成する手段とし
て、溢流槽と;溢流槽の上端全周縁から溢流した
パルプが供給され、底部から送出されたパルプが
秤量弁を介して抄紙機に導かれる秤量弁槽と;前
記溢流槽および秤量弁槽とともに種箱を構成し、
秤量弁槽の上端から溢流したパルプが供給される
液面制御槽と;液面制御槽の底部から送出された
パルプを、循環ポンプを介して前記溢流槽の底部
に戻す循環ラインと;前記液面制御槽に設けられ
た液面検出器からの信号に基づき液面制御槽にパ
ルプを補給し、液面制御槽の液面をほぼ一定に制
御するパルプ補給ラインと;を備えたことを特徴
とする。
また本発明は、前記第2の目的を達成する手段
として、前記構成に加え、前記溢流槽内のパルプ
の濃度を検出する濃度検出器と;この検出器から
の信号に基づき、前記循環ポンプの入側に稀釈水
を供給する稀釈水供給ラインと;を備えたことを
特徴とする。
そして本発明においては、循環ポンプ出側の流
量を、秤量弁槽から秤量弁側に送出されるパルプ
の最大流量の1.3倍以上に設定することが好まし
い。また、パルプ補給ラインからのパルプを、液
面制御槽の一側壁の上下方向中間部に設けられた
供給口からほぼ水平に吐出して液面制御槽に補給
し、かつ液面制御槽の前記一側壁に対向する対向
側壁の前記供給口に対向する部位に、供給口側に
凹状をなす拡散部を設けるようにすることがより
好ましい。
[作 用] 本発明に係るパルプ供給装置においては、種箱
が溢流槽と秤量弁槽と液面制御槽とから構成さ
れ、この種箱内のパルプは、循環ラインを介して
常時循環している。そして、秤量弁槽から秤量弁
を介し抄紙機に送られた量と同量のパルプが、パ
ルプ補給ラインから液面制御槽に補給され、液面
制御槽の液面がほぼ一定に制御される。これによ
り、液面制御槽の液面変動を、±3mm程度にする
ことができる。なお、循環ポンプの流量変動は、
その入口側ヘツド(すなわち液面制御槽の液面)
の変動により変化するが、±3mm程度では流量変
化はほとんどなく、したがつて、秤量弁槽の液面
変動を±1mm程度に抑えることができる。これに
より、種箱の設置装置を従来に比較して大幅に低
くすることが可能となる。
ところで、パルプ補給ラインから補給されるパ
ルプの濃度が、種箱内のパルプ濃度と同一であれ
ば、濃度変動は生じない。ところが、パルプ補給
ラインから補給されるパルプの濃度は一定ではな
いので、種箱内のパルプ濃度が変動するおそれが
ある。
そこで、本発明に係るパルプ供給装置において
は、溢流槽内のパルプ濃度を検出する濃度検出器
を設け、この検出器からの信号に基づき、稀釈水
供給ラインからの稀釈水を循環ポンプの入側に供
給するようにしている。そしてこれにより、秤量
弁槽内のパルプ濃度の変動が抑制される。
すなわち、パルプ補給ラインからのパルプは、
液面制御槽に補給され、秤量弁槽から溢流してき
たパルプと混合される。このため、パルプ補給ラ
インからのパルプに濃度変動があつても、液面制
御槽の濃度変動は少なく、したがつて秤量弁槽の
濃度変動を大幅に抑制できる。そしてこの際、循
環ポンプ出側の流量を、秤量弁槽から秤量弁側に
送出されるパルプの最大流量の1.3倍以上とする
ことにより、秤量弁槽から液面制御槽への溢流量
が増大し、液面制御槽の濃度変動をより少なくで
きる。また、パルプ補給ラインからのパルプを、
液面制御槽の一側壁の上下方向中間部に設けられ
た供給口からほぼ水平に吐出させて液面制御槽に
補給し、かつ液面制御槽の前記一側壁に対向する
対向側壁の前記供給口に対向する部位に、供給口
側に凹状をなす拡散部を設けることにより、液面
制御槽の液面を波立たせることなく、迅速かつ良
好に混合させることができ、死に種の発生がなく
なる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。
第1図は、本発明に係るパルプ供給装置の一例
を示すもので、図中、符号11は種箱であり、こ
の種箱11は、溢流槽11aと、秤量弁槽11b
と、液面制御槽11cとから構成されている。
前記溢流槽11aは、第1図ないし第3図に示
すように下端側が漏斗状に絞られた円筒状をなし
ており、その下端部には、所定長さの整流管12
が接続されている。そして、この整流管12の下
端部には、第1図および第2図に示すように循環
ポンプ13の出側配管14先端部が接続され、こ
の出側配管14とともに循環ラインを構成する循
環ポンプ13の入側配管15基端部は、後述する
液面制御槽11cの下端部に接続されている。
前記秤量弁槽11bは、第1図ないし第3図に
示すように前記溢流槽11aの上端部を内包する
変形漏斗状をなしており、その上端開口部は、前
記溢流槽11aの上端開口部の位置よりも例えば
70mm低く設定されている。そしてこれにより、溢
流槽11a内のパルプは、その上端全周縁から緩
やかに溢流して秤量弁槽11bに供給されるよう
になつている。また前記秤量弁槽11bの下端部
には、第1図および第2図に示すようにパルプ送
出管16が接続されており、このパルプ送出管1
6には、制御装置17からの信号により開度制御
される秤量弁18が設けられている。そして、秤
量弁槽11bの底部からパルプ送出管16を介し
送出されたパルプは、第1図に示すように白水ピ
ツト19からの白水とともにフアンポンプ20の
入側に導かれ、このフアンンポンプ20により図
示しない抄紙機に送られるようになつている。
また、前記液面制御槽11cは、第1図ないし
第3図に示すように前記秤量弁槽11bの溢流槽
11aとは逆の側の端部に連続して設けられてお
り、この液面制御槽11cには、例えばフランジ
型の電子式液面発信器等からなる液面検出器21
が設けられている。そしてこの液面検出器21で
設定される液面制御槽11cの液面は、前記秤量
弁槽11bの液面よりも例えば50mm低く設定さ
れ、これにより秤量弁槽11bの上端から溢流し
たパルプが液面制御槽11cに緩やかに供給され
るようになつている。
この液面制御槽11cの第2図における両側の
側壁の上下方向中間部には、パルプの供給口22
および拡散部23が対向して設けられており、前
記供給口22には、第1図に示すようにマシンチ
エスト24内のパルプが補給管25を介して送ら
れるようになつている。この補給管25には、第
1図に示すように電子式調節弁26および種揚ポ
ンプ27がそれぞれ設けられており、電子式調節
弁26は、前記液面検出器21からの検出信号を
入力とする液面制御装置28により、また前記種
揚ポンプ27は、回転数制御装置29およびイン
バータ30によりそれぞれ制御されるようになつ
ている。そしてこれにより、電子式調節弁26の
開度が80%程度になるように種揚ポンプ27の回
転数が制御され、液面制御槽11cの液面がほぼ
一定に維持されるようになつている。
前記供給口22は、第2図に示すようにその軸
線が水平になるように設置されており、これによ
り、マシンチエスト24からのパルプが供給口2
2からほぼ水平に吐出されて液面制御槽11cに
補給されるようになつている。
また、前記拡散部23は、第2図および第3図
に示すように供給口22側に開口する樋形状をな
しており、その上縁部には、供給口22側に張出
す庇23aが形成されている。そして、前記供給
口22から吐出されたパルプは、拡散部23に衝
接して減衰拡散し、液面制御槽11cの液面を波
立たせることなく、液面制御槽11c内のパルプ
と迅速かつ斑なく混合されるようになつている。
これについては後に詳述する。
一方、前記循環ポンプ13の入側には、第1図
に示すように稀釈水タンク31からの稀釈水が、
稀釈水供給管32を介して供給されるようになつ
ており、前記稀釈水タンク31には、白水または
清水が稀釈水としてフロート弁33を介し補給さ
れるようになつている。また、前記稀釈水供給管
32には、第1図および第2図に示すように濃度
調節弁34が設けられており、この濃度調節弁3
4は、前記溢流槽11a内に設置した濃度検出器
35からの検出信号を入力とする濃度制御装置3
6により開度制御されるようになつている。そし
てこれにより、マシンチエスト24から液面制御
槽11c内に補給されるパルプに濃度変動が生じ
た場合でも、秤量弁槽11b内のパルプの濃度変
動を大幅に抑制できるようになつている。
なお、循環ポンプ13から溢流槽11aに供給
されるパルプの流量をQ1、秤量弁槽11bから
秤量弁18側に送給されるパルプの最大流量を
Q2とすると、流量Q1は、 Q1=(1.3〜1.5)Q2 ……(1) となるように設定されている。したがつて、(0.3
〜0.5)Q2の流量のパルプが、秤量弁槽11bか
ら溢流して液面制御槽11cに供給されることに
なる。
次に、本実施例の作用について説明する。
循環ポンプ13を起動すると、液面制御槽11
c内のパルプがその底部から送出され、入側配管
15を介して循環ポンプ13に導かれる。循環ポ
ンプ13から送出されたパルプは、出側配管14
を介して整流管12に導かれ、ここで整流された
後、溢流槽11aの底部に供給される。
溢流槽11aに導かれたパルプは、その上端全
周縁から緩やかに溢流して秤量弁槽11bに供給
される。そして、この秤量弁槽11b内のパルプ
は、その一部が、秤量弁槽11bの底部から秤量
弁18側に送出されて白水ピツト19からの白水
とともに抄紙機に送られ、また残部が、秤量弁槽
11bの上端から緩やかに溢流して液面制御槽1
1cに供給される。
この液面制御槽11cの液面は、液面検出器2
1により常時監視され、必要な量のパルプがマシ
ンチエスト24から種揚ポンプ27および電子式
調節弁26を介して補給される。これにより、液
面制御槽11cの液面がほぼ一定に制御される。
通常、その変動幅は±3mm程度である。
ところで、抄紙機で抄造される紙製品の品質を
向上させるためには、秤量弁18を通過するパル
プの流量および濃度を一定にすることが必要であ
り、そのためには、秤量弁槽11bの液面変動お
よびパルプの濃度変動を可及的少なくする必要が
ある。そこで本実施例では、以下のような液面制
御方法および濃度制御方法を採用し、秤量弁槽1
1bの液面およびパルプ濃度の安定化を図つてい
る。
まず、液面制御について説明する。
循環ポンプ13の流量変動は、パルプ濃度がほ
ぼ一定であるとすると、入口側ヘツド、すなわち
液面制御槽11cの液面の変動により変化するこ
とになるが、±3mm程度ではほとんど流量変化は
生じない。このため、秤量弁槽11bの液面変動
を±1mm程度にすることができる。
次に、濃度制御について説明する。
液面制御槽11cには、マシンチエスト24か
らパルプが補給されるが、その濃度が種箱11内
のパルプ濃度と同一で、しかも変動がなければ、
濃度制御の必要はない。ところが、マシンチエス
ト24内のパルプの濃度は変動することがあるの
で、濃度制御の必要がある。
いま、第4図に示すようにマシンチエスト24
内のパルプ濃度が△C1変動したとする。このパ
ルプは、種揚ポンプ27および電子式調節弁26
を介して液面制御槽11cに補給されるため、液
面制御槽11c内のパルプ濃度が変動することに
なる。
ところで、液面制御槽11c内には、変動前の
正規濃度のパルプが貯留されており、しかもマシ
ンチエスト24からの補給パルプの流量の30〜50
%流量の正規濃度のパルプが、秤量弁槽11bか
ら溢流して液面制御槽11cに供給されるので、
液面制御槽11cの濃度変動は、第4図に示すよ
うに極めて緩やかである。この液面制御槽11c
内のパルプは、循環ポンプ13を介し溢流槽11
aに供給され、最終的には秤量弁槽11bに供給
されることになるので、秤量弁槽11b内のパル
プ濃度も変動することになるが、溢流槽11a内
のパルプ濃度が変動すれば、濃度検出器35がこ
れを検出して循環ポンプ13の入側に稀釈水が供
給され、しかも溢流槽11a内のパルプ濃度は極
めて緩やかであるので、濃度変動と稀釈水の供給
との間に多少の時間遅れがあつても、第4図に示
すように溢流槽11a内のパルプ濃度の変動量△
C3を小さなものとすることができる。このため、
秤量弁槽11b内のパルプ濃度の変動を、従来の
場合に比較して大幅に抑制することができる。
ところで、マシンチエスト24からの補給パル
プは、前述のように供給口22からほぼ水平に吐
出されて液面制御槽11cに補給され、しかも供
給口22の対向側壁には、上端縁に庇23aを有
する拡散部23が設けられている。このため、供
給口22から吐出された補給パルプは、第5図に
矢印で示すようにその吐出圧で拡散部23に衝接
し、拡散部23の内面形状に倣つて減衰しながら
拡散することになる。このため、アジテータ等を
用いることなく、迅速かつ均一にパルプを混合す
ることができ、安定した濃度制御が可能となる。
また、拡散部23上端縁の庇23aにより、拡散
部23の内面に衝接して上方に流れるパルプによ
る液面の盛り上がりが防止され、秤量弁槽11b
との液面差が小さいことと相俟つて、制御槽11
cの液面の波立ちをほぼ完全に抑えることができ
る。このため、液面制御槽11cにおける液面制
御を安定させることができ、結果として、秤量弁
槽11bの液面変動をより少なくすることができ
る。また、種箱11の形状、特に液面制御槽11
cの形状がシンプルであり、しかもオーバフロー
方式を採る従来のものと異なり、パルプと空気と
の接触が少ないので、スライムの発生をほぼ完全
に防止することができる。
また、循環ポンプ13は、ポンプ入口側ヘツド
が大きく揚程が1mm以下となり、容量の小さなモ
ータで駆動することができ、また種揚ポンプ27
は、従来のオーバフロー方式と異なり、必要な量
のパルプのみを揚送すればよく、しかも種揚ポン
プ27は、電子式調節弁26の弁開度が80%程度
になるようにインバータ30により回転制御され
るので、循環ポンプ13での消費電力を考慮して
も、従来のものより電力費を削減できる。
なお、前記実施例においては、液面制御槽11
cに補給するパルプを、マシンチエスト24から
送給する場合について説明したが、薬品の定着時
間に問題がなければ、マシンチエスト24は省略
することができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、種箱を、溢流槽
と秤量弁槽と液面制御槽とから構成するととも
に、循環ラインにより種箱内でパルプを循環さ
せ、かつパルプ補給ラインからのパルプを液面制
御槽に補給し、液面制御槽の液面がほぼ一定とな
るようにしているので、秤量弁槽の液面変動が大
幅に少なくなり、秤量弁を介し抄紙機に送られる
パルプの流量変動を抑制できる。また、従来のも
のに比較して、消費電力を削減することができ
る。
また、本発明は、溢流槽の濃度変動を検出し、
稀釈水供給ラインからの稀釈水を、循環ポンプの
入側に供給するようにしているので、秤量弁槽の
濃度変動が少なくなり、秤量弁を介し抄紙機に送
られるパルプの濃度変動を抑制できる。
そしてこの際、循環ポンプ出側の流量を、秤量
弁側に送られるパルプの最大流量の1.3倍以上と
することにより、秤量弁槽の濃度変動をより少な
くすることができる。
また、パルプ補給ラインからのパルプを、液面
制御槽の一側壁の上下方向中間部に設けられた供
給口からほぼ水平に吐出させて液面制御槽に補給
し、かつ液面制御槽の前記一側壁に対向する対向
側壁の前記供給口に対向する部位に、供給口側に
凹状をなす拡散部を設けることにより、液面制御
槽の液面を波立たせることなく、迅速かつ良好に
パルプを混合させることができ、死に種の発生を
防止できるとともに、液面制御をより安定させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すパルプ供給装
置の系統図、第2図は種箱の構成を示す部分破削
正面図、第3図は第2図の要部平面図、第4図は
本発明に係るパルプ供給装置における濃度制御を
示すタイムチヤート、第5図は液面制御槽におけ
るパルプの混合状態を示す説明図、第6図は従来
のパルプ供給装置を示す系統図、第7図は従来の
パルプ供給装置における濃度制御を示すタイムチ
ヤートである。 11:種箱、11a:溢流槽、11b:秤量弁
槽、11c:液面制御槽、13:循環ポンプ、1
4:出側配管、15:入側配管、16:パルプ送
出管、18:秤量弁、19:白水ピツト、20:
フアンポンプ、21:液面検出器、22:供給
口、23:拡散部、23a:庇、24:マシンチ
エスト、25:補給管、26:電子式調節弁、2
7:種揚ポンプ、30:インバータ、31:稀釈
水タンク、32:稀釈水供給管、34:濃度調節
弁、35:濃度検出器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 溢流槽と、 溢流槽の上端全周縁から溢流したパルプが供給
    され、底部から送出されたパルプが秤量弁を介し
    て抄紙機に導かれる秤量弁槽と、 前記溢流槽および秤量弁槽とともに種箱を構成
    し、秤量弁槽の上端から溢流したパルプが供給さ
    れる液面制御槽と、 液面制御槽の底部から送出されたパルプを、循
    環ポンプを介して前記溢流槽の底部に戻す循環ラ
    インと、 前記液面制御槽に設けられた液面検出器からの
    信号に基づき液面制御槽にパルプを補給し、液面
    制御槽の液面をほぼ一定に制御するパルプ補給ラ
    インと、 を具備することを特徴とするパルプ供給装置。 2 溢流槽と、 溢流槽の上端全周縁から溢流したパルプが供給
    され、底部から送出されたパルプが秤量弁を介し
    て抄紙機に導かれる秤量弁槽と、 前記溢流槽および秤量弁槽とともに種箱を構成
    し、秤量弁槽の上端から溢流したパルプが供給さ
    れる液面制御槽と、 液面制御槽の底部から送出されたパルプを、循
    環ポンプを介して前記溢流槽の底部に戻す循環ラ
    インと、 前記液面制御槽に設けられた液面検出器からの
    信号に基づき液面制御槽にパルプを補給し、液面
    制御槽の液面をほぼ一定に制御するパルプ補給ラ
    インと、 前記溢流槽内のパルプの濃度を検出する濃度検
    出器と、 この濃度検出器からの信号に基づき、前記循環
    ポンプの入側に稀釈水を供給する稀釈水供給ライ
    ンと、 を具備することを特徴とするパルプ供給装置。 3 循環ポンプ出側の流量は、秤量弁槽から秤量
    弁側に送出されるパルプの最大流量の1.3倍以上
    に設定されていることを特徴とする請求項2記載
    のパルプ供給装置。 4 パルプ補給ラインからのパルプは、液面制御
    槽の一側壁の上下方向中間部に設けられた供給口
    からほぼ水平に吐出されて液面制御槽に補給さ
    れ、かつ液面制御槽の前記一側壁に対向する対向
    側壁の前記供給口に対向する部位には、供給口側
    に凹状をなす拡散部が設けられていることを特徴
    とする請求項2または3記載のパルプ供給装置。
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