JPH0326861Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は通風、防犯の面格子機能を有するにも
拘らず内側を全面開放することができるサツシ窓
枠に関する。

（従来技術） 一般に、窓開口部において通風を損なうことな
く防犯効果を得るためのものとして窓枠の屋外側
に面格子を設けている例が多い、しかしながら、
面格子は通風、防犯機能を有する半面、窓開口部
の外側周縁に固定されているので取外しができな
いから、緊急避難時等の場合に面格子窓から脱出
することができない。同様に、緊急避難時には脱
出することができず、引越し時等には荷物の搬
入、搬出は不可能であつた。

（考案の技術的課題） 本考案は上記問題点を解消し、通風、防犯効果
を有するとともに、緊急の際、引越し等の際に内
側を全面開放して人、荷物の出入が可能とするこ
とができるサツシ窓枠を提供することをその技術
的課題とする。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため、本考案に係る窓装置
は、建屋の窓開口部内に設けられた枠体の屋外側
に該枠体の大きさに相当し且つガラスを装着した
遮蔽部と格子を取付けた通風格子部とを並設した
框組体を屋内側に取外し可能に設ける一方、該框
組体の屋内側には上記通風格子部を閉鎖するガラ
ス障子を摺動可能に装着するとともに上記ガラス
障子を屋内側に取外し可能に設けたことを特徴と
する。

（考案の作用、効果） 上述のように、本考案によれば、枠体には框組
体が装着されているので、防犯効果を得ることが
できるほか、框組体には通風格子部が設けられて
いるので、通風効果を得ることができる。また、
必要に応じて上記通風格子部はガラス障子を摺動
操作することによつて閉鎖することができる。さ
らに、上記框組体は屋内側に取外すことができる
から、框組体を取外して内側を開放することによ
り、緊急避難時の脱出や引越し時の荷物の搬入、
搬出が可能となる。したがつて、本考案の実用上
の効果は非常に大である。

（実施例） 以下、図面によつて本考案の実施例について説
明する。

第１図及び第２図において符号１は建屋の窓開
口部を示す。この窓開口部１は上部構造材１ａ、
下部構造材１ｂ及び両側構造材１ｃ，１ｃによつ
て形成され、その屋内側にはガラス障子保持部４
が形成されている。

筐組体保持部３は枠体２の屋外端の外周から内
方に突出する突縁５と下枠２ｂに形成された保持
溝６と上枠２ａに回動可能に設けられた係止部材
７とから構成されている。框組体保持部３に収納
保持される框組体８は、第３図に示すように、方
形の筐枠９を中棧９ａによつて２個の空間に区画
し、一側にガラス板１０ａを装着した遮蔽部１０
として構成し、他側に格子１１ａを取付けて通風
格子部１１を構成したもので、框組体８は枠体２
とほぼ同じ大きさに形成されている。なお、通風
格子部１１には防虫網１２も設けられている。框
組体８を枠体２に装着するには、まず第４図のよ
うに係止部材７を回動して保持部３を開き状態と
しておき、框組体８の下端を枠体２の保持溝６に
嵌め込んだ後に係止部材７を閉じ操作することに
よつて行なわれる。なお、２０はシール材であ
る。框組体８を取外すときは係止部材７を上記と
反対に操作することにより、屋内側に取外すこと
ができる。

次に、ガラス障子保持部４は上枠部２ａに形成
された摺動溝１３と下枠部２ｂに形成された摺動
レール１４とによつて構成されている。ガラス障
子１５は方形の框枠１６内にガラス１７を框組み
してなるもので、上記框組体８の通風格子部１１
を閉鎖する大きさに形成され上記保持部４にけん
どん式に装着され、レール１４上を摺動可能に設
けられている。

上述のように、枠体２には框組体８が装着され
ているので、防犯効果を得ることができるほか、
框組体８には通風格子部１１が設けられているの
で、通風効果を得ることができる。また、必要に
応じて上記通風格子部１１はガラス障子１５を摺
動操作することによつて閉鎖することができる。
さらに、框組体８は係止部材７を回動して保持部
７の上部を開くことによつて屋内側に取外すこと
ができるから、その内側を開放することができ、
これによつて緊急避難時に脱出したり、引越し時
に物の搬入、搬出が可能となる。

なお、上述のガラス障子１５は枠体２の所定の
保持部４にけんどん式に装着されているので、上
げ下しによつて取外すことができ、その後に係止
部材７を回動し、框組体８を取外して室内側に引
き込むことができる。

次に、窓装置構成は上述の例に限定されないの
であつて、第５図ａに示すように、框組体８の一
側の遮蔽部１０はガラス板１７と格子１１１ａと
によつて構成し、他側の通風格子部１１は格子１
１ａと網戸１９とによつて構成し、上記格子１１
ａが框組体８の全面に設けられるようにして外観
を統一し、防犯性を向上させるようにしてもよ
く、あるいは同図ｂに示すように、ガラス障子１
５の屋内側に網戸１９を独立に摺動自在に装着し
てもよい。さらには同図ｃに示すように、框組体
８を両側の遮蔽部１０，１０と中央の通風格子部
１１の３個の部分に区画し、その屋内側にガラス
障子１５と網戸１９とを摺動自在に設ける構成で
あつてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はそれぞれ本考案に係る窓装
置の縦断面図、横断面図、第３図は框組体の斜視
図、第４図は框組体保持部の要部説明図であり、
第５図ａ，ｂ，ｃは窓装置の他の例の要部説明図
である。 符号、１……窓開口部、２……枠体、３……框
組体保持部、４……ガラス障子保持部、７……係
止部材、８……框組体、１０……遮蔽部、１１…
…通風格子部、１５……ガラス障子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建屋の窓開口部内に設けられた枠体の屋外側に
   該枠体の大きさに相当し且つガラスを装着した遮
   蔽部と格子を取付けた通風格子部とを並設した框
   組体を屋内側に取外し可能に設ける一方、該框組
   体の屋内側には上記通風格子部を閉鎖するガラス
   障子を摺動可能に装着するとともに上記ガラス障
   子を屋内側に取外し可能に設けたことを特徴とす
   るサツシ窓枠。