JPH0326365Y2 - - Google Patents

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JPH0326365Y2
JPH0326365Y2 JP1943985U JP1943985U JPH0326365Y2 JP H0326365 Y2 JPH0326365 Y2 JP H0326365Y2 JP 1943985 U JP1943985 U JP 1943985U JP 1943985 U JP1943985 U JP 1943985U JP H0326365 Y2 JPH0326365 Y2 JP H0326365Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はソレノイドに印加される制御電流に応
じて、高圧側流路から低圧側流路に流れる圧力流
体の流量を制御する電磁流量制御弁に関する。
〔従来技術〕
電磁流量制御弁としては、内孔を有するバルブ
本体と、この内孔の内周面に開口する第1ポート
と、内孔を介して第1ポートと連通する第2ポー
トと、内孔の内周面に軸方向摺動可能に嵌装され
一端より軸方向に伸びるスリツトを有するスプー
ルと、このスプールを前記一端方向に付勢するス
プリングと、印加される制御電流に応じて前記ス
プールを前記スプリングの付勢力に抗して軸方向
に変位させるソレノイドを備え、スプールに設け
られた前記スリツトの軸方向変位により前記内孔
に対する第1ポートの開口面積を変えて第1ポー
トと第2ポートの間の通路面積を変化させるよう
にしたものがある。かかる電磁流量制御弁におい
ては、特に第1ポート側が高圧の場合、第1ポー
トよりスリツトを通つて内孔内に流入する圧力流
体の作用により、スプールには通路面積を小とす
る方向にフローフオースが作用し、開度の制御に
悪影響を及ぼしていた。
このフローフオースによる悪影響をなくすため
に、本件出願人は先に実願昭58−40275号(実開
昭59−146670号)の電磁流量制御弁を提案した。
これは、第3図に示す如く、スプール1に放射状
に設けたスリツト2の切込端面3を、その中心側
がスプール2の先端側となるように傾斜させ、こ
の傾斜した切込端面3に第1ポート4より内孔5
に流入する圧力流体Aを積極的に衝突させて、こ
の圧力流体AによりフローフオースF1と逆方向
の力F2をスプール1に作用させ、フローフオー
スF1を相殺して通路面積の変化を防止するもの
である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記技術においては、微小開度時
に圧力流体が切込端面3に衝突することによる力
F2が大きく、所定の最大流量を確保するために
はスリツトの幅を減少させることも困難であるの
で、スプール1に作用する通路面積を開こうとす
る力が大となり、流量感度が大きくなるという問
題があつた。また、微小開度時には圧力流体の流
れが変動するので前記力F2も不安定となつてス
プール1を軸方向に変位させ、これが再び圧力流
体の流れの変動を生ずるので、ポート4より内孔
5内に流入する流体の流入不安定又は油圧振動が
発生するという問題があつた。本考案はスプール
の形状を改良して上記技術とは別の作用によりフ
ローフオースを打ち消すことにより、上記問題点
を解決しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
このために本考案は、第1図及び第2図の実施
例に示す如く、内孔11を有するバルブ本体10
と、この内孔11の内周面に開口する第1ポート
12と、内孔11を介して第1ポート12と連通
する第2ポート13と、内孔11の内周面に軸方
向摺動可能に嵌装され一端より軸方向に伸びるス
リツト40を有するスプール20と、このスプー
ル20を前記一端方向に付勢するスプリング25
と、印加される制御電流に応じてスプール20を
スプリング25の付勢力に抗して軸方向に変位さ
せるソレノイド29を備え、スプール20に設け
られたスリツト40の軸方向変位により内孔11
に対する第1ポート12の開口面積を変えて第1
ポート12と第2ポート13の間の通路面積を変
化させる電磁流量制御弁において、前記スプール
20の前記一端側の外周面にスリツト40よりも
短かく前記一端に向つて小径となるテーパ面42
を形成したことを特徴とするものである。
〔作用〕
スプール20の変位が少ない微小開度時には、
第1ポート12はスリツト40の上部により内孔
11内と連通され、ソレノイド29に印加される
制御電流に応じてスリツト40はスプール20と
共に軸方向に変位して内孔11に対する第1ポー
ト12の開口面積を変化させる。この状態におい
ては、第1ポート12より第2ポート13に流れ
る圧力流体の流量は少いので、スプール20に対
するフローフオースの影響は少い。
スプール20の変位が増大すれば、第1ポート
12は、スリツト40に加えてスプール20のテ
ーパ面42と内孔11の内周面との間に形成され
る環状の通路により、内孔11内に連通される。
従つて、この状態においては、第1ポート12と
第2ポート13の間の通路はスリツト40と前記
環状の通路の両方により構成されるので、同程度
の最大ストロークで同程度の最大通路面積を得る
のに必要なスリツト40の幅は従来よりも小とな
る。スリツト40を通過する圧力流体により、ス
プール20をスリツト40が設けられた一端側に
移動させようとするフローフオースF1が生ずる。
しかしながら、テーパ面42の根本側の一部は、
第1図に示す如く、第1ポート12と直接対向す
る位置に移動しており、この部分には第1ポート
12に近い高圧側の圧力が作用し、この圧力の軸
方向分力F3によりフローフオースF1は相殺され
るので、スプール20はソレノイド29の吸引力
のみによつて制御され変位される。
〔考案の効果〕
上述の如く本考案においては、スプールに設け
るスリツトの幅が従来より小となり、このため切
込端部に作用する圧力によるスプールの軸方向変
位が減少し、また微小開度時の流量感度の減少に
よりスプールの軸方向変位量を比較的大として圧
力流体の流れの変動を減少させることができるの
で、微小開度時における圧力流体の流量不安定ま
たは油圧振動の発生を防止することができ、此等
によりきめ細かい流量制御を行うことができる。
また、開度が増大した状態においては、上述の如
く、テーパ面に高圧側の圧力が作用するのでこれ
によりフローフオースによる開度の変化を防止し
て正確な流量制御を行うことができる。
〔実施例〕
以下に、添付図面に基いて本考案の実施例につ
き説明する。第2図に示す如く、本電磁流量制御
弁が取り付けられる機器の機体等をなす取付基体
32に形成された貫通孔32aには磁性体からな
るバルブ本体10の突出部10aが液密的に嵌合
固定されている。本体10には突出部10aと同
軸に、第1図に示す如く、内周に環状溝14を形
成した内孔11が設けられ、突出部10aには一
端が環状溝14を介して内孔11の内周面に開口
し他端が取付基体32に形成された第1通路P1
に連通する第1ポート12が設けられている。突
出部10aの内先端にはステンレス鋼等の非磁性
体からなるユニオン24が螺着され、このユニオ
ン24の先端は貫通孔32aの小径部に液密的に
嵌合されている。ユニオン24は一端が内孔11
を介して第1ポート12と連通し他端が取付基体
32に形成された第2通路P2と連通するポート
13を有している。
内孔11と同軸にバルブ本体10に形成した外
端突出部にろう付け等により固着したスリーブ2
6の内部には磁性体からなるヨーク27が嵌合固
着され、このヨーク27の内端とバルブ本体10
の外端突出部との間には非磁性体からなるスペー
サリング50が介在されている。ヨーク27の内
端部には筒状のスプール20の外端を所定のスト
ロークを許容して収容する筒状部27aが形成さ
れている。スリーブ26の外周には非磁性体から
なるボビン28に巻かれたソレノイド29が設け
られ、このソレノイド29を包囲して内端がバル
ブ本体10に接合する磁性体からなるカバー15
がヨーク27の上端にボルト16により固着され
ている。
磁性体よりなる筒状のスプール20は、バルブ
本体10の内孔11の内周面に軸方向摺動可能に
嵌合されて、ヨーク27の内孔27bに一端を収
納したステンレス鋼等よりなる非磁性体のスプリ
ング25により付勢され、通常はその一端はユニ
オン24に接合する下降端に保持されている。こ
のスプール20の中心部には、第1図に示す如
く、ユニオン24に接合する一端側に位置する大
径穴35とこれに続く小径穴36が形成されてい
る。スプール20には前記一端より軸方向に延び
る放射状に配置された4個のスリツト40が所定
の長さに亘つて切込形成され、その切込端面41
はスプール20の外周面とほゞ直角である。スプ
ール20の前記一端側の外周面には、更に、前記
一端に向つて小径となるテーパ面42が形成され
ている。このテーパ面42の長さはスリツト40
の長さより短かくし、すなわち、スプール20の
外周面とテーパ面42の境界線43は切込端面4
1よりも前記一端側に位置せしめてある。
第2図に示す如く、スプール20が下降してそ
の一端がユニオン24に接合した状態にあるとき
は、切込端面41は環状溝14の下端縁14aよ
りもユニオン24側に位置しているので第1ポー
ト12と第2ポート13の連通は遮断されてい
る。スプール20が上方に変位して切込端面41
が下端縁14aを上方に連通すれば、スリツト4
0を介して第1、第2ポート12,13は連通さ
れ、スプール20が更に上昇して境界線43が下
端縁14aを上方に通過すれば(第1図の状態)、
第1、第2ポート12,13はスリツト40及び
テーパ面42と下端縁14aの内周との間に形成
される環状の通路の両方により連通される。この
状態においては、環状溝14の下端縁14aの内
周に近接するテーパ面42上の内周線Lと境界線
43の間の環状のテーパ面は第1ポート12に近
い高圧側の圧力が作用し、その軸方向の分力F3
はスプリング25と抗する方向に作用し、第1、
第2ポート12,13の間の通路面積を減少させ
る方向に作用する。スプール20が最上昇端に位
置した状態においては、第1、第2ポート12,
13の間の通路面積は最大となるが、この通路面
積はスリツト40及び前記環状の通路よりなるの
で、同程度の最大通路面積を得るためには、スリ
ツト2の幅は第3図に示す従来のスリツト40の
幅よりも小にて足りる。
上記構成の電磁流量制御弁において、ソレノイ
ド29に制御電流を印加すれば、このソレノイド
29の吸引力によりスプール20はスプリング2
5の付勢力に抗して上方向に変位しはじめる。微
小開度状態においては、切込端面41と境界線4
3の間に環状溝の下端縁14aが位置するので、
圧力流体は第1通路P1よりポート12、スリツ
ト40、内孔11、第2ポート13を介して第2
通路P2に流れ込む。この状態ではスリツト40
の幅は小さく、流量感度が下がり、同時に所定の
微小流量に対する軸方向変位量は大となるので圧
力流体の流れの変動は減少し、従つて圧力流体の
流量不安定や油圧振動の発生は防止される。
スプール20がソレノイド29の吸引力により
更に上方に移動して境界線43が下端縁14aを
上方に連通すれば、第1通路P1と第2通路P2
の間の最大の絞り部分であるポート12と内孔1
1の間の開口面積はスリツト40による面積とテ
ーパ面42と下端縁14aの内周との間に形成さ
れる環状の通路の面積の和となり、前述の微小開
口時に比して多くの圧力流体が第1通路P1より
第2通路P2に流れる。この状態では、圧力流体
が第1ポート12により内孔11内に通過する際
に、スプール20はユニオン24側に向かうフロ
ーフオースF1が作用しようとする。しかしなが
ら、前述の如く、テーパ面42の下端縁14aの
内周に接近する円周線Lと境界線43の間の環状
のテーパ面に作用する高圧側圧力の軸方向分力
F3により前記フローフオースF1は相殺される。
そして、スプール20の変位量が増大して圧力流
体の流量が増大するにつれてフローフオースF1
は増大するが、これと同時に円周線Lも境界線4
3より離れる方向にテーパ面42上を移動するの
で軸方向分力F3も増大してフローフオースF1を
相殺するので、スプール20はソレノイド29の
吸引力にのみによつて移動され、第1、第2ポー
ト12,13の間の開度を正確に制御することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案による電磁流量制御
弁の一実施例を示し、第1図は主要部の拡大断面
図、第2図は全体の断面図、第3図は従来例の第
1図相当図である。 符号の説明、10……バルブ本体、11……内
孔、12……第1ポート、13……第2ポート、
20……スプール、25……スプリング、29…
…ソレノイド、40……スリツト,テーパ面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内孔を有するバルブ本体と、この内孔の内周面
    に開口する第1ポートと、内孔を介して第1ポー
    トと連通する第2ポートと、内孔の内周面に軸方
    向摺動可能に嵌装され一端より軸方向に伸びるス
    リツトを有するスプールと、このスプールを前記
    一端方向に付勢するスプリングと、印加される制
    御電流に応じて前記スプールを前記スプリングの
    付勢力に抗して軸方向に変位させるソレノイドを
    備え、スプールに設けられた前記スリツトの軸方
    向変位により前記内孔に対する第1ポートの開口
    面積を変えて第1ポートと第2ポートの間の通路
    面積を変化させる電磁流量制御弁において、前記
    スプールの前記一端側の外周面に前記スリツトよ
    りも短かく前記一端に向つて小径となるテーパ面
    を形成したことを特徴とする電磁流量制御弁。
JP1943985U 1985-02-14 1985-02-14 Expired JPH0326365Y2 (ja)

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JPS61137181U JPS61137181U (ja) 1986-08-26
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