JPH03261761A - S―ニトロソチオール誘導体 - Google Patents

S―ニトロソチオール誘導体

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JPH03261761A
JPH03261761A JP2208661A JP20866190A JPH03261761A JP H03261761 A JPH03261761 A JP H03261761A JP 2208661 A JP2208661 A JP 2208661A JP 20866190 A JP20866190 A JP 20866190A JP H03261761 A JPH03261761 A JP H03261761A
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carboxyl
hydrocarbon residue
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義一 後藤
Shigenori Ookawa
滋紀 大川
Masaji Fukumoto
正司 福本
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、医薬、特に高血圧症、狭心症などの循環器系
疾患の治療剤として有用な新規S−ニトロソチオール誘
導体に関する。
従来の技術 社会の高齢化に伴ない高血圧症や心臓疾患が重視され、
これらに対して種々の循環器系薬剤が開発されている。
その中にあっていくつかのニトロ化合物や亜硝酸剤に関
する技術が公表されている。
[ジャーナル・オブ・ファーマシ−・エンド・7アルマ
コσジー(Journal  of  Pharmac
y  andPharmacology )、 31 
、801 (1979)]発明が解決しようとする課題 上述の社会問題を背景に、循環器系薬剤特に抗高血圧剤
、狭心症治療剤の分野においてはより合理的な薬剤の開
発が求められている。しかし、末だ満足すべき化合物は
見い出されてはいない。また、S−ニトロソチオール誘
導体の狭心症治療剤への適用に関する報告もなされてい
ない。
課題を解決するための手段 本発明者らは、循環器系薬剤、とりわけ抗高血圧剤や狭
心症治療剤として有用な化合物の探索に鋭意努力を重ね
た結果、式CI) [式中、R1およびR2はそれぞれ水素または置換され
ていてもよい炭化水素残基を、R3は水素、置換されて
いてもよい炭化水素残基またはアシル基を、xlは水素
、置換されていてもよい炭化水素残基、アシル基または
低級アルコキシ基を、X2はアシル基またはエステル化
もしくはアミド化されていてもよいカルボキシル基を示
し、X2がカルボキシル基のときXIは水素あるいはア
セチルではなく、R′およびR2が水素のときXlはア
セチルあるいはγ−グルタミルではない]で表わされる
化合物およびその塩が優れた循環器系疾患改善作用を示
すことを知見し、さらに研究を進め本発明を完成するに
至った。
前記式(I)において、R’、R”、R”およびXlで
示される「置換基されていてもよい炭化水素残基」の「
炭化水素残基]としては、たとえば鎖状、環状。
飽和、不飽和さらにはそれらの種々の組み合わせからな
る炭化水素残基があげられる。鎖状炭化水素残基として
は、たとえば、直鎖状1分校状の炭素数1〜6のアルキ
ル基(例、メチル、エチル、n −プロピル、1−プロ
ピル、n−ブチル、i−ブチル、tert−フチル、n
−ペンチル、n−ヘキシル)があげられる。
鎖状不飽和炭化水素残基としては、直鎖状、分枝状のC
3−4のアルケニル(例、ビニール、アリル(Ally
l)、 2−ブチニール)、C3−4のアルキニル(例
、プロパルギル、2−ブチニル)があげられる。
環状飽和炭化水素残基としては、炭素数3−7の単環シ
クロアルキル(例、シクロブチル、シクロペンチル、シ
クロヘキシル)、炭素数8−14の架橋環式飽和炭化水
素(例、ビシクロ(3,2,l]オクト−2−イル、ビ
シクロ[3,3,1]ノナン−2−イル)などがあげら
れ、環状不飽和炭化水素残基としては、フェニル基、ナ
フチル基などがあげられる。
また、R1とR2が相互に結合して、−(c Hx)n
−(式中、nは2ないし6の整数を表わす)の環を形成
していてもよい。
これらの炭化水素残基の置換基としては、ノ\ロゲンf
子(flJ、クロル、ブロム、ヨード)、ニトロ、ニト
リル、ヒドロキシ、カルボキシル、C1−アルコキシ(
例、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、ブ
チルオキシ、イソプロピルオキシ)、C1−4アルキル
チオ(例、メチルチオ、エチルチオ。
プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ)、アミ
ノ、モノまたはジC1−4アルキル置換アミン(例、メ
チルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノ)、モノまt;はジアラルキル
置換アミノ(例、ベンジルアミノ。
2−ヒドロキシフェニルメチルアミノ)、モノまたはジ
−ピリジルカルボニル置換アミノ(例、3ピリジルカル
ボニルアミノ)、CI−アルコキシカルボニル(例、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、インブトキシカルボニル)、ヒドロキシカル
ボニル、C1−、アルキルカルボニル(例、メチルカル
ボニル、エチルカルボニル、ブチルカルボニル)、シク
ロC1−、アルキルカルボニル(例、ンクロベンチル力
ルポニル、シクロへキシルカルボニル)、カルバモイル
、モノまたはジC1−4アルキル置換カルバモイル(例
、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、プロピル
カルバモイル、ブチルカルバモイル、ジエチルカルバモ
イル、ジブチルカルバモイル)、1−4個の置換基ヲ有
していてもよいフェニル、フェノキシ、ベンゾイル、フ
ェノキシカルボニル アルキルカルバモイル(例、ベンジルカルバモイル、フ
ェネチルカルバモイル)またはフェニルカルバモイル〔
それぞれのフェニル基における置換基としては、C.−
、アルキル基(例、メチル、エチル。
プロピル、ブチル、イソプロピル)、ハロゲン(例、ク
ロル、ブロム、ヨー)’)、水H基.ベンシルオキシ。
アミノ、モノまたはジC1ー,アルキル置換アミノ(例
、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメ
チルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ)、
ニトロICI−4アルコキシカルボニル(例、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル。
プロポキシカルボニル)などがあげられる。〕があげら
れる。
これらの炭化水素残基の置換基の数は1〜3個程度が適
当である。
R 3 、 )c lおよびX2で示されるアシル基と
しては、たとえばカルボン酸アシル、カルバミン酸アシ
ル。
スルホン酸アシル、置換オキシカルボン酸アシルなどが
あげられ、これらはいずれも置換基を有していてもよい
。アシル基が置換基を有する場合、その置換基としては
前述の炭化水素残基の置換基として例示された基があげ
られる。
カルボン酸アシルとしては、たとえばホルミル、アセチ
ル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、ヘキサノイル
、インブチリル、イソバレリルなどのC1−6アルキル
カルポニル(これらはたとえばアミノ、3−カルバモイ
ル−1,4−ジヒドロピリジン−1ーイル、3−カルバ
モイル−1−ピリジル、フェノキシなどで置換されてい
てもよく、置換基を有するC1−、アルキルカルボニル
の具体例としては、たとえばフェノキシアセチル、4−
アミノブチリル、アミノメチルカルボニル、2−(3−
カルバモイル−1,4−ジヒドロピリジン−1−イル)
エチルカルバモイル、2−(3−カルバモイルピリジン
−1−イル)エチルカルバモイルなとがあげられる。)
、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニ
ルなどのC1−、シクロアルキルカルボニル、シクロペ
ンチルアセチルなどのC5−aシクロアルキル−C1−
6アルキルカルポニル、アクリロイル、クロトニル、2
−ペンテノイル、4−ペンチノイル、2−ヘキセノイル
、3−ヘキセノイル。
2.4−ヘキサジエノイルなどのC2□アルケニルまた
はアルキニルカルボニル、ベンゾイル、ナアトイルなど
のアリール(aryl)カルボニル、ニコチノイルなど
のピリジルカルボニル、ジヒドロピリジルカルボニル〔
たとえばC1−4アルキル(例、メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル)、ベンジル、メトキシカルボニル、3−
ニトロフェニル、ニトロ、2−トリフルオロフェニルな
どで置換されていてもよく、これらの置換基を有するジ
ヒドロピリジルカルボニルの具体例としては、たとえば
N −C、−。
アルキル−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボニル
(例、N−メチル−1,4−ジヒドロピリジン−3−カ
ルボニル、N−エチル−1,4−ジヒドロピリジン−3
−カルボニル、N−ブチル−1,4−ジヒドロピリジン
−3−カルボニル)、N−ベンジル−1,4−ジヒドロ
ピリジン−3−カルボニル、2.6−シメチルー5−メ
トキシカルボニル−4−(3−ニトロフェニル)−1,
4−ジヒドロピリジン−3−イルカルボニル、2.6−
ジメチル−5−ニトロ−4−(2−トリフルオロフェニ
ル1.4−ジヒドロピリジン−3−イルカルボニルなど
があげられる。〕、ピリジニウムカルボニル(ピリジン
環の窒素がたとえばC1−4アルキル(例、メチル、エ
チル)、ベンジルで置換されたものでたとえば C3−
、アルキルピリジニウム−3−カルボニル(例、メチル
ピリジニウム−3−カルボニル、エチルピリジニウム−
3−カルボニル、プロピルピリジニウム−3−カルボニ
ル)、ベンジルピリジニウム−3−カルボニルなどがあ
げられる。)などがあげられる。
カルバミン酸アシルとしては、たとえばカルバモイル、
モノまたはジ置換カルバモイルがあげられ、そのモノま
たはジ置換カルバモイルとしてはメチルカルバモイル、
エチルカルバモイル、プロピルカルバモイル、ブチルカ
ルバモイル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモ
イル、ジエチルカルバモイルなどのモノまたはジCl−
4アルキルカルバモイル、アリル(allyl)カルバ
モイル、3−ブテニルカルバモイル、4−ペンテニルカ
ルバモイル、ジアリル(allyl)カルバモイルなど
のモノまたはジC1−6アルケニルまたはアルキニルカ
ルバモイル、フェニルカルバモイル、ナフチルカルバモ
イル、ジフェニルカルバモイルなどのモノまたはジエチ
ルカルバモイルなどがあげられる。
スルホン酸アシルとしては、たとえばナトリウムスルホ
ニルなどの無機スルホニル基や、メチルスルホニル、エ
チルスルホニル、プロピルスルホニル、ブチルスルホニ
ルなどのCI−、アルキルスルホニル、アリル(all
yl)スルホニル、2−メチル−2プロペンスルホニル またはアルキニルスルホニル、フェニルスルホニル、p
−メチルフェニルスルホニル、ナフタレンスルホニルな
どの芳香族スルホニルなどがあげられる。
置換オキシカルボン酸アシルとしては、たとえば、ハロ
ゲン(例、塩素,臭素,ヨウ素)、シアノ、ベンジルオ
キシ、フェノキシ、ジC+ーSアルキルアミノ(例、ジ
メチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ)、
cI−4アルキルオキシ(例、メチルオキシ、エチルオ
キシ、ブチルオキシ、t−ブチルオキシ)、Cr−sア
ルキルチオ(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチ
オ)、4−(3−ニトロフェニル)−2.6−シメチル
ー3−メトキシカルボこル1、4−ジヒドロピリジン−
5−イルカルボニルアミノまたはジヒドロピリジルカル
ボニルアミノで置換されていてもよいC.−、アルキル
オキシカルボニル(メチルオキシカルボニル、エチルオ
キシカルボニル、n−プロピルオキシカルボニル、i−
プロピルオキシカルボニル、n−ブチルオキシカルボニ
ル、 see−ブチルオキシカルボニル、第三ブチルオ
キシカルボニル、n−へキシルオキシカルボニル。
2−フルオロエチルオキシカルボニル、2−クロロエチ
ルオキシカルボニル、2.2.2−トリクロロエチルオ
キシカルボニル、3−メチル−1,4−ジヒドロピリジ
ン−1−イルカルボニルアミノメチルオキシカルボニル
など)、シクロペンチルオキシカルボニル、シクロヘキ
シルオキシカルボニルなどのC5−5シクロアルキルオ
キシカルボニル(たとえば塩素、臭素、ヨウ素などのハ
ロゲンで置換されていてもよい。)、シクロペンチルメ
チルオキシカルボニルなどのC5−8シクロアルキル−
C1−、アルキルオキシカルボニル、アリル(ally
l)オキシカルボニル、クロチルオキシカルボニル、2
−ペンテン−1−オキシカルボニルなどのC1−2アル
ケニル又はアルキニルオキシカルボニル、フェニルオキ
シカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、フェネチル
オキシカルボニルなど芳香族または芳香脂肪族オキシカ
ルボニル(たとえば塩素。
臭素、ヨウ素などのハロゲン、ニトロで置換されていて
もよい。)、キヌクリジニルなどがあげられる。
xlで示される低級アルコキシ基としては、式OR’r
式中、R′は炭素数1〜6のアルキル基(例、メチル、
エチル、プロピル、1−プロピル、ブチル、tert−
ブチル、ヘキシル)を示す]で表わされる基があげられ
る。
x2示されるエステル化されたカルボキシルとしては、
式−CO−OR’[式中、R5は置換されていてもよい
炭化水素残基を示す]で表わされる基があげられ、R′
で示される「置換されていてもよい炭化水素残基」とし
ては、前記Rl 、 R2゜R3またはXlで示される
「置換されていてもよい炭化水素残基」として例示され
た基があげられる。
x2で示されるアミド化されたカルボキシルと6 たは置換されていてもよい炭化水素残基を示し、R7は
水素または低級アルキル基を示す1で表わされる基があ
げれらる。前記式中、R′で示される「置換されていて
もよい炭化水素残基」としては、前記R’ 、 R” 
、 R” 、 R’ マt: ハX ’ テ示すt’L
る「置換されていてもよい炭化水素残基」として例示さ
れる基があげられ、R′で示される低級アルキル基とし
ては、炭素数1〜6のアルキル基(例、メチル、エチル
、n−プロピル、1−プロピル、n−7’チル。
l−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘ
キシル)があげられる。また、前記式中、R1とR7は
隣接する窒素原子とともに環状アミノ基を形成していて
もよく、R1とR′が隣接する窒素原子と共に形成する
環状アミノ基としては、含窒素5〜7員複素環基が含ま
れ、例えば式 R7で形成される環状アミノ基が有していてもよい置換
基又は水素を示し、置換基としては例えば、炭素数1〜
3のアルキル基(例えばメチル、エチル。
プロピル)、オキソ、ヒドロキシ、フェニル、ベンジル
、アミノ基のような置換基があげられる。
XIがアシルを表わす場合、例えばXlとしての1?I
O されたカルボキシルを表わす場合、例えば置換アs ぞれアミノ酸誘導体の残基を示し、アミノ酸は特に限定
されない。またそのアミノ酸はD型あるいはL型のいず
れでもよい。ここでR′、R10およびR1+は同一ま
たは異なって水素または置換されていてもよい低級アル
キルを示し、またR′とRIGは相互に結合して式−(
C)(z)m  (式中、mは2ないし4の整数を示す
)で表わされる低級アルキレン鎖を形成していてもよく
、■は水素、低級アルキルまたはアシル基を示す。
前記アミノ酸誘導体の残基としては、例えばグリシン、
アラニン、グルタミン酸、ロイシン、イソロイシン、フ
ェニルアラニン、アスパラギン厳、システィン、ザルコ
シン、グルタミン、アスパラギン、プ口りンなどのアミ
ノ酸誘導体の残基があげられる。
一般式(1)の化合物が不斉を有する場合は、D型、L
型まt;はDL型いずれでもよく、XI又はx2で示さ
れる基の不斉に左右されない。
前記式(1)で示される化合物において、特に化学安定
性に優れた化合物が望ましく、R’jiよびR2として
は一5NO基の安定化に寄与する立体的効果を有する基
ならいずれでもよく、たとえばメチル、エチル、プロピ
ルなどのC,、アルキル基。
フェニル、す7チル(なかでもC+−aアルキル基)が
好ましく、またR′とR2が相互に結合した場合、R1
とR2が結合している炭素原子とともに形成する基トシ
てシクロペンチル、シクロヘキシルなどが好ましい。
またR3としては水素、C,、アルキルカルボニル又は
ベンゾイル、ナフトイル、フェニルアセチルなどのCa
−+。芳香族アシル基(なかでも水素)が好ましい。X
Iとしては水素またはアミノ酸残基(なかでもアミノ酸
残基)が好ましく、アミノ酸としてはグリシン、アスパ
ラギン酸、フェニルアラニン、アスパラギン、グルタミ
ン酸、グルタミン(なかでもグルタミン酸またはアスパ
ラギン酸)が好ましい。X2はカルボキシル、カルボニ
ルアミノまたはアミノ酸残基でアミド化されたカルボキ
シルが好ましく、アミノ酸としてはグリシン、アスパラ
ギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、フ
ェニルアラニンが好ましい。
前記式(1)で表わされる化合物のなかでも、R1およ
びR1がそれぞれC8−、アルキル基(なかでもメチル
)、フェニルまたはナフチルを、あるいはR1とR2が
結合している炭素原子とともにシクロペンチルまたはシ
クロヘキシルを形成していることを示し、Rsが水素ま
たはC610芳香族アシル基を示し、xlが水素または
グリシン、アスパラギン酸、フェニルアラニン、アスパ
ラギン、グルタミン酸およびグルタミンからなる群から
選ばれるアミノ酸の残基を示し、X2がカルボキシル、
カルボニルアミノまたはグリシン、アスパラギン酸。
アスパラギン、グルタミン酸、グルタミンおよびフェニ
ルアラニンからなる群から選ばれるアミノ酸の残基でア
ミド化されたカルボキシルを示す化合物が好ましい。
本発明の化合物(r)が塩基性である場合には、酸付加
塩、とりわけ生理学的に許容される酸付加塩を形成して
いてもよく、それらの塩としては、たとえば無機酸(例
、塩酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸)、あるいは有機酸
(例、酢酸、プロピオン酸、7マル酸、マレイン酸、酒
石酸、クエン酸、リンゴ酸。
蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
!m)との塩が挙げられる。
一般式(1)の化合物は、例えば一般式(II)で示さ
れる化合物 [式中、Rl 、 R! 、 Rm 、 X Iおよび
X2は前記と同意義1をニトロソ化することにより製造
することができる。
化合物(II)のニトロソ化に使用される試薬としては
一酸化窒素、二酸化窒素、四酸化二窒素、ニトロシルク
ロリド、亜硝酸、亜硝酸エチルなどが一般的に使用され
るが、ここに例示した試薬に制限されることはなく、一
般にニトロン化反応を行いうる試薬ならいかなるもので
もよい。
反応は無溶媒、あるいは溶媒中で行いうる。溶媒はニト
ロソ化を阻害しない溶媒ならいかなるものでもよく、例
えば水、アルコール類(例、メタノール、エタノール、
プロパツール、ブタノール、tert−ブタノール)9
石油系溶媒(例、n−ヘキサン、n−ペンタン、n−へ
ブタン)、芳香族系溶媒(例、ベンゼン、トルエン、ピ
リジン)、エーテル系溶媒(例、エチルエーテル イソプロピルエーテル)、アミド系溶媒(例、N,N−
ジメチルホルムアミド.N,N−ジメチルアセトアミド
)、エステル系溶媒(例、酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸ブチル)、ハロゲン系炭化水素系溶媒(例、ジクロロ
メタン、クロロホルム、ジクロロエタン。
四塩化炭素)、ジメチルスル7オキシドなどが用いられ
る。
反応温度は一30℃から150℃で行うことができるが
、好ましくは低温(−5’〜30℃)で行う。化合物の
使用割合は化合物(II)1モルに対し、ニトロソ化試
薬が1〜5モルであるのが好ましい。
反応時間は化合物CI+)の性質によって異なるが、−
数的には1分ないし6時間であるが、1分ないし30分
程度の比較的短時間が好ましい。
化合物(I[)は自体公知の方法[アンゲバンテ・ケミ
−(Angevandte  Chemie )、8ヱ
、372(1975)]で製造することができ、たとえ
ば反応式1〜4に示した方法で合皮することができる。
[式中、各記号は前記と同意義] 反応式l [式中、R′はCl−6低級アルキルまたはベンジルを
示し、その他各記号は前記と同意義][式中、各記号は
前記と同意義] 反応式3 [式中、各記号は前記と同意義1 反応式4 さらに、このようにして得た化合物(I[a)まt;は
(J、)に、必要に応じてN−アシル化、N−アルキル
化、N−ペプチド化、あるいはC端のエステル化、アル
キル化、ペプチド化を行い化合物(■)を得ることがで
きる。
これらの反応は自体公知の方法で行いうる。
本発明の化合物(I)は哺乳動物の循環器に作用し、優
れた降圧作用、抗不整脈作用、狭心作用2強心作用、あ
るいは冠血管拡張作用が認められる。
本発明の化合物(1)は公知のニトロ化合物、たとえば
ニトログリセリンや亜硝酸塩類と比較して、循環器作用
発現の持続性と作用強度ともに優れ、種々の好ましくな
い副作用たとえばめまい、動悸。
胸部不快感、不整脈9M痛、倦怠感、悪心、嘔吐などの
循環器系、精神神経系あるいは消化器系の副作用は無い
かもしくは極めて軽微であり、経口的。
非経口的、あるいは経皮的投与により著効を奏するので
ヒトを含む哺乳動物の種々の循環器障害の治療剤又は予
防剤として有用である。また、本発明の化合物(1)の
中で、冠血管拡張作用Iこ選択性を有する化合物は狭心
症の予防・治療剤として有用である。
本発明の化合物(1)の有用な対象疾病名としては、た
とえば狭心症、心筋梗塞、心臓喘息、アカラジアーの一
時的な緩解、冠硬化症(慢性虚血性心疾患、無症候性虚
血性心疾患、動脈硬化性心疾患)1手術時の低血圧維持
1手術時の異常高血圧の救急処置、急性心不全1本態性
高血圧症、腎性高血圧症などがあげられ、これらの疾病
の予防または治療に用いることができる。
本発明の化合物は、単独あるいはシクロデキストリンの
抱合体などとして安定化させて、たとえば、錠剤、顆粒
剤、カプセル剤、注射剤、坐剤、経皮剤、バッカル剤(
舌下錠)、軟膏、パップ剤など種々の剤型で、ヒトを含
む哺乳動物に経口的、もしくは非経口的に投与しうる。
投与量は対象疾患の種類、症状などにより差異はあるが
、一般に成人においては、経口投与の場合、1日につき
0 、1 mg−500mg、好ましくはl mg−3
0mgである。
なお本明細書において、アミノ酸、保護基等に関し、I
UPAC−IUB  COmm1ssion  on 
 BiologicalNomenclaLureに基
づく略号あるいは当該分野における慣用略号等で表示す
る場合がある。それらを以下に例示する。
八〇  ニアセチル Boc  :t−ブトキシカルボニル ○Bzl  :ベンジルエステル WSC:1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド・塩酸塩 HOBt: 1−ヒドロキシベンゾトリアゾールTrt
ニトリチル Pen   :ペニシラミン cty  ニゲリシン Ala  :アラニン Val  :バリン Leu   :ロイシン P「0 ニブロリン Phe  :フェニルアラニン Tyr  :チロシン Glu   :グルタミン酸 Asp   :アスパラギン厳 また、アミノ酸残基の側鎖を以下゛の様に示した。
CMe2        :    H−Pen−OH
H2N−CH−COOH ^1 − CH2:    H−Ser−OH H,N−CH−C0OH 以下において、参考例、実施例、製剤例、および実験例
により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
、参考何重 (化合物Ailの合成) S−トリチル−L−ペニシラミン(69,5g)。
ジ−t−ブチルジカーボネート(46,5g)のジクロ
ロメタン(1500m12)溶液に0℃でトリエチルア
ミン(20,2+a12)を加え室温で5時間かきまぜ
た。反応液に氷、硫酸水素カリウム水溶液を加えた。有
機層を硫酸水素カリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去してN−t−ブトキシカルボニル−5−トリチル−L
−ペニシラミン(87゜0g)を得た。
同様にして後述の表1に示すA−2を合成した。
参考例2 (化合物B−1の合成) N−t−ブトキシガルボニル−5−トリチル−D−ペニ
シ ミン(A−2X6.0g)のジメチルホルムアミド
(40m)溶液にヨウ化メチル(1,5+d)、炭酸水
素カリウム(2,4g)を加え、14時間かきまぜた。
反応液に氷水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下溶媒を留去して、N−t−ブトキシカルボ
ニル−3−)リチルーD−ペニシラミン メチルエステ
ル(6,0g)を得た。
参考例3 (化合物B−2の合成) N−t−ブトキシカルボニル−S−+−リチルーL−ペ
ニシラミン(A−IO2,0g)、l−ヒドロキシ−ベ
ンゾトリアゾール(HOBtと略記)(102g)のク
ロロホルム(40d)、テトラヒドロフラン(16m)
溶液に、水冷下1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド(水溶性カルボジイミド:W
SCと略記X1.7g)のクロロホルム(lod)溶液
を滴下した。同温で1時間かきまぜ、グリシンエチルエ
ステル塩酸塩(10Ig)、)リエチルアミン(0,8
5m)を加え室温で12時間かきまぜた。水を加えて有
機層を硫酸水素カリウム水溶液、水、炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄して硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して、浅さをカラム
クロマトグラフィーに付し、N−t−ブトキシカルボニ
ル−5−トリチル−L−ペニシラミルグリシンエチルエ
ステル(4,5g)を得た。
同様にして後述の表1に示すB−3〜B−22゜D−3
0を合成した。
参考例4 (化合物C−2の合成) N−t−ブトキシカルボニル−5−トリチル−L−ペニ
シラミルグリシンエチルエステル(82X4−5g)、
2.6−ルチジン(2,8gm)のジクロロメタン(l
oom)溶液に0℃でトリフルオロメタンスルホン酸ト
リメチルシリル(3,9i112)を滴下し、徐々に室
温に戻しなから1時間かきまぜt;。反応液に水冷を加
え有機層をlN塩酸、水、炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾
燥して減圧下溶媒を留去してS−トリチル−L−ペニシ
ラミルグリシンエチルエステル(3,8g)F得た。
同様にして後述の表Iに示す化合物C−1,C3〜C−
22を合成した。
参考例5 (化合物D−3の合成) S−トリチル−L−ペニシラミルグリシンエチルエステ
ル 50I112)溶液に0℃で塩化アセチル(0 、6 
6m)。
トリエチルアミン(0.88m)を加えた。同温で15
分かきまぜ氷水を加えた。有機層を[酸水素カリウム水
溶液、水、炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水
で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶
媒を留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、N−アセチル−S−)リチルーLーベニシラ
ミルグリシンエチルエステル(3.5g)を得た。
参考例6 (化合物D−4の合成) S−)リチルーLーベニシラミルグリシンエチルエステ
ル(C−2X5.4g)、 N−t−ブトキンカルボニ
ル−L−グルタミン酸−σーベンジルエステル(3.8
g)のクロロホルム(load)溶液に、0℃でWSC
(2.4g)を加え室温で3時間かきまぜた。反応液に
氷水を加え、有機層を硫酸水素カリウム水溶液、水、炭
酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄し
、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、
残さをカラムクロマトグラフィーに付し、(4S)−4
−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−ベンジルオキシ
カルボニルブチリル−s−トリチル−L−ペニシラミル
グリシンエチルエステル(8.4g)を得た。
同様にして後述の表1に示す化合物D−1,D2、D−
5〜D−27.D−29を合成した。
参考例7 (化合物E−5の合FR) (4 S)− 4−t−ブトキシカルボニルアミノ4−
ベンジルオキシカルボニルブチリル−S−トリチル−L
−ペニシラミルグリシンエチルエステル(D−4X8.
4g)のテトラヒドロフラン(150−)溶液にIN水
酸化ナトリウム(25.:M2)を加え室温で2時間か
きまぜた。減圧下テトラヒドロフランを留去し、水層を
ジエチルエーテルで2回洗浄した後に硫酸水素カリウム
水溶液を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、減圧下溶媒を留去して[
Nγ−(N−t−ブトキシカルボニル)−L−グルタミ
ル−S−トリチル−L−ペニシラミル]グリシン(7.
0g)を得た。
同様にして後述の表1jこ示すE−1−E−4。
E−6〜E−32を合成した。
参考例8 (化合物F−5の合成) [N−γ−(N−t−ブトキシカルボニル)−り一グル
タミルー5−トリチルーL−ペニシラミル]グリシン(
E−5X3.0g)のクロロホルム(6〇−)溶液に、
0℃で塩化水素ガスを30分通じた。
反応液にジエチルエーテルを加え、結晶をろがしジエチ
ルエーテルで洗った。減圧下乾燥して(N−γ−L−グ
ルタミル−L−ペニシラミル)グリシン塩酸塩(1,7
g)を得た。
同様にして後述の表1に示すF−1−F−4゜F−6〜
F−32を合成した。
参考例9 (化合物B−23の合成) N−t−ブトキシカルボニル−5−トリチル−L−ペニ
シラミン(A−IX4.0g)、HOBt(1。
2g)のクロロホルム(40m)、テトラヒドロフラン
(15wtt)溶液に、水冷下WSC(1,7g)のク
ロロホルム(10−)溶液を滴下した。同温で1時間か
きまぜ、水を加えて有機層を硫酸水素カリウム水溶液、
水、炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次
洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去してHOBtエステルを得た。
p−スルホフェニルアラニン(2,0g)の水(40i
l12)溶液に炭酸水素ナトリウム(2,1g)を加え
た。
この溶液に先に合成したHOBtエステルのジオキサン
(40it)溶液、次いでテトラブチルアンモニウム硫
酸水素塩(3,3g)を加え室温で1時間かきまぜた。
減圧下溶媒を留去し残渣をクロロホルムで抽出した。有
機層を硫酸水素カリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次
洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し減圧下溶媒を留去
してN−t−ブトキシカルボニル−5−)リチルーL−
ペニシラミルーp−スルホフェニルアラニン・テトラブ
チルアンモニウム塩(7,5g)を得た。
同様にして後述の表1に示すD−28を合成した。
参考例10  (化合物C−23の合成)N−t−ブト
キシカルボニル−5−)リチルーL−ペニシラミルーp
−スルホフェニルアラニン・テトラブチルアンモニウム
塩(B−23X7.5g)。
2.6−ルチジン(3,8d)のジクロロメタン(10
0IIII2)溶液に0℃でトリフルオロメタンスルホ
ン酸トリメチルシリル(5,5m)を滴下し、徐々に室
温に戻しながら1時間かきまぜた。減圧下溶媒を留去し
、残渣をジエチルエーテル次いでアセトンで洗浄してS
−トリチル−L−ペニシラミル−p−スルホフェニルア
ラニン(3,1g)を得た。
参考例で得られた化合物A−1−F−32の構造と物性
、核磁気共鳴スペクトルのデータを表1に示す。
(以 下 余 白) 実施例1 (化合物6の合成) (N−7−L−グルタミル−D−ペニシラミル)グリシ
ン塩酸塩(F−6X0.3g)のIN塩酸(0゜81m
)、メタノール(1,6III2)溶液に、室温で亜硝
酸ナトリウム(0,11g)の水(0,5m)水溶液を
滴下した。室温で30分かきまぜ減圧下メタノールを留
去して、残さにアセトンを加え析出した固体をアセトン
で洗い、(N−γ−L−グルタミル−5−ニトロソ−D
−ペニシラミル)グリシン(0,19g)を得た。
実施例2 (化合物7の合成) (N−γ−L−グルタミル−D−ペニシラミル)グリシ
ン塩酸塩(0,5g)のメタノール(5m)溶液に、0
℃で亜硝酸エチルのエタノール溶液(10%X1.1m
)を加えた。同温で4N塩酸・メタノール溶液を1滴加
え、30分かきまぜた。減圧下溶媒を留去し、得られた
結晶をジエチルエーテルで洗って(N−γ−L−グルタ
ミル−5−二トロン−D−ペニシラミル)グリシン塩酸
塩(0,5g)を得た。
同様にして後述の表2に示す化合物1〜5.8゜9.1
1〜34を合成した。
実施例3 (化合物IOの合成) (N−β−L−アスパルチルーD−ペニシラミル)グリ
シン塩酸塩(0,2g)のlNm酸(0,56−)、水
(1,oit)溶液に、室温で亜硝酸ナトリウム(0,
077g)の水(0,5t12)水溶液を滴下した。
室温で30分かきまぜ反応液をLH−20カラムに付し
水で展開した。目的物を含む部分を凍結乾燥して(N−
β−L−アスパラ、ギル−5−二トロン−D−ペニシラ
ミル)グリシン(0,2g)を得た。
実施例で得られた化合物1〜34の構造と物性。
核磁気共鳴スペクトルのデータを表2に示す。
(以下余白) 製剤例 製剤例1 (1)化合物1              2g(2
)乳  糖                196g
(3)トウモロコシ澱粉          50g(
4)ステアリン酸マグネシウム      2g(1)
、(2)オよび20gのトウモロコシ澱粉を混和し、1
5gのトウモロコシ澱粉から作ったペーストとともに顆
粒化し、これに15gのトウモロコシ澱粉と(4)を加
え、混合物を圧縮錠剤機で圧縮して、錠剤1錠当り(1
) l mgを含有する直径3mmの錠剤2000個を
製造した。
製剤例2 (1)化合物2              4g(2
)乳  糖               194g(
3)トウモロコシ澱粉          40g(4
)ステアリン酸マグネシウム      2g(1)、
(2)および15gのトウモロコシ澱粉を混和し、15
gのトウモロコシ澱粉から作ったペーストとともに顆粒
化し、これにlOgのトウモロコシ澱粉と(4)を加え
、混合物を圧縮錠剤機で圧縮して、錠剤1錠当り(1)
2mgを含有する直径5mmの錠剤2000個を製造し
た。
製剤例3 (1)化合物1            100mg(
2)アビセル(結晶性セルロース)    300mg
(3)乳  糖               595
mg(4)ステアリン酸マグ矛シウム      5I
I1g上記(1)、(2)、(3)、(4)をよく混合
し、直接圧縮錠剤機で圧縮して、錠剤1錠当り(1) 
l mgを含有する舌下錠(直径3mm)100個を製
造した。
実験例1 20−の液槽(37℃、95%02+5%CO。
通気、pH7,4)中に標本(ブタ左冠状動脈前下行枝
(LAD)、あるいはラット大動脈)を懸垂し用いた。
ブタ冠動脈ではP G F 、、(6μM)、ラット大
動脈ではK C11(60mM)あるいはTEA(45
w+M)+Ba(0,3mM)を添加し収縮を惹起させ
た後、被検化合物を単回あるいは累積的に加え、収縮張
力に対する弛緩作用を調べた結果、化合物lおよび2は
強い弛緩作用を示した。
実験例2 ラット大動脈標本におけるKCI収縮に対す
る化合物の弛緩作用 20−の液槽中(Krebs −Hen5eleit液
、37℃、95%0□−5%CO□通気下)に摘出した
ラット大動脈をリング標本として懸垂し用いた。60m
MKclを加え、収縮が定常状態に達した後、化合物を
10−6、IO−’mol/lとなるよう添JrJして
その弛緩作用を調べた。60+nMKCIによる収縮地
力を100%として弛緩作用の大きさを%で表した。結
果を表3に示す。
(以下余白) 持続時間/m1n 24 7 5 〉30 0 〉30 2 7 0 〉30 持続時間/win 〉30 〉30 〉30 〉30 〉30 〉30 〉30 〉30 〉30 〉30

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^1およびR^2はそれぞれ水素または置換
    されていてもよい炭化水素残基を、R^3は水素、置換
    されていてもよい炭化水素残基またはアシル基を、X^
    1は水素、置換されていてもよい炭化水素残基、アシル
    基または低級アルコキシ基を、X^2はアシル基または
    エステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキ
    シル基を示し、X^2がカルボキシル基のときX^1は
    水素あるいはアセチルではなく、R^1およびR^2が
    水素のときX^1はアセチルあるいはγ−グルタミルで
    はない]で表わされる化合物またはその塩。
  2. (2)R^1およびR^2がそれぞれ置換されていても
    よい炭化水素残基を示すものである、またはR^1およ
    びR^2が相互に結合して式−(CH_2)_n−[式
    中、nは2〜6の整数を示す]で表わされる環を形成す
    るものである請求項1記載の化合物。
  3. (3)X^1がアミノ酸由来のアシル基である請求項1
    記載の化合物。
  4. (4)R^1およびR^2がそれぞれ置換されていても
    よい炭化水素残基を示し、R^3が水素、置換されてい
    てもよい炭化水素残基またはアシル基を示し、X^1が
    アミノ酸由来のアシル基を示し、X^2がアシル基また
    はエステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボ
    キシル基を示すものである請求項1記載の化合物。
  5. (5)R^1、R^2、R^3およびX^1で示される
    置換されていてもよい炭化水素残基がハロゲン原子、ニ
    トロ、ニトリル、ヒドロキシ、カルボキシル、C_1_
    −_4アルコキシ、C_1_−_4アルキルチオ、アミ
    ノ、モノまたはジC_1_−_4アルキルアミノ、モノ
    またはジアラルキルアミノ、モノまたはジピリジルカル
    ボニルアミノ、C_1_−_4アルコキシカルボニル、
    C_1_−_6アルキルカルボニル、シクロC_3_−
    _6アルキルカルボニル、カルバモイル、モノまたはジ
    C_1_−_4アルキルカルバモイルおよびフェニル基
    部分が1〜4個のC_1_−_4アルキル、ハロゲン、
    水酸基、ベンジルオキシ、アミノ、モノまたはジC_1
    _−_4アルキルアミノ、ニトロまたはC_1_−_4
    アルコキシカルボニルで置換されていてもよいフェニル
    、フェノキシ、ベンゾイル、フェノキシカルボニル、フ
    ェニルC_1_−_4アルキルカルバモイルまたはフェ
    ニルカルバモイルからなる群から選ばれる1〜3個の置
    換基を有していてもよい鎖状飽和、鎖状不飽和、環状飽
    和または環状不飽和炭化水素残基である請求項1記載の
    化合物。
  6. (6)R^3、X^1およびX^2で示されるアシル基
    がハロゲン原子、ニトロ、ニトリル、ヒドロキシ、カル
    ボキシル、C_1_−_4アルコキシ、C_1_−_4
    アルキルチオ、アミノ、モノまたはジC_1_−_4ア
    ルキルアミノ、モノまたはジアラルキルアミノ、モノま
    たはジピリジルカルボニルアミノ、C_1_−_4アル
    コキシカルボニル、C_1_−_6アルキルカルボニル
    、シクロC_3_−_6アルキルカルボニル、カルバモ
    イル、モノまたはジC_1_−_4アルキルカルバモイ
    ルおよびフェニル基部分が1〜4個のC_1_−_4ア
    ルキル、ハロゲン、水酸基、ベンジルオキシ、アミノ、
    モノまたはジC_1_−_4アルキルアミノ、ニトロま
    たはC_1_−_4アルコキシカルボニルで置換されて
    いてもよいフェニル、フェノキシ、ベンゾイル、フェノ
    キシカルボニル、フェニルC_1_−_4アルキルカル
    バモイルまたはフェニルカルバモイルからなる群から選
    ばれる1〜3個の置換基を有していてもよいカルボン酸
    アシル、カルバミン酸アシル、スルホン酸アシルまたは
    オキシカルボン酸アシルである請求項1記載の化合物。
  7. (7)低級アルコキシ基がC_1_−_6アルコキシ基
    である請求項1記載の化合物。
  8. (8)エステル化されていてもよいカルボキシル基がカ
    ルボキシルまたは式−CO−OR^5[式中、R^5は
    置換されていてもよい炭化水素残基を示す]で表わされ
    る基である請求項1記載の化合物。
  9. (9)アミド化されていてもよいカルボキシル基がカル
    ボキシルまたは式▲数式、化学式、表等があります▼[
    式中、 R^6は水素または置換されていてもよい炭化水素残基
    を示し、R^7は水素または低級アルキル基を示し、ま
    たR^6およびR^7は隣接する窒素原子とともに環状
    アミノ基を形成していてもよい]で表わされる基である
    請求項1記載の化合物。
  10. (10)R^1およびR^2がそれぞれ鎖状飽和また環
    状不飽和炭化水素残基を示すものである、またはR^1
    およびR^2が隣接する炭素原子とともにシクロペンチ
    ルまたはシクロヘキシルを形成するものである請求項1
    記載の化合物。
  11. (11)R^1およびR^2がそれぞれC_1_−_6
    アルキルである請求項1記載の化合物。
  12. (12)R^1およびR^2がメチルである請求項1記
    載の化合物。
  13. (13)R^3が水素またはアシル基である請求項1記
    載の化合物。
  14. (14)アシル基がC_1_−_6アルキルカルボニル
    またはC_5_−_1_0アリールカルボニルである請
    求項13記載の化合物。
  15. (15)R^3が水素である請求項1記載の化合物。
  16. (16)X^1が水素またはアシル基である請求項1記
    載の化合物。
  17. (17)アシル基がアミノ酸由来のアシルである請求項
    16記載の化合物。
  18. (18)アミノ酸がグリシン、アラニン、グルタミン酸
    、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、アスパ
    ラギン酸、システイン、ザルコシン、グルタミン、アス
    パラギンまたはプロリンである請求項17記載の化合物
  19. (19)アミノ酸がグリシン、アスパラギン酸、フェニ
    ルアラニン、アスパラギン、グルタミン酸またはグルタ
    ミンである請求項17記載の化合物。
  20. (20)アミノ酸がグルタミン酸またはアスパラギン酸
    である請求項17記載の化合物。
  21. (21)X^2がエステル化されていてもよいカルボキ
    シル基である請求項1記載の化合物。
  22. (22)X^2がカルボキシルまたはカルバミン酸アシ
    ルである請求項1記載の化合物。
  23. (23)カルバミン酸アシルがカルボニルアミノまたは
    アミノ酸でアミド化されたカルボキシルである請求項2
    2記載の化合物。
  24. (24)アミノ酸がグリシン、アラニン、グルタミン酸
    、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、アスパ
    ラギン酸、システイン、ザルコシン、グルタミン、アス
    パラギンまたはプロリンである請求項23記載の化合物
  25. (25)アミノ酸がグリシン、アスパラギン酸、フェニ
    ルアラニン、アスパラギン、グルタミン酸またはグルタ
    ミンである請求項23記載の化合物。
  26. (26)R^1およびR^2がそれぞれC_1_−_6
    アルキル、フェニルまたはナフチルを示し、またはR^
    1およびR^2が隣接する炭素原子とともにシクロペン
    チルまたはシクロペンチルを形成し、R^3が水素また
    はC_6_−_1_0芳香族アシルを示し、X^1が水
    素またはグリシン、アスパラギン酸、フェニルアラニン
    、アスパラギン、グルタミン酸およびグルタミンからな
    る群から選ばれるアミノ酸由来のアシル基を示し、X^
    2がカルボキシル、カルボニルアシルまたはグリシン、
    アスパラギン酸、フェニルアラニン、アスパラギン、グ
    ルタミン酸およびグルタミンからなる群から選ばれるア
    ミノ酸でアミド化されたカルボキシルを示すものである
    請求項1記載の化合物。
  27. (27)塩が薬理学的に許容されうる塩である請求項1
    記載の化合物。
  28. (28)N−(N−L−γ−グルタミル−D−ペニシラ
    ミル)グリシン。
  29. (29)N−(N−L−γ−グルタミル−L−ペニシラ
    ミル)−L−バリン。
  30. (30)N−(N−L−γ−グルタミル−L−ペニシラ
    ミル)−L−フェニルアラニン。
  31. (31)N−(N−L−γ−グルタミル−L−ペニシラ
    ミル)−L−グルタミン酸。
  32. (32)N−(N−L−γ−グルタミル−D−ペニシラ
    ミル)ジフェニルメチルアミン。
  33. (33)請求項1記載の化合物またはその塩を含有して
    なる高血圧症または狭心症の予防・治療剤。
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JP2012526805A (ja) * 2009-05-15 2012-11-01 シュティクティング ヘト ネーデルランズ カンケル インスティチュート リシン化合物並びにペプチド及びタンパク質の部位選択的及び官能基選択的修飾におけるそれらの使用
WO2020067485A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 学校法人日本医科大学 心臓アセチルコリン産生能誘導薬

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