JPH03254986A - 孔版印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インク漏れ防止構造を備えた版胴を有する輪
転式の孔版印刷装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の一般的な輪転式の孔版印刷装置は、インキ透過性
の周壁の内部にインキ供給手段が設けられた版胴と、版
胴の外部に設けられたプレスローラとを有している。印
刷する場合には、前記版胴の周壁の外周面に製版済みの
孔版原紙を巻装し、該版胴な回転駆動すると共に該版胴
と前記プレスローラの間に印刷用紙を供給する。該版胴
とプレスローラに挟持搬送された印刷用紙には、版胴の
周壁と孔版原紙の穿孔部を経てインキが移転し、孔版画
像が印刷される。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述したように、孔版印刷装置によって印刷か行なわれ
ると、孔版原紙の穿孔部に於ては、版胴の内周面から供
給されたインキは孔版原紙の孔を通過して印刷用紙へ移
転し、順次消費されていく。しかしながら、孔版原紙の
印刷画面を外れた終端部に於ては、そこは全く穿孔され
ていないので、版胴の内周面から供給されたインキは版
胴の外周面と孔版原紙の間に余剰インキとして蓄積され
てくる。このような状態で印刷が多数枚に亙って続行さ
れると、前記余剰インキの量が増大してくる。その上に
更にプレスローラによるスクイージ作用が及ぼされると
、該インキは次第に孔版原紙の終端部へ向けて押しやら
れ、ついには該終端部から外にはみ出して周囲の機構部
を汚す結果となる。これがいわゆる印刷インキの「尻洩
れ」現象であり、従来より厄介な問題とされてきたもの
である。

本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、版
胴に巻装された孔版原紙の終端部からインキが漏わない
ようにした孔版印刷装置を提供することを目的としてい
る。

ＬＪｕを解決するための手段〕 本考案の孔版印刷装置は、内部にはインキ供給手段が設
けられ、インキ透過性を有する周壁の外周面側には孔版
原紙が巻装されて回転駆動される版胴と、前記版胴の外
部に設けられた圧着手段とを有し、供給された印刷用紙
を前記版胴と前記圧着手段との間に挟んで搬送すること
により孔版印刷を行う孔版印刷装置において、前記版胴
の周壁の回転方向遅れ側に形成された内部に連通ずる開
口部と、前記版胴の周壁の外周面に巻装され、その外面
に前記孔版原紙が巻装されるインキ透過性スクリーンと
、前記版胴の回転方向遅れ側である前記インキ透過性ス
クリーンの終端側に接続され、前記開口部内に挿入され
るインキ不透過性スクリーンとを具備することを特徴と
している。

〔作　　用〕

圧着手段との間に印刷用紙を挟んだ状態で版胴を回転駆
動し、孔版印刷を行う。インキ供給手段によって版胴の
周壁の内周面に供給されたインキは、インキ透過性の周
壁及びインキ透過性スクリーンを経て孔版原紙に供給さ
れ、該孔版原紙の穿孔部から印刷用紙に移転する。

版胴の周壁を透過しながら孔版印刷に供されなかった余
剰インキは、周壁とインキ透過性スクリーンの間に溜ま
り、上記印刷動作に伴って版胴の回転方向遅れ側に押し
やられる。そして前記余剰インキはインキ不透過性スク
リーンと周壁の間から押出され、インキ不透過性スクリ
ーンを介して開口部から版胴の内部に戻される。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図〜第４図によって説明する。

第１図乃至第２図に示すように、本実施例の孔版印刷装
置１は円筒状の版胴２を有している。この版胴２の両端
部は円盤状部材３．３によって構成されている。両日盤
状部材３，３は、孔版原紙Ｓの始端を挟持固定するクラ
ンプ板４を備えたクランプ装置部５によって連結されて
いる。このクランプ装置部５には、孔版原紙Ｓの始端を
クランプする側に、インキ透過性の周壁６を構成するス
テンレスワイヤ等の網材の始端側が固定されている。該
網材は、前記両日盤状部材３．３の外周面に沿って版胴
２の回転方向遅れ側に巻装され、その終端側はばね７に
よって引張った状態で前記クランプ装置部５に取付けら
れている。ここて、前記周壁６は、クランプ装置部５を
除く円盤状部材３の全周にわたって配設されているわけ
ではない。即ち、版胴２の周壁６の回転方向遅れ側の終
端と前記クランプ装置部５との間には、クランプ板４の
長手方向に沿うスリット状の開口部８が設けられており
、この間１コ部８を介して版胴２の内部と外部が連通し
ている。

前記版胴２の周壁６の外周面には、インキ透過性スクリ
ーンとしてのテトロンスクリーン９が巻装されている。

このテトロンスクリーン９の始端９ａは、前記周壁６の
始端とともにクランプ装置部５乃至円盤状部材３側に固
定されている。また、その終端９ｂは、前記開口部８の
近傍にまで達している。そしてテトロンスクリーン９の
該終端９ｂにはインキ不透過性スクリーン１ｏが接続さ
ねており、該インキ不透過性スクリーン１ｏ及びｒ＋ｉ
ｆ記テトロンスクリーン９はばね１１によフて引張りだ
状態で前記クランプ装置部５に取付けられている。そし
て、前記インキ不透過性スクリーン１０は、テトロンス
クリーン９に接続されている側の一部が周壁６の外周面
に接触し、自由端であるその終端ｉｏｂが前記開口部８
から版胴２の内部に入り込んでいる。

前記版胴２の内部には、周壁６の内周面に接するように
スキージロール１２が設けられており、該スキージロー
ル１２はその中心軸線の回りを版胴２と同方向に回転駆
動されるようになっている。このスキージロール１２の
近傍には、所定の間隔をおいてドクターロール１３が配
置されており、該ドクターロール１３と前記スキージロ
ール１２の間には、図示しないインキ供給手段が必要に
応じてインキを供給するようになっている。そして、前
記スキージロール１２は、版胴２の回転駆動に伴って駆
動される図示しない抑圧機構により、印刷動作にタイミ
ングを合せて周壁６の内周面を下方に押圧し、該周壁６
の一部を外方に膨出させることができるようになってい
る。

前記版胴２は図示しない駆動機構によって回転駆動され
るようになっている。また該版胴２の下方には、印刷用
紙１４を版胴２側に圧着させるための圧着手段として、
プレスローラ１５が設けられている。このプレスローラ
１５は、版胴２の回転駆動に同期して反対方向に回転駆
動されるようになっている。また、このプレスローラ１
５と版胴２とのあいだには微小な隙間が設定されており
、印刷時にこの隙間に供給された印刷用紙１４が、前記
スキージロール１２の押圧で膨出しだ版胴２と該プレス
ローラ１５とによって挟まれて搬送されるようになって
いる。なお、このプレスローラ１５には、版胴２のクラ
ンプ装置部５に対応する部分に凹部１６が設けられてい
る。

次に、以上の構成における作用を説明する。

まず、製版済みの孔版原紙Ｓの始端をクランプ板４に挟
持固定し、該孔版原紙Ｓを周壁６の外周面に巻装する。

第３図乃至第４図に示すように、孔版原紙Ｓはテトロン
スクリーン９よりも長く、その終端部はインキ不透過性
スクリーン１０にかかっている。

第３図に示すように、この孔版印刷装置１において、回
転駆動されている版胴２とプレスローラ１５の間に印刷
用紙１４が供給されると、これにタイミングを合せて前
記スキージロール１２が周壁６を内側からプレスローラ
１５の側に押出しす。これによって印刷用紙１４は、膨
出しだ版胴２の周壁６とプレスローラ１５との間に挟ま
れて搬送される。

そして、インキ供給手段からスキージロール１２を介し
て版胴２の周壁６の内周面に供給されたインキは、イン
キ透過性の周壁６及びインキ透過性のテトロンスクリー
ン９を経て孔版原紙Ｓに供給され、該孔版原紙Ｓの穿孔
部から印刷用紙１４に移転する。

本実施例では、上述したように印刷動作に伴って版胴２
の周壁６が変形する構成であるが、周壁６と、該周壁６
に重ねられたテトロンスクリーン９は、それぞればね７
，１１によって張力を与えられているので、両者は常に
密着した状態を保つことができる。従って、インキは孔
版原紙Ｓに円滑に移行し、常に良好な印刷が行なわれる
。

第３図乃至第４図に示すように、版胴２の周壁６を透過
しながら孔版印刷に供されなかった余剰インキ１７は、
周壁６とインキ透過性のテトロンスクリーン９の間に溜
まり、−）二記印刷動作に伴って版胴２の回転方向遅れ
側に押しやられる。そして前記余剰インキ１７はインキ
不透過性スクリーン１０と周壁６の間から押出され、イ
ンキ不透過性スクリーン１０を介して開口部８から版胴
２の内部に戻される。

従７て本実施例によれば、版胴２の一回転ごとに周壁６
とテトロンスクリーン９の間に生しる少量の余剰インキ
は、その都度インキ不透過性スクリーン１０を介して開
口部８がら版胴２内に戻されるので、孔版原紙Ｓの終端
部からインキが漏れ出ることはなく、これによって前述
の「尻漏ゎ」現象は確実に防止される。

以ト説明した一実施例の孔版印刷装置は、スキージロー
ラ１２で版胴２の周壁６を膨出させることにより、微少
間隔をおいて一定位置に配設されたプレスローラ１５と
の間に印刷用紙１４を挟んで印刷するようになっていた
。しかしながら、前述したインキ漏れ防止構造は、この
ような構造の装置以外の孔版印刷装置にも適用できる。

例えば、前記実施例において、スキージローラ１２を周
壁６の内周１面に常に一定の力で接触させておき、給紙
にタイミングを合せてプレスローラ１５の側を昇降動さ
せることにより、印刷用紙を挟んで印刷を行ってもよい
。また、このように版胴２をスキージロール１２で押圧
して変形させる必要がないなら、その周壁６は網材でな
くてもよい。

例えば、多数の孔が形成さＪ’１．たスデンレス等の材
料を円筒形に成形することにより、インク透過性と剛性
を有する版胴の周壁とすることができる。

〔発明の効果〕

本発明の孔版印刷装置は、インキ透過性スクリーンを版
胴の周壁に巻装し、その終端側に接続されたインキ不透
過性スクリーンを周壁の開口部１ 内に入れこんである。従って、孔版原紙とインキ透過性
スクリーンの間に印刷に伴って余剰インキが生じても、
これをインキ不透過性スクリーンを介して開口部から版
胴内に戻すことができ、孔版原紙の終端部からのインキ
漏れを確実に防止できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は同実
施例の部分分解斜視図、第３図及び第４図は同実施例の
作用を示す部分拡大断面図である。 Ｓ・・・孔版原紙、　　　１・・・孔版印刷装置、２・
・・版胴、　　６・・・周壁、　　８・・・開［１部、
９・・・インキ透過性スクリーンとしてのテトロンスク
リーン、 １０−・・インキ不透過性スクリーン、１４・・・印刷
用紙、 １５・・・圧着手段としてのプレスローラ。 　２ ご＼ 手　　続 補　　正 書

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 内部にはインキ供給手段が設けられ、インキ透過性を有
   する周壁の外周面側には孔版原紙が巻装されて回動駆動
   される版胴と、前記版胴の外部に設けられた圧着手段と
   を有し、供給された印刷用紙を前記版胴と前記圧着手段
   との間に挟んで搬送することにより孔版印刷を行う孔版
   印刷装置において、 前記版胴の周壁の回転方向遅れ側に形成された内部に連
   通する開口部と、 前記版胴の周壁の外周面に巻装され、その外面に前記孔
   版原紙が巻装されるインキ透過性スクリーンと、 前記版胴の回転方向遅れ側である前記インキ透過性スク
   リーンの終端側に接続され、前記開口部内に挿入される
   インキ不透過性スクリーンとを具備することを特徴とす
   る孔版印刷装置。