JP2927491B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents
孔版印刷装置Info
- Publication number
- JP2927491B2 JP2927491B2 JP2052775A JP5277590A JP2927491B2 JP 2927491 B2 JP2927491 B2 JP 2927491B2 JP 2052775 A JP2052775 A JP 2052775A JP 5277590 A JP5277590 A JP 5277590A JP 2927491 B2 JP2927491 B2 JP 2927491B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- plate cylinder
- peripheral wall
- stencil
- printing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41L—APPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
- B41L13/00—Stencilling apparatus for office or other commercial use
- B41L13/04—Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers
Landscapes
- Screen Printers (AREA)
- Printing Methods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インク漏れ防止構造を備えた版胴を有する
輪転式の孔版印刷装置に関するものである。
輪転式の孔版印刷装置に関するものである。
従来の一般的な輪転式の孔版印刷装置は、インキ透過
性の周壁の内部にインキ供給手段が設けられた版胴と、
版胴の外部に設けられたプレスローラとを有している。
印刷する場合には、前記版胴の周壁の外周面に製版済み
の孔版原紙を巻装し、該版胴を回転駆動すると共に該版
胴と前記プレスローラの間に印刷用紙を供給する。該版
胴とプレスローラに挟持搬送された印刷用紙には、版胴
の周壁と孔版原紙の穿孔部を経てインキが移転し、孔版
画像が印刷される。
性の周壁の内部にインキ供給手段が設けられた版胴と、
版胴の外部に設けられたプレスローラとを有している。
印刷する場合には、前記版胴の周壁の外周面に製版済み
の孔版原紙を巻装し、該版胴を回転駆動すると共に該版
胴と前記プレスローラの間に印刷用紙を供給する。該版
胴とプレスローラに挟持搬送された印刷用紙には、版胴
の周壁と孔版原紙の穿孔部を経てインキが移転し、孔版
画像が印刷される。
上述したように、孔版印刷装置によって印刷が行なわ
れると、孔版原紙の穿孔部に於ては、版胴の内周面から
供給されたインキは孔版原紙の孔を通過して印刷用紙へ
移転し、順次消費されていく。しかしながら、孔版原紙
の印刷画面を外れた終端部に於ては、そこは全く穿孔さ
れていないので、版胴の内周面から供給されたインキは
版胴の外周面と孔版原紙の間に余剰インキとして蓄積さ
れてくる。このような状態で印刷が多数枚に亙って続行
されると、前記余剰インキの量が増大してくる。その上
に更にプレスローラによるスクイージ作用が及ぼされる
と、該インキは次第に孔版原紙の終端部へ向けて押しや
られ、ついには該終端部から外にはみ出して周囲の機構
部を汚す結果となる。これがいわゆる印刷インキの「尻
洩れ」現象であり、従来より厄介な問題とされてきたも
のである。
れると、孔版原紙の穿孔部に於ては、版胴の内周面から
供給されたインキは孔版原紙の孔を通過して印刷用紙へ
移転し、順次消費されていく。しかしながら、孔版原紙
の印刷画面を外れた終端部に於ては、そこは全く穿孔さ
れていないので、版胴の内周面から供給されたインキは
版胴の外周面と孔版原紙の間に余剰インキとして蓄積さ
れてくる。このような状態で印刷が多数枚に亙って続行
されると、前記余剰インキの量が増大してくる。その上
に更にプレスローラによるスクイージ作用が及ぼされる
と、該インキは次第に孔版原紙の終端部へ向けて押しや
られ、ついには該終端部から外にはみ出して周囲の機構
部を汚す結果となる。これがいわゆる印刷インキの「尻
洩れ」現象であり、従来より厄介な問題とされてきたも
のである。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、
版胴に巻装された孔版原紙の終端部からインキが漏れな
いようにした孔版印刷装置を提供することを目的として
いる。
版胴に巻装された孔版原紙の終端部からインキが漏れな
いようにした孔版印刷装置を提供することを目的として
いる。
本発明の孔版印刷装置は、内部にはインキ供給手段が
設けられ、インキ透過性を有する周壁部の外周面側には
孔版原紙が巻装されて回転駆動される版胴と、前記版胴
の外部に設けられた圧着手段とを有し、供給された印刷
用紙を前記版胴と前記圧着手段との間に挟んで搬送する
ことにより孔版印刷を行う孔版印刷装置において、前記
版胴の周壁の回転方向遅れ側に形成された内部に連通す
る開口部と、前記版胴の周壁の外周面に巻装され、その
外面に前記孔版原紙が巻装されるインキ透過部と、前記
版胴の回転方向遅れ側である前記インキ透過部の終端側
に形成され、前記開口部内に挿入されるインキ不透過部
を具備することを特徴としている。
設けられ、インキ透過性を有する周壁部の外周面側には
孔版原紙が巻装されて回転駆動される版胴と、前記版胴
の外部に設けられた圧着手段とを有し、供給された印刷
用紙を前記版胴と前記圧着手段との間に挟んで搬送する
ことにより孔版印刷を行う孔版印刷装置において、前記
版胴の周壁の回転方向遅れ側に形成された内部に連通す
る開口部と、前記版胴の周壁の外周面に巻装され、その
外面に前記孔版原紙が巻装されるインキ透過部と、前記
版胴の回転方向遅れ側である前記インキ透過部の終端側
に形成され、前記開口部内に挿入されるインキ不透過部
を具備することを特徴としている。
圧着手段との間に印刷用紙を挟んだ状態で版胴を回転
駆動し、孔版印刷を行う。インキ供給手段によって版胴
の周壁の内周面に供給されたインキは、インキ透過性の
周壁及びインキ透過部を経て孔版原紙に供給され、該孔
版原紙の穿孔部から印刷用紙に移転する。
駆動し、孔版印刷を行う。インキ供給手段によって版胴
の周壁の内周面に供給されたインキは、インキ透過性の
周壁及びインキ透過部を経て孔版原紙に供給され、該孔
版原紙の穿孔部から印刷用紙に移転する。
版胴の周壁を透過しながら孔版印刷に供されなかった
余剰インキは、周壁とインキ透過部の間に溜まり、上記
印刷動作に伴って版胴の回転方向遅れ側に押しやられ
る。そして前記余剰インキはインキ不透過部と周壁の間
から押出され、インキ不透過部を介して開口部から版胴
の内部に戻される。
余剰インキは、周壁とインキ透過部の間に溜まり、上記
印刷動作に伴って版胴の回転方向遅れ側に押しやられ
る。そして前記余剰インキはインキ不透過部と周壁の間
から押出され、インキ不透過部を介して開口部から版胴
の内部に戻される。
本発明の一実施例を第１図〜第４図によって説明す
る。
る。
第１図乃至第２図に示すように、本実施例の孔版印刷
装置１は円筒状の版胴２を有している。この版胴２の両
端部は円盤状部材3,3によって構成されている。またこ
の版胴２の周面は、インキ透過性の２層構造の周壁部か
ら構成されている。両円盤状部材3,3は、孔版原紙Ｓの
始端を挟持固定するクランプ板４を備えたクランプ装置
部５によって連結されている。このクランプ装置部５に
は、孔版原紙Ｓの始端をクランプする側に、前記周壁部
の基層としてインキ透過性の周壁６を構成するステンレ
スワイヤ等の網材の始端側が固定されている。該網材
は、前記両円盤状部材3,3の外周面に沿って版胴２の回
転方向遅れ側に巻装され、その終端側はばね７によって
引張った状態で前記クランプ装置部５に取付けられてい
る。ここで、前記周壁６は、クランプ装置部５を除く円
盤状部材３の全周にわたって配設されているわけではな
い。即ち、版胴２の周壁６の回転方向遅れ側の終端と
前記クランプ装置部５との間には、クランプ板４の長手
方向に沿うスリット状の開口部８が設けられており、こ
の開口部８を介して版胴２の内部と外部が連通してい
る。
装置１は円筒状の版胴２を有している。この版胴２の両
端部は円盤状部材3,3によって構成されている。またこ
の版胴２の周面は、インキ透過性の２層構造の周壁部か
ら構成されている。両円盤状部材3,3は、孔版原紙Ｓの
始端を挟持固定するクランプ板４を備えたクランプ装置
部５によって連結されている。このクランプ装置部５に
は、孔版原紙Ｓの始端をクランプする側に、前記周壁部
の基層としてインキ透過性の周壁６を構成するステンレ
スワイヤ等の網材の始端側が固定されている。該網材
は、前記両円盤状部材3,3の外周面に沿って版胴２の回
転方向遅れ側に巻装され、その終端側はばね７によって
引張った状態で前記クランプ装置部５に取付けられてい
る。ここで、前記周壁６は、クランプ装置部５を除く円
盤状部材３の全周にわたって配設されているわけではな
い。即ち、版胴２の周壁６の回転方向遅れ側の終端と
前記クランプ装置部５との間には、クランプ板４の長手
方向に沿うスリット状の開口部８が設けられており、こ
の開口部８を介して版胴２の内部と外部が連通してい
る。
前記版胴２の周壁６の外周面には、インキ透過部とし
てのテトロンスクリーン９が巻装されている。このテト
ロンスクリーン９の始端9aは、前記周壁６の始端ととも
にクランプ装置部５乃至円盤状部材３側に固定されてい
る。また、その終端9bは、前記開口部８の近傍にまで達
している。そしてテトロンスクリーン９の該終端9bには
インキ不透過部としてのインキ不透過性スクリーン10が
接続されており、該インキ不透過性スクリーン10及び前
記テトロンスクリーン９はばね11によって引張った状態
で前記クランプ装置部５に取付けられている。そして、
前記インキ不透過性スクリーン10は、テトロンスクリー
ン９に接続されている側の一部が周壁６の外周面に接触
し、自由端であるその終端10bが前記開口部８から版胴
２の内部に入り込んでいる。
てのテトロンスクリーン９が巻装されている。このテト
ロンスクリーン９の始端9aは、前記周壁６の始端ととも
にクランプ装置部５乃至円盤状部材３側に固定されてい
る。また、その終端9bは、前記開口部８の近傍にまで達
している。そしてテトロンスクリーン９の該終端9bには
インキ不透過部としてのインキ不透過性スクリーン10が
接続されており、該インキ不透過性スクリーン10及び前
記テトロンスクリーン９はばね11によって引張った状態
で前記クランプ装置部５に取付けられている。そして、
前記インキ不透過性スクリーン10は、テトロンスクリー
ン９に接続されている側の一部が周壁６の外周面に接触
し、自由端であるその終端10bが前記開口部８から版胴
２の内部に入り込んでいる。
前記版胴２の内部には、周壁６の内周面に接するよう
にスキージロール12が設けられており、該スキージロー
ル12はその中心軸線の回りを版胴２と同方向に回転駆動
されるようになっている。このスキージロール12の近傍
には、所定の間隔をおいてドクターロール13が配置され
ており、該ドクターロール13と前記スキージロール12の
間には、図示しないインキ供給手段が必要に応じてイン
キを供給するようになっている。そして、前記スキージ
ロール12は、版胴２の回転駆動に伴って駆動される図示
しない押圧機構により、印刷動作にタイミングを合せて
周壁６の内周面を下方に押圧し、該周壁６の一部を外方
に膨出させることができるようになっている。
にスキージロール12が設けられており、該スキージロー
ル12はその中心軸線の回りを版胴２と同方向に回転駆動
されるようになっている。このスキージロール12の近傍
には、所定の間隔をおいてドクターロール13が配置され
ており、該ドクターロール13と前記スキージロール12の
間には、図示しないインキ供給手段が必要に応じてイン
キを供給するようになっている。そして、前記スキージ
ロール12は、版胴２の回転駆動に伴って駆動される図示
しない押圧機構により、印刷動作にタイミングを合せて
周壁６の内周面を下方に押圧し、該周壁６の一部を外方
に膨出させることができるようになっている。
前記版胴２は図示しない駆動機構によって回転駆動さ
れるようになっている。また該版胴２の下方には、印刷
用紙14を版胴２側に圧着させるための圧着手段として、
プレスローラ15が設けられている。このプレスローラ15
は、版胴２の回転駆動に同期して反対方向に回転駆動さ
れるようになっている。また、このプレスローラ15と版
胴２とのあいだには微小な隙間が設定されており、印刷
時にこの隙間に供給された印刷用紙14が、前記スキージ
ロール12の押圧で膨出した版胴２と該プレスローラ15と
によって挟まれて搬送されるようになっている。なお、
このプレスローラ15には、版胴２のクランプ装置部５に
対応する部分に凹部16が設けられている。
れるようになっている。また該版胴２の下方には、印刷
用紙14を版胴２側に圧着させるための圧着手段として、
プレスローラ15が設けられている。このプレスローラ15
は、版胴２の回転駆動に同期して反対方向に回転駆動さ
れるようになっている。また、このプレスローラ15と版
胴２とのあいだには微小な隙間が設定されており、印刷
時にこの隙間に供給された印刷用紙14が、前記スキージ
ロール12の押圧で膨出した版胴２と該プレスローラ15と
によって挟まれて搬送されるようになっている。なお、
このプレスローラ15には、版胴２のクランプ装置部５に
対応する部分に凹部16が設けられている。
次に、以上の構成における作用を説明する。
まず、製版済みの孔版原紙Ｓの始端をクランプ板４に
挟持固定し、該孔版原紙Ｓを周壁６の外周面に巻装す
る。第３図乃至第４図に示すように、孔版原紙Ｓはテト
ロンスクリーン９よりも長く、その終端部はインキ不透
過性スクリーン10にかかっている。
挟持固定し、該孔版原紙Ｓを周壁６の外周面に巻装す
る。第３図乃至第４図に示すように、孔版原紙Ｓはテト
ロンスクリーン９よりも長く、その終端部はインキ不透
過性スクリーン10にかかっている。
第３図に示すように、この孔版印刷装置１において、
回転駆動されている版胴２とプレスローラ15の間に印刷
用紙14が供給されると、これにタイミングを合せて前記
スキージロール12が周壁６を内側からプレスローラ15の
側に押し出す。これによって印刷用紙14は、膨出した版
胴２の周壁６とプレスローラ15との間に挟まれて搬送さ
れる。
回転駆動されている版胴２とプレスローラ15の間に印刷
用紙14が供給されると、これにタイミングを合せて前記
スキージロール12が周壁６を内側からプレスローラ15の
側に押し出す。これによって印刷用紙14は、膨出した版
胴２の周壁６とプレスローラ15との間に挟まれて搬送さ
れる。
このようにスキージロール12が周壁６を押すと、ばね
7,11が伸びて前記周壁６及びテトロンスクリーン９は前
記円盤状部材3,3の外周面に沿って滑る。そして、第３
図に示すように周壁６及びテトロンスクリーン９は、イ
ンキの付着したスキージロール12の外周面の一部に密着
した状態で外方に膨出し、前記プレスローラ15との間に
印刷用紙14を挟持する。
7,11が伸びて前記周壁６及びテトロンスクリーン９は前
記円盤状部材3,3の外周面に沿って滑る。そして、第３
図に示すように周壁６及びテトロンスクリーン９は、イ
ンキの付着したスキージロール12の外周面の一部に密着
した状態で外方に膨出し、前記プレスローラ15との間に
印刷用紙14を挟持する。
そして、インキ供給手段からスキージロール12を介し
て版胴２の周壁６の内周面に供給されたインキは、イン
キ透過性の周壁６及びインキ透過性のテトロンスクリー
ン９を経て孔版原紙Ｓに供給され、該孔版原紙Ｓの穿孔
部から印刷用紙14に移転する。
て版胴２の周壁６の内周面に供給されたインキは、イン
キ透過性の周壁６及びインキ透過性のテトロンスクリー
ン９を経て孔版原紙Ｓに供給され、該孔版原紙Ｓの穿孔
部から印刷用紙14に移転する。
ここで、スキージロール12は版胴２の周壁６等を内側
から外方に押し出しているので、スキージロール12の表
面のインキは孔版原紙Ｓの表面に押し出されてから印刷
用紙14に転送する。即ち、版胴２の回転方向遅れ側にお
いて、スキージロール12のインキは、孔版原紙Ｓの表面
に押し出されて孔版原紙Ｓの支持体である繊維を覆い、
その後印刷用紙14に転移する。そのため、前記繊維によ
るインキ透過の阻害を受けないので鮮明で均一な濃度の
印刷画像が得られる。
から外方に押し出しているので、スキージロール12の表
面のインキは孔版原紙Ｓの表面に押し出されてから印刷
用紙14に転送する。即ち、版胴２の回転方向遅れ側にお
いて、スキージロール12のインキは、孔版原紙Ｓの表面
に押し出されて孔版原紙Ｓの支持体である繊維を覆い、
その後印刷用紙14に転移する。そのため、前記繊維によ
るインキ透過の阻害を受けないので鮮明で均一な濃度の
印刷画像が得られる。
本実施例では、上述したように印刷動作に伴って版胴
２の周壁６が変形する構成であるが、周壁６と、該周壁
６に重ねられたテトロンスクリーン９は、それぞればね
7,11によって張力を与えられているので、両者は常に密
着した状態を保つことができる。従って、インキは孔版
原紙Ｓに円滑に移行し、常に良好な印刷が行なわれる。
２の周壁６が変形する構成であるが、周壁６と、該周壁
６に重ねられたテトロンスクリーン９は、それぞればね
7,11によって張力を与えられているので、両者は常に密
着した状態を保つことができる。従って、インキは孔版
原紙Ｓに円滑に移行し、常に良好な印刷が行なわれる。
第３図乃至第４図に示すように、版胴２の周壁６を透
過しながら孔版印刷に供されなかった余剰インキ17は、
周壁６とインキ透過性のテトロンスクリーン９の間に溜
まり、上記印刷動作に伴って版胴２の回転方向遅れ側に
押しやられる。そして前記余剰インキ17はインキ不透過
性スクリーン10と周壁６の間から押出され、インキ不透
過性スクリーン10を介して開口部８から版胴２の内部に
戻される。
過しながら孔版印刷に供されなかった余剰インキ17は、
周壁６とインキ透過性のテトロンスクリーン９の間に溜
まり、上記印刷動作に伴って版胴２の回転方向遅れ側に
押しやられる。そして前記余剰インキ17はインキ不透過
性スクリーン10と周壁６の間から押出され、インキ不透
過性スクリーン10を介して開口部８から版胴２の内部に
戻される。
従って本実施例によれば、版胴２の一回転ごとに周壁
６とテトロンスクリーン９の間に生じる少量の余剰イン
キは、その都度インキ不透過性スクリーン10を介して開
口部８から版胴２内に戻されるので、孔版原紙Ｓの終端
部からインキが漏れ出ることはなく、これによって前述
の「尻漏れ」現象は確実に防止される。
６とテトロンスクリーン９の間に生じる少量の余剰イン
キは、その都度インキ不透過性スクリーン10を介して開
口部８から版胴２内に戻されるので、孔版原紙Ｓの終端
部からインキが漏れ出ることはなく、これによって前述
の「尻漏れ」現象は確実に防止される。
以上説明した一実施例の孔版印刷装置は、スキージロ
ーラ12で版胴２の周壁６を膨出させることにより、微小
間隔をおいて一定位置に配設されたプレスローラ15との
間に印刷用紙14を挟んで印刷するようになっていた。し
かしながら、前述したインキ漏れ防止構造は、このよう
な構造の装置以外の孔版印刷装置にも適用できる。例え
ば、前記実施例において、スキージローラ12を周壁６の
内周面に常に一定の力で接触させておき、給紙にタイミ
ングを合せてプレスローラ15の側を昇降動させることに
より、印刷用紙を挟んで印刷を行ってもよい。また、こ
のように版胴２をスキージロール12で押圧して変形させ
る必要がないなら、その周壁６は網材でなくてもよい。
例えば、多数の孔が形成されたステンレス等の材料を円
筒形に成形することにより、インク透過性と剛性を有す
る版胴の周壁とすることができる。
ーラ12で版胴２の周壁６を膨出させることにより、微小
間隔をおいて一定位置に配設されたプレスローラ15との
間に印刷用紙14を挟んで印刷するようになっていた。し
かしながら、前述したインキ漏れ防止構造は、このよう
な構造の装置以外の孔版印刷装置にも適用できる。例え
ば、前記実施例において、スキージローラ12を周壁６の
内周面に常に一定の力で接触させておき、給紙にタイミ
ングを合せてプレスローラ15の側を昇降動させることに
より、印刷用紙を挟んで印刷を行ってもよい。また、こ
のように版胴２をスキージロール12で押圧して変形させ
る必要がないなら、その周壁６は網材でなくてもよい。
例えば、多数の孔が形成されたステンレス等の材料を円
筒形に成形することにより、インク透過性と剛性を有す
る版胴の周壁とすることができる。
本発明の孔版印刷装置は、インキ透過性スクリーンを
版胴の周壁に巻装し、その終端部に形成されたインキ不
透過部を周壁の開口部内に入れこんである。従って、孔
版原紙とインキ透過部の間に印刷に伴って余剰インキが
生じても、これをインキ不透過部を介して開口部から版
胴内に戻すことができ、孔版原紙の終端部からのインキ
漏れを確実に防止できるという効果がある。
版胴の周壁に巻装し、その終端部に形成されたインキ不
透過部を周壁の開口部内に入れこんである。従って、孔
版原紙とインキ透過部の間に印刷に伴って余剰インキが
生じても、これをインキ不透過部を介して開口部から版
胴内に戻すことができ、孔版原紙の終端部からのインキ
漏れを確実に防止できるという効果がある。
第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は同実
施例の部分分解斜視図、第３図及び第４図は同実施例の
作用を示す部分拡大断面図である。 Ｓ……孔版原紙、１……孔版印刷装置、２……版胴、６
……周壁、８……開口部、９……インキ透過部としての
テトロンスクリーン、10……インキ不透過部としてのイ
ンキ不透過性スクリーン、14……印刷用紙、15……圧着
手段としてのプレスローラ。
施例の部分分解斜視図、第３図及び第４図は同実施例の
作用を示す部分拡大断面図である。 Ｓ……孔版原紙、１……孔版印刷装置、２……版胴、６
……周壁、８……開口部、９……インキ透過部としての
テトロンスクリーン、10……インキ不透過部としてのイ
ンキ不透過性スクリーン、14……印刷用紙、15……圧着
手段としてのプレスローラ。
Claims (1)
- 【請求項１】内部にはインキ供給手段が設けられ、イン
キ透過性を有する周壁部の外周面側には孔版原紙が巻装
されて回動駆動される版胴と、前記版胴の外部に設けら
れた圧着手段とを有し、供給された印刷用紙を前記版胴
と前記圧着手段との間に挟んで搬送することにより孔版
印刷を行う孔版印刷装置において、 前記版胴の周壁の回転方向遅れ側に形成された内部に連
通する開口部と、 前記版胴の周壁の外周面に巻装され、その外面に前記孔
版原紙が巻装されるインキ透過部と、 前記版胴の回転方向遅れ側である前記インキ透過部の終
端側に形成され、前記開口部内に挿入されるインキ不透
過部を具備することを特徴とする孔版印刷装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2052775A JP2927491B2 (ja) | 1990-03-06 | 1990-03-06 | 孔版印刷装置 |
| US07/659,945 US5090312A (en) | 1990-03-06 | 1991-02-25 | Mimeographic printing machine |
| GB9104659A GB2241674B (en) | 1990-03-06 | 1991-03-05 | Mimeographic printing machine |
| DE4107179A DE4107179C2 (de) | 1990-03-06 | 1991-03-06 | Schablonendruckmaschine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2052775A JP2927491B2 (ja) | 1990-03-06 | 1990-03-06 | 孔版印刷装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03254986A JPH03254986A (ja) | 1991-11-13 |
| JP2927491B2 true JP2927491B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=12924236
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2052775A Expired - Lifetime JP2927491B2 (ja) | 1990-03-06 | 1990-03-06 | 孔版印刷装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5090312A (ja) |
| JP (1) | JP2927491B2 (ja) |
| DE (1) | DE4107179C2 (ja) |
| GB (1) | GB2241674B (ja) |
Families Citing this family (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3267334B2 (ja) * | 1992-07-30 | 2002-03-18 | 理想科学工業株式会社 | 孔版転写印刷方法及び孔版転写印刷装置 |
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