JPH0324532Y2 - - Google Patents

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JPH0324532Y2
JPH0324532Y2 JP1985080952U JP8095285U JPH0324532Y2 JP H0324532 Y2 JPH0324532 Y2 JP H0324532Y2 JP 1985080952 U JP1985080952 U JP 1985080952U JP 8095285 U JP8095285 U JP 8095285U JP H0324532 Y2 JPH0324532 Y2 JP H0324532Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は紙幣の入出金処理または入金処理を自
動的に行う自動紙幣処理機に関するものである。
〔従来の技術〕
銀行等の金融機関で使用される自動取引装置と
して、顧客より入金された紙幣を紙幣収納部に収
納し、これを出金用として再利用する循環式の自
動紙幣処理機を装備したものがある。
この種の自動取引装置においては、入金取引を
行う場合、自動紙幣処理機の紙幣投入受取部に投
入された紙幣を1枚づつ分離給送し、すべての紙
幣の真偽、金種等の鑑別を行つた後、装置が認識
した金額と顧客が投入する際認識した金額との差
異がないことを確認するために、装置が認識した
金額を表示部に表示して顧客にその確認を要求す
るようになつている。つまり、顧客による確認キ
ーの押下等の意志表示によつて、正しい取引を成
立させる工程を設けている。
そして顧客が判断を行う間、前述した鑑別後の
紙幣を一時的に集積しておくための集積部を紙幣
処理機内に設けておき、すでに金融機関側のもの
として収納部に収納した紙幣と区分して顧客との
トラブルが生じないようにしている。
このような自動紙幣処理機の従来例として例え
ば昭和57年特許願第21284号に示されるがある。
第2図はその概略側面図で、図において1は筐
体であり、その内部には以下構成要素が設けられ
ている。
まず2は顧客が紙幣を投入したりあるいは受取
るための紙幣投入受取部で、前記筐体1の上部に
設けられたシヤツタを有する入出金口の内側に配
置されている。
3は前記紙幣投入受取部2の直下に設けられた
分離給送部で、吸引ドラム4を有しており、紙幣
投入受取部2から受渡される紙幣を吸引ドラム4
により1枚づつ吸引分離して給送するようになつ
ている。
5は前記分離給送部3から搬送されてくる紙幣
の真偽鑑別や損券の鑑別及び入出金紙幣の金種鑑
別等を行う紙幣鑑別部、6と7は羽根車、8は一
方の羽根車6の上方に設けられた真券一括集積
部、9は他方の羽根車7の上方に設けられた偽券
一括集積部で、これらは装置筐体1内の上部側に
設けられており、前記紙幣鑑別部5で真券と鑑別
された紙幣は羽根車6により真券一括集積部8に
集積され、また偽券と鑑別された紙幣は羽根車7
により偽券一括集積部9に集積されるようになつ
ている。
10は千円紙幣を収納する紙幣収納部、11は
万円紙幣を収納する紙幣収納部、12は前記紙幣
鑑別部5で損券と鑑別された入金紙幣を収納する
紙幣収納部、13は出金時に前記紙幣鑑別部5に
よる金種鑑別や図示しないセンサによる2枚検知
等で不良と判定された紙幣を収納する紙幣収納部
でこれらは装置筐体1の下部に並べて配置されて
いる。
14,15,16,17は前記各紙幣収納部1
0,11,12,13上にそれぞれ配置された羽
根車で、これらの羽根車14〜17により前記紙
幣が紙幣収納部10〜13に集積されて収納され
るようになつている。
18は前記紙幣収納部10から千円紙幣を1枚
づつ吸引分離して給送する吸引ドラムで、この吸
引ドラム18は羽根車14と組合せて設けられて
おり、また19は前記紙幣収納部11から万円紙
幣を1枚づつ吸引分離して給送する吸引ドラム
で、この吸引ドラム19は羽根車15と組合せて
設けられている。
20は前記各構成要素間を結ぶ搬送路で、この
搬送路20は紙幣を搬送する搬送ローラや搬送ベ
ルト及び紙幣の搬送方向を切替える切替ブレード
により構成されている。
次に上述した構成の作用について説明すると、
まず顧客により紙幣投入受取部2に一括投入され
た入金紙幣は分離給送部3に渡された後、該分離
給送部3の吸引ドラム4により1枚づつ分離給送
され、搬送路20を通り紙幣鑑別部5に送られ
て、該紙幣鑑別部5で真偽鑑別される。
ここで偽券と鑑別された紙幣は搬送路20を通
つて羽根車7へ送込まれ、該羽根車7により偽券
一括集積部9に順次集積される。そして、ここか
ら搬送路20を通り紙幣投入受取部2に戻されて
顧客に返却される。
一方、紙幣鑑別部5で真券と鑑別された紙幣は
搬送路20を通つて羽根車6へ送込まれ、該羽根
車6により真券一括集積部8に集積される。そし
て、ここから偽券一括集積部9を経て搬送路20
を通り、紙幣投入受取部2、分離給送部3を経て
搬送路20により再び紙幣鑑別部5に1枚づつ供
給される。こうして紙幣鑑別部5に搬送された紙
幣は、この紙幣鑑別部5で損券鑑別や金種鑑別さ
れた後、搬送路を通つて羽根車14,15または
16に送込まれ、これらの羽根車14〜16によ
り紙幣収納部10〜12にそれぞれ収納される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら上述した従来の紙幣処理機では、
真券一括集積部に一時的に集積した紙幣を金種別
にそれぞれの紙幣収納部に収納する場合、これら
の紙幣を一度紙幣投入受取部に戻し、再度分離給
送部及び紙幣鑑別部を経由させて各紙幣収納部へ
と搬送するため、搬送距離が長くなり、そのため
処理時間も長くなると共に、搬送途中での紙幣の
ジヤムあるいは所謂斜行と称する斜め送り並びに
重送等の搬送トラブルの発生する機会が多くなる
ばかりでなく、ひいては装置運用の停止時間が長
くなつて金融機関や顧客に多大な迷惑を及ぼすと
いう問題があつた。
また、従来の紙幣処理機では、入金紙幣等を自
然状態のまま集積して収納しているため、折り目
やしわの多い紙幣が多重に収納されるとかさばつ
て実際の収納枚数が大幅に減つてしまい、次の入
金取引時に紙幣を収納することができなくなり、
入金取引が頻繁に中断される恐れがあるという問
題もあつた。
本考案はこれらの問題を解決するためになされ
たもので、紙幣の搬送距離を短縮して処理時間を
短かくすることができると共に、搬送トラブルの
減少及び性能の向上を計ることが可能で、しかも
各紙幣収納部における紙幣の収納枚数を増加させ
ることができる紙幣処理装置を実現することを目
的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した目的を達成するために本考案は、顧客
が紙幣を投入したりあるいは受取るための紙幣投
入受取部と、該紙幣投入受取部から渡される紙幣
を1枚づつ分離給送する分離給送部と、該分離給
送部から送られてくる紙幣の真偽及び金種等の鑑
別を行う紙幣鑑別部と、鑑別後の入金紙弊を収納
すると共に、出金すべき紙幣を収納する紙幣収納
部と、該紙幣収納部の収納口側に設けた入金紙幣
用の一時集積空間部とを備えた自動紙幣処理機に
おいて、前記紙幣収納部内に収納済みの紙幣と前
記一時集積空間部に集積された紙幣とを区分し、
かつ各々が紙幣の集積方向に移動可能であると共
に、紙幣の集積から離れる方向に開離可能である
少なくとも4個の可動部材と、入金時には前記一
時集積空間部に接近した位置に、入金紙幣の返却
時及び出金時には前記一時集積空間部に離間した
位置に移動可能であり、入金時に前記一時集積空
間部へ紙幣を集積する羽根車と、入金紙幣の返却
時及び出金時に前記一時集積空間部の紙幣を吸引
して繰り出す吸引ドラムとを設け、前記可動部材
を紙幣の集積の上下方向を一組として少なくとも
紙幣の左右方向に2組配置すると共に、この2組
の可動部材を相互に独立して動作可能とし、入金
時は前記2組の可動部材の一方の組を一時集積空
間部の、他方の組を収納済みのそれぞれ紙幣押さ
えとし、出金時には前記集積車を一時集積空間部
から離間させると共に、前記2組の可動部材を連
動させ、かつ下側の可動部材を離間させるように
したものである。
〔作用〕
上述した手段によれば、顧客により紙幣投入受
取部に投入された紙幣は1枚づつ鑑別され、その
金種に応じて各紙幣収納部毎の一時集積空間に集
積される。
そして、顧客の判断により取引が成立しなかつ
た場合は前記一時集積部から投入受取部に戻さ
れ、返却される。
また、取引が成立した場合は2組の可動部材の
協動により一時集積空間の紙幣が紙幣収納部内に
取込まれると共に、取込んだ紙幣を可動部材が押
圧して紙幣同志を密着させる。
従つて、これによれば紙幣の搬送距離が短縮さ
れ、紙幣収納部に紙幣を収納するための処理時間
が短かくなると共に、搬送トラブルが減少して性
能が向上する。
また、紙幣収納部に収納される紙幣は互いに密
着して収納されるため、収納枚数を増加させるこ
とができ、入金取引が中断されることがなくな
る。
〔実施例〕
以下図面を参照して実施例を説明する。
第1図は本考案による循環式の自動紙幣処理機
の一実施例を示す概略側面図、第3図は第1図の
自動紙幣処理機を内蔵した自動取引装置の外観を
示す斜視図である。
まず、第3図において21は装置の筐体であ
り、その正面上部に22〜33の構成要素が設け
られている。
すなわち、22は預貯金通帳の挿入及び返却を
行う通帳挿入返却口で、その奥には通帳記帳機が
配設されており、金融機関から顧客に発行された
通帳が取引時にこの通帳挿入返却口22より挿入
されると、該通帳に取引内容を記帳し、取引が終
了すると通帳を通帳挿入返却口22から顧客へ返
却するようになつている。
23はカード挿入返却口で、このカード挿入返
却口23の奥にはカードリーダが設けられてお
り、金融機関から顧客に発行されたカードがカー
ド挿入返却口23より挿入されると、該カードに
書込まれているデータをカードリーダで読取り、
取引が終了するとカードをカード挿入返却口23
から顧客へ返却されるようになつている。
24はインターフオンで、このインターフオン
24はその下方に設けられている係員呼出釦25
を押して係員と相談等の会話を行うときに使用さ
れるものである。
26は取引状況表示部で、この取引状況表示部
26に現在指定されている取引内容、例えば「お
引出し」、「通帳記入」、「ご入金」等が選択表示さ
れるようになつている。
27は装置の状態つまり取扱いまたは使用中止
の状態を表示する状態表示部である。
28はCRTデイスプレイ等による操作誘導表
示部で、操作の手順を順次表示するものであり、
顧客はこの操作誘導表示部28に表示された手順
に従つて以下に述べる各キーを操作することがで
きる。
29は取引選択キーで、この取引選択キー29
により預貯金等の入金取引や支払取引を指定する
ことができ、また30はテンキーで、このテンキ
ー30は暗証番号や支払い金額を入力するもので
ある。
31は預貯金取引時に取引を中止することなく
続行を了承したときに押下する確認キー、32は
取引を中止するときに押下する取消キーである。
33は入出金口で、預貯金等の入金取引時に顧
客による入金紙幣の投入や、投入された紙幣のう
ち正常でないと鑑別された紙幣の返却、及び支払
い等の出金取引時における紙幣の支払い、更には
入金取引時において顧客により紙幣が投入された
後、前記取消キー32が押下されたときに紙幣の
返却等を行う場所である。尚、この入出金口33
は筐体21内に設けられている図示しない伝票発
行部により取引明細が印字されたレシートの放出
口としても機能する。
このような構成による自動取引装置は、まず、
取引選択キー29を押下して取引を指定した後、
カードをカード挿入返却口23に挿入し、テンキ
ー30で暗証番号を入力することによつてカード
と顧客との対応がチエツクされる。尚、取引が入
金の場合は、このチエツクは必ずしもも必要では
ない。
入金取引を行う場合、入金紙幣が顧客によつて
入出金口33に投入されると、その紙幣は装置内
部に1枚づつ取込まれて、正常か否かの鑑別及び
金種の鑑別等が行われ、その結果読取不良や偽造
紙幣等正常でないと鑑別された紙幣は入出金口3
3に戻されて顧客に返却される。
そして正常と鑑別された紙幣の金額及び金種の
数量がそれぞれ操作誘導表示部28に表示され、
顧客がこれを確認して確認キー31を押下すると
取引が成立し、カードがカード挿入返却口23か
ら顧客へ返却されると共に、入金取引の明細が印
字されたレシートが入出金口33に放出されて顧
客へ渡される。
また、入金取引の途中で顧客により取消キー3
2が押下されると取引は中止され、顧客により投
入された紙幣は全額入出金口33に戻されて返却
される。
一方、出金取引の場合は、顧客によるテンキー
30の押下により支払金額及び希望金種が入力さ
れると、その金額及び金種が操作誘導表示部28
に表示され、これを顧客が確認して確認キー31
を押下すると取引が成立し、出金紙幣及び出金の
明細を印字したレシートが入出金口33に送られ
て顧客に支払われると共に、カード挿入返却口2
3からカードが返却される。
次に、上述した自動取引装置に内蔵される本考
案の循環式の自動紙幣処理機について説明する。
第1図において34は入出金口33のシヤツ
タ、35はシヤツタ34の内側に配置された紙幣
投入受取部である。
36は該紙幣投入受取部35の直下に配置され
た分離給送部で、吸引ドラム37を有しており、
前記入出金口33から紙弊投入受取部35へ一括
投入された紙幣を吸引ドラム37によつて1枚づ
つ分離して次工程へ給送するようになつている。
38は前記分離給送部36から送られてくる紙
幣の真偽の鑑別、紙幣の金種の鑑別、及び重ね送
りの有無の鑑別等を行う紙幣鑑別部で、分離給送
部36の下方に配置されており、この紙幣鑑別部
38内には紙幣の幅寄せを行う幅寄手段39が設
けられている。
40は前記紙幣鑑別部38内で認識された紙幣
の絵柄に基づいて紙幣を進行方向に対して選択的
に表裏反転させるための表裏反転部で、紙幣鑑別
部38の下方に設けられており、表裏反転をする
必要のない紙幣は非反転通路41aを通つて搬送
路42へ、また表裏反転をする必要のある紙幣は
反転通路41bで表裏反転された後搬送路42へ
と送られるようになつている。
43は筐体21の入出金口33を設けた面と異
なる面例えば筐体21の背面側に設けられた係員
補給回収部で、この係員補給回収部43と対向す
るように装置内には羽根車45及び該羽根車45
と所定の関係で組立てられた吸引ドラム46が設
置されており、搬送路42により搬送されてくる
紙幣を羽根車45の回転により係員補給回収部4
3へ集積回収できると共に、吸引ドラム46によ
つて係員補給回収部43に集積されている紙幣を
1枚づつ分離給送することができるようになつて
いる。
47は万円紙幣用の紙幣収納部、48は千円紙
幣用の紙幣収納部、49は五千円紙幣用の紙幣収
納部で、各々収納口側に紙幣を一時的に集積する
ため一時集積空間50,51,52を有してお
り、また各紙幣収納部47〜49内には後で詳し
く説明するが可動部材53〜58及び紙幣受け5
9〜61がそれぞれ設けられている。
これらの紙幣収納部47〜49はその内部に紙
幣を収納したまま筐体21内に着脱できるように
なつていて、前記係員補給回収部43の下方の位
置に所定の順序で装着されており、そしてこれら
各紙幣収納部47,48、及び49と対向するよ
うに羽根車62と吸引ドラム63、羽根車64と
吸引ドラム65、及び羽根車66と吸引ドラム6
7がそれぞれ設けられている。
尚、各紙幣収納部47,48,49は金庫構造
で、それぞれ収納する紙幣の寸法に合わせた大き
さに形成してあり、対応する吸引ドラム63,6
5,67により紙幣を分離給送する際、予じめ定
められた走行基準に従つて規則正しく紙幣を繰出
せるようになつている。
一方、前記係員補給回収部43は各金種入り混
つて入出金を行うので、最大寸法の万円紙幣を収
納できる大きさになつており、これと同様に各金
種の紙幣がまとめて入出金口33より送られてく
る分離給送部36においても同じ大きさになつて
いて、この分離給送部36及び係員補給回収部4
3から出金された紙幣は、その走行基準を合わせ
るため、紙幣鑑別部38内に設けられている幅寄
手段39により幅寄せすることにより所定の基準
走行面を規則性をもつて搬送されるようになつて
いる。
68は出金時の金種鑑別や重送検出で正常でな
いと鑑別された紙幣を収納するリジエクト用収納
箱で、金庫構造に形成されており、係員補給回収
部43の上方に配置されていて、筐体21に対し
ては着脱自在となつている。
69は出金する紙幣を集積する集積部で、紙幣
投入受取部35の直後に配置されており、集積さ
れた紙幣を一括して紙幣投入受取部35へ送込む
手段を有している。
70a〜70gはそれぞれ図示しないソレノイ
ド等の動力により揺動する切替ブレードで、上述
した各部を結ぶ搬送路42に沿つて各々所定の位
置に配置され、適宜に紙幣の搬送方向を切替える
ようになつている。
71は別機構である図示しない伝票発行部から
発行されたレシートを集積部69に送るための搬
送路で、出金の場合レシートは出金紙幣の上に載
せられて、この出金紙弊と共に入出金口33から
顧客に渡され、入金の場合はレシートのみが入出
金口33から放出される。
第4図〜は紙幣収納部の入金動作工程を示
す側面図、第5図は紙幣収納部の紙幣返却動作を
示す側面図、第6図,は出金動作工程を示す
側面図で、これらの図によりまず紙幣収納部とそ
の近辺部品の構成をより詳しく説明する。
尚、ここでは代表として万円紙幣用の紙幣収納
部47の場合について説明するが、千円及び五千
円紙幣用の紙幣収納部48,49についても同様
である。
図に示すように紙幣収納部47内の開口側には
上下に相対向するL字状の可動部材53,54が
左右に1組づつすなわち図面奥行方向に2組設け
られており、説明の都合上ここでは図,で示
すように手前の可動部材を53a,54aとし、
奥の可動部材を53b,54bとする。これらの
可動部材53a,53b及び54a,54bは図
に示した矢印A方向に移動可能でかつ上下方向
に開閉できるようになつている。
また、紙幣収納部47の奥には紙幣受け59が
矢印方向に移動できるように設けられており、紙
幣収納部47が筐体21内に装着されると、これ
ら紙幣受け59、可動部材53a,53b及び5
4a,54bに図示しないギヤや動力源等から成
る駆動手段が連結されるようになつている。
一方、紙幣収納部47と対応する羽根車62と
吸引ドラム63の上下には、無端状ベルト及びこ
れを巻掛けたプーリ等から成る入金用搬送路72
aと出金用搬送路72bの一端がそれぞれ配置さ
れており、両搬送路72a,72bの他端は第1
図に示す搬送路42と分岐、合流している。
ここで、羽根車62は入金時と出金時にそれぞ
れ異なる位置に移動できるように軸支されていて
入金時に矢印B方向に回転するようになつてお
り、この羽根車62には一時集積空間50に集積
される紙幣を受けるストツパ73がリンク等を介
して連結され、羽根車62と連動して移動するよ
うになつている。
また、吸引ドラム63は前記羽根車62とは別
に矢印B方向に回転できるように一時集積空間5
0と接する位置に軸支されており、その外周面1
個所に吸引口が設けてあつて、該吸引口を図示し
ない真空ポンプ等で負圧にすることにより出金時
に紙幣収納部47内の紙幣74を吸引して1回転
につき1枚分離し、出金用搬送路72bに給送す
るようになつている。
また、吸引ドラム63の紙幣側表面近傍にマイ
クロスイツチ等の検出素子を設けて、可動部材5
3a,53b,54a,54b及び紙幣受け59
により保持された紙幣の先端の位置を検出できる
ようにしてあり、この検出素子からの出力信号に
基づいて吸引ドラム63の駆動に際して最適な位
置に可動部材53a,53b,54a,54b及
び紙幣受け59を移動させるようになつている。
更に、一時集積空間50は、1取引に許される
入金紙幣枚数の最大量、例えば100枚分を収納で
きる広さに設定されており、このように広さを設
定するのは必要以上に広い空間を作ると折曲り等
の曲り癖のある紙幣を規則正しく整列させること
が困難になるためである。つまり、必要最小限の
一時集積空間50内に入金紙幣を収納するように
考慮されている。
尚、この一時集積空間50の広さは、紙幣投入
受取部35に投入された紙幣の数量に応じて制御
することが望ましい。
次に、前記紙幣収納部47への入金動作につい
て説明する。
入金時は第4図に示すように、既に紙幣収納
部47に規制正しく収納されている紙幣74を押
え込むように可動部材53a,53b、及び54
a,54bがそれぞれ閉じていて、紙幣受け59
との間に紙幣を押付けて保持しており、そしてこ
れら可動部材53a,53b、及び54a,54
bと羽根車62との間に一時集積空間50が確保
されている。
また、このときストツパ73は一時集積空間5
0の下側に位置している。
この状態で入金搬送路72aにより入金紙幣が
搬送されてくると、その入金紙幣は矢印B方向に
回転している羽根車62の羽根の内側に入込み、
該羽根車62の回転により搬送されストツパ73
に衝突して、一時集積空間50に規則正しく集積
される。
すなわち、この入金紙幣は既に紙幣収納部47
に収納されている紙幣74と可動部材53a,5
3b及び54a,54bを隔てて一時集積空間5
0に集積され、紙幣収納部47内の紙幣74と区
別される。
ここで取引が成立すると、第4図に示すよう
に左右2組設けられている可動部材のうち、一方
の組の可動部材53a,54aが上下に回動して
開く。このとき他方の組の可動部材53a,54
bは閉じており、紙幣74を保持した状態を保つ
ている。そして開いた可動部材53a,54aは
そのまま羽根車62側へ移動した後、第4図に
示すように一時集積空間50に集積された紙幣を
取込むように閉じ、続いて第4図に示すように
他方の組の可動部材53b,54bが上下に回動
して開く。
このとき、紙幣74は圧縮された状態から解放
されるが、羽根車62側で閉じた可動部材53
a,54aにより紙幣収納部47からあふれ出す
ことが防止される。
その後、この開いた可動部材53b,54bは
第4図に示すように羽根車62側に移動して閉
じることにより一方の組の可動部材53a,54
aと合致し、更に2組の可動部材53a,53
b,54a,54bが第4図に示すように前記
と逆の方向に移動して、つまり紙幣受け59側に
移動して紙幣74を紙幣受け59との間で押圧す
る。
このような動作により一時集積空間50に集積
された紙幣は紙幣収納部47内に収納されて、既
に収納されている紙幣と一体になると共に、折れ
目やしわの多い紙幣があつた場合でも押圧されて
他の紙幣と密着する。
また、このとき次の工程としての出金準備をす
るため、羽根車62は出金位置である第5図に示
す位置、つまり吸引ドラム63による紙幣74の
出金用搬送路72bへの送りを妨げない位置に退
避させる動作を行うとよく、これと同時にストツ
パ73を連動させて図示した位置に退避させるよ
うにする。尚、本実施例においては、取引時間を
短縮するため、前記第5図に示す位置を羽根車6
2及び吸引ドラム63のホームポジシヨンとして
位置付けている。
一方、取引が不成立の場合は、つまり第4図
に示す如く一時集積空間50に紙幣を貯留してい
る状態で顧客が取消キー32を押下した場合は、
羽根車62及びストツパ73が、前記した退避位
置に後退すると共に、可動部材54a,54bが
回動して開き、更に可動部材53a,53b及び
紙幣受け59の移動により、一時集積空間50に
集積された紙幣が吸引ドラム63により吸引送出
できる位置、つまり第5図に示すように吸引ドラ
ム63に当接する位置まで移動して停止する。こ
の移動停止の制御は、吸引ドラム63の表面に設
けた図示しないマイクロスイツチ等の検出素子
が、紙幣の先端との当接を検出することにより行
つており、前記検出素子が反応するまで紙幣を前
進させることにより実現している。
こうして吸引ドラム63に当接した最先端の紙
幣は、吸引ドラム63が矢印B方向に回転するに
したがつて順次出金用搬送路72bの方向へ分離
給送される。つまり、吸引ドラム63は、その外
周に設けた吸引口を負圧にすることにより、外周
上に当接した紙幣を1回転に付き1枚分離給送さ
せる。従つて、取消キー32を押すことにより、
顧客が紙幣投入受取部35へ投入した紙幣そのも
のを顧客の元へ返却することができる。
次に出金の場は、まず第6図の状態において
出金の指令があると、可動部材53a,53b,
54a,54b及び紙幣受け59に保持された紙
幣74が、これらと一体になつて矢印A方向に移
動し、最先端の紙幣74が吸引ドラム63に当接
する位置で停止する。ここで可動部材54a,5
4bが下方へ回動して開き、吸引ドラム63が矢
印B方向に1回転するごとに紙幣を1枚づつ分離
して出金用搬送路72bに給送し、紙幣投入受取
部35に所望の金額を送出する。
尚、上述した入金、返却、及び出金の動作は、
紙幣収納部48,49においても同様に行われ
る。
次に、上述した構成及び機能を備えた本考案に
よる紙幣自動処理機の作用を、取引毎に順を追つ
て説明する。
(1) 入金取引 まず、預貯金等の入金取引の場合には、顧客は
第3図に示す自動取引装置正面の取引選択キー2
9を押下して入金取引を選択し、持参したカード
または通帳、あるいはその両者を通帳挿入返却口
22、カード挿入返却口23に挿入する。
装置内では挿入されたカードまたは通帳の磁気
ストライプ情報を読取り、図示しないセンタ装置
とオンラインで交信して、取引の有効性が確認さ
れると第1図に示す入出金口33のシヤツタ34
が開かれ、装置は顧客からの紙幣の投入を待つ。
ここで、顧客により入出金口33から紙幣投入
受取部35へ紙幣が一括投入されると、シヤツタ
34が閉じ、紙幣は紙幣投入受取部35から分離
給送部36へ渡される。
この分離給送部36において紙幣は吸引ドラム
37により1枚づつ分離されて紙幣鑑別部38へ
と送られ、該紙幣鑑別部38で前述した各鑑別が
1枚づつ順次行われる。
この鑑別によつて真券と鑑別された紙幣は絵柄
を揃えるため、絵柄が正方向のものは表裏反転部
40の非反転通路41aへ送られ、一方、絵柄が
逆方向のものは切替ブレード70aの切替により
反転通路41bへ送られて、進行方向の前後の逆
転つまり表裏反転される。
こうして、正常と鑑別された紙幣は絵柄の方向
を揃えて搬送路42に送られ、それぞれの金種に
応じて切替ブレード70e〜70gにより振分け
られて各紙幣収納部47〜49へと送られ、それ
ぞれの一時集積空間50〜52へ羽根車62,6
4,66によつて前述した如く一時的に集積され
る。つまり、万円紙幣は一時集積空間50へ、千
円紙幣は一時集積空間51へ、また五千円紙幣は
一時集積空間52へそれぞれ集積される。
一方、紙幣鑑別部38で偽券と鑑別された紙幣
は、表裏反転部40の非反転通路41aを通過し
た後、搬送路42を経て集積部69に送られ、こ
こからまとめて紙幣投入受取部35に送込まれ
る。そしてシヤツタ34が再び開いて、前記紙幣
が入出金口33から顧客へ返却される。
ここで顧客は、返却された紙幣を再度入出金口
33に投入するか、もしくは前記鑑別により確認
され操作誘導表示部28に表示された金額のみを
入金するか等の判断を行い、前記操作誘導表示部
28の指示に従つて確認キー31を押下するか、
返却された紙幣を再投入して前述の工程を繰返
し、その後確認キー31を押下する。
確認キー31が押下されると、各紙幣収納部4
7〜49に設けられた可動部材53〜58及び紙
幣受け59〜61が第4図で説明したと同様に作
動し、前記の如く一時集積空間50〜52に集積
された紙幣が紙幣収納部47〜49内にそれぞれ
収納される。
また、顧客が確認キー31を押下せず、取消キ
ー32を押下した場合は、前記一時集積空間50
〜52にそれぞれ一時的に集積されている紙幣が
吸引ドラム63,65,67により第5図で説明
したように分離給送され、搬送路42、集積部6
9及び紙幣投入受取部35を経て入出金口33か
ら顧客へ返却される。
尚、これらの処理の後、必要に応じて通帳に記
帳印字が行われ、通帳及びカードが通帳挿入返却
口22及びカード挿入返却口23からそれぞれ顧
客に返却される。
(2) 出金取引 顧客により第2図に示すテンキー30等で支払
い及び金種、枚数が入力されると、吸引ドラム6
3,65,67により第6図で説明したと同じ動
作で紙幣が紙幣収納部47,48,49から順次
1枚づつ分離給送され、搬送路42に送出され
る。
搬送路42に送出された出金用の紙幣は、該搬
送路42に設置されている図示しない検出素子、
例えば発光ダイオードと受光トランジスタとの組
合わせによる光学的な簡易鑑別手段によつて、大
きさや透過光量等が検出されることにより金種や
重送の有無等の簡易チエツクつまり鑑別がなされ
る。これにより所定の金種の紙幣が所定枚数送出
されたことを確認した後、集積部69に一時集積
され、伝票発行部から搬送路71を介して送られ
てくるレシートと共に紙幣投入受取部35を経て
入出金口33から顧客へ支払われる。
尚、搬送路42において重送や異常紙幣が検出
された場合、これらの紙幣は切替ブレード70c
の動作によりリジエクト用収納箱68へ案内さ
れ、収納される。
紙幣が顧客へ支払われると、シヤツタ34が閉
じ、記帳印字後の通帳及びカードが顧客に返却さ
れて出金取引は終了する。
(3) 紙幣の補給及び回収 上述した入金及び出金の動作が可能であれば、
装置としての機能は一応満足されるが、例えば入
金が連続して行われると、各紙幣収納部47,4
8,49が満杯になる場合が生じる。
本実施例では、このような場合図示しない検出
素子により各紙幣収納部47,48,49におい
てニアフルが検出され、この検出信号に基づい
て、入金紙幣が係員補給回収部43へと転送され
るようになつている。
すなわち、満杯となつた紙幣収納部47,48
あるいは49で紙幣の分離給送動作が自動的に行
われ、これに対応して係員補給回収部43では搬
送されてきた紙幣の集積動作が羽根車45により
行われる。そしてこれと共に図示しない外部モニ
タ盤等にこの状態が表示されて、係員への報知が
行われる。これにより係員は必要に応じて係員補
給回収部43から紙幣の回収を行う。
一方、これとは逆に出金取引が多発した場合に
は、紙幣収納部47,48,49内の紙幣が不足
することになる。この場合は検出素子によりニア
エンドが検出され、これが前記外部モニタ盤等に
よつて係員に報知される。これにより係員は不足
金種の紙幣を用意し、係員補給回収部43に補給
する。
この紙幣は係員補給回収部43と対応する吸引
ドラム46により1枚づつ分離給送され、切替ブ
レード70bの案内によつて紙幣鑑別部38、表
裏反転部40を経由することにより金種の鑑別及
び表裏反転が行われた後、該当する紙幣収納部4
7,48または49にそれぞれ収納される。
尚、係員により任意の時に係員補給回収部43
に投入した補給紙幣は、顧客による現金入出金取
引が行われている間は係員補給回収部43に集積
しておき、前記現金入出金取引の現金に対する処
理が終了して、次の顧客の現金に対する処理が開
始するまでの間、例えば通帳記帳、カードの抜取
り、次の顧客の釦操作、カードの挿入及び通張の
挿入等に要する自動取引装置の空時間に、前述の
係員補給回収部43に集積した紙幣を紙幣収納部
47,48,49へ転送する。
また、紙幣収納部47〜49が満杯になり、そ
の中の紙幣を回収したい場合は、前記した自動取
引装置の空時間に、紙幣収納部47〜49より係
員補給回収部43へ紙幣を転送する。従つて、前
記した如く係員は、任意の時に紙幣の補給並びに
回収を行うことができる。
(4) 始業時及び終業時の処理 金融機関では朝夕の始業時及び終業時に、紙幣
収納部47〜49内への紙幣の補給、回収及びリ
ジエクト収納箱68からの紙幣の回収が行われ
る。
ここで、紙幣収納部47〜49内への紙幣の補
給、または紙幣の回収は、紙幣収納部47〜49
を筐体21から取外して行う方法と、係員補給回
収部43を利用して行う方法、つまり補給の場合
は係員補給回収部43に各金種の紙幣を一括して
補給し、ここから紙幣収納部47〜49へ上述し
た所定の手順で紙幣を給送して収納させ、また回
収の場合は各紙幣収納部47〜49内の紙幣をす
べて係員補給回収部43に集積した上で、該係員
補給回収部43から一括して紙幣を回収する方法
とがあり、必要に応じて適宜に選択すればよい。
つまり、例えば鑑査権の無い係員が紙幣の収
納、回収を行う場合は、前者のように装置へのア
クセスを紙幣収納部47〜49により行い、また
鑑査権を有する係員が行う場合は、後者のように
係員補給回収部43で紙幣を補給、回収を行え
ば、業務をより迅速に処理することが可能とな
る。
尚、本実施例では既に紙幣収納部47〜49に
収納されている紙幣74と、一時集積空間50〜
52に集積した紙幣を区分する可動部材としてL
字状の各々2組の可動部材53〜58を用いた
が、これに限られるものではなく、例えば前後上
下に移動できる板状の可動部材により前記紙幣7
4と一時集積空間50〜52の紙幣とを区分した
りあるいは一体にしたりできるようにしてもよ
い。
また本実施例では各紙幣収納部に各々の2組の
可動部材を設けて、紙幣収納部の紙幣を押圧し紙
幣収納枚数を増やしたが、例えば各紙幣収納部へ
紙幣を補給したり、また各紙幣収納部内より紙幣
を回収したりする一括金庫を設け、その一括金庫
へ紙幣を押圧する作用を行う機構を設ける構成と
してもよい。その場合には一括金庫は小型化が計
れる。
また本実施例では入金された紙幣を出金用紙幣
として再使用する循環式の自動紙弊処理機として
説明したが、本考案はこれに限らず入金専用機に
おいても、紙幣収納部の紙幣を押圧する部材を同
様に構成することができ、その場合やはり紙幣収
納部の紙幣収納枚数を増やすことができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は、紙幣を一時的に
集積する一時集積空間を各金種毎の紙幣収納部の
収納口側に設け、また既に紙幣収納部内に収納さ
れている紙幣と前記一時集積空間に集積された紙
幣とを区分し、かつ取引が成立した場合一時集積
空間の紙幣を取込んで紙幣収納部内の紙幣と一体
にすると共に、これらの紙幣を押圧するように動
作する少なくとも2組の可動部材を各紙幣収納部
に設けることにより、顧客が紙幣受取部に投入し
紙幣鑑別部で鑑別した入金紙幣をその金種に応じ
て一時集積空間に集積し、顧客の指示に応じて一
時集積空間から紙幣収納部内に収納したり、ある
いは一時集積空間から紙幣投入受取部に戻して顧
客に返却するようにしているため、以下の効果が
得られる。
まず、一時集積空間に集積された入金紙幣を取
引の成立によつて紙幣収納部に収納する場合、従
来のように再度紙幣投入受取部や紙幣鑑別部を経
由させる必要がなく、一時集積空間から直接紙幣
収納部に取込んで収納できるので、入金紙幣の搬
送距離が短縮され、これにより処理時間を短かく
することができると共に、紙幣のジヤムや斜行あ
るいは重送等の搬送トラブルを最小限に抑えて性
能の向上を計ることができ、装置運用が停止され
るのを防止できるという効果がある。
また、紙幣収納部内に取込まれ収納された紙幣
は可動部材により押圧されて互いに密着するた
め、折れ目やしわの多い紙幣が多い場合でもかさ
ばることがなくなり、これにより紙幣収納部の紙
幣の収納枚数を増加させることができ入金取引の
中断を回避できるという効果も得られる。
更に、紙幣収納部の紙幣の収納枚数が増加する
ことから紙幣収納部を小形に構成することが可能
となり、ひいては装置の小型化を実現できると共
に、紙幣収納部を装置の筐体から取外して運ぶ際
に扱い易くなる等の利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による自動紙弊処理機の一実施
例を示す概略側面図、第2図は従来の自動紙弊処
理機の概略側面図、第3図は第1図の自動紙弊処
理機を内蔵した自動取引装置の外観を示す斜視
図、第4図は第1図における紙幣収納部の入金動
作工程を示す側面図、第5図は同紙幣収納部の紙
幣返却動作を示す側面図、第6図は同紙幣収納部
の出金動作工程を示す側面図である。 35:紙幣投入受取部、36:分離給送部、3
8:紙幣鑑別部、42:搬送路、43:係員補給
回収部、45,62,64,66:羽根車、4
6,63,65,67:吸引ドラム、47〜4
9:紙幣収納部、50〜52:一時集積空間、5
3〜58:可動部材、59〜61:紙幣受け、7
4:紙幣。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 顧客が紙幣を投入したりあるいは受取るための
    紙幣投入受取部と、該紙幣投入受取部から渡され
    る紙幣を1枚づつ分離給送する分離給送部と、該
    分離給送部から送られてくる紙幣の真偽及び金種
    等の鑑別を行う紙幣鑑別部と、鑑別後の入金紙幣
    を収納すると共に、出金すべき紙幣を収納する紙
    幣収納部と、該紙幣納部の収納口側に設けた入金
    紙幣用の一時集積空間部とを備えた自動紙幣処理
    機において、 前記紙幣収納部内に収納済みの紙幣と前記一時
    集積空間部に集積された紙幣とを区分し、かつ
    各々が紙幣の集積方向に移動可能であると共に、
    紙幣の集積から離れる方向に開離可能である少な
    くとも4個の可動部材と、 入金時には前記一時集積空間部に接近した位置
    に、入金紙幣の返却時及び出金時には前記一時集
    積空間部に離間した位置に移動可能であり、入金
    時に前記一時集積空間部へ紙幣を集積する羽根車
    と、 入金紙幣の返却時及び出金時に前記一時集積空
    間部の紙幣を吸引して繰り出す吸引ドラムとを設
    け、 前記可動部材を紙幣の集積の上下方向を一組と
    して少なくとも紙幣の左右方向に2組配置すると
    共に、この2組の可動部材を相互に独立して動作
    可能とし、 入金時は前記2組の可動部材の一方の組を一時
    集積空間部の、他方の組を収納済みのそれぞれ紙
    幣押さえとし、 出金時には前記集積車を一時集積空間部から離
    間させると共に、前記2組の可動部材を連動さ
    せ、かつ下側の可動部材を離間させることを特徴
    とする自動紙幣処理機。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59212333A (ja) * 1983-05-16 1984-12-01 Toshiba Corp 紙葉類の集積・取出し装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59212333A (ja) * 1983-05-16 1984-12-01 Toshiba Corp 紙葉類の集積・取出し装置

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