JPH0324366B2

JPH0324366B2 -

Info

Publication number: JPH0324366B2
Application number: JP58115010A
Authority: JP
Inventors: Ritsuhiteru Ankuharudo; Shatsureru Uaruteru
Original assignee: Daikyo Webasto Co Ltd
Current assignee: Daikyo Webasto Co Ltd
Priority date: 1982-07-16
Filing date: 1983-06-23
Publication date: 1991-04-03
Also published as: GB2124558A; FR2530196A1; ES281215Y; ES281215U; GB8319170D0; GB2124558B; JPS5948229A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、車の縦方向に対して直角な軸線（左
右方向軸線）のまわりに旋回させて、羽根板が間
隙なく相互に当接してルーフ開口部を閉鎖する閉
鎖位置または外方旋回位置に置くことができる一
連の羽根板を備えた自動車のルーフに関する。

この種の公知の自動車ルーフでは（英国特許第
463048号）、羽根板の旋回軸は固定である。

本発明の目的は、従来のスライデイングルーフ
の場合と同様、ルーフ開口部を完全に解放できる
よう、冒頭に述べた種類の自動車ルーフを構成す
ることにある。

この目的は、本発明にもとづき、外方旋回位置
にある羽根板を、更に、摺動させてルーフ開口部
の前縁の範囲に集め得るようにすることによつ
て、達成される。即ち、本発明に係る自動車ルー
フの場合、最前部の羽根板以外の羽根板の旋回軸
線は、車の縦方向へ移動させることができる。羽
根板は、集めた状態においては、ルーフ開口部の
少くとも本質的な部分を解放する。この場合、集
められた羽根板の束は、風除けとして役立つ。即
ち、本発明に係る自動車ルーフによれば、従来は
（例えば、***公開第2644848号）スライデイング
ルーフと風除けとを組合せによつて達成した機能
を比較的簡単に達成できる。

車体側壁の上部縦梁に設けたガイド内を縦方向
へ摺動可能であり、車体に対して車両の縦方向へ
可動であり、天蓋開放時に、風を偏向する位置に
置かれる風防ガラスを天蓋の高さに設けた展望車
の天蓋は、すでに公知である（***特許第578111
号）。しかしながら、この場合、ルーフ開口部は、
風防ガラスとは別個の天蓋によつて閉鎖される。
風防ガラスは、相互に当接してルーフ開口部を閉
鎖する位置に置くことはできない。天蓋を閉じる
場合、風防ガラスを摺動して集めて、前部固定フ
ードに収納する。

安定性の理由から、羽根板は、ルーフに固定さ
れたルーフ開口部の両側に延びる案内レールに、
該案内レールの縦軸線の方向へ摺動自在なよう、
案内すれば、合目的的である。

本発明の別の構成では、羽根板は、更に、ルー
フ開口部の両側に延びている羽根板の旋回のため
に移動できる案内溝に、該案内溝の縦軸線の方向
へ摺動自在なよう、案内してある。この場合、各
羽根板と案内レールおよび案内溝との間の係合個
所が、相互に偏心している。かくして、羽根板旋
回機構の構造が、特に簡単となる。

案内レールが、羽根板に結合してあつて本質的
に水平に延びる摺動顎軸が係合する制御溝を形成
すれば、合目的的である。別の方法として、摺動
顎軸を羽根板に固定し、制御溝に回転自在且つ摺
動自在に軸支することもできる。

羽根板の両側に、それぞれ、当該の案内溝に係
合する、合目的的には球状の、自由端を有する旋
回レバーを設けるのが好ましい。案内溝の縦軸線
に平行な軸のまわりに旋回自在な形状体から案内
溝を形成すれば、構造的に簡単な解決法が得られ
る。しかしながら、原理的には、本質的に垂直な
方向へ案内溝を線形摺動させることもできる。

羽根板を移動するため、従来のスライデイング
ルーフにおいて公知の態様で、共通の駆動ピニオ
ンに結合した２本の耐圧性駆動ケーブルを設ける
ことができる。この場合、ルーフ開口部の両側
に、当該の旋回自在な形状体を旋回するのに役立
つリンク機構を有し、それぞれ、駆動ケーブルに
作動結合してあり、羽根板の摺動方向へ摺動自在
な案内スライダを設ければ、合目的的である。最
後部の羽根板の両側は、それぞれ、当該の案内ス
ライダに対して羽根板の摺動方向へある程度摺動
できる摺動スライダに結合できる。案内スライド
と摺動スライダとは、羽根板の摺動方向へ移動で
きるよう、閉鎖位置と外方旋回位置との間で羽根
板を旋回せしめるのに必要な案内スライダの摺動
運動に本質的に等しい動きを行う駆動継手を介し
て相互に連結すれば、有利である。

最後部の羽根板を除く各羽根板が、摺動時それ
ぞれ後方の羽根板によつて駆動されるよう、構成
すれば、必要な駆動要素の数が特に少なくなる。
この場合、有利には可撓性のおよびまたは縦方向
へ伸縮自在な結合部材によつて羽根板を相互に結
合すれば、合目的的である。羽根板が、閉鎖位置
へ旋回する際、ルーフ開口部に対する所定位置を
正確に取るよう、羽根板の相対運動時に羽根板の
旋回軸線の最終位置を定めるストツパを設けるの
が好ましい。上記ストツパは、特に、羽根板の旋
回軸線と同心で、羽根板毎に径を変えたデイスク
と、案内レールに制御溝に続いて側方に設け、対
応して径を変えてあり、上記デイスクと共働する
制御ミゾとから形成できる。

添付の図面に示した好ましい実施例を参照して
本発明を以下に説明する。

第１図において、固定ルーフ部分１０には、４
つの羽根板１２，１３，１４，１５によつて閉鎖
できるルーフ開口部１１が構成してある。羽根板
の数は、もちろん、４つに限られるものではな
く、当該の要件およびルーフ開口部の寸法に適合
させることができる。羽根板１２〜１５は、閉鎖
位置では、間隙なく相互に当接して、ルーフの必
要な密封を行う。

羽根板および関連の案内・駆動要素の構造は、
羽根板の両側について同一であるので、以下で、
片側の構造についてのみ説明する。

ルーフ開口部１１の両側には、ルーフに固定の
案内レール１６が延びている。図示の実施例は、
上記案内レールは、ルーフフレーム１８の外方へ
向くフランジ１７に取付けてある。ルーフフレー
ム１８は、ルーフ開口部１１を囲み、雨水溝１９
を形成する。案内レール１６は、羽根板１２〜１
５に結合してあつて本質的に水平に延びる摺動顎
軸２１が係合する制御溝２０を形成する。図示の
実施例では、羽根板１２〜１５には、摺動顎軸２
１に回転自在に軸支した突起２２が設けてある。
別の方法として、摺動顎軸を羽根板に固定し、ル
ーフ開口部１１の両側の制御溝２０に回転自在且
つ摺動自在に軸支することもできる。

各羽根板１２〜１５の両側には、旋回自在な形
状体２７の案内溝２６に係合する球状自由端２５
を有する旋回レバー２４が設けてある。摺動顎軸
２１の軸線は、旋回レバー２４の端部２５に関し
て偏心している。形状体２７は、本質的に、ルー
フ開口部１１の全長にわたつて延びており、案内
溝２６の縦軸線に平行な軸２８のまわりに旋回で
きる。１つまたは複数のバネ２９は、双方の形状
体２７の各々を羽根板１２〜１５の外方旋回位置
に対応する位置（第３図）へ送るよう作用する。
バネ２９は、一方は、案内溝２６とは逆の側の形
状体２７の端部３０に係合し、他方では、ルーフ
フレーム１８に係合している。形状体２７は、図
面から明らかな如く、上下面が、それぞれ、固定
ルーフ部分１０およびルーフフレーム１８から形
成されたチヤンバ内にある。最後部の羽根板１５
の旋回軸線の範囲には、羽根板の下方に案内スラ
イダ３２が設けてある。案内スライダ３２は、ル
ーフフレーム１８の***３６に固定したレール３
５の案内溝３４に案内してある。この場合、案内
スライダ３２に結合したすべりシユー３７が、案
内溝３４内を摺動する。溝３４は、溝２０，２６
に平行に延びている。案内スライダ３２の上面に
は、当該の形状体２７の下面に当接するリンク機
構３８が設けてある。ルーフ開口部の前縁４０の
範囲には、固定ルーフ部分１０の下方に、２本の
耐圧性駆動ケーブル４２，４３と係合する駆動ピ
ニオン４１が設けてある。このため、駆動ケーブ
ルの外面には、長さの少くとも一部にわたつて、
公知の態様で、ネジが設けてある。図示の実施例
では、駆動ピニオン４１は、折畳可能なクランク
４４を介して手で作動する。もちろん、クランク
４４の代わりに、動力駆動装置（特に、電動駆動
装置）を設けることもできる。１つの駆動ケーブ
ル４２は、ルーフ開口部１１の１つの側の案内ス
ライダ３２と作動結合し、一方、別の駆動ケーブ
ル４３は、ルーフ開口部の別の側の案内スライダ
３２と作動結合する。駆動ケーブル４２，４３
は、案内レール１６から成るケーブル溝４５内を
摺動する。

案内スライダ３２には、摺動スライダ４６が、
羽根板の摺動方向へある程度移動できるよう軸支
してある。摺動スライダ４６は、摺動顎軸２１を
介して、最後部の羽根板１５に結合してある。予
圧バネ４７は、摺動スライダ４６を案内スライダ
３２に関して後方へ引張るよう働く。双方のスラ
イダ３２，４６の相対運動を限定するため、案内
スライダ３２には、前部ストツパ４９および後部
ストツパ５０が設けてある。ストツパ４９は、摺
動スライダ４６の前縁５１と共働し、一方、スト
ツパ５０は、摺動スライダ４６のエツジと係合さ
せることができる（第４図）。双方のストツパ４
９，５０は、エツジ５１，５２と共働して、閉鎖
位置と外方旋回位置との間で羽根板を旋回せしめ
るのに必要な案内スライダの摺動運動に本質的に
等しい動きを行う駆動継手を構成する。更に、摺
動スライダ４６の後縁５３は、固定ストツパ５４
と共働する。

羽根板１２〜１５は、可撓性の、好ましくは更
に縦方向へ伸縮自在の、結合部材５６を介して結
合してある。結合部材５６は、摺動スライダ４６
から外方へ突出する摺動顎軸２１の端部５７（第
２，３図）に係合させるのが合目的的である。

羽根板１２〜１５の前縁５８および後縁５９
は、薄くなつており、閉鎖位置において相互に重
り合う（第４，５図）。前縁５８の先端は、上方
へ僅かに湾曲させてあり、従つて、車の縦方向に
対して直角に延びる雨水溝６０が形成される。侵
入した水は、雨水溝６０から、ルーフフレーム１
８によつて形成された雨水溝１９へ流出する。後
縁５９には、密封ストリツプ６１が設けてある。
上記密封スリツプは、羽根板の閉鎖位置では、そ
れぞれ、内側の次の羽根板の斜切面６２およびル
ーフフレーム１８の対応する面６３に当接する
（第４図）。

摺動顎軸２１には、羽根板毎に径を段階的に変
えたローラまたはデイスク６５が設けてある。こ
の場合、羽根板１５のデイスク６５の径が最小で
あり、羽根板１３のデイスク６５の径が最大であ
る。デイスク６５は、案内レール１６の、対応し
て径を変えた制御ミゾ６６，６７，６８内を摺動
する。この場合、制御ミゾ６７，６８の間の移行
部が、羽根板１３のデイスク６５のストツパを形
成する。羽根板１４のデイスク６５は、制御ミゾ
６６，６７の移行個所に当接する。制御ミゾ６６
の端部は、羽根板１５のデイスク６５のストツパ
を形成する。

駆動ピニオン４１によつて駆動ケーブル４２を
羽根板の閉鎖位置（第４，５図）から前方へ引張
ると、案内スライダ３２がケーブルとともに移動
する。形状体２７は、リンク機構３８によつて、
軸２８のまわりに旋回されて第２図の位置から第
３図の位置に達する。この際、案内溝２６は、羽
根板１２〜１５の旋回レバー２４の球状端２５を
伴つて上昇する。案内スライダ３２の後部ストツ
パ５０が摺動スライダ４６の縁５２に達すると、
羽根板１２〜１５は、摺動顎軸２１によつて決ま
る旋回軸線まわりに旋回されて第６図の外方旋回
位置に達する。駆動ケーブル４２を更に前進させ
ると、摺動スライダ４６が案内スライダ３２によ
つて同行移動される。旋回された羽根板１５は、
前方へ摺動される。羽根板１５が、旋回された羽
根板１４にぶつかると、羽根板１４が対応して駆
動される。かくして、羽根板は、ルーフ開口部の
前縁の範囲に集められる（第７図）。

羽根板の別の側においても、駆動ケーブル４２
と同様、駆動ケーブル４３が、まず、案内スライ
ダ３２を移動し、次いで、摺動スライダ４６を移
動する。

一方、ケーブル溝４５内を第７図の羽根板位置
から後方へ駆動ケーブルを摺動させれば、まず、
予圧バネ４７によつて、ストツパ５０が縁５２に
係合されたまま、双方のスライダ３２，４６が後
方へ移動する。従つて、羽根板１２〜１５は、外
方旋回位置にとどまる。摺動スライダ４６が羽根
板１５を駆動し、かくして、羽根板１５は、結合
部材５６を介して、羽根板１４，１３をルーフ開
口部１１の後縁の方向へ移動する。羽根板１２〜
１５の旋回軸線は、デイスク６５および制御ミゾ
６６〜６８から成るストツパによつて決まる位置
にとどまる。結合部材５６は伸縮自在であるの
で、多くの場合に不可避の寸法誤差が相殺され
る。羽根板の旋回軸線が、ストツパ６５〜６８に
よつて決まる最終位置を取ると、即ち、第６図の
作動状態となると、摺動スライダ４６の後縁５３
が固定ストツパ５４にぶつかる。摺動スライダ４
６は停止する。一方、駆動ケーブル４２を後方へ
更に移動すると、案内スライダ３２のみが摺動さ
れ、案内スライダ３２の前部ストツパ４９が、バ
ネ４７の作用を受けて、摺動スライダ４６の前縁
５１に当接する。この際、形状体２７は、バネ２
９の力に抗して、第３図の位置から第２図の位置
に移動される。案内溝２６が下降すれば、羽根板
１２〜１５は、第４，５図の旋回位置へ旋回され
る。

可撓性の結合部材５６の代わりに、剛性結合部
材（例えば、フツク）を使用することもできる。
羽根板の下面には、デイスクを集めた際に（第７
図）、それぞれ、次の羽根板の上面に当接して、
羽根板の束に大きな剛性を与え、騒音発生を防止
するクツシヨン（図示してない）を設けることが
できる。

剛性摺動カバーを備えた従来のスライデイング
ルーフとは異なり、上述の羽根板形ルーフは、ル
ーフ長さの50％よりも大きいルーフ開口部に設け
ることができ、このことは、剛性摺動ルーフを使
用した場合は極く短いルーフ開口部を解放できる
にすぎないスポーツカー、トラツクなどのルーフ
の場合に、特に重要である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、羽根板が閉鎖位置にある状態の本発
明に係る自動車ルーフの略斜視図、第２図は、第
１図の線Ａ−Ａに沿う断面図、第３図は、羽根板
を旋回した状態における、第２図に対応する断面
図、第４図は、第１図の線Ｂ−Ｂに沿う断面図、
第５図は、第１図の線Ｃ−Ｃに沿う断面図、第６
図は、羽根板が外方旋回位置にある状態におけ
る、第５図に対応する断面図、第７図は、ルーフ
開口部の前縁の範囲に羽根板を集めた状態におけ
る、第５図に対応する断面図、第８図は、第２図
のＤ−Ｄ矢視図であつて、１つの案内レールの段
階的に径を変えた制御ミゾの側面を示すもの、第
９Ａ，Ｂ，Ｃ図は、それれ、第８図の線９Ａ−９
Ａ、９Ｂ−９Ｂ、９Ｃ−９Ｃに沿う略断面図であ
る。１０……固定ルーフ部分、１１……ルーフ開口
部、１２〜１５……羽根板、４０……ルーフ開口
部前縁。

Claims

【特許請求の範囲】１車の前後方向に対して直角な左右方向軸線回
りに旋回して、前後方向に間隙なく相互に当接し
てルーフ開口部を閉鎖する閉鎖位置と、前後方向
に間隙を有してルーフ開口部を開放する外方旋回
位置に選択的に置くことができる一連の羽根板を
備えた自動車ルーフにおいて、前記一連の羽根板１２，１３，１４，１５の
内、最前部のもの１２を除いた他の羽根板１３，
１４，１５は、前記ルーフ開口部１１の両側に配
置された案内レール１６に前後方向摺動自在に案
内されており、最後部の羽根板１５には、該羽根板を前後方向
に駆動するための駆動手段４２，４３が結合され
ており、少なくとも最前部を除いた他の羽根板１３，１
４，１５は、可撓性の結合部材５６により互いに
結合されており、ルーフ開口部１１の両側には、前後方向の軸線
回りに旋回自在で且つ前後方向に沿つた案内溝２
６を有する形状体２７が設けられており、該形状体２７の案内溝２６に、前記一連の羽根
板１２，１３，１４，１５が結合しており、該形状体２７が前後方向の軸線回りに旋回する
と、前記一連の羽根板１２，１３，１４，１５が
左右方向の軸線回りに旋回するよう、該形状体２
７の案内溝２６に、前記一連の羽根板１２，１
３，１４，１５が結合しており、かつ、最前部を除く他の羽根板１３，１４，１５は、
前記案内溝２６に前後方向摺動自在に係合してい
ることを特徴とする自動車のルーフ。