JPH0323900A - 誘導加熱式アイロン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は，一般家庭に於て使用される誘導加熱式アイロ
ンに関するものである。

従来の技術 最近コードレスアイロンなるものが市場に現れてきたが
、これらはいずれもアイロン本体を”アイロンスタンド
に載置したときのみパワーを供給できるものであって、
実際のアイロン掛け作業中にはその蓄熱に頼るものであ
った。その為スヂーム掛けをある程度の時間おこなうと
アイロン本体のベース面の温度が下がってしまい、本格
的なコードレスアイロンとは言えないものであった。

そこで実際のアイロン掛け作業中でも誘導加熱を用いて
アイロン本体を加熱できる誘導加熱式アイロンの提案が
種々なされてきている。その１例を第３図に示す。第３
図において１は補助加熱ＴＩイル３・４あるいは主加熱
コイル５によって誘導加熱されるアイロン本体である。

゛アイロン本体］は、図面ては特に示していないがその
内部にアイロンベースの温度を検知するーり゛−ミスタ
と、ブザーと、制御回路を含んでおり、前記制御回路は
アイロンへースの温度が所定値（ｒイロン掛けができる
温度）を越えるとブザーをならして使用者に報知するよ
うになっている。２はアイロン台、３および４は゛アイ
ロン掛け作業中に゛アイロン本体を誘導加熱する補助加
熱コイルＡおよび補助加熱コイルＢ、５はアイロン掛け
作業の合間にアイロン本体を誘導加熱する主加熱コイル
、６は補助加熱コイル３・４あるいは主加熱コイル５に
高周波電流を供給するインバータ、７はアイロン掛け作
業を行う面（アイロン掛け面）上に敷かれているフェル
ト、８は゛アイロン掛け作業の合間にアイロン本体をこ
の上に載置しておくセラミックプレート、９は一般家庭
用のＩＯＯＶの交流電源である。

以下第３図を用いて従来の誘導加熱式アイロンの動作を
説明する。まず使用者はアイロン本体１をセラミックプ
レート８の上に載置する。この時インバータ６はアイロ
ン本体１が主加熱コイル５の上にあることを検知し主加
熱コイル５に高周波電流を供給する。これにより主加熱
コイル５は励磁され、アイロン本体１は誘導加熱される
。アイロン本体１がアイロン掛けできる温度に達すると
、アイロン本体１から報知音が出る。これより使用者は
アイロン本体１をもってアイロン掛けをフェル１・７上
で行う。使用者がアイロン掛けを行っている間は、アイ
ロン本体１が補助加熱コイルＡ３または補助加熱コイル
Ｂ４の上部近辺に位置するとインバータ６はそれを検知
して高周波電流を供給するためアイロン本体１は適宜誘
導加熱される。アイロン掛け作業の途中で、衣類のさば
きなどをするときはアイロン本体１をセラミックプレー
ト８の上に載置する。このようにアイロン掛け作業中で
も、アイロン本体１が補助加熱コイルＡ３または補助加
熱コイルＢ４によって誘導加熱されるため、長時間アイ
ロン掛け作業を行ってもアイロン本体が冷めてしまうこ
とはない。

発明が解決しようとする課題 しかしながらこのような従来の技術においては安全性の
面で以下に示す問題があった。即ち金属製のボタン・フ
ァスナー等を有ずる衣類を゛ｒイｒコン掛けした場合、
これらがアイロン本体１の近傍３ にあると、アイロン本体が加熱されると同時にこれらの
金属部品も加熱されて高温となるということで゛ある。

このため、使用者が衣類をさばこうとして金属ボタンに
触れて火傷をするという虞がある。これらの金属部品の
温度上昇は、発明者等の測定によると１．　４ｄｅｇ／
ｓｅｅ程度のかなり急峻なものとなる場合があり、使用
者が火傷を負う可能性は極めて高いと言える。

本発明は上記従来の課題に鑑みて成されたものであり、
衣類についている金属部品を不必要に誘導加熱すること
のない誘導加熱式アイロンを提供することを目的とする
ものである。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、アイロン本体とア
イロン台からなり、前記アイロン台はアイロン作業中に
アイロン本体を誘導加熱する少なくとも１個の補助加熱
コイルと、゛アイロン作業の合間にアイロン本体を置く
載置部と、この載置部の下に設けられた主加熱コイルと
、補助加熱コイル及び主加熱コイルに高周波電流を供給
するイン４ バータと、外部から手動にて操作され前記インバータへ
補助加熱コイル禁止信号または補助加熱コイル許可信号
を送る補助加熱コイル励磁禁１］一入力手段とを有し、
前記インバータは補助加熱コイル励磁禁止入力手段から
補助加熱コイル禁止信号を受け取ると補助加熱コイルへ
の高周波電流供給を禁止する誘導加熱式アイロンとする
ものである。

作　　用 インバータに対して補助加熱コイルの励磁を禁１］一す
る信号を送る補助加熱コイル励磁禁止入力手段を設けて
おり、使用者がこの補助加熱コイル励磁禁止入力手段を
操作してアイロン掛け作業を行えば衣類についている金
属ボタン等を誘導加熱することがなく、火傷を負う虞が
ないものである。

また、当然この補助加熱コイル励磁禁止入力手段は必要
に応してオン・オフでき、使い勝手のよい安全な誘導加
熱式アイロンとすることができるものである。

実施例 以下本発明の一実施例を第１図・第２図を参照しながら
説明する。第１図において、１０は実際にアイ「１ン掛
（ｊを行うアイロン掛け面で、この下に２つの補助加熱
コイル（第２図３・４参照）が設けられている。１１は
アイロン本体、１２はアイロン台、１３はアイロン掛け
作業の合間に゛ｒイロン本体１１を載置しておく載置部
で、セラミックプレートでてきておりその下には主加熱
コイル（第２図５参照）が設けられている。１４はアイ
ロン本体１１のベース温度を設定する設定温度切り換え
スイッヂ、１５はアイ１ンベースの現在温度と、使用者
が設定した設定温度を示す温度表示用ＬＥＤである。１
６は補助加熱コイル励磁禁止入力手段で、プッシュスイ
ッチからなっておりこのスイッヂを１度押すと、アイロ
ン掛け面１０の下に設けられた２つの補助加熱コイルの
励磁が禁止され、もう一度押すと前記補助加熱コイルの
励磁が許可される。第２図は本発明の誘導加熱式アイロ
ンの実施例を示すブロック図である。第２図において１
１はアイロン本体、１４は設定温度切り換えスイッチで
ブッシコスイッチを用いており、通常はＬＯＷ出力であ
るが押されるとＨＩＧＨ出力となる。１５は温度表示用
Ｌ　Ｅ　Ｉ）で、４つのＬＥＤからなっておりそれぞれ
のＬ　Ｅ　Ｄは切り・１　２　０度・１６０度・２００
度に対応している。１６は」二記した補助加熱コイル励
磁禁止入力手段で、通常はＬＯＷの信号を出力している
が１度押されるとＨ　Ｉ　Ｇ　Ｈの信号にロックされ、
さらにもう１度押されるとロックが解除されて元の■，
ＯＷの信号となる。１７はｒイロン本体１］のベース面
の温度を検知するベース温度検知手段で、ザーミスタを
用いている。］８はベース温度検知千段１７からの温度
情報を受け取り、信号に変換して３　０　０　Ｍ　Ｈ　
ｚの搬送波に乗せてアイロン台側に送る送信手段である
。１９は送信千段１８からの電波信号を受信し、インバ
ータ２０−＼温度情報を送る受信手段である。２０は補
助加熱コイルＡ２２または補助加熱コイルＢ２３または
主加熱コイル２４へ高周波電流．を供給するインバータ
て、以下の作用を行うものである。第一に、設定７ 温度切り換えスイッヂ１４によって設定された設定温度
と受信千段１４からの温度情報（即ち゜アイロン本体１
１のベース温度）を比較して、受信千段１４からの温度
情報が設定温度よりも低いときはアイロン本体１１が載
っている加熱コイルがないかサーチして、あればその加
熱コイルに高周波電流を供給してアイロン本体１１を誘
導加熱し、逆に受信手段１４からの温度情報が設定温度
よりも高いときは待機状態とし前記誘導加熱を行わない
。第二に、設定温度切り換えスイッチ１４からＨ　Ｉ　
Ｇ　Ｈ信号を受け取ると、設定温度を１段階上に切り換
える。さらに第三に、受信千段１４からの温度情報を温
度表示用ＬＥＤ１５に点滅モードで表示させ、設定温度
を点灯モードで表示させる。また第四に、補助加熱コイ
ル励磁禁止入力手段１６からＨＩＧＨの信号を受け取る
と、受信千段１４からの温度情報が設定温度よりも低い
状態の場合は、第一の作用て説明したサーチを主加熱コ
イル２３だけにしぼって行う。換言すれば、補助加熱コ
イルＡ２１または補助加熱コイルＢ２２８ への高周波電流の供給は禁止されるものである。

第五に、設定温度切り換えスイッチＪ４によって温度表
示用ＬＥＤ１５が「切り１の位置に設定されている場合
は、ア・ｒロン本体１１からの温度情報に関係なく、総
ての加熱コイルに対する加熱を行わない。

以下、本実施例の誘導加熱式アイロンの動作を説明する
。最初に通常のアイロン掛けについて説明する。まず使
用者はアイロン本体１１を載置郎１３の上に置く。次に
設定温度スイッチを押して、希望のベース温度に設定す
る。この時は゜アイロン本体１１は常温であるため、送
信千段１１が送信するアイロンベースの温度情報は設定
温度よりも低いものである。インバータ２０はアイロン
本体］１が載っている加熱コイル（この場合は主加熱コ
イル２３）を検出し、その加熱コイルに高周波電流を供
給する。高周波電流が供給された主加熱コイル２３は励
磁されてアイロン本体１１を誘導加熱する。アイロン本
体１１は誘導加熱された結果そのベース温度が」二昇し
、程無く設定温度に到達する。この時アイロン本体から
送られる温度情報は設定温度と同しか、あるいは高くな
っているので、インバータ２０はアイロン本体１］の加
熱を中止する。使用者は温度表示用ＬＥＤの表示を見て
、アイロン本体１１のヘース温度が適温に到達したこと
を知り、アイロン掛けを開始する。アイロン掛けによっ
てアイロン本体１１のベース温度が下がった時は、ベー
ス温度検知千段１７がこれを検知し、送信千段１８がこ
の信号を送信する。受信手段１９がこの信号を受信し、
インバータ２０がそれを検知して、アイロン本体１１の
載っている加熱コイルの位置を検出する。アイロン本体
１１が、補助加熱コイルＡ２１近辺に位置している場合
は、インバータ２０は補助加熱コイルＡ２１に高周波電
流を供給する。また補助加熱コイルＢ２２近辺に位置し
ている場合は、補助加熱コイルＢ２２に高周波電流を供
給する。こうしてアイロン掛け作業中においても、アイ
ロン本体１１のベース温度はほぼ設定温度に保たれる。

ｒイロン掛け作業を終了したときには、使用者は、設定
温度スイッヂ１４を操作して温度表示用ＬＥＤを［切り
］位置に設定する。こうずれば、アイロン本体１１の位
置にかかわらず総ての加熱コイルの加熱は停止され、ア
イロン本体１１のへース温度は常温に下降する。

次に、金属製のボタン・ファスナー等誘導加熱される恐
れのある部品を有する衣類をアイロン掛けする場合につ
いて説明する。この場合、使用者はアイロン掛けを行う
前に補助加熱コイル禁止スイッチ１６を押す。これによ
ってインバータ２０は、受信千段１９が受信した温度情
報が設定温度よりも低い場合、換言すれば加熱が必要な
場合に、誘導加熱電流の供給先を主加熱コイル２３だけ
に限定するものである。つまり使用者がアイロン掛け面
１０上でアイロン掛け操作をしている間は、補助加熱コ
イルＡ２１または補助加熱コイルＢ２２にインバータ２
０から高周波電流は供給されないということである。つ
まり、アイロン掛け作業中に金属部品が加熱されること
はないものである。これによって、゛アイロン本体１１
のへース］　１ 温度が下降することが考えられるが、アイロン掛け作業
の合間には衣類をさばくという動作が必要であり、この
時にはアイロン本体１１をセラミックプレ−１・１３上
に設置する。この状態でアイロン本体１］は主加熱コイ
ル２３によって誘導加熱され、アイロン本体ｌ１のベー
ス温度は回復する。アイロン掛け作業を終了したときに
は設定温度スイッチ１４を操作して温度表示用Ｌ　Ｅ　
Ｄを［切り１位置に設定する。こうしてアイロン本体１
１のベース温度は常温に下降する。

尚アイロン掛けする衣類に、金属性のボタン・ファスナ
ー等が何いていない場合は、もう一度補助加熱コイル禁
止スイッチ１６を押す操作によって、前記した通常のア
イロン掛け動作のモードに変わる。

尚本実施例では補助加熱コイル励磁禁止入力手段をアイ
ロン台側に設けたが、操作性を向上させるためにアイロ
ン本体側に設けてもよい。この場合はアイロン本体から
の信号に補助加熱コイルの動作を禁止する信号が加わる
ことになる。

１　２ 発明の効果 以上の実施例によっても明らかなように、本発明は、補
助加熱コイルの動作を禁止する手段を設けることにより
金属ボタン等を有する衣類をアイロン掛けする際にその
金属が誘導加熱され、使用者がそれに触れて火傷を負う
ということを防ぐことのできる安全な誘導加熱式アイロ
ンを提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の誘導加熱式アイロンの実施例を示す外
観図、第２図は同電気回路を示すブ口ツク図、第３図は
従来の誘導加熱式アイロンを示すブロック図である。 １１・・・アイロン本体、１２・・・アイロン台、１３
・・・載置部、１６・・・補助加熱コイル励磁禁止入力
手段、２０・・・インバータ、２］・・・補助加熱コイ
ルＡ、２２・・・補助加熱コイルＢ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. アイロン本体とアイロン台からなり、前記アイロン台は
   アイロン作業中にアイロン本体を誘導加熱する少なくと
   も１個の補助加熱コイルと、アイロン作業の合間にアイ
   ロン本体を置く載置部と、この載置部の下に設けられた
   主加熱コイルと、補助加熱コイル及び主加熱コイルに高
   周波電流を供給するインバータと、外部から手動にて操
   作され前記インバータへ補助加熱コイル禁止信号または
   補助加熱コイル許可信号を送る補助加熱コイル励磁禁止
   入力手段とを有し、前記インバータは補助加熱コイル励
   磁禁止入力手段から補助加熱コイル禁止信号を受け取る
   と補助加熱コイルへの高周波電流供給を禁止する誘導加
   熱式アイロン。