JPH03233402A - 鏡 - Google Patents

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JPH03233402A
JPH03233402A JP1224487A JP22448789A JPH03233402A JP H03233402 A JPH03233402 A JP H03233402A JP 1224487 A JP1224487 A JP 1224487A JP 22448789 A JP22448789 A JP 22448789A JP H03233402 A JPH03233402 A JP H03233402A
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JP
Japan
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film
mirror
protective layer
atomic ratio
boron
Prior art date
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Pending
Application number
JP1224487A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Ando
英一 安藤
Masashi Tada
昌史 多田
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH03233402A publication Critical patent/JPH03233402A/ja
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  • Laminated Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、耐久性の向上された鏡に関するものである。
[従来の技術] 反射率の高い金属を、真空プロセスによってガラス、プ
ラスチック等の基体上に形成させ、鏡とすることは、よ
く知られている。特に、反射率の高い鏡が必要な場合に
は銀またはアルミニウムが用いられるが、中でも、銀の
反射率が可視から赤外の波長域において最も高く、反射
率の点からは最も好ましい。しかし、銀膜には、膜が軟
く傷がつき易い、又、温度、湿度の変化に弱く、変化し
易い等の欠点がある。このため、適当な保護層を銀膜の
上に形成して、これらの欠点を緩和してやることが望ま
しい。
又、これらの欠点のために銀膜をつけた鏡は通常裏面鏡
として用いられる。この裏面鏡に対して、膜面の方をそ
のまま鏡面として用いる表面鏡という使い方も存在する
。鏡を裏面鏡として用いる場合、ガラス基板自体の吸収
などの影響を受けるため、板厚の変わった場合の品質の
管理が難しくなる。その意表面鏡ではこのような問題は
起こらない。ところが、表面鏡では金属膜が露出してい
るわけであるから、裏面鏡よりも高い耐久性が要求され
る。このため通常は反射率がかなり低下するのは犠牲に
して、銀膜のかわりに、クロム膜、チタン膜、ステンレ
ス膜などが用いられる。しかしその場合でも耐久性を向
上させるためには保護層を金属層の上に形成してやるこ
とが望ましいと考えられる。
[発明の解決しようとする課題] 本発明はかかる点に着目したものであり、前述したよう
な欠点を解消し、耐久性の優れた鏡を提供することを目
的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は前述の目的を達成すべ(なされたものであり、
基体上に金属膜を含む1層又は多層からなる反射膜が形
成されてなる鏡において、上記反射膜上に8(ホウ素)
、Si(ケイ素)のうち少なくとも1種と、Zr、Ti
、Hf、Sn、Ta、Inのうち少なくとも1種とを含
む複合酸化物を主成分とする保護層が形成されている事
を特徴とする鏡を提供するものである。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
鏡に使用される金属膜を含む反射膜の保護層に要求され
る耐久性の第■は耐擦傷性と考えられる。そこで本発明
の保護層としては、Zr、 T4Hf、 Sn、 In
、 Taのうち少なくと61種と、BとSiのうち少な
くとも1種とを含む複合酸化物を主成分とする膜、等に
ZrBxOy膜、Zr5xzOy膜及び7:rBXSl
zOy膜が好ましく使用できる。これは、ZrO□膜等
にBやSiを添加することにより、膜が非晶質化し、表
面が平滑化し、これが耐摩耗性及び耐擦傷性の向上に寄
与するためと考えられる。
ZrBxOy膜に関しては、膜中のBが少ないと結晶性
の膜ができ、Bが多いと非晶質の膜ができる傾向にある
。従って、ZrBxOy膜において膜中のZrに対する
Bの原子比Xが0.10< X、特に、1.0≦Xが好
ましい。又、B2O3膜は吸湿性で空気中の水分を吸収
して溶けてしまうので、X≦3程度が好ましい。ZrB
xOy膜中のZrに対するO(酸素)の原子比は特に限
定されないが、多過ぎると、膜構造が粗になりボッボッ
の膜になってしまうこと、又、あまり少ないと膜が金属
的になり透過率が低下したり膜の耐擦傷性が低下する傾
向があることなどの理由によりZr0iと820.の複
合系となる量程度であることが好ましい。即ち、BがZ
rに対して原子比でX含まれる時にY=2+1.5X程
度であることが好ましく、その結果、Zrに対する0の
原子比Yとしては2<Y≦6.5が好ましい。
Zr5izOy膜においても、膜中のZrに対するSi
の原子比2は0.05≦2≦19であることが好ましい
。Z<0.05だと、膜が非晶質化せず、十分な耐久性
が得られない。又、z〉19だと、耐アルカリ性が悪く
なる。又、膜中のZrに対する0の原子比Yは、ZrB
xOy膜について述べたのと同様の理由により、Siが
Zrに対して原子比で2含まれる時に、Y=2+2Z程
度であることが好ましく、即ち、2.1≦Y<40のZ
r5tzOy膜が好ましい。
ZrBxSizOy膜も本発明の目的に合った膜である
。かかる膜中のZrに対するBの原子比X、Siの原子
比Z、0(酸素)の原子比YはX+Y≧0.05であれ
ば膜が非晶質化し、耐摩耗性の高い膜となるので好まし
い。又、X十Z≦19であれば耐アルカリ性も良好であ
るので、ZrBxSlzOy膜においては、0.05≦
X+Z≦19であるのが好ましい。ただし、上述のよう
に、B2O3は吸温性で空気中の水分を吸収して溶けて
しまうため、ZrBxSizOy膜中にあまり多く含有
されない方が良い。具体的には、膜中において、ZrO
□<25mo1%、かつSiO□< 25mo1%で残
りが8203となる程B20.が含まれていると化学的
耐久性が不十分となる。即ち、ZrBxS1zCh膜中
のZr:B:Si(原子比)を1 :x:zとすると、
1/(1十x + z )  <0.25かつZ/ (
1+x+Z)<0.25、即ち、x+Z−3>0かつx
−3z+1>Oの組成は化学的耐久性が好ましくない。
Yは、ZrBxOyの場合に述べたのと同様の理由によ
り、この膜をZrCh+BzO3+5iOzの複合系と
考えて、Yは2+1.5X+2Z程度であることが好ま
しい。よってほぼ2<Y<40程度であることが好まし
い。
本発明において反射膜及び保護膜を形成する基体として
は、ガラス、プラスチック、金属板等を使用することが
できるが、表面の平坦性を考慮するとガラス板が特に好
ましい。
本発明における反射膜を構成する金属膜としては、裏面
鏡に対してはAg、Al、Au等の重金属が、表面鏡に
対してはNi、Cr、Ti、ステンレス等の光輝性金属
が挙げられるが、必ずしもこれに限定されるものではな
い。更にこのような金属膜と、ZnO,Ti0z、 Z
nS、 Ta205等の誘電体膜を積層した干渉膜も使
用することができる。
保護層の膜厚は、特に限定されるものではないが、10
00Å以上10000Å以下の範囲にあることが望まし
い。これは、膜厚が1000人より薄過ぎると保護層の
保護効果が不充分なものとなり、耐擦傷性が弱くなる。
一方、膜厚が10000人より厚過ぎると、保護層の内
部応力のために剥離が発生し易くなる。但し、この剥離
防止のために必要に応じて、基体と反射膜材料の間、又
反射膜材料と保護層の間に付着層を介在させることがで
き、その場合は更に厚い領域まで膜厚範囲を拡げること
ができると考えられる。
本発明による鏡を表面鏡として用いる場合、反射膜金属
材料の上に保護層をつけることによって、膜の干渉効果
により反射色がある特定の色調を呈するのが常である。
ところが、保護層の厚みを十分に厚く(1μm以上)し
た場合には、分光スペクトルにおける振動の周期が短く
なり、色調的にはほとんど中性色に近くなる。
一方、保護層の膜厚が薄い場合には、この効果が維持で
きず反射色は独特の色調になる。しかしながら、逆にこ
の現象を鏡の意匠姓を増大させる手段として利用するこ
ともできる。
本発明における保護層を作成する手段としては、通常の
蒸着法、スパッタリング法、CVD法など、どの手段を
利用してもよいが、大面積のものを作成するにはスパッ
タリング法が有利である。特に反射膜用材料もスパッタ
リング法で作成する場合には、同一チャンバー内で真空
を破らずに連続的に保護層付の鏡を作成することが可能
である。
本発明の保護層をスパッタリング法で作成する場合には
、ターゲットとしてZr−B、 Zr−3i、又はZr
−B−3Lの合金ターゲットを用いて、反応性り、C,
スパッタリングを行なわせる事が生産上有利である。そ
の際の反応性のガスとしてはArと0□の混合ガスを用
いる。もちろん酸化物ターゲットを用いることもできる
[実施例] 以下に本発明の実施例について説明する。
実施例1 マグネトロンD、 C,スパッタ装置の陰極上にそれぞ
れ金属AgのターゲットとZr−Bの合金ターゲット(
Zr/B = 1 / 2 )をセットした。研磨など
の方法で2mm厚のソーダライムガラス基板を十分に洗
浄、乾燥した後、真空槽内に入れ、油拡散ポンプでI 
X 10−’Torr以下まで排気した。
この際、基板加熱は行なわなかった。次にArガスを真
空系内に導入して、Ag膜を1500人成膜した。次に
真空内の雰囲気をAr:O□=7:3の混合ガスに完全
に置換し、圧力を2.65X 10”3Torrに調整
して、Zr−Bの合金ターゲットに5.5W/cm”の
パワーを印加してZrB、、Oy膜を2000人成膜し
た。このサンプルは裏面鏡用のものであるため、反射率
や色調が問題となるのはガラス面側であるが、ZrBx
Oy膜(x=2.0 、y=5)を上に成膜した事によ
る両者への影響はなかった。
作成したサンプルについて、先端が0.4mmφのサフ
ァイアの針を用いて、荷重500g 、移動速度100
mm/minの条件でスクラッチテストを行なった所、
はとんど傷がつかなかった。又、比較として保護層なし
の1500人膜厚のAg膜について同様の条件でスクラ
ッチテストを行なった所、容易に傷がついた。
実施例2 マグネトロンD、C,スパッタ装置の陰極上にそれぞれ
金属CrのターゲットとZr−5iの合金ターゲット(
Zr/ SL= 1 / 2 )をセットした。実施例
1と同様の手順でI X 1O−5Torr以下まで排
気した。次にArガスを真空系内に導入してCr膜を1
000人成膜した。次に真空内の雰囲気をAr:0z=
75:25の混合ガスに完全に置換し、圧力を2.6 
X 1O−3Torrに調整して、Zr−5Lの合金タ
ーゲットに5.5 W / cm2パワーを印加してZ
r5ixOy膜(z=2.0 、 y=6.0 )を1
0000人成膜した。このサンプルは表面鏡用のもので
あるため、反射率や色調が問題になるのは膜面側である
。保護層をつける前の膜面側の反射率が55.0%1色
度座標が(0,312,0,3Z9)の中間色であった
のに対して、保護層をつけることによって反射率が40
.1%と約15%程度低下するが、色調は(0,311
,0,330)とほとんど変化なかった。
このサンプルに対して、事務用砂消しゴムを用いて、2
.5kg / 0m2の荷重をかけて】0往復膜面をこ
すった後表面を目視した所、はとんど傷は目立たなかっ
た。比較として、保護層なしの1000人の膜厚のCr
膜について、同様の砂消しゴムテストを行なった所、1
往復で傷が付いた。
実施例3 実施例2と同様の手段でガラス基板上に第1層として 
Cr 1000人 、第2層として Zr5ixOy1
000人成膜を行なった。このサンプルも表面鏡用のも
のであるが、その膜面側の反射率は40.3%1色調は
(0,2,70,0,295)とやや青色がかつていた
このサンプルに対して実施例2と同様の砂消しゴムテス
トを行なった所、実施例2のサンプルよりも傷は目立っ
たが、Cr膜1000人の単層とは明らかに差があり、
Zr5ixOy膜を保護層として形成した優位性が認め
られた。
[発明の効果コ 以上の結果から、本発明の保護層を備えた鏡が、耐擦傷
性において優れた性能を有することが明らかである。
特に保護層としてZrとSiの複合膜を用いれば、耐薬
品性(耐酸性、耐アルカリ性)ても、非常に優れた効果
があるということが認められる。又、本発明の鏡を表面
鏡として用いる場合、保護層をつけることによって、そ
の意匠性を高めることができる。
又、本発明の鏡の製造は全てのプロセスを同一の真空プ
ロセス(例えばスパッタリング法)により行なうことが
可能であり、 製造上大変好 ましい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体上に金属膜を含む1層又は多層からなる反射
    膜が形成されてなる鏡において、上記反射膜上にB(ホ
    ウ素)、Si(ケイ素)のうち少なくとも1種と、Zr
    、Ti、Hf、Sn、Ta、Inのうち少なくとも1種
    とを含む複合酸化物を主成分とする保護層が形成されて
    いる事を特徴とする鏡。
  2. (2)保護層がZr(ジルコニウム)とB(ホウ素)を
    含む酸化物(ZrB_XO_Y)を主成分とし、膜中の
    ホウ素のジルコニウムに対する原子比Xが、0.10<
    X≦3であり、酸素のジルコニウムに対する原子比Yが
    2<Y≦6.5である事を特徴とする請求項1記載の鏡
  3. (3)保護膜がZr(ジルコニウム)とSi(ケイ素)
    とを含む酸化物(ZrSi_ZO_Y)を主成分とし、
    SiのZrに対する原子比Zが0.05≦Z≦19であ
    り、OのZrに対する原子比Yが2.1≦Y<40であ
    る事を特徴とする請求項1記載の鏡。
  4. (4)保護層がZr(ジルコニウム)とB(ホウ素)と
    Si(ケイ素)とを含む酸化物(ZrB_XSi_ZO
    _Y)を主成分とし、膜中のBのZrに対する原子比を
    X、SiのZrに対する原子比をZ、酸素のZrに対す
    る原子比をYとすると、0.05≦X+Z≦19(但し
    、X+Z−3>0かつX−3Z+1>0の組成を除く)
    である事を特徴とする請求項1記載の鏡。
JP1224487A 1989-03-07 1989-09-01 Pending JPH03233402A (ja)

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JP5300989 1989-03-07
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JP (1) JPH03233402A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006010928A (ja) * 2003-06-27 2006-01-12 Asahi Glass Co Ltd 高反射鏡
JP2019188701A (ja) * 2018-04-25 2019-10-31 豊田合成株式会社 光輝製品

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